救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

ルーマニア人拉致被害者ドイナさんの身元が判明


曽我ひとみさんの夫ジェンキンス氏が著書『告白』で証言していたルーマニア人拉致被害者ドイナさんの身元が判明した。弟のガブリエル氏の証言をルーマニア紙「Evenimentul Zilei」2007年3月20日号が報じた。同記事の概要は以下の通り。


ドイナさんの名前は、ドイナ・ブンベア(Doina Bumbea)で、1950年ブカレスト生まれ。ブカレストの美術大学に通っていたが、1970年、大学1年の時イタリア人旅行者と出会い、結婚し、ローマで勉強を続けた。その後離婚。1973年、1976年の2回一時帰国した。1976年に、弟のガブリエル(Gabriel)さんは9歳で、ドイナさんと過ごしている。
1978年10月にローマで拉致されたと見られる。同紙が得た情報では、失踪直前に、両親に何度も電話をかけ、直前に日本で美術展覧会を開かないかとのオファーをイタリア人から受けたことで興奮していたという。また、「ドイナさんが死亡した」とのドイナさんの友人からの電話も両親に入っているが、その3日後、ドイナさん自身が両親に拉致している(※救う会メモ=これらの情報は拉致直前にドイナさんをだまして拉致するためと、また両親もだまし証拠隠滅をはかる北朝鮮の意図があったものと思われる)。北朝鮮に拉致された後、脱走米兵のジェイムズ・ドレスノク(James Dresnok)さんと結婚し、息子をもうけた。ドイナさんは、帰国を果たせないまま、1997年に癌で死亡したとされる。
同紙は、1年半前にジェンキンス氏の著書からドイナさんの記事を掲載しており、また彼女の家族を突き止めた。ドイナさんの家族が、英国制作のドキュメンタリー番組「休戦ラインを超えて(Crossing the Line)」を06年末に見たところ、ドイナさんの息子のガブリエルさんが登場しており、ドイナさんにそっくりであったという。ドイナさんも弟と似ているとされる。ドイナさんは息子に、かわいがっていた弟と同じ名前のガブリエルと名づけていることも証言が確実であることを強めている。
なお、ルーマニア政府は、2005年、ウングレアーヌ外相が北朝鮮に口頭で説明を求めたのに対し、返答がなかった旨を明らかにしている。また、今年2月タリチャーヌ首相が来日した際、安倍首相とドイナさんの件について話すなど、拉致問題に関心を高めていると思われる。

※今回の証言で、家族会・救う会が作成した「世界に広がる拉致被害者」情報リストの中で、4人の米国脱走兵の4人の妻がすべて北朝鮮による拉致被害者であったことが明らかになった。
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