救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

国民大集会報告1(2023/11/27)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2023.11.27)

 私たちは、11月26日午後、都内の砂防会館で、「全拉致被害者の即時一括
帰国を求める国民大集会」を開催しました。

 政府から、岸田文雄総理大臣、松野博一拉致担当大臣兼官房長官らが参加し、
各党代表として山谷えり子(自民)、笠浩史(立民)、竹内譲(公明)、東徹
(維新)、川合孝典(国民)の各氏が参加しました。

 主催した5団体からは、家族会からは横田拓也代表等9家族12名が参加。拉
致議連から古屋圭司会長、松原仁幹事長、北村経夫事務局長等が参加。知事の会
から黒岩祐治会長(神奈川県知事)等47都道府県から64名が参加、地方議連
から松田良昭会長(神奈川県議)等37道府県から123名の道府県議が参加。
救う会から西岡力会長等各地幹事等が参加。

 その他、特定失踪者家族会から竹下珠路事務局長(古川了子さん姉)等が参加。
大集会の概要は以下の通り。

■国民大集会報告1

◆開会
総合司会 西岡力(救う会会長)

 皆さん、こんにちは。「全拉致被害者の即時一括帰国を求める国民大集会」を
始めたいと思います。よろしくお願いいたします(拍手)。いつも司会をしてく
ださる櫻井よしこさんが今日東京におられないため、私西岡が司会を務めさせて
いただきます。よろしくお願いいたします(拍手)。

 では主催者挨拶として横田拓也家族会代表、お願いいたします(拍手)。

◆拉致問題は前進しているのか

横田拓也(家族会代表、横田めぐみさん弟)

 皆様、こんにちは。本日も北朝鮮による日本人拉致事件を必ず解決させるとい
う強い気持ちを抱き、この会場にお集まりいただきましたこと、誠にありがとう
ございます。

 私が前代表の飯塚?雄さんから代表職を引き継いでから来月で2年になります。
この間、拉致事件を取り巻く環境は何ら前進せず、私たちの救いの手を待ってい
る拉致被害者本人、つまり私たちの親や兄弟、子どもたちに、大変申し訳なく思っ
ています。

 自由がないばかりか、明るい未来が期待できない皆さんが、どういう辛い気持
ちで待っているだろうかと思うと、本当に心が苦しくなります。

 そのような中、11月21日夜に、北朝鮮は軍事偵察衛星を発射しました。国
連安保理決議違反です。人々の安全を犠牲にした上で、自らの安全保障を高める
行為は許すことができません。

 私の姉めぐみは、先月10月5日で59歳の誕生日を迎えました。また先週1
1月15日には、北朝鮮に拉致されてから46年目となりました。無実の13歳
の少女が、主権国家の日本国から北朝鮮の工作員たちによって、一方的な暴力に
よる現状変更、つまり拉致を実行されたにも関わらずこれだけ長い時間がかかり、
帰国させることができない現実があります。

 日本政府は本気でこの人権、人道問題解決に向けて取り組んでいるのでしょう
か。甚だ疑問です。家族や兄弟との再会を願う一方、親世代の方々が一人、また
一人と他界される現実をどのように受け止めていらっしゃるのでしょうか。

 今月、家族会のメンバーで、北野政男さんが、ご家族との再会を果たされるこ
となく他界されました。ご冥福をお祈りいたしますと共に、こうした悲しいこと
が繰り返されないよう、日本政府は国家の総力をもって全拉致被害者の帰国が実
現できるよう、北朝鮮と外交交渉を行っていただきたい。命に係わる問題なので
す。

◆日本にも北朝鮮にもタイムリミットがある

 今年の5月27日に国民大集会を開催した際に、岸田総理から一歩踏み込んだ
メッセージがありました。金正恩委員長宛のメッセージです。振り返って申し上
げますと、総理はこう発言されました。

「日朝間の実りある関係を樹立することは、日朝双方の利益に合致するとともに、
地域の平和と安定に大きく寄与いたします。しかしながら、現在の状況が長引け
ば長引くほど、日朝が新しい関係を築こうとしても、その実現は困難なものになっ
てしまいかねません。一瞬たりとも無駄にせず、今こそ大胆に現状を変えていか
なければなりません」、「日朝間の懸案を解決し、両者が共に新しい時代を切り
開いていくという観点からの私の決意を、あらゆる機会を逃さず金正恩委員長に
伝え続けるとともに、首脳会談を早期に実現すべく、私直轄のハイレベルで協議
を行っていきたいと考えております」。

 こう発言されました。しっかり前進しているのでしょうか。停滞は許されませ
ん。拉致問題は、「時間的制約」のある、重大な人権、人道問題です。拉致され
た家族を待つ親世代の家族は高齢であり、存命の内に認定・未認定に関わらず全
拉致被害者が帰国できなければ、解決とは言えません。

 仮に親世代が他界してしまった後に、自分たちの親や兄弟が帰国できても、全
く喜べる話ではありません。むしろ、なぜ存命の内に帰国させなかったのかとい
う怒りが頂点に達し、私たちの北朝鮮への怒りは制御できないことになると共に、
日朝国交正常化への賛同もないでしょう。

 タイムリミットがあることを北朝鮮が十分に理解することが必要です。日朝両
国が明るい未来を得るために、金正恩委員長には勇気ある英断をしてほしいと思
います。

 万が一、親世代が他界してしまった後に拉致被害者全員を帰国させた場合、ま
たなおも人質外交を続ける場合、私たちは静かな怒りから猛烈な抗議をすること
になります。

 北朝鮮に極めて強力な打撃となるであろう具体的な要求を、日本政府に強く求
めることになると認識してもらいたいと思います。正義と邪悪な者との戦いです。
日本の主権、国民の人権と命が関わった問題です。絶対に諦めるわけにはいきま
せん。負けられない戦いです。

 国民一人ひとりが我がこととしてこの問題に向き合い、全拉致被害者が帰国で
きるまで共に戦ってください。引き続き、ご理解とご支援を宜しくお願い致しま
す。ありがとうございました(拍手)。

◆黙とう

司会 次は参加家族会紹介の時間ですが、今横田代表がおっしゃったように、1
1月1日に、家族会のメンバーの北野政男さんが突然、心臓病で逝去されました。
前日までお元気だったそうです。この壇上から、何回も寺越事件のことを訴えて
いた姿を皆さんも覚えていらっしゃると思います。先ほど家族会の総会で、今日
来ていらっしゃる寺越昭男さんが、「弟の北野政男さん、そして内田美津夫さん
の二人が養子に行ったから寺越家のことは自分がやるべきことだったけれども、
弟たちが助けてくれたのでここまで来られた。その弟が突然いなくなってしまっ
た」というお話を聞きました。

 寺越事件から今年で50年になります。ごく近海に漁に出て凪だったのです。
そして漁船だけが見つかった。日本にない塗料がその漁船についていたのです。
何かとぶつかった。しかし、探してもでてきないからお葬式を出した。そうした
ら87年になって、「北朝鮮にいる」と手紙が来た。しかし、兄弟のお父さんの
寺越昭二さんは既に亡くなっていた。

 しかし、ある亡命工作員の証言によると、「13歳の甥の武志さんをかばうた
めに、その場で工作員に抵抗したので射殺されて、海に投げ捨てられた」そうで
す。しかし北朝鮮は、「救助して幸せに暮らしていたけれども病死した。そして
墓を作った」と言って、墓の写真が来た。後で、墓の中の遺骨と称する箱が来た
が砂しか入っていなかったのです。

 寺越さんたちは、「問題が解決して私たちは感謝しなきゃならないのか。それ
とも拉致されて殺されたのかはっきりしてほしい」と政府にずっとお願いしてき
て、そして願いがかなわないまま11月1日にご逝去されました。

 こういうことがどんどん続くかもしれない。本当に時間的制約がある人権問題
だと思っています。恐縮ですが、北野さんのために短い黙?の時を持ちたいと思
います。座ったまま、黙?を捧げていただきたいと思います。

 黙とう   ありがとうございました。

◆参加家族紹介

 参加した家族会メンバーを紹介致します。

 まず今挨拶をされました横田拓也・家族会代表。めぐみさんの弟さんです。

 そして横田めぐみさんのお母さん、横田早紀江さんです。

 曽我ミヨシさんの娘さんである曽我ひとみさんです。本人が拉致被害者でもあ
ります。

 横田めぐみさんのもう一人の弟、横田哲也さんです。

 田口八重子さんの長男、飯塚耕一郎さんです。

 有本恵子さんのお父さん、有本明弘さん。もう車椅子になられています。

 市川修一さんのお兄さん、市川健一さんです。鹿児島から来てくださいました。

 増元るみ子さんの弟さん、増元照明さんです。

 松木薫さんのお姉さん、斉藤文代さんです。

 同じく松木薫さんの弟さん、松木信宏さんです。

 松本京子さんのお兄さん、松本孟さんです。

 寺越昭二さんの長男、寺越昭男さんです。

 拍手をお願い致します(拍手)。

 9家族12人が全国からかけつけてくださいました。特に曽我ひとみさんは、
勤務の関係もあってコロナの間は来られなかったのですが、今日は来てください
ました。

 それでは家族の訴えに移りたいと思います。まずめぐみさんのお母さんである横
田早紀江さん、お願い致します。

■家族の訴え

◆一刻も早く、日本で、日本人らしい姿で生活ができるように

横田早紀江(横田めぐみさん母)

 皆様、こんにちは。46年が経過し、子どもの名前を呼びながら毎朝、「今日
も元気にしてるの」、「どんな風に暮らしているの」と問いかけながら今日まで
頑張って参りました。

 みんな歳をとられて、お一人おひとり亡くなっていかれました。本当に寂しい
限りです。もう懐かしいお姿は何にもなくなって一瞬にして死が来るときに、何
とも言えない不思議な感じが致します。

 力んで、声を上げて、「助けてください」、「活動をはげしくやってください」
とお願いしても、一緒にやってきてくださった方が、ぽつっと姿が消えた死の瞬
間、何にもそこには残っていません。

 これまでの色々な活動だけが思い出として残る。生きていく最後のことだと思
いますが、本当に助け出すまで私たち家族会は団結して今日までやってきました。

 みなさんもご高齢になられました。私も頭が真っ白になり、足元もあぶなくなっ
ています。あまり大きな声も出ませんし、先生も、「そんな歳で活動している人
なんかいませんよ」、「退院させませんから」と言われたのですが、「そういう
わけにはいかないんです。命がけで戦っているんです」と言って退院させていた
だきました。

 やはり忙しくて大変なんですが、希望を持って動くことができることを本当に
感謝しています。どうか一刻も早く、日本で、日本人らしい姿で生活ができるよ
うに。

 何にも罪はないんです。一生懸命練習をして、バドミントンの練習をして、強
化選手に選ばれましたが、「なんで私なんか選ばれるんだろうね。1位の人もい
たのに、私5位だったのに」という話をしていました。「自信がないけどどうし
ようかなあ」、「じゃあ早く言った方がいいよ。なりたいと思っている人もいる
んだから。お母さんが付いていってもいいよ」と。

 そうしたら、「もう中学生なんだからお母さんが付いてこなくてもいいよ。自
分で考える」と言っていました。

 なぜこうなったのかということが本当に分からなくて、気が狂いそうな時もあ
りましたが、イエス・キリストを信じて平安というものをいただきました。どん
なに苦しくとも、慌てずにいられる不思議な平安の中で、力をいただいて今日ま
で戦ってくることができました。これは本当に不思議なことで感謝しています。

◆「なんで助けてくれないの」と言っている

 どうか一刻も早く、たくさんのまだ残されている人たちもいます。今日は帰国
された曽我ひとみさんも来てくださいましたし、蓮池薫さんもあちこちで講演を
なさっています。実体験をした人のお話は、私たちの身に染みていくものです。

 そういう人たちが向こうで叫んでいるんです。声は出せないんです。出したら
やられるかもしれません。しかし、「早く来て、早く来て」といつも言っている
ような気がします。「なんで助けてくれないの」と言っている気がします。

◆「日本は何にもできない国」と見られていいのか

 命がけで戦いたいと思います。私が身代わりになれるのなら身代わりになって
もいいと思っています。どうぞ全国の皆様方が、わが子がこういうことにならな
いように。これからの日本でお孫さんたちが成長して、立派な大人になった時に、
そのような目に遭うかもしれません。

「日本は何にもできないんだよ。何にも助けようとしないんだよ」と向こうが思っ
てしまった時に、またそうなるのが怖いなと思います。自分の力の足りなさもあ
りますが、努力をして頑張って参ります。

 どうか政治の皆様方もお忙しくて大変だと思いますが、命がかかっています。
命を日本に取り戻していただきたいんです。それだけをお願いして私のお話とさ
せていただきます。あまり長いと動悸が恐いのでこのくらいにさせていただきま
す(拍手)。

◆92歳の母、北朝鮮でどうしているのか

曽我ひとみ(曽我ミヨシさん娘)

 皆さん、こんにちは。本日はお休みの中、そして寒い中、たくさんの方がこの
会場にお集まりいただき、本当にありがとうございます。数か月前、ちょっとし
たことで、私が高校3年生の時に書いた作文をいただくことができました。

 その中には、母を思い、そして母にわびた、たくさんのエピソードが書かれて
いました。あまりにも長い時間が経ってしまっていたので、私もその頃こんな作
文を書いたんだと、ちょっとびっくりした気持ちになりました。

 本当に母には苦労ばかりさせて、そして私がいろんなことで助けてあげられな
かったことが、自分の言葉で書かれていました。何度も、何度も読み返しては泣
きました。

 それからもう半世紀近くの時間が経ってしまいました。こんなに長い間、母に
会えないなんて、夢にも思えないことでした。「もうすぐ会えるだろう。絶対に
会える」と、ずっと思いながら今日まで来ました。

 母は今年12月で92歳になります。92歳って、皆さん自分が何ができるか
少しお考えください。92歳、本当に自分のことが自分でできない歳です。本当
に苦しいものです。

 日本にいればもしかしたら、畑仕事をしているかもしれません。でもあの北朝
鮮ではどんなことがどのくらいできているのか、しっかり食べられているのか、
しっかり歩けているのか、本当に心配です。

 もう21年前になりますが、日本の調査団が北朝鮮に来ました。その時に一枚
の写真を出してきました。私はその写真を見て、「誰ですか」と、娘として恥ず
かしくて、居ても立っても居られない気持ちでした。それは母の写真でした。

 21年前に見せられた写真。母だと分からず、「誰ですか」と聞いてしまいま
した。その後帰国を果たし、21年も過ぎてしまいました。こんなにも長い間、
母と会うことができず、今目の前に母が現れても、本当に母だと思えるだろうか
と思うことがあります。恥ずかしく、悲しいことです。

 どうか皆さん、皆さんのお力を今後ともお借りして、一日も早く北朝鮮に拉致
された皆さんが、心から待っている家族の元に全員が帰国できるよう、私は心か
ら願っています。そしてここにいらっしゃる皆様方も、きっとそう思っていると
思います。

 今後とも、ご支援よろしくお願いいたします。今日はありがとうございました
(拍手)。

(2につづく)



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