救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

国際セミナー4(2025/12/22)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2025.12.22-2)

【パネルディスカッション】

◆チャンスがきている

西岡力(救う会会長)

 今の報告を受けて、3人で討論をしたいと思います。まず私から。

 1995年から1999年までに、300万人くらい餓死者が出たのですが、その原因は
配給をただ信じていたからです。配給を信じていた人たち以外は、チャンマダン
という市場で商売をして食べていたのですが、その後商売もできなくなった。商
売でいきていた弱者ですが、その貧乏人が生き残ってはいたけれど、少しずつ餓
死し始めたのです。

 それでは檀上の準備ができましたので、今までの話を受けて、どうやって救出
するかについて話をしたいと思います。

 まず救出運動の立場から、私が少しお話をさせていただきます。

 こういう北朝鮮の情勢の中で、国際情勢も含めて、チャンスがきていると思っ
ています。その話をします。

◆拉致被害者救出の2条件

拉致被害者救出には2条件があると私は言ってきました。

1は、世論を背景にしてわが国に全被害者を救出する体制を作ること、です。

2は、北朝鮮がわが国と交渉をせざるを得ない状況を作ること、です。

 高市早苗総理の下で第1条件はできつつあると思っています。

 先ほど様々な話が出ましたので、省略しますが、11月3日の国民大集会で私が
一番驚いたのは、高市さんが言わなかったことです。「日朝平壌(ピョンヤン)
宣言に基づきまして、拉致、核、ミサイルといった諸懸案を包括的に解決し、不
幸な過去を清算して、日朝国交正常化を実現するという基本方針」、これは決ま
り文句で、安部さんもずっと言っていました。これを言わなかったのです。

 もちろん拉致の集会ですから、高市政権が拉致を無視するという意味ではない
ですが、拉致被害者を救出する集会で、決まり文句は言わないと、自分の考えを
おっしゃったのです。そして、「首脳会談を既に金正恩委員長に申し込んでいる」
と。「手段を選ぶつもりはない」と。

 そして、「認定の有無を問わず、全ての拉致被害者の一日も早い帰国」のため
に自分が談判するしかない、と。その後、「拉致解決へのチャンス(日朝首脳会
談)を生み出すために、緊密な連携をとる、と。

 難しい中で家族をトランプさんに会わせてくれたので、その話を最初にするの
かなと思っていたら、それは後で、この位置づけはあくまでもチャンスを生み出
す手段だということです。そのチャンスは何かというと、自分が金正恩委員長に
会うことだとおっしゃった。頭がよく整理されているな、戦略があるんだな、と
思いました。

 では第2条件はどうなるか。今話がありましたが、経済が破綻している北朝鮮
の状況です。
 よく中国が北朝鮮を支えている、ロシアが支えている、あるいは韓国で左派政
権ができたと言われます。

彼らが支えるんじゃないか。だから日本の支援は北朝鮮にとって魅力がないんじゃ
ないか、という議論があります。しかし、私は繰り返し言っていますが、中朝関
係はよくないんです。

 9月に金正恩が訪問中しましたが、そこでも習近平は核放棄と改革開放採用を
求めたんです。それは、金正恩にとって一番言ってもらいたくないことです。そ
して中国が没収した数億円相当の贅沢品や放弾製造装置なども返してくれなかっ
た。

 数字があります。ここに持ってきました。私は何回も言ってますけれども、中
国の対北米・肥料輸出が激減しています。2023年に米は7,681万ドル、中国から
北に輸出されていました。2024年は962万ドルに減りました。マイナス9割です。
そして今年の上半期は43万ドルです。だから合計で80万ドル。そうすると去年の
またマイナス9割です。2回連続マイナス9割。それで米の値段が暴騰しているん
です。北の中で。餓死者が出ているのに米を売らない。言うことがいかないから
ですね。

 肥料こそが米を作るのに一番大切ですが2023年は8,000万ドルだったのが24年
に1,000万ドルになった。そして25年の上半期は230万ドルですから、これは半分
ぐらいになっています。これは明らかに政策的に減らしているとしか思えない。

 ロシアの支援も限界です。10月に入って小麦粉と石油は止まりました。北朝鮮
のガソリンや軽油の値段が上がっています。これはウクライナがドローンで、ロ
シアの石油精製施設を攻撃したということの影響もあると聞いています。

 とにかく北朝鮮がロシアからもらっているのは主として軍事支援です。駆逐艦
だとか、防空ミサイルだとか、軍事偵察衛星とかそういうもので、民生に関わる
ものはほとんどもらっていません。民生に関わるものは日本から貰えると彼らが
思っているからだと思います。

 韓国はどうか。これは先ほど李シオンさんも言いましたけれど、ももう韓国は
敵国だということにした。さっき李シオンさんは言いませんでしたけれども、平
壌から最近この7月に来た人の話によると、平壌でも公開処刑が頻繁に行われて
いる。その理由は韓国のドラマを見た、韓国の歌を聴いた、そういうことです。
公開処刑をしてでもやめさせようとしていますがそれでも裏でみんな聴いている。

 一言で言うとですね、庶民は韓国と一緒になることを望んでいる。エリートた
ちは中国式の改革開放をやってもらうことを望んでいる。金正恩はその両方を拒
否して公開処刑している。

◆金正恩が「安倍と会う」、「拉致は知っている」と

 でも彼の希望はトランプ大統領に会うことです。そしてその後高石総理に。そ
れがあるから今まだ頑張れている。私は2019年の2月のハノイでの米朝首脳会談
の再開を目指すべきだと繰り返し言っています。第2回の米朝首脳会談で金正恩
は安倍と会う用意がある。拉致問題を知っているというようなことを言った。こ
れは安倍総理が阿比留瑠偉「産経新聞」の記者に直接電話で話した内容です。

 トランプ大統領が金正恩に会って、「核をやめなさい」、「やめたら豊かな国
になれますよ」と。しかし「俺は支援しないよ」、と言ったんです。「安倍と会
え。拉致問題を解決して日本から支援を貰え」と。そういう文脈で拉致を出した
んです。そしたら、金正恩が「安倍と会う」、「拉致は知っている」と言った。

 しかし核問題で米朝が決裂してしまったので、安倍訪朝まで行かなかったわけ
ですが、今回私たちトランプ大統領と会うことができました。ルビオ長官との会
談の前の写真撮影だけ会うことになっていたんですが、写真撮影ですから記者が
ワーッといるわけです。

 写真撮影が終わったら普通帰るんですよね。ところがトランプ大統領が突然止
まってですね、記者に向かってワーッと喋り始めたんです。英語で喋ったから、
我々もよく分からない。

 家族に話しかけてるんじゃない。家族に話しかけてるんだったら通訳を使いま
すよね。記者に向かってワーッと喋り始めて、「この人たち(拉致被害者家族)
私知ってる」と。「この写真は隠れてるけどこれはビューティフルだなあ」とか、
「俺がサインした手紙があるな」と言いいました。

 そこで、記者が隙を見て、大統領に、「次に金正恩と会ったらこの問題をトー
クするんですか」と言いました。ただ大統領は、「まだ何も起きていないんだ」
と言いました。本当は大統領は、今回東京に来た後ソウルに行く。「その時板門
店で金正恩と会いたい」と言ってメッセージを出してたんですが、それについて
返事が来ないことについて少し言い訳した後、「我々はディスカスする」と言っ
てました。

 ハノイでの取引がまだ大統領の頭の中に残っています。多分その直前に、高市
さんが首相会談で色んなことを言ってくださったことが頭に入ってたんじゃない
かと思います。そして最後に、「皆さんのためにできることは何でもやる」と言っ
て帰っていきました。

 何でもやる」ってことを高市さんは、私たちが機会を作るために大統領は国際
連携を使うと思いました。つまり高橋総理が訪朝をするためにトランプ大統領に
動いてほしいと。

 トランプ大統領は核問題を解決するために、拉致問題を使おうと思っている。
それは利害が一致しているということで、日本が主体的に動いていないというこ
とではないと私は思っています。

 主体的に日本が動いて、アメリカと一緒になって北朝鮮を日本に接近せざるを
得ないような状況に追い込んでいるのではないかというふうに思っています。

 北の内部の話もあるんですが、私は一応ここまでにして、2つの条件が満ちつ
つある、だから来年希望があるのではないかという問題提起をした後、アメリカ
の観点からずっと見てきた古森さんにお願いします(拍手)。

(5につづく)




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