救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

よど号妻黒田佐喜子、森順子を刑事告発(2006/02/24)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2006.02.24)

 本日24日、家族会の斉藤文代さんらが警視庁を訪れ、斉藤文代さんが松木薫
さん拉致の実行犯とされる黒田佐喜子、森順子を刑事告発した。その他の参加者
は、家族会から増元照明事務局長、救う会から西岡力・救う会常任副会長、平田
隆太郎・事務局長、加納良寛・救う会熊本代表、川添友幸・救う会神奈川代表。
警視庁では、赤池洋一公安一課長らが面会し、告発状が受理された。
 以下は告発状の概要と、家族会からの申し入れ全文、懇談メモ書である。

■よど号妻黒田佐喜子、森順子を刑事告発
告発の趣旨 逮捕・監禁と共同正犯により処罰してほしい。

告発の事実 告発人らは共謀のうえ、松木薫及び石岡亨両名を監禁することを企
て、昭和55年(1980年)5月頃、スペイン国首都マドリッドにおいて、言
葉巧みにオーストリア国ウィーンの旅行を誘い、同年6月頃同地において更に当
時の共産圏国家への旅行を誘い、その結果、その頃朝鮮民主義人民共和国(北朝
鮮)に誘い出し、上記松木及び石岡両名を同国において、かねて共謀していた者
(氏名不詳)らに引渡し、一定の住居設備に拘禁し、帰国を阻止するなどして、
もって監禁したものである。

その他(概要) 被害者らは同年6?7月頃北朝鮮に入り、北朝鮮当局関係者に
よって監禁され、その後約26年にも渡り意に反して出国を許されず、現在に至っ
ている。被告発人らは、今般北朝鮮から帰国の予定と聞いているところ、このよ
うにして、被害者らの一生を棒に振らせた行為は鬼畜にも劣り、到底許すべから
ざるものであるので、厳重に処罰されたい。

■家族の告訴についての申し入れ
 平素は拉致解決のために、日夜努力していただき感謝しております。
 この度わたくしたち家族会の一員であり、常々行動をともにしてまいりました
斉藤文代さんが、よど号ハイジャック犯(以降よど号犯)人の妻たちによって、
ヨーロッパから北朝鮮に拉致された弟の松木薫さんの事件について、その妻たち
を被告訴人とする告訴をすることになりました。

 長年にわたり最愛の弟さんと引き離され、深い悲しみや憤りそして苦しみの中
に身をおかざるを得ない斉藤さんの境遇は、拉致被害者の家族ならば誰もが日々
感じていることであり、斉藤さんが告訴を決意されたことは大いに理解できます。

 ましてや、松木薫さんの拉致事件の場合は、犯人であろうと疑われている被告
訴人が帰国を企てていると言われています。以前にも赤木恵美子等、拉致に暗躍
したと思われる妻たちが帰国を果たしておりますが、彼らは彼らが拉致した被害
者等に関して、何等告白することなく、あまつさえ「よど号犯の日本人拉致への
関与」さえ否定し、微罪にて日本への帰国を果たしています。

 私たち家族が、わずかな光明に一縷の望みを託す中、語るべきを語らず、省み
るべきを強弁して厚顔無恥な振る舞いに終始する、よど号犯とその妻たちには、
あらゆる法律を駆使して罪を白日の下に明らかにして頂きたいとお願い致します。
斉藤さんの告訴は、松木薫さんをお一人救出すればそれでよいというものではあ
りません。

 北朝鮮による拉致はすべて金正日が、独裁者としての絶対的な立場から命令し
て実施されたものです。よど号犯とその妻たちは、金正日の進める狂気の国策に
積極的に加担して、同胞を拉致したのですから、拉致に関る彼らの犯した罪を明
らかにすることは、拉致事件そのものに光をあてることであり、「横田めぐみさ
ん拉致」をはじめ全ての拉致事件の全容解明にも繋がります。

 捜査に携わる皆様におかれましては、必ず生きていることを信じ、きっと会え
ることを願い続ける私たち家族の思いをご理解いただき、拉致解決を願う国民の
負託にこたえて、果敢に闇に挑んでいただきたく存じます。
私たちは、皆様を信じておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
(家族会役員3名から警視総監宛、2月24日付け)

■懇談メモ
・拉致の場合の罪名は、国外移送目的略取誘拐が大半であるが、既に国外に出て
いる日本人を誘拐した場合には、現行法に適当な罪名がない。その意味でも金正
日が指令した拉致はかつてなかった犯罪であったと言える。また、結婚目的の誘
拐罪ならやや関係する面もあるが、その他の誘拐罪では適当な罪状がない。そこ
で、逮捕・監禁を罪状として告発せざるを得なかった。

・当事者の場合は刑事「告訴」であるが、石岡亨さん拉致も含めて取上げたので、
刑事「告発」とした。

・斉藤文代さんは、赤池公安一課長らに、「前々から考えていたが、今回告発す
るにいたったのは、黒田佐喜子、森順子が近く帰国するかもしれないと聞いたか
ら」、「旅券法違反の微罪ですませるならば納得できない」、「拉致実行犯とし
て取調べてほしい」などと述べた。

・赤池課長は、「捜査の過程で新たな証拠が出てくれば、その度に罪状を追加す
る」と答えた。

・西岡力・救う会常任副会長は、「もし旅券法違反の微罪で終われば、拉致に関
与していないとの彼らの主張が当局によって証明されたとして、宣伝することに
なる」と述べた。また、「警察がよど号の妻や家族から何も聞き出せていないの
はおかしい」、「外国人の工作活動を処罰する法律を作れば警察もやりやすくな
るはずだ。八尾めぐみは自衛隊に工作をしていたので本来なら外患罪に相当する」、
「金正日からよど号犯に与えられた日本革命テーゼがあるだろうと、八尾めぐみ
に聞いたら、『すべて暗記している』と答えたが、そのテーゼの中に仲間を増や
せとかいてある。よど号犯リーダー田宮高麿は高沢皓司氏に、約20人拉致した
と言っている。松木さんら3名の他に、17名程まだいるはずだ。八尾めぐみは
60か国に旅行したと我々に言ったが、南米も含まれており、南米にも被害者が
いる可能性がある」と述べた。

・併せて、川添友幸・救う会神奈川代表が、「救う会が拉致と認定している福留
貴美子さんについて、警視庁は過日、拉致ではないという趣旨の証言を裁判で行
なっているが、福留さんを含めて、よど号グループによる拉致被害者についても
捜査しているのか」と質問し、「その通りだ」という回答があった。

・赤池課長は、「拉致問題の解決に全力で取組む」と答えた。

・加納良寛・救う会熊本代表は、「(よど号犯の)田中義三受刑者については、
妻の田中協子が家族会と共に自由に面会していることにつき、割り切れない思い
がある」と述べた。

・川添友幸・救う会神奈川代表は、「何回もよど号事件の公判を傍聴したが、検
察はやる気があるのかと疑うことばかりだ」、と述べた。



 ※小泉首相宛、はがき・メールを!(〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内
閣総理大臣 小泉純一郎殿、首相官邸のホームページ=
http://www.kantei.go.jp/の右下の「ご意見募集」欄を利用)


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