2026年の内外情勢と拉致被害者救出への展望3(2026/02/04)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2026.02.04)
■2026年の内外情勢と拉致被害者救出への展望
◆高市政権として満を持して日米首脳会談に臨もうとしている
西岡 今の補足ですけれども、今、江崎さんが3つのことを言ってくれました。高市さ
んの集団的自衛権、台湾有事をめぐる集団的自衛権発言と日米関係についてです
が、アメリカは全面的に支持している、と。高市政権は毅然とした態度を示して
いるが、しかし中国と話し合いをしようとしている。抑止力の強みの裏打ちがあ
る話し合いをしようとしている、その姿勢を支持している。
それがアメリカの主流の民主党と共和党の両方の立場だと。議会の中で民主党
・共和党、トランプ対反トランプが激しくやっているわけですよね。その両方が
支持しているというのが実態だということですね。
それからトランプ政権の国家安保戦略、国家防衛戦略が出て、一部で「国土防
衛だけに関心が移って、アジアからは引き揚げたがっている」と言われることが
ありますが、それは間違いだと。世界のGDPの世界の50%を生産しているア
ジア地域についての関与を続けるというのがアメリカの方針だ、と。しかしアメ
リカ一国でするんじゃなくて、同盟国と一緒にやると。その同盟国の一番が日本
だ、と。だからこそ高市政権との関係は重視している。
安保三文書の見直しを急速に高市政権が進めていること、防衛費を増額しよう
としていることについて高く評価している。しかし高市政権が拉致問題を重視し
ていることもアメリカは分かっている、ということですね。そして特に東アジア
の不安定の源泉は北京ですから、その北京にトランプ大統領が4月に行く時に、
高市さんと調整をして行くと。それが3月の高市訪米の眼目。それをしてもらわ
ないで日本抜きで米朝が話をするということになると、我々にとっては悪夢です
けれども、そうではない。
前回の日本での首脳会談はほとんど準備ができないままの首脳会談でしたから、
今は準備をして高市政権として満を持して首脳会談に臨もうとしている。そのと
き逆算して、国民の支持を得た総理として行きたいという気持ちが(解散に)表
れるのではないかと。
◆いよいよトランプ大統領が金正恩に会う可能性が出てきた
西岡 最後のトランプ政権の北朝鮮に関する関心なんですけれども、私は拉致の
観点からその3つ目のことを中心に、トランプ政権と北朝鮮に関する関心を絡め
た話をしたいと思います。
私が先に書いた2つの資料を持ってきました。1つは1月17日の「産経新聞」
に掲載された記事です。私はこのところずっと、月1回「産経新聞」に、「拉致
問題の現場から」という連載をさせていただいています。でもこれは掲載日が決
まっているので、高市さんが解散を決めた時は、私もギリギリでそのことの分析
はできなかったんですけれども。
その後1月26日に、これは櫻井よしこさんが理事長の国家基本問題研究所の
ネットコラム「今週の直言」というのがあるんですが、そこで解散と拉致問題の
関係について書きました。
第1次トランプ政権ができたということは、拉致問題について大きなチャンス
が来たと思っていました。当時、トランプさんが当選したときには、ウクライナ
の戦争に北朝鮮が参戦するということは想定外だった。
トランプ大統領は「アメリカまで届く核ミサイルは絶対許してはいけない」と
思って、2017年に北朝鮮と戦争直前まで来ました。あるいは金正恩氏の暗殺
軍事作戦計画を立てて準備をしました。
そのトランプ大統領の頭の中に「拉致問題解決」が入っていた。それが実は2
002年の小泉訪朝の後、この間一番拉致問題解決に近づいたのが、その201
7年の米朝危機、その後の18年、19年の米朝首脳会談だった。特に19年の
ハノイでの首脳会談がチャンスだった。だからその再現を目指すべきだと言って
いたわけです。
トランプ政権ができた時、実は日本で石破(茂)政権ができ、石破さんは自民
党の総裁選挙では、「拉致問題については連絡事務所を作る」という持論をずっ
と言っていた。総理になってその議論を封印したかと思えたんですが、突然去年
の初めから国会でそれを言い始めたということがあって、少し困ったなと思って
いました。
しかし今、高市政権になって、高市さんもそうですし、木原稔さん(官房長官、
拉致問題担当大臣)も本気で本当に拉致問題を何とかできないかと思っているの
で、第2次トランプ政権になって、北朝鮮のウクライナへの出兵という要素があっ
たけれども、それも下火になってきて、いよいよトランプ大統領が金正恩に会う
可能性が出てきた。
◆米朝首脳会談はアメリカにとっても国益
それはアメリカの国益にとっても、北朝鮮が未だにアメリカまで届く核・ミサ
イル開発を続けていること、それが完成直前まで来ていることは放置できないと、
今回もトランプ政権は、戦争省が出した戦略文書に書いた。そういう枠組みがあ
る。これなら2019年のハノイ会談の再現ができる状況があるんじゃないかと
思って、そこを目標にしてほしいと言ってきたわけです。
高市総理が就任されて次の日、横田拓也代表と早紀江さんに電話をして、その
後私にも電話をもらったんですね。せっかくもらった電話だから挨拶だけじゃもっ
たいないと思って、「少しだけ中身の話をさせていただきたい」と言って、「2
019年2月の再現を目指してください」と結構強く申し上げました。
北朝鮮は強い圧力がないと動かない。その圧力の源泉は2つあって、経済制裁
等で経済が困窮することへの対策と、もう一つはアメリカの軍事圧力です。特に
2017年、北朝鮮がトランプを刺激して、アメリカまで届く核・ミサイルを飛
ばし、核実験をして水爆ほどの威力がある実験をしてみせた。そして2016年、
2017年末まで40発近い弾道ミサイル発射実験をした。
◆金正恩氏暗殺のための作戦を訓練していたアメリカ
その大部分がアメリカ本土に届く核弾道ミサイルだった。それでアメリカは空
母3隻を朝鮮半島近海に浮かべて、これ見よがしに「斬首作戦」と呼びました。
金正恩氏暗殺のための作戦を訓練しているというのを公開しました。
そしてアメリカのCIAの中に、特別に北朝鮮の情報を取る部署を作った。私
の知り合いの何人かは、「これはやるぞ」と言いました。お金を使って脱北者を
スカウトして、何かやろうとしていました。
2017年、緊張が高まった時、アメリカ軍の情報関係者とソウルで会いまし
た。「我々は金正恩氏が今、どこにいるか知っているんですよ」と言いました。
「本当かい」と思いましたし、私民間人になぜ言うんだろうと思いました。
帰ってきて自衛隊の幹部に会いました。私がその話をしたら、「在日米軍も同
じことをやっていますよ」と言っていました。アメリカは意図的に、「あなたが
どこにいるか分かっている」という情報を流していた。
アメリカ本土まで届く核・ミサイルのことを考えたら、」アメリカは何でもや
るんだ」ということ、北朝鮮側に「あなたがどこにいるか分かっているぞ」とい
うことを教えていたわけです。本当に暗殺しようと思っていたら教えない。
当時のアメリカの国防長官の「手記」を読むと、北朝鮮が弾道ミサイルを撃っ
た。アメリカは領海で弾道ミサイルを撃った。しかしコンパスで伸ばすと、つま
り長く撃てば、ちょうど北朝鮮が弾道ミサイルを発射した所に落ちる。警告を与
えたつもりだけど、金正恩は気づかなかった。もっと警告を強められた。だから
わざわざ「金正恩がいるところは分かっているんだぞ」という警告をしていたの
です。
2017年9月23日、北朝鮮が9月初めに水爆レベルの核実験を成功させた
後、グアムの基地からB1Bという戦略爆撃機を2機飛ばしました。日本の領空
近くでは自衛隊が援護し、その後韓国近くでは韓国空軍が援護した。海の軍事境
界線を越えて、B1Bは元山(ウォンサン)という金正恩氏がしょっちゅう行っ
ている別荘がある場所の近くで軍事演習をしたんです。
◆B1B爆撃機は世界で一番爆弾を積める
彼は金正日が踊り子に産ませた子どもだったので、金日成に会ってないのです。
平壌で育ってないのです。だから金日成と一緒の写真がないんです。そして元山
で育った。彼にとって元山は特別な所で、超豪華な別荘がある。
そのすぐ前の元山沖でB1Bが軍事演習した。ところが北朝鮮空軍はスクラン
ブルをかけてこなかった。レーダーも反応しなかった。せっかく脅したのに。そ
こでアメリカはわざわざ発表して、「スクランブルもなかった、レーダーも反応
しなかった」とまで発表した。
その後私が、あるルートを通じて北朝鮮の内部情報を聞いたら、「アメリカの
発表で大騒ぎになった。調べてみたら、B1Bは完全なストレス性はないが、一
定程度ある」、「今の北朝鮮のレーダーではB1Bを捉えられない」ということ
が分かった。
B1B爆撃機は世界で一番爆弾を積める。改装すれば核も積める。だから戦略
爆撃機が平壌の上空に現れて爆弾を落として帰っても、北は分からないわけです。
そのことが金正恩氏に伝わり、非常に恐怖を感じた。その後、妹の金与正を随行
秘書にして「、多分自分の日程が漏れているのではないか」、と思った。
これは私の推測ですが、B1Bが行った9月23日、金正恩が元山にいた可能
性が強い。自分がいる時に演習があった。その時アメリカが本気だったらやられ
ている。その後、アメリカとの話し合いに入っていくわけです。
北朝鮮は、「アメリカまで届く核・ミサイルが完成した」と発表した。再突入
技術の検証をしていないのに一方的に発表して話し合いが始まった。アメリカが
怖いから、「完成していない」とは言えないから。
◆トランプの交渉は、金正恩が核をやめ、拉致被害者を返せば、日本が支援
2018年に1回目のシンガポールでの首脳会談がありましたが、その時金正
恩氏は他の話題で逃げて、答えなかった。そして2019年2月のハノイでの米
朝首脳会談の時も、トランプ氏は拉致問題を出した。そしてそこで金正恩氏は、
日朝の間で拉致問題があることを認めて、「安倍(晋三)総理に会う準備がある」
と言った。様々な情報から私は間違いないと思っています。
トランプ大統領は、日本の国益だけで動いているわけではない。第一次安倍政
権の時に拉致家族に2回会ってくださいましたし、今回3回目です。国連演説で
も「13歳の可愛い少女」の話をしてくれました。安倍さんとの友情やめぐみさ
んへの同情もあったでしょうが、やはり「アメリカまで届く核ミサイルを持たせ
ない」というアメリカの国益が第一です。それは今も変わっていない。
トランプ大統領は金正恩氏に「核をやめなさい、やめたら豊かな国になります
よ」と、わざわざ金正恩に見せるためのビデオまで作って見せた。やめなかった
らこんなに貧乏になるよ、というビデオです。
しかし、トランプ大統領は何回か、「アメリカは直接的な経済支援はしない」
と言っている。アメリカの経済支援には、核を止めたからといって、あんなグロ
テスクな独裁政権には支援しないのです。自由民主主義の国でなければならない。
また議会が予算を握っているから法律上できない。トランプ大統領がけちだか
らできないわけではない。例えば1994年に、クリントン政権の時に、第一次
核危機が起きて、最終的に話がまとまって、北朝鮮の核開発を凍結することの見
返りに45億ドルの原子力発電所を作ってやると言った時に、村山政権が、「そ
の内10億ドル出します」と約束した。そして実際5億ドル出した。
トランプ大統領は、「核開発を止めたら豊かな国になれる」と言う。しかし、
どうやって豊かな国にするのか。アメリカが制裁を解除すれば、北朝鮮は石炭や
鉄鉱石、水産物などを売ることができる。それらの物が制裁で売れなくなって本
当に苦しいんです。
しかし、鉄道も港も道路もガタガタで、整備するためにはお金が必要。中国だっ
て改革開放の後に発展したのは、日本から多額の経済協力資金(ODA)が入っ
たからです。それでここまで発展できた面がある。日本の資金は基本的にインフ
ラ向けです。
トランプ大統領は、実はハノイに行く直前に日本政府の中枢に「日朝国交正常
化になったら日本はいくら出すんだ」という問い合わせをしてきました。これは
日本側のしかるべき人から私は直接聞きました。日本のお金を使って交渉しよう
としたわけです。
わが国としては平壌宣言と同じような枠組みの経済協力をすると約束している。
「拉致、核、ミサイルの解決」が拉致問題解決の基本方針です。安倍さんも、核
・ミサイル問題と絡めなければ拉致を解決する手段がないと考えていたわけです。
ハノイでの米朝首脳会談の直後に、安部さんは我々を官邸に呼んで、トランプ
大統領から聞いたことを教えてくれました。そこで聞いたのは、トランプ大統領
がただ拉致問題を出したのではなく、安倍総理のメッセージを伝えてくれたので
す。
中身は言わなかったのですが、メッセージとは何かというと、「被害者を返し
なさい。核問題を解決して拉致を解決すれば、国交正常化も経済協力もしますよ」
というメッセージです。そしたら金正恩氏は乗ろうとした。
ところが、次の日の午前中のセッションで、トランプ大統領は、「ウラン濃縮
施設もすべて廃棄しなさい」と迫った。北朝鮮はプルトニウムだけでなく、秘密
裏にウラン濃縮も行っています。パキスタンからウラン濃縮技術を導入して、作っ
ていました。
(4につづく)
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
■高市首相にメール・葉書を
首相官邸のホームページに「ご意見募集」があります。
下記をクリックして、ご意見を送ってください。
https://www.kantei.go.jp/jp/iken.html
葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 高市早苗殿
■救う会全国協議会ニュース
発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)
TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784 http://www.sukuukai.jp
担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp)
〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
カンパ振込先:郵便振替口座 00100-4-14701 救う会
みずほ銀行池袋支店(普)5620780 救う会事務局長平田隆太郎
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■2026年の内外情勢と拉致被害者救出への展望
◆高市政権として満を持して日米首脳会談に臨もうとしている
西岡 今の補足ですけれども、今、江崎さんが3つのことを言ってくれました。高市さ
んの集団的自衛権、台湾有事をめぐる集団的自衛権発言と日米関係についてです
が、アメリカは全面的に支持している、と。高市政権は毅然とした態度を示して
いるが、しかし中国と話し合いをしようとしている。抑止力の強みの裏打ちがあ
る話し合いをしようとしている、その姿勢を支持している。
それがアメリカの主流の民主党と共和党の両方の立場だと。議会の中で民主党
・共和党、トランプ対反トランプが激しくやっているわけですよね。その両方が
支持しているというのが実態だということですね。
それからトランプ政権の国家安保戦略、国家防衛戦略が出て、一部で「国土防
衛だけに関心が移って、アジアからは引き揚げたがっている」と言われることが
ありますが、それは間違いだと。世界のGDPの世界の50%を生産しているア
ジア地域についての関与を続けるというのがアメリカの方針だ、と。しかしアメ
リカ一国でするんじゃなくて、同盟国と一緒にやると。その同盟国の一番が日本
だ、と。だからこそ高市政権との関係は重視している。
安保三文書の見直しを急速に高市政権が進めていること、防衛費を増額しよう
としていることについて高く評価している。しかし高市政権が拉致問題を重視し
ていることもアメリカは分かっている、ということですね。そして特に東アジア
の不安定の源泉は北京ですから、その北京にトランプ大統領が4月に行く時に、
高市さんと調整をして行くと。それが3月の高市訪米の眼目。それをしてもらわ
ないで日本抜きで米朝が話をするということになると、我々にとっては悪夢です
けれども、そうではない。
前回の日本での首脳会談はほとんど準備ができないままの首脳会談でしたから、
今は準備をして高市政権として満を持して首脳会談に臨もうとしている。そのと
き逆算して、国民の支持を得た総理として行きたいという気持ちが(解散に)表
れるのではないかと。
◆いよいよトランプ大統領が金正恩に会う可能性が出てきた
西岡 最後のトランプ政権の北朝鮮に関する関心なんですけれども、私は拉致の
観点からその3つ目のことを中心に、トランプ政権と北朝鮮に関する関心を絡め
た話をしたいと思います。
私が先に書いた2つの資料を持ってきました。1つは1月17日の「産経新聞」
に掲載された記事です。私はこのところずっと、月1回「産経新聞」に、「拉致
問題の現場から」という連載をさせていただいています。でもこれは掲載日が決
まっているので、高市さんが解散を決めた時は、私もギリギリでそのことの分析
はできなかったんですけれども。
その後1月26日に、これは櫻井よしこさんが理事長の国家基本問題研究所の
ネットコラム「今週の直言」というのがあるんですが、そこで解散と拉致問題の
関係について書きました。
第1次トランプ政権ができたということは、拉致問題について大きなチャンス
が来たと思っていました。当時、トランプさんが当選したときには、ウクライナ
の戦争に北朝鮮が参戦するということは想定外だった。
トランプ大統領は「アメリカまで届く核ミサイルは絶対許してはいけない」と
思って、2017年に北朝鮮と戦争直前まで来ました。あるいは金正恩氏の暗殺
軍事作戦計画を立てて準備をしました。
そのトランプ大統領の頭の中に「拉致問題解決」が入っていた。それが実は2
002年の小泉訪朝の後、この間一番拉致問題解決に近づいたのが、その201
7年の米朝危機、その後の18年、19年の米朝首脳会談だった。特に19年の
ハノイでの首脳会談がチャンスだった。だからその再現を目指すべきだと言って
いたわけです。
トランプ政権ができた時、実は日本で石破(茂)政権ができ、石破さんは自民
党の総裁選挙では、「拉致問題については連絡事務所を作る」という持論をずっ
と言っていた。総理になってその議論を封印したかと思えたんですが、突然去年
の初めから国会でそれを言い始めたということがあって、少し困ったなと思って
いました。
しかし今、高市政権になって、高市さんもそうですし、木原稔さん(官房長官、
拉致問題担当大臣)も本気で本当に拉致問題を何とかできないかと思っているの
で、第2次トランプ政権になって、北朝鮮のウクライナへの出兵という要素があっ
たけれども、それも下火になってきて、いよいよトランプ大統領が金正恩に会う
可能性が出てきた。
◆米朝首脳会談はアメリカにとっても国益
それはアメリカの国益にとっても、北朝鮮が未だにアメリカまで届く核・ミサ
イル開発を続けていること、それが完成直前まで来ていることは放置できないと、
今回もトランプ政権は、戦争省が出した戦略文書に書いた。そういう枠組みがあ
る。これなら2019年のハノイ会談の再現ができる状況があるんじゃないかと
思って、そこを目標にしてほしいと言ってきたわけです。
高市総理が就任されて次の日、横田拓也代表と早紀江さんに電話をして、その
後私にも電話をもらったんですね。せっかくもらった電話だから挨拶だけじゃもっ
たいないと思って、「少しだけ中身の話をさせていただきたい」と言って、「2
019年2月の再現を目指してください」と結構強く申し上げました。
北朝鮮は強い圧力がないと動かない。その圧力の源泉は2つあって、経済制裁
等で経済が困窮することへの対策と、もう一つはアメリカの軍事圧力です。特に
2017年、北朝鮮がトランプを刺激して、アメリカまで届く核・ミサイルを飛
ばし、核実験をして水爆ほどの威力がある実験をしてみせた。そして2016年、
2017年末まで40発近い弾道ミサイル発射実験をした。
◆金正恩氏暗殺のための作戦を訓練していたアメリカ
その大部分がアメリカ本土に届く核弾道ミサイルだった。それでアメリカは空
母3隻を朝鮮半島近海に浮かべて、これ見よがしに「斬首作戦」と呼びました。
金正恩氏暗殺のための作戦を訓練しているというのを公開しました。
そしてアメリカのCIAの中に、特別に北朝鮮の情報を取る部署を作った。私
の知り合いの何人かは、「これはやるぞ」と言いました。お金を使って脱北者を
スカウトして、何かやろうとしていました。
2017年、緊張が高まった時、アメリカ軍の情報関係者とソウルで会いまし
た。「我々は金正恩氏が今、どこにいるか知っているんですよ」と言いました。
「本当かい」と思いましたし、私民間人になぜ言うんだろうと思いました。
帰ってきて自衛隊の幹部に会いました。私がその話をしたら、「在日米軍も同
じことをやっていますよ」と言っていました。アメリカは意図的に、「あなたが
どこにいるか分かっている」という情報を流していた。
アメリカ本土まで届く核・ミサイルのことを考えたら、」アメリカは何でもや
るんだ」ということ、北朝鮮側に「あなたがどこにいるか分かっているぞ」とい
うことを教えていたわけです。本当に暗殺しようと思っていたら教えない。
当時のアメリカの国防長官の「手記」を読むと、北朝鮮が弾道ミサイルを撃っ
た。アメリカは領海で弾道ミサイルを撃った。しかしコンパスで伸ばすと、つま
り長く撃てば、ちょうど北朝鮮が弾道ミサイルを発射した所に落ちる。警告を与
えたつもりだけど、金正恩は気づかなかった。もっと警告を強められた。だから
わざわざ「金正恩がいるところは分かっているんだぞ」という警告をしていたの
です。
2017年9月23日、北朝鮮が9月初めに水爆レベルの核実験を成功させた
後、グアムの基地からB1Bという戦略爆撃機を2機飛ばしました。日本の領空
近くでは自衛隊が援護し、その後韓国近くでは韓国空軍が援護した。海の軍事境
界線を越えて、B1Bは元山(ウォンサン)という金正恩氏がしょっちゅう行っ
ている別荘がある場所の近くで軍事演習をしたんです。
◆B1B爆撃機は世界で一番爆弾を積める
彼は金正日が踊り子に産ませた子どもだったので、金日成に会ってないのです。
平壌で育ってないのです。だから金日成と一緒の写真がないんです。そして元山
で育った。彼にとって元山は特別な所で、超豪華な別荘がある。
そのすぐ前の元山沖でB1Bが軍事演習した。ところが北朝鮮空軍はスクラン
ブルをかけてこなかった。レーダーも反応しなかった。せっかく脅したのに。そ
こでアメリカはわざわざ発表して、「スクランブルもなかった、レーダーも反応
しなかった」とまで発表した。
その後私が、あるルートを通じて北朝鮮の内部情報を聞いたら、「アメリカの
発表で大騒ぎになった。調べてみたら、B1Bは完全なストレス性はないが、一
定程度ある」、「今の北朝鮮のレーダーではB1Bを捉えられない」ということ
が分かった。
B1B爆撃機は世界で一番爆弾を積める。改装すれば核も積める。だから戦略
爆撃機が平壌の上空に現れて爆弾を落として帰っても、北は分からないわけです。
そのことが金正恩氏に伝わり、非常に恐怖を感じた。その後、妹の金与正を随行
秘書にして「、多分自分の日程が漏れているのではないか」、と思った。
これは私の推測ですが、B1Bが行った9月23日、金正恩が元山にいた可能
性が強い。自分がいる時に演習があった。その時アメリカが本気だったらやられ
ている。その後、アメリカとの話し合いに入っていくわけです。
北朝鮮は、「アメリカまで届く核・ミサイルが完成した」と発表した。再突入
技術の検証をしていないのに一方的に発表して話し合いが始まった。アメリカが
怖いから、「完成していない」とは言えないから。
◆トランプの交渉は、金正恩が核をやめ、拉致被害者を返せば、日本が支援
2018年に1回目のシンガポールでの首脳会談がありましたが、その時金正
恩氏は他の話題で逃げて、答えなかった。そして2019年2月のハノイでの米
朝首脳会談の時も、トランプ氏は拉致問題を出した。そしてそこで金正恩氏は、
日朝の間で拉致問題があることを認めて、「安倍(晋三)総理に会う準備がある」
と言った。様々な情報から私は間違いないと思っています。
トランプ大統領は、日本の国益だけで動いているわけではない。第一次安倍政
権の時に拉致家族に2回会ってくださいましたし、今回3回目です。国連演説で
も「13歳の可愛い少女」の話をしてくれました。安倍さんとの友情やめぐみさ
んへの同情もあったでしょうが、やはり「アメリカまで届く核ミサイルを持たせ
ない」というアメリカの国益が第一です。それは今も変わっていない。
トランプ大統領は金正恩氏に「核をやめなさい、やめたら豊かな国になります
よ」と、わざわざ金正恩に見せるためのビデオまで作って見せた。やめなかった
らこんなに貧乏になるよ、というビデオです。
しかし、トランプ大統領は何回か、「アメリカは直接的な経済支援はしない」
と言っている。アメリカの経済支援には、核を止めたからといって、あんなグロ
テスクな独裁政権には支援しないのです。自由民主主義の国でなければならない。
また議会が予算を握っているから法律上できない。トランプ大統領がけちだか
らできないわけではない。例えば1994年に、クリントン政権の時に、第一次
核危機が起きて、最終的に話がまとまって、北朝鮮の核開発を凍結することの見
返りに45億ドルの原子力発電所を作ってやると言った時に、村山政権が、「そ
の内10億ドル出します」と約束した。そして実際5億ドル出した。
トランプ大統領は、「核開発を止めたら豊かな国になれる」と言う。しかし、
どうやって豊かな国にするのか。アメリカが制裁を解除すれば、北朝鮮は石炭や
鉄鉱石、水産物などを売ることができる。それらの物が制裁で売れなくなって本
当に苦しいんです。
しかし、鉄道も港も道路もガタガタで、整備するためにはお金が必要。中国だっ
て改革開放の後に発展したのは、日本から多額の経済協力資金(ODA)が入っ
たからです。それでここまで発展できた面がある。日本の資金は基本的にインフ
ラ向けです。
トランプ大統領は、実はハノイに行く直前に日本政府の中枢に「日朝国交正常
化になったら日本はいくら出すんだ」という問い合わせをしてきました。これは
日本側のしかるべき人から私は直接聞きました。日本のお金を使って交渉しよう
としたわけです。
わが国としては平壌宣言と同じような枠組みの経済協力をすると約束している。
「拉致、核、ミサイルの解決」が拉致問題解決の基本方針です。安倍さんも、核
・ミサイル問題と絡めなければ拉致を解決する手段がないと考えていたわけです。
ハノイでの米朝首脳会談の直後に、安部さんは我々を官邸に呼んで、トランプ
大統領から聞いたことを教えてくれました。そこで聞いたのは、トランプ大統領
がただ拉致問題を出したのではなく、安倍総理のメッセージを伝えてくれたので
す。
中身は言わなかったのですが、メッセージとは何かというと、「被害者を返し
なさい。核問題を解決して拉致を解決すれば、国交正常化も経済協力もしますよ」
というメッセージです。そしたら金正恩氏は乗ろうとした。
ところが、次の日の午前中のセッションで、トランプ大統領は、「ウラン濃縮
施設もすべて廃棄しなさい」と迫った。北朝鮮はプルトニウムだけでなく、秘密
裏にウラン濃縮も行っています。パキスタンからウラン濃縮技術を導入して、作っ
ていました。
(4につづく)
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■高市首相にメール・葉書を
首相官邸のホームページに「ご意見募集」があります。
下記をクリックして、ご意見を送ってください。
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葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 高市早苗殿
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担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp)
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