救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

拉致を理由に追加制裁を!−緊急国民集会報告(2009/09/07)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2009.09.07)

以下に、9月3日に、開催した「北朝鮮『調査やり直し』破棄1年 拉致を理
由に追加制裁を! 緊急国民集会」の前半部分を掲載します。

■拉致を理由に追加制裁を!−緊急国民集会報告
◆司会 櫻井よしこ
北朝鮮が、「調査やり直し」を破棄して1年になります。「拉致を理由に追加
制裁を! 緊急国民集会」を、ただいまより開会いたします。政局が大混乱する
なかで多くの方々においで頂きありがとうございます。私たちは、拉致問題を解
決することが、日本がまともな国家になるためにどうしても必要な第一歩だと考
えています。そのためには、新しい政権にも覚悟をしていただきたい。そういう
思いをこめて今日の集会を開催したいと思います。

◆拉致問題対策本部継続を−飯塚繁雄・家族会代表
私たちは長い間、いとしい家族奪還のために、また日本のために戦ってきまし
たが、その度に、皆さんのご支援をいただきながら集会を重ねていますが、拉致
をとりまく状況もめまぐるしく変わってきております。その度に一喜一憂しなが
ら解決に向けての動きを注視していますが、具体的な進展にはなかなかなりませ
ん。

その意味で、また皆様にご協力をお願いしながら戦っていかなければなりませ
ん。政権が代わったという大きな事態に鑑み、われわれはどういうことをしたら
いいのかを、家族会の中で話合いっています。これまでの政府の対応はそれなり
の形を作り、やる気も見せてくれたわけです。民主党政権になって、どんな仕組
みで、どんな考え方で拉致問題を解決していただけるのかと心配をしていますが、
言えることは、この問題は超党派で、日本の国として、具体的な方針や動きを決
め、一致全体で取り組む問題でもあります。

民主党からも、これまで色々な形で協議し、ご協力もいただいています。これ
までの政府の取組みを白紙に戻すのではなく、きちんと引き継いでやっていただ
き、その上で、独自の工夫を付け加えてさらに大きな力にしていただきたいと思
います。今日、河村官房長官とお会いし、引継ぎをきちんとやってくださるよう
お願いいたしました。拉致問題対策本部をそのまま継続し、ベテランの担当官を
注入し、積極的な活動ができるような人材も考えてほしいとお願いしました。

選挙前に、候補者に対しアンケートを出しました。我々の考え、これまでの政
府の考えを設問としましたが、9割以上が賛成される結果でした。山積する問題
がありますが、その中で拉致問題は国家の重要問題だと常に念頭に置いて対応し
てほしいというのが私たちの強いお願いです。

これからちょっと時間がかかるな、という感じがしますが、早く方針をしっか
り出していただき、それが組織として固まれば、またお願いに上がりたいと考え
ています。時間がかかりすぎるこの状況では、家族の皆さんも被害者も歳をとっ
ていきます。待ち焦がれつつ、面会がかなわず亡くなられた方もいます。そうい
う中で、なるべく早く、1、2年のうちにこの問題の解決が見えるような政策を
お願いしたいと思います。

◆櫻井よしこ
家族会代表である飯塚さんのお話は身に迫るものがあります。アメリカの女性
ジャーナリスト2人が、クリントン元大統領の急遽訪朝という形で帰国を許され
ました。その裏にどんな取引があったのかは、まだ知らされていません。二人の
身柄が戻ったという事実だけが、大変強い印象となって私たちの心に焼き付けら
れます。アメリカの力はまだまだ強いものがありますが、相対的に余裕を失いつ
つある今、我が国が新しい政権のもとで、政治的な決意を固めそれを実行してい
くかどうかが、拉致問題解決の本当に鍵になってくるわけです。その意味で、拉
致議連の皆様への期待が自ずと膨らむわけです。選挙で、ずいぶん惜しい人がい
なくなってしまった事実があります。選挙で、ずいぶん変な人が残った事実もあ
ります(笑)。そうした中で、本当に国民の気持ちを代弁してくださり、国家の
国家たるゆえん、つまり国民を守るという原点に、わが国がどのように忠実になっ
ていけるのか。そのことも含め平沼赳夫さんにお願いします。

◆会長職継続を決意−平沼赳夫・拉致議連代表
ここにおられる安倍元総理から、私が経済産業大臣を辞めた時、お電話をいた
だきました。そして、「拉致議連の会長を受けてほしい」と言われました。私は
拉致の問題に大変同情を持っていて、お役に立たなければならないとの思いがあ
りました。しかし、大変な責任を伴うことですから、2回固辞をさせていただい
た。しかし、安倍総理が、「どうしてもあなたがいい」ということで、私は決意
をし、会長をお受けさせていただきました。

拉致議連の皆様の協力を頂き、衆議院、参議院に拉致問題特別委員会ができま
した。拉致問題に関する決議をし、二つの法律案を成立させました。一つは特定
船舶入港禁止法。日本には年平均1千隻の北朝鮮関係の船が入港していました。
もう一つは改定外為法で、パチンコのお金や、麻薬、偽札をしっかり監視するこ
ととしました。

会長を引き受けるにあたり、自分に対し、3つの原則を設けました。一つは、
内閣、外務省、そして家族会、救う会、特定失踪者などが一致して賛成しない限
り会長として軽々な行動をやめることです。就任してすぐ、北朝鮮側から接触が
ありました。「あなたの指定する香港であれマニラであれどこでも出向くから来
てほしい」と。しかし、内閣に聞いても、外務省に聞いても、家族会、議連に聞
いても、「そんなことは全く知らない」と。従って、その誘いには乗りませんで
した。裏ルートでの軽々な行動は厳に戒めなければならないことです。

二つ目は、日本でだけ拉致問題が大きく取り上げられていますが、現在12か
国が拉致問題を抱えています。日本だけの独自の行動ではなく、国際的な運動と
してこの問題を解決していく必要があります。これも守っていかなければならな
い。

三つ目は、家族会の皆様は国民的に人気があります。政治家というのは選挙で
お力をいただきたいという気持ちになります。これは、会長として自ら慎むこと。

この原則を立て、皆様のご協力をいただいて、ここまでやってきました。総選
挙において、立候補者の方々にアンケートをしました。自民党も民主党も95%
以上の方々が、「最優先課題として取り組む」という回答でした。従って、政権
交代になっても、不退転の決意で拉致問題に取り組むというのが議員の共通の意
識です。

私事で恐縮ですが、今回10期目の当選をさせていただきました。これは多分
に皆様方のお力と思っています。西村眞悟幹事長が無念の涙をのまれた。中川昭
一前議連会長も無念の涙をのまれた。私は無所属ですから、その立場で、民主党
のみなさんにも積極的に協力をしていただき、いい布陣で皆様方のお役に立って
いかなければならないと決意しています。

◆北朝鮮の罠にはまるな−安倍晋三・元内閣総理大臣
長い間政権の中枢にいながら家族の方々が未だに辛い思いでおられることを申
し訳なく思います。解決の方法として今までに色々な方法が模索されてきました
が、圧力に軸足を置いた対話しかないことは明らかと思います。これまでの北朝
鮮の対応をしっかり分析しながら対応していかなければならないと思います。

そもそも、北朝鮮は、拉致被害者をちゃんと日本に返すと言ったことは1回も
ありません。小泉総理が訪朝された時も、「5人の被害者は実は日本に帰りたく
ない。家族の皆さんが北朝鮮に会いにきてほしい」といい続けていました。それ
が嘘であることは明らかです。家族会の皆様が、「自分たちは断固として向こう
にはいかない」と。ある意味で辛い決断だったと思います。こういう決断をして
いただいたからこそ、北朝鮮が仕掛けた罠にはまらなくてすんだのです。北朝鮮
は常に、そういうゲームを仕掛けてきます。その罠に決してはまってはいけない
のです。

今年と同じように、北朝鮮は2006年にも、ミサイルを発射し、核実験を行いま
した。当時私は、官房長官、そして総理でしたが、平沼会長にも、民主党にも協
力してもらい日米で厳しい制裁を行いました。金融制裁は大変うまくいきました
が、北朝鮮が罠を仕掛けてきましたが、残念ながらアメリカが方針を変えてしま
いました。そして100万トンの重油を北朝鮮に提供する、一方核開発をあきらめ
させるという交渉をしました。私は、反対するように指示しましたが、残念なが
ら6者協議で決まってしまいました。ただ、拉致問題が解決するまでは、日本の
負担分20万トンは一滴たりとも国民の税金を使って提供しないことを主張し、各
国にもお断りをしました。

あの時、北朝鮮は世論喚起を行い、国際社会はこういう方向に進んでいる。日
本が重油を提供しなければ孤立するとの理論を展開しました。テレビの論調でも
実際そのような議論がありました。「安倍さんも政府も強硬一本槍では解決でき
ない」と。しかしご承知のように、国際社会は騙し取りをされました。北朝鮮は
核放棄をするどころか、また核実験を行って性能をあげています。

こういう教訓を学ばなければいけないと思います。日本が20万トンを拒否した
ことがむしろ正しかったのです。大切なことは、例え日本が孤立する危険性があっ
たとしても、この問題を主張することで、国際社会は、「日本は拉致問題を大切
にしているのだな」と振り向くことになります。国際社会の協力を得ることはそ
う簡単なことではありません。それぞれの国が自分の国益を最優先する中で、日
本が重視している拉致問題は他人事であるということがあります。「日本がそこ
まで言うのか」と思うくらいの主張をすることが大切です。

教訓としては、まず、北朝鮮は決して約束を守らないということです。実行さ
れたかどうかを見るべきです。拉致問題は超党派でやるべき問題です。わが党は
野党になりますが、中井さんや松原さんのような方に、担当大臣や補佐官など責
任ある立場になっていただいて責任を果たしていただきたいと思います。圧力に
軸足を置いた対話という基本路線は引き継いでいただきたいと思います。

制裁は効いていますが、時間がかかります。忍耐力を持たなければなりません。
対話に重点を置くことを決めた瞬間に罠にはまります。外務省が対話をしなけれ
ばならないということを見た瞬間に、北朝鮮は、「対話してやってもいいが、拉
致問題はこれくらいでどうか」と必ず言ってきます。対話を望んだ瞬間に、それ
を逆手にとられます。我々が信頼する中井さんや松原さんに是非頑張っていただ
きたいと思います。

◆圧力を徹底的に強める−中井 洽・拉致議連会長代行、民主党拉致問題対策本部長
新政権で誰が拉致問題を担当するのかまだ分かりません。昨日、鳩山代表に、
「明日こういう集会があるので」とお会いし、一つは、これからも拉致議連は超
党派でやっていこうということ、平沼さんに会長をお願いしようということをお
話しました。たくさんの新人議員も含め、拉致問題解決のために頑張っていきた
いと思います。マニフェストにも、家族会の皆様の申し入れ通り、「拉致問題は
国家主権、国民の人権の侵害であり、解決は国家の責任」と謳いました。この通
り、解決に向かって全力で頑張ります。

私たちは、とにかく圧力を徹底的に強める。その方法等に関しては、昨年、党
として決定しています。それをもとに頑張りぬきます。そのためには、国民の皆
様の理解と協力が必要です。家族会の皆様の悲痛な思い、そしてご苦労を思い、
これを共通基盤として頑張る。そして相手が出てくるまで頑張り抜く、これ以外
にないと思っています。どういう形で対策本部を作り上げていくかはこれからで
すが、皆様の期待を裏切らないように新政権のもとで頑張っていきます。

◆船舶検査を与野党一致で可能に−衛藤晟一・拉致議連副会長、自民党経済制裁
シミュレーションチーム座長

自民党あげて制裁に関するシミュレーションを行い、またその措置を内閣をあ
げて講じてきたところです。船舶の入港禁止、全面的な輸入禁止、外為法の改正
と金融制裁を行い、特に金融制裁の効果について安倍元総理からお話がありまし
たが、今までの教訓に学ぶと、何にウエートを置くべきかは非常にはっきりして
います。対話を前面に出した途端に、話し合いにまきこまれてしまう。

この間、輸入禁止の期間の切り替えや、携帯・送金金額の上限を低くしてきま
した。さらに輸出の全面禁止と違法行為に関わった外国人の北朝鮮を渡航先とし
た再入国の禁止措置を行いました。さらに、核・ミサイルの技術が日本から多く
流れており、これを止める措置をとりました。国連で決めた船舶検査については、
解散前にこれだけは通してほしいとお願いしましたが、できませんでした。今後
与野党一致して仕上げていきたいと思います。

明解な制裁なくして話し合いは進まない。これだけ長い時間がかかっており、
また約束された再調査が破棄されて1年たっています。制裁を続け、拉致被害者
を取り戻すため決意を新たにしています。

◆人数がそろっていれば拉致は簡単−荒木和博・特定失踪者問題調査会代表

12年前に横田めぐみさんの事件が明らかになり、第一次拉致議連がスタートし
ました。当時の国会の雰囲気は、経済制裁という話は口にも出せない状況でした。
今回、政権交代になりますが、やはり圧力をかけなければいけないという点では、
自民も、民主も、公明も皆さん同じです。ずいぶん世の中が変わったことを実感
します。言い換えれば、日本は、政権が代わっても拉致問題では譲歩しないと言っ
ているということで、これは非常に大きな意味があります。

明らかに経済制裁は効いています。効いていないという人がいますが、蓮池 
透さんもその一人ですが、蓮池透さんが効いていないということは、経済制裁は
効いている証拠だと思います。

今北朝鮮の中は、後継者の問題で相当滅茶苦茶な状況になっています。ではど
うやって北の中に手をつっこむかということです。わが国の力をもってすればで
きないことはない。例えば自民党が、「我々は金正男を推す」とか、民主党が
「我々は金平一を推す」とか言えば、この中にいる何人かの人がすぐに平壌に伝
え、これはどうしようかということになります。向こうも詐欺師ですから、こっ
ちが少しくらい嘘をついても罰はあたりません。

私は、調査会の代表とともに、予備役ブルーリボンの会の代表をしており、予
備自衛官や自衛隊のOBでやっています。先週土曜日、新潟の海岸で工作員の侵入
と拉致のシミュレーションをやりました。やってみて本当に実感したのですが、
拉致は、海からやってきた一人や二人の工作員では絶対にできません。その土地
のことを十分に知る人が何人もいて、その人たちがさまざまな手引きをします。
曽我さんの事件では3人と言われていますが、お母さんを拉致した者をいれれば6
人くらいいた可能性がある。さらに見張りを入れれば、8人とか10人の可能性が
ある。それだけいないと絶対にできないということです。

同時に分かったのは、そのくらいの人数がそろっていれば極めて簡単に拉致が
できるということです。車の中に引きずり込む拉致を実際にやってみましたが、
1回目35秒、2回目25秒でできました。慣れれば10数秒でできたと思います。帰り
がけに横田めぐみさんが拉致された現場に行ってみました。武術の心得がある頑
強な人間をやって、それほど簡単にやられてしまうのですから、中学1年生の女
の子を車の中に引きずり込んで連れ去ることは、赤子の手をひねるようなものだ
ろうと思います。

そんなに人数がいたとすれば、その人間が、必ず今、日本のどこかにいるはず
です。残念ながら日本の中にいる人間で、警察が拉致をやった加害者として捕ま
えた人間はただの一人もいない。韓龍大も曹廷楽も名前が分かっていても捕まえ
ようとしていない。この部分は、今回の政権交代で今までに明らかにできなかっ
たことを明らかにしていくことです。例えば、特定失踪者に関しては、山本美保
さんのDNAデータの偽造事件等です。

12年間流れを変えずにやってきたのは、家族会、救う会のみなさん、そして拉
致議連のみなさんを初めとして国民の力によるものだと思います。この力はこれ
から先、絶対に弱くなることはないと確信しています。その力がちゃんと発揮さ
れれば、どの政権であろうと、わが大国日本が北朝鮮ごときにいつまでも甘い顔
をさせておくことはありえないと思います。私たちも全力を尽くして頑張ります。

◆櫻井よしこ
公明党の漆原良夫さんがお出でになることになっていましたが、どうしても時
間の調整がつかず欠席となりました。

埼玉県知事で北朝鮮による拉致被害者を救出する知事の会発起人の上田清司さ
んからメッセージをいただきましたので朗読します(一部掲載)。

◆上田清司・埼玉県知事(メッセージ)
昨年11月、拉致問題の早期解決を訴えるため、私を含めて5都県知事により、
「北朝鮮による拉致被害者を救出する知事の会」を設立したところ、今年1月に
は、全国47都道府県知事全員の参加を得ることができました。(中略)私も県知
事としてできる限りの取組みに全力を尽くして、御家族の皆様の『もう待てない』
という切実な心情を広く訴えてまいりたいと存じます」


◆「拉致」だけを理由に全面制裁を−西岡 力・救う会会長代行
お手元に、私たちが実施したアンケート調査結果があります。選挙の前の6月
18日に、民主党の鳩山代表に30分面会しました。中井 洽先生、松原 仁先生が
同席して下さいました。そこで私たちは、「マニフェストに、国の責任で拉致被
害者を助け出す」と書いてくださいとお願いしました。これは自民党にも公明党
にもお願いしました。鳩山さんは「もちろんそうです」と言い、マニフェストに
は、「拉致問題はわが国に対する主権侵害かつ重大な人権侵害であり、国の責任
において解決に全力を尽くす」と書き込まれたわけです。これが先ほど中井先生
が報告された中味です。自民党も、「国の責任において一刻も早く全員の救出を
めざす」と同じ文言が入りました。その意味では、今回の選挙で拉致が争点にな
らなかったのは残念ではありますが、ある面では争点ではなかった、与野党の違
いがなかったということです。北朝鮮はこれを誤解してはならない。強いメッセー
ジを今日も発することができていると思います。

鳩山代表は私たちにこう言いました。「政治が機能していない。解決にこんな
に長い時間がかかっていることを大変申し訳なく思う。政権交代の後、体を張っ
て解決に努力することを考えている、精一杯の努力を約束する」。すると増元さ
んが、「でも、民主党の中に北を刺激してはならないという人がいて困っている
んです」と質問しました。鳩山代表は、「確かにそういう人は党内にいます。し
かし、少数であり、私が責任をもってそういう人を拉致問題に関係する地位には
つけません。北朝鮮を動かすためには圧力が必要です」と話して下さいました。
このことを是非守っていただきたいと強く思います。

しかし、一部の情報によると、宥和派の代表のような前外務省の田中均さんが
官邸に入るという話があり、中井先生に今聞いたら、「そんなことはありえない」
と一喝されましたので、そのことも是非覚えておいていただきたい。平沼先生も、
是非覚えておいていただきたい。そして、鳩山代表が総理になってどう動くのか、
私たちが応援できるのなら一つの声で応援したいと思いますし、ブレーキをかけ
なければいけない時が来るのか厳しく見守りたいと思います。

そのための一つの武器がこのアンケートです。「最優先課題の一つかどうか」
では、(回答した)当選者の95%が賛成で、自民党は99%、民主党は96%、公明
党は100%でした。3番目の基本方針は、「全員生存を前提として、北朝鮮に被
害者の安全確保と帰国等を求める。拉致問題の解決なしには国交正常化なし」と
いう安倍政権が決めた方針ですが、当選者の95%が賛成で、自民党は98%、民主
党は95%、公明党は100%でした。つまり、「最優先課題ととらえ、生存を前提
に、圧力をかけて解決する」という今の方針を当選者の90%以上が賛成したとい
う重い事実があります。公約を守っていただかなければならない。

そして、2番目は、「モノ、カネ、ヒトの全面制裁」で、今日はそのための集
会です。北朝鮮が去年の8月に、「拉致被害者についての調査のやり直しをする」
と言った。ところが福田さんが政権を放り出したらば、突然その約束を破った。
約束を破って1年経つのですから、「拉致」だけを理由に追加で全面制裁をして
ほしいというのが今日の集会の趣旨です。

先ほど安倍元総理が、日本は制裁をかけてきたと言われましたが、一つだけ残
念なことは、制裁をかけるタイミングはいつも核実験やミサイル発射の時でした。
その時に「拉致も理由の一つ」とはっきりと言って下さいましたので、「拉致」
も制裁理由になっているのですが、「拉致」が単独で理由になって制裁がかかっ
たことはないのです。あの偽の遺骨が来た時も、日本は制裁をかけませんでした。
しかし、「調査をする」と彼らが約束したのです。それを破って1年経ちます。
ここで制裁を強めてほしい。

この点について、当選者の63%が賛成しました。自民党は75%、民主党は62%、
公明党は64%でした。6割以上が賛成しています。是非、この民意を国会の中で
も伝えていただいて、「拉致」だけを理由に追加制裁をしていただきたい、全面
制裁をしていただきたい。モノ、カネ、ヒトを全部止めていただきたい。これは
現行法規でできます。既に民主党は、全面制裁ができるという独自の制裁案を、
去年12月、拉致問題対策本部で作っています。その時、中井先生は、「これは政
権をとったら実現する」とおっしゃった。先ほども、そうすると言われた。本当
にそうしてくださるかどうか。

実は、ミサイル発射の時に、貿易の全面停止を我々は求めましたが、それがギ
リギリでうまくいかなくなったりしました。外交を担当している部署に、「制裁
だけでいいのか」という人たちがいることは間違いありません。しかし、「官僚
主導の政治から政治主導へ」とおっしゃったのですから、そうなると当選者の言っ
ていることが政治家の意思であって、6割以上が全面制裁に賛成しているのです
から、それを新政権で実現してほしいと思います。

新政権にもう一つ望みたいことがあります。今まで救出のチャンスが2回あり
ました。1回目は金丸訪朝の時です。金丸訪朝の2年前に梶山答弁があり、「北朝
鮮による拉致の疑いが十分濃厚」と国の治安の最高責任者が言っていたのに、金
丸訪朝の時、日本側が拉致を出さなかったのです。あの時は北朝鮮が苦しかった
のです。冷戦が崩壊し、ソ連も中国も韓国を承認するという状況の中で、日本に
手をだした時に、こちらが提起しなければ解決しないのです。

次のチャンスは、小泉訪朝の時です。あの時も北は苦しかったのです。ブッシュ
政権の前期で、テロとの戦争で、北朝鮮の核開発に対しては戦争という手段を使
うかもしれないという危機に瀕した時に、また日本に接近してきたのです。13人
についてリストが出てきましたが、「8人死亡」と紙に書いてあったのですが、
田中均さんは紙の確認をしなかったのです。「死亡」と言われたら、「証拠を出
しなさい」、「遺骨を連れて帰ります。特別機があります」と言うのが当たり前
でしょう。「死亡」と書いた紙が来たら、「そうですか」と言って総理に「死亡」
だと報告し、家族は飯倉公館に呼び出されて、「お亡くなりになりました」と断
定口調で通告を受けました。しかし、次の日、安倍晋三副長官が我々のところに
来て、「確認していません」と言ってくれたので助かったのです。

つまり、全員を助けようという心構えのない人が交渉に当っていれば、北朝鮮
が弱みを見せて、日本に接近せざるをえないチャンスがきても、全員助けられな
いということです。北朝鮮は今、苦しいんです。彼らも拉致を認めたのに日本か
らお金を取れなかったのです。対日担当者は責任をとらされ、対日部署はこの2
月に組織が小さくなったという話があります。金正日も怒っているのです。「俺
が謝ったのに金が来ないじゃないか」と。今、にらみ合いです。だから彼らは、
何とかごまかして日本に接近しようとする可能性があります。核・ミサイル問題
での金融制裁も効いています。金正日は健康問題で、5年以内に天国に、いや地
獄に行くでしょう。

向こうが苦しくなって、もう一度こちらに接近してくる時に、全員取り戻すと
いう体制が日本政府にあるのかどうか。田中均さんのように、「一部でいい」と
交渉を重視する人が官邸にいたら大変なことになります。しかし、絶対にチャン
スは来ます。圧力をかけ続ければ、向こうがこちらに接近してくる。過去2回あっ
た。3回目が必ず来る。今の姿勢を崩してはならない。政府を時に叱咤し、時に
応援して全員取り戻すという覚悟と姿勢、組織を変えさせてはならないのです。

最後にもう一つ大事なことは情報です。対策本部ができて3年以上経ちました
が、拉致被害者が全員で何人なのかまだ分からないのです。全員取り戻すといっ
ても、何人なのかが分からない。例えばタラップに63人が降りてきても、それが
すべてなのか、64人目がいるのかどうか、こちらがリストを持っていない状況で
取り戻さなければならない。そして「死亡」と言われた人たち、名前も分かって
いない人たちが、今どこにいるのか。助けにいこうと思っても、どこにいるか分
からないのです。確実な情報がなくて交渉をしなければならない。

金正日が突然死んで内戦状態になったり、社会が大混乱になって助けにいかな
ければならなくなるかもしれない。米軍や韓国軍は、大混乱になった時は北進す
るという作戦計画を既に持って、今緻密な検討作業をしています。その作戦に自
衛隊も一緒に行って、被害者救出をしなければならないと思いますが、そのため
にはどこにいるか分からなければ、助けられないわけです。日本にはJCIA、情報
機関がありません。そういう苦しい中で対策本部の情報室がやってはいますが、
今の体制でいいのかどうか。情報を取る分野を強化、拡大していただきたい。

私も、民間側で、何回もソウルに行って情報を取る作業をしています。今情報
がたくさん出てきているのですが、嘘のものが多い。あるいは本当かもしれない
が確認できないものが多い。しかし、人とお金を投入すれば、そして韓国政府の
協力をもっと得れば、かなりのことが分かるのではないかという感触はあります。
ですから、チャンスは必ず来ると、そのために民意の、アンケートの通り、北朝
鮮が弱音をはくまで圧力をかけ続けて待つという我慢比べの体制を続けてもらい
たい。チャンスが来た時、チャンスを生かすには情報が必要です。その二つのこ
とを鳩山新政権に望みたいと思いますし、私たちの力で、拉致議連の先生たちは
国会の中で世論を盛り上げて実行しようではありませんか。

以上




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下記をクリックして、ご意見を送ってください。
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映画「めぐみ」

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国民大集会「もう我慢できない。今年こそ結果を!」
「もう我慢できない。今年こそ結果を!」。2月2日に家族会・救う会合同会議で決めた今年の運動方針です。 拉致被害者家族の高齢化が進み、「生きている間に被害者に会えないかもしれない」という言葉が出るようになっています。経過はすべて説明して頂くことはないと思います。しかし、今年中にぜひ結果を出して欲しいということが、家族会・救う会そして心ある日本人の心の底からの叫びだと思います
2014年4月27日午後2時午後5時 日比谷公会堂
東京都
千代田区
日比谷公園1-3