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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

家族会・救う会の「今後の運動方針」と北朝鮮情勢−連続集会報告6(2018/02/23)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2018.02.23-2)

■家族会・救う会の「今後の運動方針」と北朝鮮情勢6

◆文在寅政権の動向が変数

西岡 今回の首脳会談の特徴は、金大中さん、盧武鉉さんがやった時と大きな違
いは、公開の席で議論が始まったということです。これまでは、準備はすべて秘
密でした。しかし、公開の席で北朝鮮は「来てください」と。

 北がそれだけ困っているからだと思われますが、今後の交渉は公開の席でやる。
公開の席でやっている間は、軍事演習をしたら雰囲気が壊れると言いやすい。公
開の席で、平昌でできた平和的なムードを続けるような工作をする。

 しかし昨日、トランプ大統領と安倍さんが確認したように、日米は、圧力を最
大限にして政策を変えさせる。その圧力の中には軍事演習をすることも含まれて
いる。経済制裁と軍事的圧力。実際の軍事攻撃ではなく、軍事的圧力が入ってい
る。

 韓国がどこまで北朝鮮の側につくのか、そこが一つの変数ですが、しかし経済
でもしも韓国が北朝鮮を制裁を破って助けるようなことがあったら、アメリカが
韓国に経済制裁をかける。

 2月末に、米財務省は新たな経済制裁を発表すると言っています。財務省が発
表するということは、主たる中身がセカンダリー・サンクションだからです。二
次制裁です。北朝鮮に対する制裁ではなく、北朝鮮と取引している企業や銀行に
対して、アメリカがドル取引を停止する制裁です。

 去年、丹東銀行という、中国の丹東にある銀行に制裁がかかった。金大中大統
領が平壌に行く時は、現代財閥を使って4億5千万ドルの現金を秘密送金した。
これは韓国の裁判所で確定判決になっています。当時はこのような制裁はかかっ
ていませんでしたが、今例えばサムソンとかLGを使ってそういうことをやった
らサクソンはドル取引ができなくなる。これは国連制裁はいらない。アメリカ一
国で決められる。ドルはアメリカの通貨ですから。

 アメリカは経済的に大変な力を持っていて、それを使うと言っている。中国が
制裁を守っている大きな理由はそれです。中国で4番目に大きい「チャイナ・バ
ンク」という外為専門の銀行が北朝鮮とかなり取引をしている。

 「チャイナ・バンク」にアメリカが制裁をかけるという話があった。中国で4
番目に大きい銀行がドル取引ができなくなったら、米中の経済関係はどうなるか。
ものすごく大きな影響を与えるでしょうが、戦争で人が死ぬよりはいいだろう、
と。そういうことをできる力をアメリカは持っていて、すべての手段を使って北
朝鮮を追い込むと言っている。

◆今後の北朝鮮−3つのシナリオ

 すべての手段を使って追い込んだ先の出口に拉致問題を置くことが、今できて
いる。今後どういう展開になるのか、完全には読み切れないですが、3つのシナ
リオが考えられる。

 1つは、内部矛盾が高まって、北朝鮮の中で政変が起きるというシナリオです。
ガソリンの9割がなくなり、外貨もなくなって、これでは本当に国が持たないと
思って起きる。

 クーデターは無理だと思います。軍隊を動かすには監視があまりにも厳しすぎ
る。しかし側近が暗殺を行うのはありえる。だから側近をどんどん切っています。
張成沢(チャン・ソンテク)を切り、張成沢を殺した金元弘(キム・ウォンホン)
という国家保衛部長を切り、黄炳瑞という組織指導部のトップを学習させた。

 黄炳瑞は昨日出てきたようですが、軍の総政治局長ではなくなった。彼は軍服
を着ていなかったので、軍の元帥の次の次帥の階級はなくなった。聞いていると
ころでは、金正恩が信用できるのは(妹の)与正(ヨジョン)だけだそうです。

 いつ誰が裏切るか分からないので、みんな疑心暗鬼になっている。幹部たちを
どんどん取り替える。アメリカが本当に「斬首作戦」をやるかもしれない。アメ
リカがやるとすれば、特殊部隊を入れてくるだろうが、金正恩の側近が裏切らな
いと成功しないから、アメリカは側近を買収しているのではないか、と疑心暗鬼
になっている。そういうことが成功するかどうか。

 2つ目のシナリオは、北朝鮮が政策を変える。しかし、核を止めるところまで
追い込むことはありえるのか。かなり難しい問題ですが、我々はそこまでいかな
くても拉致は北朝鮮にとって戦術ですから、苦しくなり、韓国からも経済的支援
を受けることができなくなった時に、日本が拉致で取引をすることは、トランプ
も許容しているのであれば、日本とやるということができるかどうか。

 我々にとって最善のシナリオですが、私が言うとどうしても自分の価値観も入っ
てしまうので、そうなってほしいと思ってしまうのですが、その可能性があるこ
とは間違いない。

 あるいは米朝が先に始まるかもしれない。核問題で北朝鮮が何らかの譲歩をす
る。しかしその場合、アメリカがアメリカに届く核だけをやめさせることでいい
のか。そして北の要求が米軍撤退で、休戦協定を平和協定に変える。

 アメリカまで届く核を止めることとの取引でそういう選択をすると、アメリカ
の安全は確保される。韓国が北朝鮮と連邦化したいならそれでいい。そうなる可
能性もゼロではない。トランプ政権の外にいる人はそういうことを言う人もいま
すが、トランプ大統領はそういうことはしないと言っています。

 3つ目はアメリカが限定爆撃をする。爆撃する時に、38度線に近いソウルに
届く長距離砲やロケット砲をすべてなくする。またミサイル基地、核基地を攻撃
する。そして最高司令部を攻撃する。これを一遍にやる。その場合、前線の基地
に残っていた地下の中距離砲等が残っていれば、それでソウルに攻撃ができる。
完全に安全が保てるかどうか。

 しかし、アメリカまで届く核兵器ができて、それが量産される状態になった時
に、アメリカがそれを放置するのかどうか。その作戦の準備をしていることだけ
は間違いない。

 一番いいのは、1つ目の政変で、次の政府と交渉する。次の政府がアメリカと
の核問題を解決できる政府になれば、制裁を緩めることもできるし、日本も国交
正常化交渉ができる。だから圧力を最大限に強めて政策を変えさせると言ってい
ますが、政策を変える主体を金正恩政権が変えればいいし、内部矛盾が高まって
彼らの中で交代が起きるなら交代した政権と話しやすい。

 金正恩政権が政策を変えるのは、核については可能性がかなり低いと思います。
拉致については、もしかしたら、自分のお父さんが起こしたことだから可能性は
ある。

 最近聞いた北朝鮮の内部の話によると、北朝鮮はアメリカとの交渉を優先しよ
うとしている。残念ながらですが。日本はアメリカの言うことしか聞かないんだ
からアメリカと先に話をつけた後、日本と交渉すると言っているようです。これ
は情報ですから断定はできません。

◆日本が努力しなければ情勢をてこにすることもできない

 内部矛盾が高まって何か政変が起きるか、北朝鮮が政策を変えるか。その場合、
拉致だけ政策を変えるということが金正恩政権でありえるか。3つ目は衝突が起
きるか。

 その時の変数として、文在寅大統領が6月にも平壌に行って、連邦制で統一す
るという話をする。連邦制になって南北でここまで話ができているのに、韓米同
盟は必要ないと、韓国側から米軍は出て行ってくれと言うかもしれない。

 その場合に、米朝の話し合いが進んで、アメリカまで届く核だけ止める、韓国
が望むなら米軍は出て行くということで交渉が成立するかもしれない。その場合、
最大のネックは検証なんです。北朝鮮は絶対嘘をつきますから、アメリカまで届
く核は止めると口約束をしたって、それは信用できない。これまでの歴史がそう
だった。対朝外交は失敗だったとトランプ政権は言っているので、簡単にそれに
は乗らないのではないか。

 今のところは圧力を強めて、内部で化学変化が起きるのを待つ。苦しくなって
最初に起きた化学変化は、文在寅に接近したということです。変化が起きたこと
は間違いない。制裁が効いていることも間違いない。

 そういう中で、ともかく拉致被害者の安全を確保して全員を取り戻すというこ
とを最優先にしながら、緊迫する情勢の中でどう実質的協議を進めるのかという
のが、運動方針に書いた「てこにして」ということです。

 そこで言えることは、日本が努力しなければ情勢に流されてしまう。努力すれ
ば情勢をてこにすることができる。少なくとも去年1年間で、核問題を最優先と
しているアメリカに拉致問題の重要性を認識させることに成功した。努力したか
らです。緊迫する情勢の中で拉致問題に関する実質的協議を実現させることを目
標にして、できる限りの努力をして嵐の中に入っていかなければならない。もう
半分くらい、我々日本丸は北朝鮮情勢と言う嵐の中に入っている。

 安倍総理は去年の所信表明演説でも、今年の演説でも、「日本を取り巻く安全
保障環境は北朝鮮問題で戦後最も厳しい」と言っています。総理が国会の演説で、
安全保障環境は戦後最も厳しいところに今いるんだ、と言っているわけです。そ
れは北朝鮮がアメリカまで届く核を持つ直前まで来ているからです。そしてそれ
はアメリカが軍事的行動を使ってもやめさせる、と言っている基本構造があるか
らです。

 それは平昌に特使が来たり、手紙を持ってきたりしても何も変わっていない。
戦後最も厳しい環境の中に我々はいて、その中で平和を保つだけでも大変なんで
すが、人質も取り戻さなければならないという課題に我々は直面しています。

 去年の2月と今年の1月に総理にお会いしましたが、「圧力をかけて北朝鮮の
政策を変えさせる。変えさせる政策の中で日本にとって最優先の課題に拉致問題
が入っている」と。

 この道しかない。この道で今年中に、できれば今年の早いうちに被害者を取り
戻して、親の世代の人たちが元気なうちに再会させるために、我々民間としてで
きる限りのことをしたいと思っています。以上です(拍手)。

以上



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「もう我慢できない。今年こそ結果を!」。2月2日に家族会・救う会合同会議で決めた今年の運動方針です。 拉致被害者家族の高齢化が進み、「生きている間に被害者に会えないかもしれない」という言葉が出るようになっています。経過はすべて説明して頂くことはないと思います。しかし、今年中にぜひ結果を出して欲しいということが、家族会・救う会そして心ある日本人の心の底からの叫びだと思います
2014年4月27日午後2時午後5時 日比谷公会堂
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