救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

食糧200万トン、人口300万人水増し−北朝鮮の統計
国連レポートの諸問題



報告概要



2011年11月25日、国連機関のFAO(国連食糧農業機関)とWFP(国連世界食糧計画)が、2010年10月3日から17日までの現地調査を踏まえ、2011/12年度(2011.11.01〜2012.10.31)の「FAO/WFP北朝鮮食糧事情合同調査報告書」(以下「レポート」)を発表した。

北朝鮮食糧生産量に関する現地調査は、1995年以降原則として毎年続けられてきたが、報告の実態は北朝鮮農業省が提供した数値に、独自の「調査」結果を踏まえたものと言うが、実態は微調整したものに過ぎない。また国連機関の報告は、毎年報告基準が異なり、客観性がない。
なお、国連機関が報告する食糧生産量は、発表年の夏秋作の確定値と、翌年の冬春作推計値を含む。冬春作の確定値は翌年度に報告されるが、報告がない場合もある。

国連機関は、「支援国の政治問題には関与しない」原則を理由に、それを受け入れ続けてきている。

筆者は、2011/12年度の食糧生産量は約200万トン水増しと推計した。

また、2009年12月18日、国連機関のUNFPA(国連人口基金)が北朝鮮人口センサス(一斉調査)の結果を発表した。実際に行ったのは北朝鮮当局で、UNFPAは当局の報告値をそのまま発表した(「北朝鮮人口調査報告書」、以下「2008年調査」)。2008年10月1日から15日間にわたる現地調査を踏まえ、2008年10月1日現在の人口は24,052,231人と報告された。
北朝鮮における人口調査は2回目で、第1回調査は1994 年1 月3 日〜15 日に行われ、1993 年12 月31 日現在の人口は2,121.3万人と報告された(以下「1993年調査」)。

FAOとWFPは、1995年に初めて北朝鮮に対する食糧支援を実施した際、「1993年調査」の人口を元に独自の人口増加率0.7%を設定して不足食糧を推計し、国際社会に支援を訴えてきた。しかし、国連機関は、「2008年調査」の結果として、北朝鮮当局が想定してきた人口増加率0.85%とほとんど整合する結果になったとの報告を受けた。

しかも、北朝鮮当局は、今後はFAOとWFPが想定してきた人口増加率0.7%よりも低い0.6%を使用すると報告した。0.85%からいきなり0.6%に下げた理由は報告がなかったが、国連機関はこれを受け入れた。その理由は、国連機関も北朝鮮の統計を疑っていたが、0.85%よりは、0.6%の方がましと判断して黙認したのではないか。
実は、北朝鮮当局の人口統計の数値は元々多目で、例えば300万人が餓死したとされる1995〜98年の「苦難の行軍」の時期の人口は、減少しなかったどころかその後の増加をも上回る数値となっている。

筆者は、国連機関が報告した北朝鮮の人口は約300万人水増しと推計した。

人口が実態よりも多ければ、一人当たり食料が少なく見える。食糧生産量が実態よりも少なくても、人口のトリックを使えば、国連機関は国際社会に支援をアピールすることができる。
国連機関が報告した食糧統計が正しく、人口が300万人少なければ、不足分は北朝鮮が輸入すれば済む程度の少量で、国際社会の支援を訴えるほどではない。にもかかわらず、金正恩新政権は必死で食糧支援を訴えている。脱北者も悲惨な食糧事情を伝えている。このことは、北朝鮮の食糧生産が相当の水増し数値であることを示している。

以下に、食糧も人口も水増しというこの不思議な国北朝鮮の統計のからくりを考察する。

目次



報告概要

I.北朝鮮の食糧生産統計
 1.毎年の調査基準が全く異なる国連機関の食糧生産統計
 2.コメは100万トン水増し
 3.メイズも100万トン水増し
 4.国際社会が実態を誤解
 5.不足しているから聞こえてくる悲鳴
 6.北朝鮮の1日一人当たり食糧は江戸時代より3割少ない

II.北朝鮮の人口統計
 1.不可解な国連機関の人口増加率訂正
 2.おかしな報告の数々−北朝鮮人口調査
 3.人口は300万人水増し

III.水増し統計を発表し続ける理由
 1.個人独裁の責任が問われる
 2.搾取と抵抗の朝鮮史
 3.人口の水増しで国際支援を訴え
 4.統計のからくりも限界に
 5.国連支援機関の問題点
 6.独裁国家への「人道支援」は非人道
 7.国連は家族農業を認めない国家には人道支援を行うな
  
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2014年4月27日午後2時午後5時 日比谷公会堂
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