救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

拉致国民大集会、政権ツートップの発言に期待感(2026/06/10)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2026.06.10)

 以下は、「産経新聞」6月6日に掲載された西岡力(救う会会長)の寄稿文で
す。参考情報として送信します。

<参考情報>

 家族会・救う会などは5月30日、北朝鮮による拉致被害者の帰国を求める
「国民大集会」を東京都内で開催した。私は政権ツートップの発言に、少なから
ず事態進展への期待を抱いた。

◆「互いの繁栄へ」高市首相から金正恩氏へメッセージ

 昨年11月の前回集会以来、2度目の参加となった高市早苗首相は、金正恩
(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記との「(日朝)首脳会談をはじめ、あら
ゆる選択肢を排除せず、私の代で何としても突破口を開いて拉致問題を解決する。
その決意を持ち続け、行動をしている」と説明。拉致問題担当相を兼務する木原
稔官房長官は、「多くを語ることはできないが、手段を選ばずに取り組んでよい
という首相の指示のもと、実施している」と述べた。

 私は、首相が「行動している」、官房長官が「実施している」と、いずれも現
在進行形の表現を使ったことに注目している。水面下で何らかの動きが出ている
のかもしれない。

 また、高市氏は正恩氏に向けたメッセージも口にした。「日朝双方で互いの繁
栄、地域の平和と安定に向けて着実に取り組んでいきたい。双方の国民・人民の
ために、未来の若者たちのために、勇気ある一歩を金正恩委員長と踏み出したい」。
これは、全ての拉致被害者を返せば、日本はさまざまな形で支援を行うことがで
きるという呼びかけに他ならない。

 私たちが2月に定めた運動方針は、首相のこのメッセージを補完している。
「親の世代の家族が存命のうちに全拉致被害者の一括帰国」という最低条件を設
定し、「それが実現するならば、人道支援、独自制裁解除、国交正常化交渉開始
に反対しない」とした。

 さらに、「残る被害者の消息関連の情報を除き、帰国者から秘密を聞き出して
反北朝鮮活動をしない」とも約束している。

 集会で横田めぐみさん(61)=拉致当時(13)=の母、早紀江さん(90)
は、「生きていてくださいと。それだけを祈る毎日だ」と心境を明かした。集会
の数日前に転倒して肩を脱臼してしまい、この日はけがを押しての登壇となった。

 親の世代の家族会メンバーで存命なのは、早紀江さん1人だけだ。被害者たち
の高齢化も進んでおり、一刻も早い事態進展が求められる。

◆「悪の枢軸」被害者5人帰国の引き金

 前回の本欄では、5月中旬のトランプ米大統領の中国訪問時に正恩氏との米朝
首脳会談が組まれ、そこから日朝首脳会談につながる可能性があると書いた。今
回のタイミングで米朝会談は実現しなかったが、年内に拉致問題が大きく動く可
能性はまだある。現在の国際情勢が、被害者5人が帰国した2002年の状況に
似ているからだ。

 当時も今も、米国が、テロ支援国家を通じて核や大量破壊兵器がテロリストに
渡るのを防ぐことを目的に、戦争をしている。北朝鮮は、「自分たちが標的になっ
ている」とおびえている。

 帰国前年の2001年9月11日、国際テロ組織「アルカーイダ」による米中
枢同時テロが発生。「テロとの戦争」を宣言したブッシュ(子)大統領は翌年1
月、大量破壊兵器を保有し、核開発も進めているなどとして、北朝鮮、イラン、
イラクの3国を「悪の枢軸」と名指しで非難した。

 3国はテロリストに武器を提供するテロ支援国家であり、「世界の平和を脅か
す」と強調。3国との戦争も辞さない構えも示し、緊張は過去最高レベルに高まっ
た。米国からの攻撃が現実味を帯び、恐れをなした金正日(ジョンイル)総書記
は、事態打開へ「対話路線」にかじを切り、日本に接近した。小泉純一郎首相の
訪朝と日朝首脳会談は、この8カ月後に実現した。

◆「殺されるかもしれない」正日氏と同等の恐怖

 約25年が経過した現在、米国のリーダーであるトランプ氏は目下、イランと
の和平交渉に心血を注いでいるが、動機は当時と同じく、核によるテロへの懸念
だ。

 イスラエルと合同で対イラン軍事攻撃に踏み切ったのは、同国が核兵器を持て
ば、イスラム原理主義組織「ハマス」などテロ集団の手に渡ってしまうという危
機感からだ。そして、イランが保有する弾道ミサイル「シャハブ3」は、北朝鮮
の「ノドン」ミサイルの技術が導入されている。

 米国が、「北朝鮮はテロ支援国家であり、世界平和を害する存在」との認識を
2002年並みに強めた場合、ブッシュ政権時の緊張状態が再来する可能性があ
る。イラン攻撃では最高指導者のハメネイ師が死亡しており、正恩氏は父の正日
氏と同様に、「本当に殺されるかもしれない」という恐怖を覚えているに違いな
い。

 ただ、トランプ氏は北朝鮮を表立って批判するような発言はしておらず、交渉
の余地は残る。トランプ氏は、北朝鮮が核兵器や関連技術をイランに渡さないよ
う、正恩氏に警告したいと考えている。正恩氏は、自分を殺さない約束をトラン
プ氏から取り付けたい。

 2002年とは異なり、日朝よりも米朝会談が先行する可能性が高い。ただ、
トランプ氏は核関連交渉が進んだ場合の経済支援は日本が担うと正恩氏に説明す
るはずだ。

 結果、高市首相の訪朝につながる。支援実施の絶対条件は、「生存する全拉致
被害者の帰国」だ。

 首相と官房長官が着々と準備を進めていることは、今回の国民大集会で認識で
きた。今度こそ具体的な成果につなげてほしい。

◆拉致署名2000万筆突破、UAゼンセンの「自分ごと」姿勢に感謝

 連合傘下の産業別労働組合(産別)の一つ「UAゼンセン」の永島智子会長ら
が5月15日、首相官邸を訪れ、北朝鮮による拉致被害者を救出するために集め
た100万筆超の署名簿を木原稔官房長官兼拉致問題担当相に手渡した。これに
より、4月末時点で約1935万筆だった署名は2000万の大台を突破した。

 UAゼンセンは繊維・衣料や製造、流通など多様な産業の労働組合が結集した
日本最大の産別で、190万人以上の組合員がいる。政府認定被害者の松本京子
さん(77)=拉致当時(29)=は組合員。拉致の可能性が排除できない「特
定失踪者」の大政由美さん(59)=失踪当時(23)=は、組合員の家族だ。

 こうした背景があり、UAゼンセンは拉致被害者5人が帰国した平成14年以
降、署名活動などに取り組み始めた。23年からは年1回、政府に提出しており、
今回分で累計約830万筆に上っている。職場などで集めた「組織票」と思われ
がちだが、そうではない。

 原則35歳までの組合員で構成される青年組織「ヤングリーブス」が中心とな
り、全国で街頭署名活動を展開しており、そこで得られたものが含まれている。
街頭に立つ前には、組合メンバーが拉致問題について学ぶ時間も設けているとい
い、まさに「自分ごと」として取り組んでくれている。感謝の念しかない。

 国内で初めて署名活動に乗り出したのは私たち家族会・救う会で、平成9年の
ことだった。当初は拉致問題の存在自体が認知されておらず、通行人に署名簿を
たたき落とされたこともあった。平成11年に東京都内で第1回の国民大集会を
開く直前、銀座で声をからしたときも、多くの人が見向きもせずに素通りしていっ
た。

 平成14年の5人帰国後はペースが加速し、UAゼンセンの協力分も合わせて
平成25年4月に1000万筆に到達。同月の国民大集会で、横田めぐみさん
(61)=拉致当時(13)=の父、滋さん(令和2年に87歳で死去)が安倍
晋三首相に目録を手交した。

 署名開始から約30年が過ぎ、2000万筆が集まってもなお、奪還できてい
ない被害者がいる。悔しいが、日本人の怒りは冷めずに燃え続けていることを北
朝鮮に改めて示すことができた。これは今後の交渉を有利に動かす材料に必ずな
る。

以上

■ご案内

 金正恩政権下で活動していた北朝鮮元エリート外交官の李日奎(イ・イルギュ)
氏を招聘して、金正恩の外交戦略を詳しく語っていただき、その上で拉致問題解
決のために日本が何をすべきかを考えます。通訳は西岡力救う会会長。奮ってご
参加ください。

李日奎氏 1972年平壌生まれ、平壌外国語大学スペイン語科卒、外務省入省、在
キューバ北朝鮮大使館参事官、2023年韓国亡命、日本で『私が見た金正恩 北朝
鮮亡命外交官の手記』出版

日 時 令和8年7月2日(木)
    午後6時半?8時半 開場6時
場 所 文京区民センター3階3A(03-3814-6731)
    文京区本郷 4-15-14 春日町交差点角
都営三田線・大江戸線 春日駅徒歩2分
地下鉄丸の内・南北線 後楽園駅徒歩5分
    JR 水道橋駅東口徒歩15分
参加費 1,000円(事前申込み不要)
主 催 救う会東京・救う会全国協議会
連絡先 救う会事務局03-3946-5780 FAX03-3946-5784
〒112-0013東京都文京区音羽1-17-11-905



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■高市首相にメール・葉書を
首相官邸のホームページに「ご意見募集」があります。
下記をクリックして、ご意見を送ってください。
https://www.kantei.go.jp/jp/iken.html

葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 高市早苗殿

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