救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

高野大使に要請(2000/05/24)
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救う会全国協議会ニュース

発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会
TEL 03-3946-5780/FAX 03-3944-5692
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〒112-0015 文京区目白台3-25-13 
担当:荒木和博(全国協議会事務局長 k-araki@mac.email.ne.jp)
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このニュースは拉致問題に関する情報をお送りするものです。
恐縮ですが送信を希望されない方は荒木のID宛メールをお送り下さい。
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■高野大使に要請

 昨日(23日)午後3時から、家族会(横田滋代表)と救う会(佐藤勝巳会長)では
外務省を訪れ日朝交渉担当の高野幸二郎大使に4月30日の国民大集会で採択されたア
ピールを手渡し、要請を行いました。
 高野大使の発言の主な部分は次の通りです。(文責・荒木)
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 北朝鮮側は「他のことはやりたくない、お詫びとお金だけを問題にしたい」という
姿勢であったがこちらは拉致・核・ミサイルなどの関心事項が並行して進まないと交
渉全体を進められないとの姿勢を通した。北朝鮮側は拉致についてはそもそもそうい
う問題はないとしてすれ違いであった。

 2回目については北朝鮮側からできるだけ早くやりたいとの意向があり、5月下旬に
設定したが実務的な打ち合わせをしているうちに向こうが延期を申し入れてきた。理
由については説明がないが、推測では東京での日朝交渉の日程が決まったあとに南北
会談が決まり、現在は米朝交渉もやっている。これまでの北朝鮮の対応は三つを一度
に進めるということはしていない。もう一つは拉致について日本が固い姿勢だという
ことが伝わったので延ばしたのかもしれない。

(この点について佐藤会長から「自分のところにも北朝鮮筋から日本のガードが堅い
ので対処に苦慮しているとの情報が入ってきている」との発言がありました)

 固いのは自分や担当者の北東アジア課長が固いということではない。こちらがやら
ないければならないことを積み残したままやっても仕方ない、懸案を残したまま友好
関係を築くことはできないということだ。

 (北朝鮮の言う行方不明者調査について)先方からの報告はない。平壌では赤十字
間合意を守るようにという形で申し入れている。

 (日米韓の調整の中では)内容は具体的に言えないが話をしている。
 
 (梅本北東アジア課長:「米朝テロ協議の中でも米側はテロ支援国指定をはずす条
件の一つとして日本人拉致問題を出している」)


 北側は問題自体を認めていないので楽観はしていないが日本政府は明らかに問題が
あると認識しており、これを棚上げにして交渉を進めることはできない。ただ、現状
では打つ手は日朝交渉の中でやっていくしかないと思う。制裁について、即座に制裁
を行ったテポドンのときと異なるのは、相手をやっつければそれでいいということで
はないということ。拉致された人々を取り返さなければならない。もう少しがまんし
ていただきたい。
 ご家族から見ても最善と思われることをやっていくが、先行き楽観できる約束はで
きない。

(「日弁連からの要望の中でももっと北朝鮮側に証拠を提示すべき」と言っているが
との質問に)
 相手はこの問題の存在自体を否定している。こちらにいくら証拠があってもテーブ
ルにのせてすらいない状態。ともかくテーブルにのせるところにもっていくことが必
要である。
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 以上のようなやりとりでしたが、文中の佐藤会長の発言にもあるように、日本側が
拉致で原則的姿勢を貫いており、それに北朝鮮側が困惑し、この問題の重要性にやっ
と気づき始めているというのが複数の筋から入っている情報で共通している点です。
北朝鮮の態度を変えさせるのは援助ではなく、こちらの原則的姿勢であることがこの
点からも明らかです。なお、いわゆる「7件10人」以外については現在出しているの
はご家族からの要請がある有本恵子さんだけとのことでした。

 現在の外務省、大臣はともかく担当者の姿勢は評価できると思いますが、それだけ
に問題は与党幹部などがその姿勢を変えさせようとすることです。今日の新聞によれ
ば森総理は訪韓にあたって、日朝国交正常化への意欲を金大中大統領から金正日総書
記に伝えてもらうよう要請すると出ていました。懸案棚上げにならないように世論の
力で永田町を動かしていくことが必要だと思います。
 救う会では6月4日に大阪で全国協議会幹事会を開催し総選挙への対応、今後の活動
を決める予定です。皆様のご協力をお願い申し上げます。(荒木)



  
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