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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

マドゥロ氏拘束で正恩氏によぎった「暗殺」の恐怖(2026/01/23)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2026.01.23)

 下記は、救う会西岡力会長が、「産経新聞」1月17日に寄稿したものです。
参考情報として発信します。

<参考情報>

■令和8年の展望 西岡力

 令和8年こそ、全拉致被害者の即時一括帰国を実現したい。チャンスは来ると
私は思っているが、このところ国内外の情勢は不透明さを増している。昨年を振
り返り、今年を展望したい。

◆「解決へ手段選ばず」高市首相が明言

 昨年の朗報は、日米両国で拉致問題解決のために前向きな姿勢を見せる政権が
誕生したことだ。

 1月に米国でトランプ政権(第2次)が、10月にわが国で高市早苗内閣が、発足
した。トランプ氏は10月に来日して家族会と面会し、「解決のためできる限りの
ことをする」「米朝首脳会談で拉致問題を討論する」と語った。

 日程上、面会時間の確保は難しいとの情報もあったが、高市氏をはじめ、政府
関係者がぎりぎりまで調整してくれた結果、実現した。

 また、高市氏は、政治家になる前から地元・熊本で拉致問題の啓発に取り組ん
でいた木原稔氏を官房長官兼拉致問題担当相命。11月の国民大集会では、「問題
解決へ手段は選ばない」とした上で、「すでに北朝鮮側には首脳会談をしたい旨
を伝えた」と明言した。

 残念だったのは、2月に拉致被害者の有本 恵子さん(66)=拉致当時(23)
=の父、明弘さんが96歳で亡くなったことだ。その2カ月前の6年12月、住まいの
ある神戸から車いすで東京に出てきて当時の林芳正拉致担当相へ「解決の道筋を
示せ」と大きな声で求めていた姿が、目に焼き付いている。

◆米朝会談、4月にも開催の可能性

 今年はどうか。最大の注目は、米朝首脳会談の開催時期だ。トランプ氏は4月
に訪中し習近平国家主席と会談する予定で、前後の期間に日本や韓国、フィリピ
ンなどに立ち寄る可能性がある。北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)政権はこの
タイミングで、トランプ氏を平壌に呼びたいと考えている。

 北朝鮮は昨年、地方で餓死者が出るほど経済が悪化し、軍と大学では大規模な
反体制組織が立ち上がるなど体制への不満が高まった。そのため、正恩氏は米朝
会談で国際制裁を緩和させ、その次の日朝会談で大規模な経済支援を得ようと考
えている。この2つの首脳会談を、体制生き残りの道ととらえているのだ。

 米朝会談の可能性がある4月を前に、日本は改めて、準備を整えておく必要が
ある。トランプ氏は正恩氏に対し、日本から経済支援が提供されるから拉致問題
を進展させるように迫る。そのため、日本が支援をする「条件」をトランプ氏に
確実に打ち込んでおくことが大切だ。それは、私たちが求める「全拉致被害者の
即時一括帰国」に他ならない。

 私たちは即時帰国が実現すれば、人道支援実施や独自制裁の解除、日朝国交正
常化交渉に反対しないし、被害者から秘密を聞き出して反北朝鮮活動に使うこと
もしない。

 高市氏はトランプ氏の訪中前の3月にも訪米予定で、打ち込みの絶好の機会に
なる。こうした条件や考えを、しっかりと説明してもらいたい。

◆ベネズエラ攻撃、北朝鮮は一切報じず

 国際情勢は混沌としているが、拉致問題にとって悪くない要素もある。年頭に
トランプ政権は特殊部隊を使ってベネズエラのマドゥロ大統領を連行した。北朝
鮮メディアはこれまでのところ、この事件を住民向けには一切報じていない。昨
年末まではマドゥロ氏と正恩氏との友好関係について幾度となく触れてきたにも
かかわらずだ。

 朝鮮中央 通信が1月4日に「米国がベネズエラの主権を乱暴に蹂躙(じゅうり
ん)した」と伝えたものの、同通信は対外向けで、一般住民は見ることができな
い。一国の指導者が米国によって排除されうるという現実が知れ渡ることを、恐
れているのだ。

 連行作戦が成功した大きな理由は、マドゥロ氏の位置情報を米軍がリアルタイ
ムで把握していたことだ。ベネズエラ政府の中枢に米軍協力者がいたとみられてい
る。
この経過に、正恩氏は2017年の危機を思い出したはずだ。米国本土まで届く核ミ
サイル開発が最終段階に入る中、トランプ政権(第1次)は正恩氏の暗殺作戦の
準備を公然と進めていた。

 当時、米情報機関は、正恩氏の警護を担当する「護衛司令部」の中に協力者を
確保。複数の同部幹部に衛星通信で位置を知らせることが可能な改造スマートフォ
ンを持たせ、正恩氏の居場所を正確に把握していた。

 だが、18年、東南アジアで外貨稼ぎをしていた同部傘下の貿易会社経由で、改
造スマホ200台が持ち込まれていたことが発覚。協力者の存在が明るみに出て、
作戦は未遂に終わる。

◆衆院解散、拉致の活発議論を

 当時の米中央情報局(CIA)長官だったマイク・ポンペオ氏は回想録に、18年
春に同氏が訪朝した際、正恩氏が開口一番、「(あなたは)私を殺そうとしてい
た」と話したので、「まだ殺そうとしている」と応じたと記している。正恩氏が
18?19年に米朝首脳会談に応じた背景に、暗殺への恐れがあったことは間違いな
い。

 北朝鮮は強い圧力があって初めて動く。今回のベネズエラ事件で正恩氏は、ト
ランプ氏は怒らせたら自分の命も狙う怖い男だと再認識しただろう。その意味で
は、拉致被害者救出に向けた交渉にも好影響を与えうる。

 そして、本欄を執筆中の先週、高市氏が衆院解散を検討しているとの報道が飛
び込んできた。23日召集の通常国会冒頭での解散が見込まれる。家族会メンバー
のうち親世代は横田めぐみさん(61)=同(13)=の母、早紀江さんだけになり、
早紀江さんは来月で90歳だ。時間がない。言うまでもなく、拉致問題は日本が主
体的に取り組むべき課題だ。決して先送りされることのないよう、選挙戦での活
発な議論を願う。

◆「俺が日本人拉致の元祖」 正日氏指令前から手を染めていた2人の工作員
 1976年に金正日(キムジョンイル)氏が出した「拉致指令」に関する元工作員
たちの証言を、過去4回にわたって紹介してきた。今回はこのシリーズの最後と
して、拉致指令以前にも日本人拉致はあったと伝えている2人を紹介する。
1人目は元朝鮮労働党連絡部の金用珪(ヨンギュ)氏だ。

 36年4月にソウルで生まれた用珪氏は、朝鮮戦争中に北朝鮮に拉致され、対南
(対韓国)工作員となった。67年から約10年間、連絡部工作員として活動し、韓
国には7回侵入。英雄の称号を受けるなど実績を残したが、76年9月に韓国に亡命
した。

 用珪氏は2007年11月、救う会の聞き取りに、「正日氏の指示以前にも拉致はあっ
た」と証言。「(正日氏の父の)日成(イルソン)氏の教示では、『革命家は常
に革命に利することをしなければならない』とされ、そのために(日本人)拉致
が実行された」と説明した。

 一方で、韓国に血縁などがある工作員が韓国に侵入していたこの時期は、工作
の成功率が高く、日本に入る必要性が低かったといい、「(日本人拉致は)多く
はなかった」とも明かした。

 用珪氏が言及した日成氏の教示とは、1969年11月に開かれた幹部会議での日成
氏の発言を指す。新潟を往来し、在日朝鮮人らを北朝鮮に連れ帰る帰国事業に従
事することになっ ていた貨客船「万景峰(マンギョンボン)号」に関し、「帰
国事業だけでなく、新潟に停泊中に(工作員たちは)革命と祖国統一に有益なこ
とを探して行うべきだ。必要なら、日本人を拉致することもできる」と述べたのだ。

 新潟西港を出航する万景峰号=1971(昭和46)年10月22日2人目は金正日政治
軍事大学(スパイ養成学校)の元教官、呉グホ氏だ。同じく元工作員の安明進
(アンミョンジン)氏が同大在学時に呉氏から聞いた話として私が安氏から聞き取った。

 呉氏は60年代初頭から約17年間、日本侵入担当の「清津連絡所」で工作員をし、
実務者のたたき上げとして同大の教官となった。安氏によれば、91年の同大での
講義中、呉氏が清津連絡所に長く在籍していたことを知った学生から、こんな質
問が飛んだ。

「呉教官も、日本人を連れて来たのですか」。すると呉氏は「俺が元祖だ。俺が
(清津連絡所に)いるときに、たくさんやった」と返答。学生が続けて「金正日同
志の指示が出てから実行したのではないですか」と尋ねると、「正日同志の南朝鮮
革命史の業績を記録するためそのように伝えられているが、その前から必要に応じ
てやっていた」と明かしたという。

■1月の拉致問題関連行事
29日
拉致問題に関する東京連続集会。東京都文京区の区民センターで午後6時開場、6
時半開始。
入場料1000円、事前申し込み不要。詳細は救う会事務局(03・3946・5780)。
「2026年の内外情勢と拉致被害者救出への展望」と題し、西岡力会長や、江崎道
郎副会長が討論。家族会代表で横田めぐみさんの弟の拓也さん(57)らも参加す
る。

以上


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■高市首相にメール・葉書を
首相官邸のホームページに「ご意見募集」があります。
下記をクリックして、ご意見を送ってください。
https://www.kantei.go.jp/jp/iken.html

葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 高市早苗殿

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