救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

国会議員アンケートについての日本共産党からの回答(2000/04/12)
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救う会全国協議会ニュース

発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会
TEL 03-3946-5780/FAX 03-3944-5692 http://www.asahi-net.or.jp/~lj7k-ark
〒112-0015 文京区目白台3-25-13 
担当:荒木和博(全国協議会事務局長 k-araki@mac.email.ne.jp)
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このニュースは拉致問題に関する情報をお送りするものです。
恐縮ですが送信を希望されない方は荒木のID宛メールをお送り下さい。
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4月30日は東京・日比谷公会堂へ! (午後1時半?4時予定)

北朝鮮に拉致された日本人を救出するための第2回国民大集会
(横田めぐみさんたちを救出するぞ!国民大集会)開催
一人でも多くのご参加をお待ちしております。お誘い合わせの上おいで下さい。

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国会議員アンケートについての日本共産党からの回答

 先日のアンケートについて、お知らせしたように日本共産党所属議員からは個人と
しての回答はなく、以下のような文章が届きました。共産党国会対策委員会によれば
「国会議員団全員の意向と考えてもらって結構です」とのことです。この内容も公表
して欲しいとのご意見がありましたので、とりあえずニュースでお送りします。後ほ
どホームページにも掲載する予定です。

拉致問題に関するアンケートヘの
回答にかえて
二○○○年三月二十一日 衆議院議員 穀田恵二

「北朝鮮による日本人拉致問題に関する全国会議員アンケート」をいただきました。
その趣旨書には「『超党派訪朝団は拉致問題を、ひたすら独裁国家に媚を売るという
醜態を演じました』などと述べられていますが、それは、少なくともわが党について
は、まったくあたらない非難です。私は、超党派訪朝団に参加し、日朝問の諸問題の
解決をどうはかっていくかについて心を砕いてきた政党の一員として、この問題での
日本共産党の基本的立場を明らかにすることが必要だと考えました。アンケートヘの
回答にかえて、日本共産党国会議員団を代表して、以下ご返事します。

一、日本と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)との間には解決をはからなけれぱなら
ない問題が山積しています。北朝鮮は、戦前の侵略戦争と植民地支配によって日本が
被害を与えた国々のなかで、その清算がまったく未解決のまま残っている唯一の国で
す。この不幸な過去の歴史を精算する課題をはじめ、日本人拉致疑惑(以下、拉致問
題)やミサイル問題などをふくむ諸問題を日本共産党はぜひとも早く解決したいと考
えています。
 しかし、日朝両政府間の対話と交渉の場が失われたまま、これらの諸問題の解決へ
の糸口さえつかめない状況が最近まで続いてきました。一九九○年の金丸訪朝団を契
機に始まった日朝国交正常化交渉は、拉致問題の真相解明を会談再開の前提条件とし
たため、九二年十一月に決裂しました。その後も自社さ連立与党代表団が九五年、九
七年に訪朝しましたが、本交渉を開始できずに終わりました。拉致問題の解決を交渉
の前提として固執する態度でほ、日朝間の問題の解決をさぐるための交渉そのものを
閉ざすことになり、不幸な過去の歴史の清算はもちろん、拉致問題そのものの解決を
も遠ざけてしまうことになったのです。
 
一、この閉塞状態を打開するため、わが党の不破委責長は、昨年一月の衆院本会議代
表質問で、北朝鮮との交渉ルートを開く努力を求めたのに続いて?年十一月の代表
質問では、日朝間のの交渉ルートを開くさいには、一連の懸案の解決を事前の前提条
件にしない態度をとるよう、政府に求めました。「日本自身、北朝鮮とのあいだには、
ミサイル問題、拉致問題などいくつかの紛争問題をもっていますが、それは、交渉に
よって解決すべき交渉の主題であって、その解決を交渉ルートをひらく前提条件とし
たり、すべてを他の国の外交交渉におまがせするといった態度では、問題は解決でき
ません」と指摘し、交渉ルートを開くことと、日朝間に存在する諸問題の解決を図る
こととの関連を明確に示しました。
 わが党が、こういう態度を政府に求めたのは、たとえば、拉致問題をとつても、北
朝鮮側と実際に交渉してこそ、道理にそった解決の道が開かれるのであって、交渉の
道も開かずに、要求を主張しているだけでほ、問題の具体的な解決に一歩も近づくこ
とができないからです。
 このことは、拉致問題の解決を、棚上げするとか、事前にはいっさい問題にしない
とかいうことでは、もちろん、ありません。交渉ルートを開く話し合いの過程で、日
朝関係の確立にとってこの問題がどんなに重要な意味をもつかを真剣に提起し、拉致
問題に双方がとりくんでゆく道筋をつけることは、重要なことです。
 これが、日朝間の国交交渉にのぞむ、私だちの基本的な態度でした。
 
一、昨年十二月に訪朝した日本国政党代表団は、日本共産党をふくめ国会の主要政党
が全で参加した初めての超党派訪朝団となりました。超党派訪朝団は、日朝間に懸案
は多いけれども、前提条件をつけず、両政府間の国交正常化交渉のテーブルづくりの
ための環境を整えることを目的とし、同時に、拉致問題をはじめ一連の人道問題につ
いての解決への努力を率直に提起することを方針として日朝両代表団会談に臨みまし
た。そして実際に、会議の席上で日本側から、拉致問題の解決を人道上の重大問題と
して提起しました。
 こうして、超党派訪朝団は朝鮮労働党代表団との間で、国交正常化交渉を無条件で
再開するようそれぞれの政府に促すこと、人道問題など両国間の懸案問題を両国の政
府・赤十字間の交渉のテーブルにのせることで合意しました。日本共産党の提唱の方
向は、会談の合意形成に積極的役割を果たしました。
 この両代表団の合意にもとづき、日朝両国政府間の国交正常化交渉が予備交渉を皮
切りに開始され、本格的な両国政府間の対話につながりつつあります。また、並行し
て日朝赤十字会談も開かれ、直近の会談(三月十三日)では拉致問題に間して、北朝
鮮として調査を再開したことが表明され、「調査の結果、仮に見つかれば日本側に通
報し、適切な措置を取る」旨の説明もなされました。今後の追展も見極めなければな
りませんが、これまでの北朝鮮の態度に照らせば、前進的方向への動きとして注目さ
れます。

一、対北朝鮮をめぐっては、アメリカも韓国も対話と交渉による問題の解決を探究し
ており、最近の日朝間対話の機運についても両国は歓迎の意向を示し注目を寄せてい
ます。
 わが国が北朝鮮との関係改善を対話によって進展させることができるなら、日本と
アジアの平和と安定に大きな貢献となるでしょう。それは日朝間の懸案問題の解決へ
の道筋とも重なるものと考えます。
 以上



  
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