救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

朝鮮日報の報道について(2001/09/05)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2001.09.05-1)

■朝鮮日報の報道について

 先日お知らせした朝鮮日報の報道については、さらに詳しく調査中ですが、最近の
時点で平壌市平川(ピョンチョン)区域の安山(あるいは鞍山)招待所に何人かの日
本人被拉致者がいたことはほぼ間違いがないと思われます。
 この場所を現在特定できないかとやっているところですが、場所は普通江ホテルや
蒼光院ヘルスセンターなどがあるところであり、日本人にも近くに行った人がいる可
能性があります。この近くを歩いたことがある方がおられましたら情報を提供してい
ただけると幸いです。

■韓国人被拉致者ユ・テジュン氏について

 1998年に北朝鮮を脱出し、母親・子息と生活していたユ・テジュン氏は昨年夫人を
連れ出しに中国の北朝鮮国境地帯に入り北朝鮮当局に拉致されました。その後公開銃
殺されたとのニュースが流れたのですが、北朝鮮は今年6月と8月にラジオでユ氏の
「記者会見」なる音声を流しました。この音声が本人のものと異なるとして、ユ氏の
家族や拉北者家族協議会、人権団体等が真相解明を求めていたところ、韓国のMBC放
送は去る8月30日、ユ氏のビデオテープを流しました。
 この出所は不明で、MBCが直接北朝鮮から入手したか、あるいは韓国の情報機関が
提供したものと推定されています。北朝鮮のテレビでは流れておらず、韓国向けのも
のです。
 現在救う会ではラジオで流れた二つの音声のテープを持っており、さらにMBCに流
れたビデオも入手する予定です。その後この三つの音声が全て同じものかどうか調べ
る予定です。音声分析をしていただけるところを、現在各方面のご協力をいただいて
探しているところですが、もし身近にそのようなところがありましたら(基本的には
ボランティアでのお願いになりますので)お知らせいただけると幸いです。
 公開銃殺のニュースは幸い誤報でしたが、画面のユ氏は大変やつれていたそうで、
おそらく収容所のようなところに入れられていたものと思います。韓国内の真相究明
を求める声がユ氏の生存を明らかにすることにつながりました。韓国政府はこの事件
の真相究明やユ氏の救出には極めて非協力的ですから、韓国の人々の声が北朝鮮をも
動かしたと言えます。この点、寺越武志さんの事件で救出の声が高まったことが武志
さんを地方都市亀城から平壌に転居させることにつながったのと似ています。

 以下、ご参考まで「拉北者家族協議会」の声明文を転載します。

      拉北者ユ・テジュン氏の生存事実を歓迎しながら

 去る30日、MBCテレビは北朝鮮で公開処刑のマスコミ報道があったユ・テジュ
ン(33)氏の生存確認事実を報道した。

 我々はユ・テジュン氏の生存事実を何より幸いだと思っている。

 しかし、98年脱北して韓国で生活していたユ氏が去年6月‘北朝鮮にいる妻を連
れてくる’言い残して中国に行ったまま、北朝鮮当局に抑留される始末になったこと
に対しては胸の痛む思いを禁じえない。

 ユ・テジュン氏の顔をビデオを通じてみた彼の母親はやつれた顔から本人であるこ
とをすぐ見分け出来なかったことから、ユ・テジュン氏は今までかなりの肉体的な苦
痛に苦しんだと判断される。

 中国に脱出した北朝鮮の住民さえ当局に掴まれたら、あらゆる拷問に苦しめられる
という証言などから、韓国に脱北したユ・テジュン氏がどういうふうに苦しまれたか
は手にとるように分かる。

 我々は北朝鮮当局がユ氏の身辺に脅威を加え、いわゆる「義挙入北」したと宣伝し
ていることに怒りを隠せない。

 特に我々は北朝鮮の強要された状況の中で彼らの脚本どおりの記者会見が宣伝道具
として利用されている事例をよく知っている。今回のユ・テジュン事件をこのまま見
過ごすことは出来ない。

 あわせて我々は最近の南・北朝鮮当局が拉北問題を棚上げにして適当に事実を隠そ
うとしているのではないかという疑いを晴らすことが出来ない。

 改めて拉北者の生死確認と全員の無事帰還を求めながら、南・北当局とMBCテレ
ビに下記のことを要求する。

1 北朝鮮当局はユ・テジュン氏を体系宣伝の道具にすることを即時中止し、自由な
雰囲気の中で彼の陳述を聞く機会を保証すべきだ。

2 韓国当局は韓国の国民の一人になったユ・テジュン氏の安全な身柄確保のため、
当然の関心を持って北朝鮮当局と問題の解決への努力をしなければならない。

3 北朝鮮による公式発表でないユ・テジュン氏のビデオテープをMBC放送局が単
独入手した事実から政府当局との関わりの可能性が考えられる。政府は拉北者につい
てのすべての情報を拉北者家族と公有すべきだ。

4 拉北者の生死確認と全員無事帰還を求める。

                     拉北者家族協議会会長 崔祐英

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