北朝鮮から2年ぶりに届いたシグナル。日朝首脳会談へ5月のトランプ氏訪中がカギ(2026/04/13)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2026.04.13)
下記は、西岡救う会会長が4月11日の「産経新聞」に寄稿したものです。
参考情報として発信します。
<参考情報>
3月19日(現地時間)の日米首脳会談で、北朝鮮による拉致問題が議題になっ
た。高市早苗首相は会談終了後、「トランプ米大統領から、拉致問題の即時解決
に向けて全面的な支持を得た。私自身が金正恩(キム・ジョンウン)氏と直接会
うという気持ちが非常に強いことも、伝えた」と記者団に説明。「いろいろ協力
をしていただけるということだった」と成果を強調した。
思い返せば高市氏は1月、衆議院の解散理由として真っ先に拉致問題を挙げた。
正恩氏と向き合って具体的な成果を上げたいという自身の思いに対し、国民の
審判を仰ぐ必要があると判断した。その選挙で歴史的な大勝を収め、強い政治家
を好むトランプ氏も高市氏の実力を認めた。
今回の日米会談でトランプ氏は、高市氏の思いにこれまで以上にしっかりと耳
を傾けたに違いない。ここまでは、高市氏のシナリオ通りだ。
あとは、トランプ氏が米中首脳会談と機を合わせて正恩氏との会談に臨み、北
朝鮮の非核化を巡って一定の合意に至れば、その分の経済支援の実施国である日
本との日朝首脳会談が現実味を帯びてくるはずだった。
だが周知の通り、中東情勢の緊迫化により、表立った動きは止まってしまった。
◆イラン攻撃に怯える正恩氏、アメリカの情報収集へ組織改編
前回の本欄に書いたように、2月28日に始まった米国とイスラエルによるイラ
ンへの軍事攻撃に関し、正恩氏は「自分も狙われるかもしれない」と恐怖を覚え
ている。米朝会談のための準備を停止し、妹で実質ナンバー2の与正(ヨジョン)
朝鮮労働党部長を責任者として、米国が北朝鮮を攻撃してくる兆候がないか徹底
的に情報を集めている。
3月22、23日に開かれた最高人民会議では、内部の反体制勢力を取り締まる政
治警察であった「国家保衛省」を、「国家情報局」に改編することが決まった。
首脳部を守るため、国外からの情報の収集・分析に重点を置くほか、国内対応で
は、他国の諜報機関への内通者の根絶などを進めるという。
米国への警戒を強めている北朝鮮だが、最高人民会議の直前の3月13日、訪米
していた韓国の金民錫(キム・ミンソク)首相に対し、トランプ氏が「(正恩氏
に)会うのは本当に良いことだ。(実施時期は)中国に行くときかもしれないし、
その後かもしれない」と語った。本当に軍事攻撃の対象とみなしている場合、会
いたいと述べるはずはない。トランプ氏はイラン攻撃後も、自身の訪中時に正恩
氏と会談する意向を放棄していないということだ。
このトランプ氏の発言はすぐに正恩氏に伝わったはずだ。だが、先方が会いた
いと言っているうちに会談が実現しないと、機嫌を損ねて標的になりかねない。
イラン攻撃の前は3月末から予定されていたトランプ氏の訪中日程は、5月14?
15日に変更となった。正恩氏は、このタイミングで米朝首脳会談を持つことを真
剣に検討している。
当初日程ではトランプ氏を平壌に招待して一緒にゴルフをする案を持っていた
のだが、現段階では、米中会談後に正恩氏が訪中してトランプ氏と会う可能性を
探っていると、複数の関係筋から聞いた。
◆与正氏談話に「拉致」文言なし、「個人的立場」強調
北朝鮮から2年ぶりに届いたシグナルについても、触れておきたい。
3月23日に与正氏が日朝首脳会談に否定的な談話を出した。しかし、これは日
本との交渉を拒否するものでなく、駆け引きとみるべきだ。
談話は、日朝会談が実現する条件として、「われわれが認めたこともない自分
たちの一方的議題の解決を求めないこと」「時代錯誤の慣行、習性と決別する決
心を持つこと」を挙げた。「一方的議題」とは拉致問題を指すと読める。
一方で、「今の日本はそれとは正反対の方向へ遠ざかっている」と指摘。「徹
底的に個人的な立場ではあるが、私は日本の首相が平壌に来る光景を見たくない」
と結論づけた。
2024年3月に与正氏が出した談話では、当時の岸田文雄政権が「拉致問題は未
解決」との立場に立っているから交渉を「完全に拒否する」と断言したが、今回
はそうではない。そもそも「拉致」という文言自体が出てこない。「徹底的に個
人的な立場」という前置きも、トップの正恩氏とは交渉の余地が残っていること
を示唆している。
最近聞いた情報では、当初はもっときつい表現が並んでいたが、削除したとい
う。談話を総合的に見れば、正恩氏は日本に揺さぶりをかけつつも、接近する意
思を持ち続けていると判断できる。だからチャンスは来る。政府はそのときを逃
さず、必ず全ての被害者の救出に結び付けなければならない。
◆リークされた田中実さん、金田龍光さんの?生存情報?
今回は、政府認定拉致被害者の田中実さん(76)=拉致当時(28)=と、知人
で拉致の可能性が排除できない金田龍光さん=失踪当時(26)=の生存情報につ
いて書く。
日朝は2014年、北朝鮮が拉致被害者らの再調査を約束した「ストックホルム合
意」を結んだ。その後、15年にかけての非公式協議で、田中さんと金田さんが平壌
で生活しているとの情報を北朝鮮側が伝達してきたとされる。
政府認定拉致被害者の田中実さんこの内容は令和元年ごろから、日本国内で報道
され始めた。生存情報が得られたものの帰国が実現せず、当時の安倍晋三首相が
「2人を見捨てた」とする批判が、野党などから噴出。当時の経緯の説明を求め
られた安倍氏は国会で、「コメントするとその拉致被害者の奪還につながらない
場合がある」として言及を避けた。当然の対応だ。
北朝鮮に拉致された可能性が排除できない金田龍光さん首相を辞した数カ月後
の2年11月ごろ、安倍氏は私に「生存情報が伝えられたことは本当だが、それで
終わりにしてくれという条件だった。そのようなことをのめるわけがない」と明かした。
私は、北朝鮮が2人の情報の公開と引き換えに拉致問題全体を幕引きとするこ
とを求めてきたので、安倍氏が拒否したと理解した。外交の機微に関わる情報だ
から、決して口外はしなかった。
だが、安倍氏が暗殺された後の4年9月、ストックホルム合意当時の外務事務次
官だった斎木昭隆氏が朝日新聞のインタビューに実名で応じ、「北朝鮮からの調
査報告に2人の生存情報が入っていたのは、その通り。それ以外に新しい内容が
なく、報告書は受け取らなかった」と答えた。
非公式の接触の場で生存情報がもたらされたとしても、それが真実である保証は
ない。さらには、私が安倍氏から聞いた北朝鮮の「条件」について、記事では言及
がなかった。
未確定かつ断片的な情報をマスコミに伝えれば、無用な臆測や誤解が広がるこ
とは明らかだ。北朝鮮からの信用を失い、交渉はより難しくなる。斎木氏の行い
は、外交のプロがやることとは思えない。
高市早苗政権は日朝首脳会談の早期実現を模索している。今は大事な時期だ。政
府内の情報管理の徹底を改めて求めたい。
以上
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■高市首相にメール・葉書を
首相官邸のホームページに「ご意見募集」があります。
下記をクリックして、ご意見を送ってください。
https://www.kantei.go.jp/jp/iken.html
葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 高市早苗殿
■救う会全国協議会ニュース
発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)
TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784 http://www.sukuukai.jp
担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp)
〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
カンパ振込先:郵便振替口座 00100-4-14701 救う会
みずほ銀行池袋支店(普)5620780 救う会事務局長平田隆太郎
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下記は、西岡救う会会長が4月11日の「産経新聞」に寄稿したものです。
参考情報として発信します。
<参考情報>
3月19日(現地時間)の日米首脳会談で、北朝鮮による拉致問題が議題になっ
た。高市早苗首相は会談終了後、「トランプ米大統領から、拉致問題の即時解決
に向けて全面的な支持を得た。私自身が金正恩(キム・ジョンウン)氏と直接会
うという気持ちが非常に強いことも、伝えた」と記者団に説明。「いろいろ協力
をしていただけるということだった」と成果を強調した。
思い返せば高市氏は1月、衆議院の解散理由として真っ先に拉致問題を挙げた。
正恩氏と向き合って具体的な成果を上げたいという自身の思いに対し、国民の
審判を仰ぐ必要があると判断した。その選挙で歴史的な大勝を収め、強い政治家
を好むトランプ氏も高市氏の実力を認めた。
今回の日米会談でトランプ氏は、高市氏の思いにこれまで以上にしっかりと耳
を傾けたに違いない。ここまでは、高市氏のシナリオ通りだ。
あとは、トランプ氏が米中首脳会談と機を合わせて正恩氏との会談に臨み、北
朝鮮の非核化を巡って一定の合意に至れば、その分の経済支援の実施国である日
本との日朝首脳会談が現実味を帯びてくるはずだった。
だが周知の通り、中東情勢の緊迫化により、表立った動きは止まってしまった。
◆イラン攻撃に怯える正恩氏、アメリカの情報収集へ組織改編
前回の本欄に書いたように、2月28日に始まった米国とイスラエルによるイラ
ンへの軍事攻撃に関し、正恩氏は「自分も狙われるかもしれない」と恐怖を覚え
ている。米朝会談のための準備を停止し、妹で実質ナンバー2の与正(ヨジョン)
朝鮮労働党部長を責任者として、米国が北朝鮮を攻撃してくる兆候がないか徹底
的に情報を集めている。
3月22、23日に開かれた最高人民会議では、内部の反体制勢力を取り締まる政
治警察であった「国家保衛省」を、「国家情報局」に改編することが決まった。
首脳部を守るため、国外からの情報の収集・分析に重点を置くほか、国内対応で
は、他国の諜報機関への内通者の根絶などを進めるという。
米国への警戒を強めている北朝鮮だが、最高人民会議の直前の3月13日、訪米
していた韓国の金民錫(キム・ミンソク)首相に対し、トランプ氏が「(正恩氏
に)会うのは本当に良いことだ。(実施時期は)中国に行くときかもしれないし、
その後かもしれない」と語った。本当に軍事攻撃の対象とみなしている場合、会
いたいと述べるはずはない。トランプ氏はイラン攻撃後も、自身の訪中時に正恩
氏と会談する意向を放棄していないということだ。
このトランプ氏の発言はすぐに正恩氏に伝わったはずだ。だが、先方が会いた
いと言っているうちに会談が実現しないと、機嫌を損ねて標的になりかねない。
イラン攻撃の前は3月末から予定されていたトランプ氏の訪中日程は、5月14?
15日に変更となった。正恩氏は、このタイミングで米朝首脳会談を持つことを真
剣に検討している。
当初日程ではトランプ氏を平壌に招待して一緒にゴルフをする案を持っていた
のだが、現段階では、米中会談後に正恩氏が訪中してトランプ氏と会う可能性を
探っていると、複数の関係筋から聞いた。
◆与正氏談話に「拉致」文言なし、「個人的立場」強調
北朝鮮から2年ぶりに届いたシグナルについても、触れておきたい。
3月23日に与正氏が日朝首脳会談に否定的な談話を出した。しかし、これは日
本との交渉を拒否するものでなく、駆け引きとみるべきだ。
談話は、日朝会談が実現する条件として、「われわれが認めたこともない自分
たちの一方的議題の解決を求めないこと」「時代錯誤の慣行、習性と決別する決
心を持つこと」を挙げた。「一方的議題」とは拉致問題を指すと読める。
一方で、「今の日本はそれとは正反対の方向へ遠ざかっている」と指摘。「徹
底的に個人的な立場ではあるが、私は日本の首相が平壌に来る光景を見たくない」
と結論づけた。
2024年3月に与正氏が出した談話では、当時の岸田文雄政権が「拉致問題は未
解決」との立場に立っているから交渉を「完全に拒否する」と断言したが、今回
はそうではない。そもそも「拉致」という文言自体が出てこない。「徹底的に個
人的な立場」という前置きも、トップの正恩氏とは交渉の余地が残っていること
を示唆している。
最近聞いた情報では、当初はもっときつい表現が並んでいたが、削除したとい
う。談話を総合的に見れば、正恩氏は日本に揺さぶりをかけつつも、接近する意
思を持ち続けていると判断できる。だからチャンスは来る。政府はそのときを逃
さず、必ず全ての被害者の救出に結び付けなければならない。
◆リークされた田中実さん、金田龍光さんの?生存情報?
今回は、政府認定拉致被害者の田中実さん(76)=拉致当時(28)=と、知人
で拉致の可能性が排除できない金田龍光さん=失踪当時(26)=の生存情報につ
いて書く。
日朝は2014年、北朝鮮が拉致被害者らの再調査を約束した「ストックホルム合
意」を結んだ。その後、15年にかけての非公式協議で、田中さんと金田さんが平壌
で生活しているとの情報を北朝鮮側が伝達してきたとされる。
政府認定拉致被害者の田中実さんこの内容は令和元年ごろから、日本国内で報道
され始めた。生存情報が得られたものの帰国が実現せず、当時の安倍晋三首相が
「2人を見捨てた」とする批判が、野党などから噴出。当時の経緯の説明を求め
られた安倍氏は国会で、「コメントするとその拉致被害者の奪還につながらない
場合がある」として言及を避けた。当然の対応だ。
北朝鮮に拉致された可能性が排除できない金田龍光さん首相を辞した数カ月後
の2年11月ごろ、安倍氏は私に「生存情報が伝えられたことは本当だが、それで
終わりにしてくれという条件だった。そのようなことをのめるわけがない」と明かした。
私は、北朝鮮が2人の情報の公開と引き換えに拉致問題全体を幕引きとするこ
とを求めてきたので、安倍氏が拒否したと理解した。外交の機微に関わる情報だ
から、決して口外はしなかった。
だが、安倍氏が暗殺された後の4年9月、ストックホルム合意当時の外務事務次
官だった斎木昭隆氏が朝日新聞のインタビューに実名で応じ、「北朝鮮からの調
査報告に2人の生存情報が入っていたのは、その通り。それ以外に新しい内容が
なく、報告書は受け取らなかった」と答えた。
非公式の接触の場で生存情報がもたらされたとしても、それが真実である保証は
ない。さらには、私が安倍氏から聞いた北朝鮮の「条件」について、記事では言及
がなかった。
未確定かつ断片的な情報をマスコミに伝えれば、無用な臆測や誤解が広がるこ
とは明らかだ。北朝鮮からの信用を失い、交渉はより難しくなる。斎木氏の行い
は、外交のプロがやることとは思えない。
高市早苗政権は日朝首脳会談の早期実現を模索している。今は大事な時期だ。政
府内の情報管理の徹底を改めて求めたい。
以上
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■高市首相にメール・葉書を
首相官邸のホームページに「ご意見募集」があります。
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https://www.kantei.go.jp/jp/iken.html
葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 高市早苗殿
■救う会全国協議会ニュース
発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)
TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784 http://www.sukuukai.jp
担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp)
〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
カンパ振込先:郵便振替口座 00100-4-14701 救う会
みずほ銀行池袋支店(普)5620780 救う会事務局長平田隆太郎
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