救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

ジュネーブでの松木信宏さんスピーチ(2012/11/10)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2012.11.10-2)

先ほどお送りしたメールニュースで「11月10日、家族会・救う会代表は国連人権
理事会強制的失踪作業部会に出席し」と記したが「現地時間11月9日」の誤りです。
訂正いたします。


■11月8日ジュネーブでの政府主催拉致問題シンポジウムにおける松木信宏さんスピーチ

 私は1980年スペイン国マドリードにおいて消息を絶ち、2002年日本国内閣総理
大臣の北朝鮮訪問の結果、北朝鮮による拉致被害者と認定されました松木薫の弟、
松木信宏と申します。

 本日は日本国の重大な主権侵害である北朝鮮による拉致、北朝鮮による重大な
人権侵害である北朝鮮による拉致について関心を持っていただき、この場に集い、
ともに考えることが出来ることを大変有り難く思います。

 大きな話しは日本政府関係者、シンポジウムにご参加の日本国を代表する拉致
問題の専門家のお二人が既にお話になりました。私は日本国の一国民であり、学
識等有しません。

 ただ言えますのは、不本意な境遇に置かれ、数十年も異国の地に留め置かれ、
自分の意見も述べることすらままならない兄達被害者の僅かばかりの手がかりを
思い忖度しつつ、自我を抑え、常に北朝鮮にいる被害者のことを考えつつ、日本
国政府に救出を求めていくことが、最愛の家族の帰りを待つものの最低限の務め
ではないのだろうかと思い、今日まで過ごしてきました。

 私の兄は、1988年8月ポーランドより投函された一通のAir Mailにおいて北朝鮮
において生存していることがもたらされました。

 その手紙の中には、兄と同時期に消息を絶った手紙の筆者である石岡亨さん、
1983年に同じく欧州から足取りが途絶えた有本恵子さんとともに北朝鮮平壌にお
いて暮らしている旨が書かれていました。

 その手紙は細長い便箋風の紙で手のひらに隠れるくらいに細かく折りたたまれ
た跡がありました。私は実物を見ていますが、決死の思いで書かれたものである
ことが容易に感じられるものでした。また非正規なものであることも分かりまし
た。なぜなら、手紙を投函してくれた方に我々の方からもお礼してくださいと書
かれていたからです。

 その命がけだったであろう、手紙を書かれた石岡亨さんの勇気に私は感謝して
います。

 最後に、その石岡さんの兄である石岡章さんのメッセージを代読させて頂き私
のスピーチを終わらせていただきたいと思います。メッセージに全てが書かれて
いる訳ではありませんが、ほんの僅かでも思いが共有できればこれ以上の幸せは
ありません。

 では読ませて頂きます。

  石岡章さんメッセージ
   私の弟、石岡亨は30年以上もの昔、世界を見てこようとヨーロッパに出かけま
  した。大きな期待に胸を膨らませていたこの旅先で、彼は日本赤軍よど号メンバ
  ーの手で拉致され、北朝鮮に拘束されることになりました。
  
   連絡が途絶えて以来、こうした事情が分からず、弟は事故か何らかの犯罪に巻
  き込まれたものとして長い間家族は悩み心配し続けてきました。この間に父は病
  で亡くなり、母も重い病にかかってしまいました。
  
   ピョンヤンで生きている、との手紙が届いたのは行方不明から8年も経ってのこ
  とです。手紙の様子から、母と私達兄姉は彼が恐ろしい境遇におり、命がけで連
  絡してきたのであろうと判断しました。加えてこの手紙には彼同様にヨーロッパ
  で行方不明になっていた有本恵子さん、松木薫さんらと共に暮らしていることが
  書いてあり、彼らも拉致されていたことが明らかとなりました。
  
   北朝鮮に拉致された弟はどの様な経験を強いられ、どれほど過酷な人生を歩ん
  できたことでしょうか。怒り、屈辱、絶望に囚われながら、望郷の念を押さえつ
  けて日々を乗り越えてきたものと思われます。
  
   一部拉致被害者の帰国しか得られなかった不完全な日朝交渉から10年が経ちま
  した。金正日氏は拉致を国家による工作と認めながら、この問題を未解決のまま
  世を去りました。
  
   さて、後継の若い指導者は基盤固めに苦労しているようですが、拉致問題を主
  題とする交渉が果たして実現できるかどうか分かりません。
  
   さて、私の弟と有本さんおよび松木さんの3人は北朝鮮に亡命したよど号メンバ
  ーが命令を受けて作戦行動したことによる拉致被害者です。よど号メンバーは北
  朝鮮において英雄として迎えられ特権待遇を享受しております。不思議なことに
  自分達の理想とする北朝鮮に暮らしながら、彼らは自分達の子供を日本に送り、
  自由な暮らしをさせております。拉致被害者を生み出した犯罪者が、より自由な
  暮らしをさせようと、自分の子供達だけを戻す非人間的な身勝手を私達は理解出
  来ません。
  
   いまや国際指名手配犯となった彼らメンバーを帰国させれば、少なくとも彼ら
  が直接関与した拉致問題に関する状況が明らかになります。北朝鮮はよど号メン
  バーと彼らによる被害者を日本に返すことで国際的な信頼回復を得るチャンスを
  真剣に考えるべきです。
  
   私達はひたすら弟の帰国を待っております。彼が死亡しているのではないか、
  生きていても病気になっているのではないかと心配し続けています。
  
   皆さまのご家族が被害者であったらどう思われますか。
  
   世界がこの問題に関心を持って、協力を寄せてくださるように心から願ってお
  ります。
  
  2012年 月 日
  
  石岡章

 石岡さんの手紙にもありますが、私の父も兄の手掛りを探し歩き心配しつつポ
ーランドからの手紙をみることなく亡くなりました。母は寝たきりになりながら
も90歳を超えた現在も故郷で兄の帰りを待ち続けています。

以上

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