救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

人道的なふりをし始めた北朝鮮への対応−東京連続集会報告2(2014/04/15)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2014.04.15)


◆北朝鮮に対する国際社会のプレッシャーが今後強まる

増元照明(増元るみ子さん弟)

 みなさんこんばんは。

 補足になると思いますが、3月17日に行われた人権理事会の内容についてお
話しします。私は人権委員会の頃から3回か4回くらいジュネーブで傍聴しまし
た。そして、今回は決議案に対する賛同者が、北朝鮮の人権問題に対して真剣に、
問題が大きいということを認識したことが如実に分かりました。

 これまでは、国連の中では「北朝鮮は変な国」という認識であったようです。
「仕方がない」とか「変な国だからしょうがない」と。しかし、今回は違った。
これだけのことをやっている国が21世紀に存在するということに驚きを感じ、
ただちに行動しなければならないという賛同がかなり増えました。

 「速やかに、ただちに行動を起こすべきであり、世界は責任を持ってこの人権
侵害問題に対して行動しなければならない」と言った国が多くありました。そう
いう点でも北朝鮮に対する国際社会のプレッシャーは今後強まっていくだろうと
感じます。

 昨年もヒューマン・ライツ・ウォッチのイベントが国連内であったのですが、
昨年のイベントに比べて、人権理事会の後に行われた今年のサイドイベントに集
まってきている傍聴者を含めた関係者が3倍くらいになりました。それだけ北朝
鮮の人権侵害問題について非常に関心が高くなっている、関心を持つ人が増えた
と私は思っています。

 人権理事会の中で、EU(と日本の)提案に対し、40か国が質問や意見の表
明をしました。私は記者会見のために途中で退席しなければならなかったのです
が、28か国は聞いています。

 その中で反対したのはまず中国。中国が何を反対したかというと、「北朝鮮の
人権問題に対しては建設的な対話をするのがいい。調査委員会のマンデートのあ
り方には疑問がある。決定的な部分に政治的な思惑がある。中国に関する言及に
は現状と違うものがある」ということです。

 「中国に関する言及」というのは、調査委の報告は、まず中国の脱北者者に対
する行為、強制送還です。それから中朝国境で中国官憲がやっていることに非常
に厳しい言葉で是正を求めていることです。それに対する言い訳で「現状とは違
う」と言っていました。「根拠がない話がある」、つまりでたらめだと否定して
いました。

 脱北者者のことを不法入境者ととらえて、中朝国境にはビジネスゾーンが作ら
れていて、中国当局はだからこそ不法入境者を捕えて送還していると、自分の正
当性を主張して、結果的に提案には反対するということでした。

 キューバは、「政治的なものがあるという方向になっていてそれを懸念する」
と。イランは、「本来会話によって解決すべきであり、政治的な思惑を感じる」
と。個別の国に対する非難に関しては、「国連人権理事会の理念に反する」とい
う趣旨でした。

 シリアも同じように、「人権を外国が内政干渉していることには反対」と。ま
た報告書に関しては「政治的な思惑を感じる」と。ベトナムはこれまでの北朝鮮
の人権状況に関して、「状況を見守ってきている。その中で北朝鮮の人権状況に
向上が見られる。国際法も遵守し、初歩的な改善をはかる必要がある。人々の権
利の向上は具体的なやり方で投資をしていくことが必要だ」と言っています。中
途半端な、賛成か反対か分からないような感じで、どちらかというと北朝鮮を擁
護しているような雰囲気でした。

 最後にジンバブエは、アフリカの国別のマンデート(安保理から与えられた任
務)、個別の国を非難していくやり方に対して懸念を表明して反対しました。

 キューバ、シリア、中国など自国にも人権問題を抱えている国々ですから、自
国が責められては困るということで強く反対しているところもあります。中国は
安保理の常任理事国として人権問題で名指しの非難されるような報告書は面子と
して認めることができない状況ではなかったかと思います。

 先ほど飯塚代表がおっしゃったように、EU諸国でも、アジア諸国でも北朝鮮
の人権状況に本当に懸念していると言っていました。最後にカービー委員長が、
「我々人類は20世紀の間に、拉致、南アのアパルトヘイト、クメール・ルージュ
の虐殺、ダルフール(紛争での虐殺)、このような非道な状況を見過ごしてきた
ことが悔やまれる。21世紀の北朝鮮の人権状況も私たちは見過ごしてはならな
い」と強く言っておられました。

 こういう意識が世界中に広がれば、必ず北朝鮮に対する国際的圧力が強まると
私は感じました。今回の人権理事会での審議は北朝鮮に対し非常に厳しいものだっ
たと思っています。

◆ニューヨークの安保理非公式協議に家族会として参加予定

 私は翌日、飯塚代表とは別に、タイ、ルーマニア、韓国の拉致被害者家族と日
本の家族がルーマニア大使館に言ってお話をさせていただきました。ルーマニア
代表部の大使は、「自分たちは毎日のように世界中の人権の問題を討議している」
と。そして自国民の拉致に関してだけではなくて、本当に毎日大変なことをやっ
ているんだよと、言い訳的なことを言っていました。

 それでも、ガブリエル・ブンベアさんが直接、自分の言葉で伝えられたことに
非常に感激したというか、感謝していただきました。これは日本の拉致被害者救
出運動の盛り上がりが大きくなったことによって自分たちもこのように訴えるこ
とができたという感謝でした。

 これを受けて、代表が言われたように、今後どうしていくかですが、昨日(委
員の一人である)マルズキ・ダルスマンさん(国連人権特別報告者)とお会いし
ました。家族会の後NGOの方にも会っていただきました。北朝鮮の人権侵害を
止める方法について議論しましたが、日本のNGOの方たちが色々な方法論を話
されました。

 中国を動かす方法として何があるのかということで提案がされていましたが、
難民救援基金の加藤さんは、中国を動かすにはやはり人民が怒ることだとおっしゃっ
ていました。

 北朝鮮の脱北者者を中国政府が強制送還していますが、中国にお金で売られた
脱北女性が中国人の子どもを妊娠して強制送還された場合には、強制堕胎をさせ
られている。この事実を中国に突きつけ、あなたはどう思うんですかという問い
かけをすればいい。そして中国にも、朝鮮族から多くの拉致被害者がいるのです
が、中国政府として自国民を守れないことをどう思うかと突きつけることによっ
て、中国人の意識に、北朝鮮に拉致された中国人がいると分からせれば動かして
いくことができるのではないか、と言っていました。

 3月17日に人権理事会が行われ、28日に決議がなされ、その際特別報告者
の任期が延長されて、その方が一月も経たないうちに日本に来られて、再び活動
を活発化させています。来週には非公式ですがニューヨークの安保理の国々が会
議を開きます。そこに私も参加します。

 ここまでくると、国際社会はもう動かなければならなくない状況ができている
のではないでしょうか。北朝鮮の人権状況は本当にすさまじく、人類史上まれに
見る非常な状況となっています。「人道に対する罪」を問わなければならない状
況になっていることを各国が認識し、これを放置しておいてはいけないという意
識を確実に大きくしていくことです。

 そして、そう時間をかけるわけにもいかないという思いを徐々に共有していま
す。ですから、国際的な圧力は必ず強まると思います。

◆毅然とした交渉で早く解決してほしい

 日本が今北朝鮮との交渉をやっています。今日の「日経新聞」で私も初めて見
ましたが、北朝鮮が譲歩することによって日本も譲歩せざるをえない状況になる
のかもしれませんが、やはり大きな譲歩は、核・ミサイルの観点からするとなか
なかできないでしょうし、それをやると日米間の信頼関係も損なわれるという状
況です。

 そういう中で国際社会が北朝鮮に対して厳しい圧力をかけ、北朝鮮がもうどう
しようもないところまで追い込まれることが必要なのではないかと私は思ってい
ます。これで例えば北朝鮮が日本との交渉をやめるということになっても、そこ
で変な妥協をするよりは、国際社会がさらに厳しい姿勢を見せることによって北
朝鮮を動かさなければならない。

 北朝鮮と変な妥協をして失敗した例がいっぱいあるじゃないですか。アメリカ
だって、韓国だって、日本だって、変な妥協をしたことによって常に失敗し、北
朝鮮は核を開発して日本を狙う。このことを私たちは考えなければならないと思っ
ています。

 人権理事会の結果を今後日本政府がどのようにとらえて、そして北朝鮮との交
渉をするのは政府がやることですが、先日安倍総理にお会いした時にも、家族の
間では早く解決してほしいという思いと、そして毅然として北朝鮮と交渉をして
もらいたいという思いの両方を総理にはお伝えしました。

 総理もぶれてはいないので大丈夫だとは思うんですが、また私は安倍総理をあ
る程度信頼しているところがありますので、総理のぶれない姿勢がある限り変な
妥協はしないだろうし、解決に結びつけるような交渉をしていただけると信じた
いと思っています。以上です(拍手)。

(3につづく)


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