救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

コメ支援問題で外務大臣からの説明を求める(2000/09/18)
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救う会全国協議会ニュース

発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会
TEL 03-3946-5780/FAX 03-3944-5692 http://www.asahi-net.or.jp/~lj7k-ark
〒112-0015 文京区目白台3-25-13 
担当:荒木和博(全国協議会事務局長 k-araki@mac.email.ne.jp)
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▼来年の正月は拉致された人々が実家で家族とすごせるように、年内解決を!
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このニュースは拉致問題に関する情報をお送りするものです。
恐縮ですが送信を希望されない方は荒木のID宛メールをお送り下さい。
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■ コメ支援問題で外務大臣からの説明を求める

 家族会・地方議員の会・救う会は本日外務大臣宛の下記文書を送付しました。すで
に何度も報道されているように、国連の要請に応える形で政府はコメ支援を行うこと
を決めています。しかし、この目的は不透明であり、密約説まで流れるなど、到底こ
のまま見過ごすことはできません。
 3月の10万トン支援のとき、私たちは座り込みをもって抗議の意志を表しましたが、
そのとき与党を説得したのは「これ一度だけ」ということではなかったでしょうか。
外相はいつでも状況の説明を行うと言っておられますので、このコメ支援の意味をぜ
ひご説明いただきたく思っています。森総理が「棚上げしない」と明言する一方で、
不明朗なコメ支援が行われるなら、国民の不信感はかえって高まらざるをえないでしょ
う。
 全国協議会には各地から「いつ座り込みをやるのか」との問い合わせが相次いでい
ますが、ともかく下の文書にあるように、この支援の本質が何なのか、はっきりと質
すことが対処の前提だと思います。現在は外務省側の回答を待っているところです。
 この件に関してはニュースにて逐次状況の報告を行います。報道関係の方等でお問
い合せがありましたら事務局長荒木携帯(090-8517-9601)までご連絡下さい。

河野洋平外務大臣殿

拝啓
 平素の被拉致者救出へのご尽力に心より感謝申し上げます。
 ご案内の通り去る9月12日、被害者家族9名が森喜朗総理、中川秀直官房長官、安倍
晋三官房副長官にお会いしました。この席で総理は「これ(拉致)は大切な問題で無
視したり棚上げして国交を結ぶことはありません。調印しません」と明言されました。
また、総理は拉致事件について「資料や捜査からして間違いないこと」ともおっしゃ
いました。国交正常化交渉の進んでいる途上で総理があえてこれらの発言をされたこ
とを私共は高く評価し、一刻も早い救出の実現に期待をかけるものであります。
 さて、その一方でマスコミからはコメ支援実施を政府が決めたとの報道が頻繁にな
されています。私たちは拉致問題に進展がない限り、政府による公的支援をすべきで
ないとの立場で、去る3月の10万トンコメ支援決定の際にも抗議の座り込みを行いま
した。それ以来、日本政府の呼びかけにもかかわらず北朝鮮側は拉致問題について一
切の譲歩をしていません。にもかかわらずこのような動きがあるのはなぜなのか、コ
メ支援の責任者である外務大臣から是非とも直接ご説明をいただきたく、お願い申し
上げます。
 
 お聞きしたいことの要点は次のようなものであります。
1、今回の援助は人道援助なのか、政策援助なのか
 人道援助だとするなら、昨年から「国境なき医師団」「AAH」(Action Against
Hanger )などのNGOが相次いで北朝鮮から撤退していることについてどう考えるのか、
特にAAHの北朝鮮担当責任者だったクリスティアン・キャプティア氏は「国連を通し
た北朝鮮への食糧援助は、紛争・危機管理のための政治戦略の道具と化している。主
要援助国の米国や日本、韓国は外交の道具として食糧支援を行い、その目的は金正日
(キムジョンイル)政権の崩壊を食い止めることであり、実際に食糧が飢えた人々に
届くかどうかの問題では強い要求を行わない。政治的な目標と人道支援を混同するこ
とは非常に危険で、多くの人が犠牲になっている」(4月7日付の毎日新聞のインタビ
ュー)と語っている。先般河野審議官が訪朝し、モニタリングで食糧配布を確認した
と報告しているが、援助を専門に行うNGOの担当者の発言と、数日の外務省職員のモ
ニタリングの結果の確度は当然前者が高いと思われるがどうか。
 また、政策援助であるなら、今回の援助はいかなる効果を予期しているのか。河野
外務大臣は平成7年の50万トン支援の折もその責任者たる外務大臣の職にあり、また
前回の10万トン支援の折もそうであった。これらの支援は拉致問題はもちろん、他の
懸案事項の解決についても何か寄与する点があったのか。さらに、今回も何十億円も
の血税を使うなら、漠然と援助を行うことは許されない。その目標と、結果に対する
責任をどうとるのか説明いただきたい。
2、金正日総書記の発言をどう考えるのか
 8月中旬に訪朝した韓国マスコミ社長団に対し金正日総書記は「日本が不当な解明
を求めている」と語り、拉致問題での日本の対応を批判した。また「ロケット一発に
二億、三億ドルがかかります」と言っているが、これは今回の国連の要請よりもはる
かに大きな金額である。この金額を食糧に回せば北朝鮮の飢餓は回避できる。つまり、
わが国は国交交渉で懸案事項としているミサイルを北朝鮮が生産するのを食糧援助と
いう形で迂回支援していることになる。これでは食糧支援は北朝鮮側に懸案棚上げの
メッセージと受け取られることは必至である。そうならない保証はあるのか。

 以上、私たちはせっかく棚上げしないと明言された総理の発言がこの食糧支援によっ
てなし崩しにされることを強く憂慮するものであり、納得のいただける回答がなけれ
ば相応の対応をせざるを得ません。多くのマスコミからもこのコメ支援については否
定的な見解が呈されており、一般国民はなおのことこの時期の北朝鮮への支援に疑問
を示しています。公務ご多忙な中とは存じますが、何卒よろしくお願い致します。
                                  敬具 
   平成12年9月17日
           「北朝鮮による拉致」被害者家族連絡会 
                         代表 横田 滋
      北朝鮮に拉致された日本人を救出する地方議員の会 
                         会長 土屋敬之
    北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会 
                         会長 佐藤勝巳

■ 三重県上野市で集会

 昨日(17)三重県上野市で「横田めぐみさんを救出しよう!」伊賀上野集会が開催
されました。集会には横田滋・早紀江家族会代表夫妻と全国協議会荒木事務局長が参
加しました。上野市での集会は初めてで、約70人の参加者は横田夫妻の訴えに真剣に
耳を傾けていました。

 集会では救う会三重の中川法宏代表が以下のアピールを提案し、満場一致で採択さ
れました。

北朝鮮に拉致された横田めぐみさんを救出しよう!伊賀上野集会アピール

 本日、私たちは北朝群に拉致された横田めぐみさんを始め、多くの同胞を救出する
ため、上野市においてr横田めぐみさんを救出するぞi伊賀上野集会Jを開催しました。
この集
会には、昭和52年、新潟から拉致された横田めぐみさんのご両親、救う会活動家、ま
た、事件の一日も早い解決を望む多くの皆さんが集まりました。
 いわゆる日本人拉致事件が明るみになり、救出運動が本格的に開始してから3年が
たちました。横田さんのほか、北朝群に拉致された被害者の家族の方々が必死に救出
の声をあ
げていますが今日現在、一人の被害者も帰ってきていません。この9月12日には、救
出を求める署名約150万人分を、森総理に手渡し、事件解決を求めました。日本政府
は、7件10人の日本人の拉致に関してのみ北朝鮮のしわざと認めていますが、我々救
う会の調査では、純70人の日本人が拉致、またはその可能性があるとの報告がなされ
ており、また、韓国では454人の人々が北朝群に拉致され、今もその自由を奪われて
います。
 8月21日からの日朝国交交渉で北朝鮮側は、従来どおり拉致そのものを否定し、事
件解決には至りませんでした。さらには9月2日には非転向長期囚の一人で、昭和55年、
大阪の原ただあきさんを拉致した実行犯、辛光沫元工作貫が、韓国から北朝鮮へと帰
国し、事件解決は遠のいたかに見えます。しかし、国内での拉致事件究明を求める声
は以前とは
くらべものにならないぐらい大きくなっており、その声は今や金正日総書記にも届い
ています。
 そうなれば後は、この声に政府が強い姿勢で答えてくれるだけですc我々は、一日
も早い事件の究明のため、次の3点を要求します。
1.10月に北京で行われるに日朝会談で拉致事件を解決させ、年内に被害者すべてを
帰国させる事。
2.被害者すべての帰国が完了するまでは、コメ支援および、国交正常化を凍結する
事。
3.拉致事件に関わった北朝鮮工作員および、朝鮮総関係者をわが国の法にのっとり、
裁判にかける事。
 以上3点を我々は強く要求します。
   平成12年9月17日
   北朝鮮に拉致された横田めぐみさんを救出しよう!伊賀上野集会参加者一同




  
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