米朝会談に暗雲(2026/03/25)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2026.03.25)
以下は、3月14日の産経新聞に西岡力・救う会会長が投稿したものです。参考
情報として送ります。
<参考資料>
◆イラン攻撃警戒の正恩氏 「バンカーバスター」対策で地中深くに施設建設 米朝会談に暗雲
前回記事の掲載翌日の2月15日、家族会・救う会は東京都内で合同会議を開き、
今年の新たな運動方針を決定。翌16日に首相官邸を訪問し、高市早苗首相に手渡
した。私はその席で、「総理のポケットに『拉致被害者全員を帰すなら、日本は
これができますよ』というものを持って北朝鮮に行っていただきたいと思い、こ
の運動方針を作りました」と話した。
トランプ米大統領と金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党総書記との米朝首脳
会談がそう遠くない時期に実施され、あまり間をあけず日朝首脳会談の実現にも
至る可能性があると、私たちはみている。そのため、日朝会談で日本政府が北朝
鮮へ支援を行う「条件」に関するわれわれの立場を改めて整理したのが、今回の
運動方針だ。
◆「消息確認」を盛り込み、「最初から全員返せ」のメッセージ
具体的には、「親の世代の家族が存命中に全拉致被害者の一括帰国が実現する
なら、人道支援の実施や日本が科す独自制裁の解除、国交正常化交渉の開始に反
対しない。帰国者から(北朝鮮の内情など)秘密を聞き出すこともしない」とい
うものだ。
基本的な骨格は、平成31年から変わっていないが、「秘密を聞き出さない」と
いうくだりの前段に、「拉致被害者の消息の聞き取りを除いて」という文言を盛
り込んだ。これは今回が初めてだ。
北朝鮮は日朝会談に当たり、日本政府の情報力を甘く見て、被害者の一部を
「死亡」などと主張して隠すかもしれない。それに対し、運動方針で、帰国した
被害者から残る被害者の居場所などを情報収集すると宣言した。虚偽の説明をし
てもばれるということだ。
最初から正直に、今生きている全員を帰国させよという、私たちからのメッセー
ジだ。
◆「仲良く過ごせる」「対話にオープン」 米朝が一時接近も…
3月19日の日米首脳会談、31日?4月2日のトランプ氏の訪中は、日程として固
まっている。最近の米朝のやりとりを見ると、訪中からの流れで、米朝首脳会談
が実現する可能性があった。
2月19?25日に開催された第9回朝鮮労働党大会で、正恩氏は米国に対し、融和
的なメッセージを送った。「憲法に明記されたわが国家の現在の地位を尊重し、
対北朝鮮敵視政策を撤回するなら、米国と仲良く過ごせない理由はない」。ここ
での「憲法に明記された地位」とは、核保有国としての地位のことだ。
これに対しホワイトハウスは、「トランプ大統領は1期目に北朝鮮の指導者と
歴史的な首脳会談を3回行った」とし、「(私たちは)いかなる前提条件もない
対話に、オープンだ」と応えた。
米朝会談が実現すれば、日本人拉致問題が話し合われることは間違いない。ト
ランプ氏は昨年10月の来日時、私たちとの面会でも、「われわれは(拉致問題を)
議論する」と明言している。
ただ、米・イスラエル軍が2月28日にイランへの攻撃を開始したことで、米朝
会談の見通しは急速に不透明になった。
同国の最高指導者であるハメネイ師らが殺害され、中東秩序の再編のみならず、
国際社会全体の安全保障環境が大きく揺れている。
米国は1月にベネズエラのマドゥロ大統領を拘束し米国へ移送したばかりで、2
カ月連続での大規模な軍事作戦は、北朝鮮首脳部にすさまじいインパクトを与え
た。
◆対外活動を停止した北、平壌マラソンも中止に
正恩氏は地下施設で多くの時間を過ごしているとされるが、関係筋によると、
地中深くに潜り込んで爆発するように設計された爆弾「バンカーバスター」で攻
撃されても助かるように、施設をより深く一層強固にする工事が急ピッチで進め
られている。休みなしの過酷な作業で、毎日のように死者が出ているという。
米国の軍事力に警戒感を強めている正恩氏は、核兵器を保持しないと自分が標
的になると考え、核放棄を求めるトランプ氏との会談に否定的になるという見方
がある。だが、私の意見は異なる。
私が得た情報では、北朝鮮は濃縮ウランの製造施設などだけでなく、米本土に
届く核ミサイルまでも廃棄する方針を固めている。一方で、韓国など近隣国の脅
威から身を守るための短距離核ミサイルは、保持を続ける方針だという。
こうした自衛的な意味合いでの核保有を、トランプ政権は容認する可能性が出
ている。1月に公表した国家防衛戦略では、米本土を射程に入れる核ミサイルは
「明白な危機」と指摘した一方で、それ以上、非核化に言及することはなかった。
また、北朝鮮抑止の主導的な役割は韓国が担い、米国は「より限定的」な支援
(いわゆる核の傘)を担当するとの立場を明確にした。
このような経過はあったものの、直近のイラン攻撃の開始によって正恩氏は目
下、米軍が北朝鮮を攻撃する兆候がないか、必死で情報を集めている。米朝会談
や日朝交渉関連の準備など対外的な活動は今月初めにいったん停止。4月に予定
されていた平壌マラソンも中止された。当面、攻撃がないと判断すれば、種々の
水面下の協議が再開するだろう。
次の米朝首脳会談で、非核化を巡って一定の合意に達する可能性はある。する
と、その範囲での支援実施のために、時間を置かず日本から高市氏が訪朝し、正
恩氏と会談する展開が見えてくる。
◆「存在しない」秘密交渉記録 今後の日朝会談の痛手に
日朝首脳会談実現への期待が高まっている。ただ、このままだと、日本は不利
な状況下で話し合いのテーブルにつかないといけないかもしれない。過去の日朝
交渉の記録の一部が、存在しないのだ。今回はこの問題の経緯について、改めて
記しておきたい。
外務省のアジア大洋州局長だった田中均氏は、2002年9月の小泉純一郎首相の
訪朝前、下準備として北朝鮮側と秘密交渉を重ねた。相手は、金正日氏の側近で、
「ミスターX」と呼ばれる人物。秘密といっても、外務省の高官が首相の指示で
行っていたことなので、当然、記録が作成されたはずだ。
ところが、小泉訪朝直前の2回分の交渉記録が残っていない。政府は昨年3月4
日の閣議で、この2回の記録が存在しないことを認める答弁書を決定した。島田
洋一衆院議員(当時)の質問主意書に答えたものだ。
元在英北朝鮮公使の太永浩氏は、自著でこのように述べている。自身を含む北
朝鮮外務省の職員を前に、日朝会談に同席した姜錫柱外務副相が、「日本は植民
地統治の被害に対し、経済協力という方法で補償すると約束した。最低100億ド
ルは入ってくるだろう」と語ったというのだ。
田中氏を含め当時の小泉政権関係者は、金額の提示は「なかった」と口をそろ
える。では北朝鮮はなぜ、100億ドルを得られるとの認識を持ったのか。2回の交
渉でそのやり取りがあった可能性があるが、記録が存在しないから確認できない。
島田氏は続く質問主意書で、記録はそもそも作成されなかったのか、作成後に
何らかの理由で破棄されたのか、あるいは作成後に何者かによって持ち去られた
のかを尋ねた。政府は、分かりかねると回答した。
北朝鮮側は当然、2回の交渉の内容を把握しているはずだ。今後の日朝会談で、
正恩氏が当時の経緯に基づいて何らかの案を伝えてきても、高市氏は対応できな
い。相当な痛手だ。
家族会・救う会は今年の運動方針に「秘密交渉の記録が外務省にない問題につ
いて追及する」と明記した。政府は関係者の聴取など、交渉の手助けになるよう
な情報の確保に手を尽くすべきだ。
以上
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■高市首相にメール・葉書を
首相官邸のホームページに「ご意見募集」があります。
下記をクリックして、ご意見を送ってください。
https://www.kantei.go.jp/jp/iken.html
葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 高市早苗殿
■救う会全国協議会ニュース
発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)
TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784 http://www.sukuukai.jp
担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp)
〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
カンパ振込先:郵便振替口座 00100-4-14701 救う会
みずほ銀行池袋支店(普)5620780 救う会事務局長平田隆太郎
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以下は、3月14日の産経新聞に西岡力・救う会会長が投稿したものです。参考
情報として送ります。
<参考資料>
◆イラン攻撃警戒の正恩氏 「バンカーバスター」対策で地中深くに施設建設 米朝会談に暗雲
前回記事の掲載翌日の2月15日、家族会・救う会は東京都内で合同会議を開き、
今年の新たな運動方針を決定。翌16日に首相官邸を訪問し、高市早苗首相に手渡
した。私はその席で、「総理のポケットに『拉致被害者全員を帰すなら、日本は
これができますよ』というものを持って北朝鮮に行っていただきたいと思い、こ
の運動方針を作りました」と話した。
トランプ米大統領と金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党総書記との米朝首脳
会談がそう遠くない時期に実施され、あまり間をあけず日朝首脳会談の実現にも
至る可能性があると、私たちはみている。そのため、日朝会談で日本政府が北朝
鮮へ支援を行う「条件」に関するわれわれの立場を改めて整理したのが、今回の
運動方針だ。
◆「消息確認」を盛り込み、「最初から全員返せ」のメッセージ
具体的には、「親の世代の家族が存命中に全拉致被害者の一括帰国が実現する
なら、人道支援の実施や日本が科す独自制裁の解除、国交正常化交渉の開始に反
対しない。帰国者から(北朝鮮の内情など)秘密を聞き出すこともしない」とい
うものだ。
基本的な骨格は、平成31年から変わっていないが、「秘密を聞き出さない」と
いうくだりの前段に、「拉致被害者の消息の聞き取りを除いて」という文言を盛
り込んだ。これは今回が初めてだ。
北朝鮮は日朝会談に当たり、日本政府の情報力を甘く見て、被害者の一部を
「死亡」などと主張して隠すかもしれない。それに対し、運動方針で、帰国した
被害者から残る被害者の居場所などを情報収集すると宣言した。虚偽の説明をし
てもばれるということだ。
最初から正直に、今生きている全員を帰国させよという、私たちからのメッセー
ジだ。
◆「仲良く過ごせる」「対話にオープン」 米朝が一時接近も…
3月19日の日米首脳会談、31日?4月2日のトランプ氏の訪中は、日程として固
まっている。最近の米朝のやりとりを見ると、訪中からの流れで、米朝首脳会談
が実現する可能性があった。
2月19?25日に開催された第9回朝鮮労働党大会で、正恩氏は米国に対し、融和
的なメッセージを送った。「憲法に明記されたわが国家の現在の地位を尊重し、
対北朝鮮敵視政策を撤回するなら、米国と仲良く過ごせない理由はない」。ここ
での「憲法に明記された地位」とは、核保有国としての地位のことだ。
これに対しホワイトハウスは、「トランプ大統領は1期目に北朝鮮の指導者と
歴史的な首脳会談を3回行った」とし、「(私たちは)いかなる前提条件もない
対話に、オープンだ」と応えた。
米朝会談が実現すれば、日本人拉致問題が話し合われることは間違いない。ト
ランプ氏は昨年10月の来日時、私たちとの面会でも、「われわれは(拉致問題を)
議論する」と明言している。
ただ、米・イスラエル軍が2月28日にイランへの攻撃を開始したことで、米朝
会談の見通しは急速に不透明になった。
同国の最高指導者であるハメネイ師らが殺害され、中東秩序の再編のみならず、
国際社会全体の安全保障環境が大きく揺れている。
米国は1月にベネズエラのマドゥロ大統領を拘束し米国へ移送したばかりで、2
カ月連続での大規模な軍事作戦は、北朝鮮首脳部にすさまじいインパクトを与え
た。
◆対外活動を停止した北、平壌マラソンも中止に
正恩氏は地下施設で多くの時間を過ごしているとされるが、関係筋によると、
地中深くに潜り込んで爆発するように設計された爆弾「バンカーバスター」で攻
撃されても助かるように、施設をより深く一層強固にする工事が急ピッチで進め
られている。休みなしの過酷な作業で、毎日のように死者が出ているという。
米国の軍事力に警戒感を強めている正恩氏は、核兵器を保持しないと自分が標
的になると考え、核放棄を求めるトランプ氏との会談に否定的になるという見方
がある。だが、私の意見は異なる。
私が得た情報では、北朝鮮は濃縮ウランの製造施設などだけでなく、米本土に
届く核ミサイルまでも廃棄する方針を固めている。一方で、韓国など近隣国の脅
威から身を守るための短距離核ミサイルは、保持を続ける方針だという。
こうした自衛的な意味合いでの核保有を、トランプ政権は容認する可能性が出
ている。1月に公表した国家防衛戦略では、米本土を射程に入れる核ミサイルは
「明白な危機」と指摘した一方で、それ以上、非核化に言及することはなかった。
また、北朝鮮抑止の主導的な役割は韓国が担い、米国は「より限定的」な支援
(いわゆる核の傘)を担当するとの立場を明確にした。
このような経過はあったものの、直近のイラン攻撃の開始によって正恩氏は目
下、米軍が北朝鮮を攻撃する兆候がないか、必死で情報を集めている。米朝会談
や日朝交渉関連の準備など対外的な活動は今月初めにいったん停止。4月に予定
されていた平壌マラソンも中止された。当面、攻撃がないと判断すれば、種々の
水面下の協議が再開するだろう。
次の米朝首脳会談で、非核化を巡って一定の合意に達する可能性はある。する
と、その範囲での支援実施のために、時間を置かず日本から高市氏が訪朝し、正
恩氏と会談する展開が見えてくる。
◆「存在しない」秘密交渉記録 今後の日朝会談の痛手に
日朝首脳会談実現への期待が高まっている。ただ、このままだと、日本は不利
な状況下で話し合いのテーブルにつかないといけないかもしれない。過去の日朝
交渉の記録の一部が、存在しないのだ。今回はこの問題の経緯について、改めて
記しておきたい。
外務省のアジア大洋州局長だった田中均氏は、2002年9月の小泉純一郎首相の
訪朝前、下準備として北朝鮮側と秘密交渉を重ねた。相手は、金正日氏の側近で、
「ミスターX」と呼ばれる人物。秘密といっても、外務省の高官が首相の指示で
行っていたことなので、当然、記録が作成されたはずだ。
ところが、小泉訪朝直前の2回分の交渉記録が残っていない。政府は昨年3月4
日の閣議で、この2回の記録が存在しないことを認める答弁書を決定した。島田
洋一衆院議員(当時)の質問主意書に答えたものだ。
元在英北朝鮮公使の太永浩氏は、自著でこのように述べている。自身を含む北
朝鮮外務省の職員を前に、日朝会談に同席した姜錫柱外務副相が、「日本は植民
地統治の被害に対し、経済協力という方法で補償すると約束した。最低100億ド
ルは入ってくるだろう」と語ったというのだ。
田中氏を含め当時の小泉政権関係者は、金額の提示は「なかった」と口をそろ
える。では北朝鮮はなぜ、100億ドルを得られるとの認識を持ったのか。2回の交
渉でそのやり取りがあった可能性があるが、記録が存在しないから確認できない。
島田氏は続く質問主意書で、記録はそもそも作成されなかったのか、作成後に
何らかの理由で破棄されたのか、あるいは作成後に何者かによって持ち去られた
のかを尋ねた。政府は、分かりかねると回答した。
北朝鮮側は当然、2回の交渉の内容を把握しているはずだ。今後の日朝会談で、
正恩氏が当時の経緯に基づいて何らかの案を伝えてきても、高市氏は対応できな
い。相当な痛手だ。
家族会・救う会は今年の運動方針に「秘密交渉の記録が外務省にない問題につ
いて追及する」と明記した。政府は関係者の聴取など、交渉の手助けになるよう
な情報の確保に手を尽くすべきだ。
以上
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■高市首相にメール・葉書を
首相官邸のホームページに「ご意見募集」があります。
下記をクリックして、ご意見を送ってください。
https://www.kantei.go.jp/jp/iken.html
葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 高市早苗殿
■救う会全国協議会ニュース
発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)
TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784 http://www.sukuukai.jp
担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp)
〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
カンパ振込先:郵便振替口座 00100-4-14701 救う会
みずほ銀行池袋支店(普)5620780 救う会事務局長平田隆太郎
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