救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

非主体的農業で北朝鮮の食糧は常に不足
検タ總し統計を発表し続ける理由



2.人口の水増しで国際支援を訴え



「WFP は国連唯一の食糧支援機関であり、かつ世界最大の人道支援機関」、「FAOは世界の食糧生産と分配の改善と生活向上を目的とする国際連合の専門機関の一つ」とされているが、各国政府からの拠出金と民間企業や団体、個人からの募金が財政基盤である以上、人道が行われない国への人道支援の妥当性、有効性をきちんと説明すべきである。

北朝鮮が実際の収穫より多い収穫値を作るのは、それに基づき配分する時に、2割とされる権力層には十分に配分し、8割とされる一般人民に渡る時には、予定をはるかに下回る配分となり、権力層を優遇できるからである。脱北者の証言でも、高位級の人々は、毎日コメを食べており、メイズ(飼料用トウモロコシ)はほとんど食べたことがないという。
人口を多く見積もるのは、国際社会に対し一人当たり供給量を少なく見せるためであり、多目の収穫値を作っても国際支援を得るのに問題にならない。このからくりを国連機関、国際社会は知るべきである。
北朝鮮が食糧統計を水増ししても、食糧支援を訴えてこられたのは、人口を水増ししてきたからである。まず、人口を多めに公表すれば、一人当たりの配給量が少なく見え、国連機関が危機をアピールしやすい。逆に、食糧生産を多めに報告することは、北朝鮮にとってマイナス効果になりかねないが、国連機関や西側社会から見ればそれでも一人当たりの配給量は少ない数値であり、水増しされた人口をもとに国連機関が不足量をアピールしてくれるので、当面の障害にはならなかったのである。国連機関は北朝鮮が提供する情報をそのまま受け取ってきたが、この人口統計と食糧統計のからくりを踏まえ、正確な情報発信に転換すべきである。

また、専門家による収穫量調査をしていながら、北朝鮮当局が提出した、高めの収穫量を微調整しただけで報告し続けてきたことも問題がある。栄養失調の人々を多数目撃しながら、疑問を抱かなかったのだろうか。収穫量が推計値よりはるかに少ないからこそ、外部社会が支援しても大量の餓死が発生するのである。

◆統計のからくりも限界に

しかし、この「統計のからくり」にも限界が来つつある。北朝鮮が嘘の統計を報告し続けたのに対し、国連機関が年々食糧生産量に追加する作物を増やしたり、面積や収量を増やした結果、報告する食糧の不足量は近年特に少なくなってきた。
この報告に基づき、関係諸国は、2011年以降、北朝鮮はそれほどの食糧難に直面していないと、北朝鮮にとっては困った誤解をしている。また、相次いだミサイル連射や核実験により、北朝鮮は国際社会から孤立するようになり国連機関が訴えてもあまり支援が集まらず、国際支援が得にくくなった。韓国は金大中・盧武鉉政権の10年に、大量の食糧と肥料を提供してきたが、それも今はなくなった。中国ですら支援を一定程度手控えるようになった。

金正恩新政権が迎えた2012年の「強盛大国」元年は、まず祝砲であるべきミサイル打ち上げ失敗に始まり、韓国における総選挙では親北派が勝てず、ミサイル発射に関しては親北派議員まで国会の非難決議に賛成せざるをえなかった。そして食糧・肥料支援の復活が遠のいた。
北朝鮮は、ミサイル打ち上げ、金日成生誕100周年イベント等で食糧輸入に当てるべき外貨を極端に減らした。4月以降は、前年の収穫を全部食べつくした後の春窮期に入り、じゃが芋や麦類がとれる6月まで、国民が最も空腹に苦しむ時期となった。民政を無視した先軍政治を続け、餓死者が続出すれば、食糧不足を契機とした様々な暴動が発生する可能性もある。

北朝鮮は国際社会に対してくせ球ばかり投げ続けてきたが、直球に切り替えるべき時がきている。まずは、人口や食糧など正確な統計、自国の実態を国際社会に正直に報告することから始めるべきだ。その上で民政重視に切り替えなければ、世襲政権の寿命は尽きることになるだろう。


目次


※ 北朝鮮食糧問題最新事情(2015.03.26)

はじめに

機ァ嵋鳴鮮の食糧事情は安定」報告と北朝鮮から伝わる多くの悲鳴
 1.北朝鮮の食糧事情は安定したのか
 2.不足しているから聞こえてくる悲鳴

供ス駭機関の報告は約300万人水増し−北朝鮮の人口
 1.「2008年人口調査」は虚偽調査
 2.おかしな報告の数々−北朝鮮人口調査
 3.人口は300万人水増し

掘ス駭機関の報告は水増し−北朝鮮の食糧生産
 1.米は10a当たり180kg程度
 2.メイズは約100万トン水増し
 3.国連機関の報告は毎回基準が異なる
 4.飢餓を無視して核・ミサイルを開発

検タ總し統計を発表し続ける理由
 1.個人独裁の責任が問われる
 2.人口の水増しで国際支援を訴え
 3.国連による食糧支援の問題点
 4.独裁国家への「人道支援」は非人道
 5.米よりご飯を(配給のモニターより消費のモニターを)
 6.国連は家族農業を認めない国家には人道支援を行うな

資料: FAO/WFP「北朝鮮の穀物および食糧安全保障調査団特別報告」
 1995年〜2012年(英文)
資料: FAO/WFP北朝鮮食糧事情合同調査報告書2013
  
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国民大集会「もう我慢できない。今年こそ結果を!」
「もう我慢できない。今年こそ結果を!」。2月2日に家族会・救う会合同会議で決めた今年の運動方針です。 拉致被害者家族の高齢化が進み、「生きている間に被害者に会えないかもしれない」という言葉が出るようになっています。経過はすべて説明して頂くことはないと思います。しかし、今年中にぜひ結果を出して欲しいということが、家族会・救う会そして心ある日本人の心の底からの叫びだと思います
2014年4月27日午後2時午後5時 日比谷公会堂
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