救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

家族会・救う会の新運動方針と北朝鮮の内部状況?東京連続集会113(2021/04/14)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2021.04.14)

4月12日、東京連続集会が開催された。家族会から横田拓也さん横田哲也さ
んが、救う会から西岡力会長が報告した。以下はその概要である。

■家族会・救う会の新運動方針と北朝鮮の内部状況

横田拓也(横田めぐみさん弟、家族会事務局長)

◆ヤング米大使と面会、ブリンケン国務長官に書簡とバッジ

 皆さんこんばんは。いつも日本人拉致問題に関して深いご理解とご支援をいた
だきまして、ありがとうございます。またコロナで日常の行動の制約がある中、
また夕方のお忙しい中、お越しいただきまして誠にありがとうございます。

 今日は時間の制約がありますが(午後8時まで)、私たち拓也、哲也で近況を
お話しし、西岡力会長にバトンタッチする形で進めさせていただきます。

 コロナで、私たちも集会や講演会の開催が延期や中止となり、去年と今年は拉
致問題の深刻さや重要さを発信する機会が少なくなってきているのも事実です。
テレビやラジオ、新聞を見ても、ほとんどがコロナの感染者が増えているという
ことばかりです。それはそれで大事な話なんですが、人の命がかかっている人権
問題で報道での露出が減っていることをすごく心配をしていました。

 その中でこの3月、4月にですね、拉致の問題を特にアメリカ政府と協調する機
会がありましたので簡単に触れておきます。

 3月の15日に日本駐在のヤング臨時代理大使と面会することができました。こ
の目的は、その翌日にアメリカの国務長官と国防長官が、日本の大臣と2プラス
2の会議を行うということがあり、なんとか国務長官と国防長官に、我々の拉致
問題に対する悲痛な気持ちや人権問題解決のための重要なメッセージえお直接渡
してほしいということがありました。

 事前に調整することが大変難しかったのですが、日本政府、外務省、アメリカ
大使館の方々に、多くの協力を得る形ですね、その前日の15日にヤング大使に会
うことができました。その中で、北朝鮮に制裁を絶対緩めてはならないこと、人
権問題なので絶対にアメリカも強く北朝鮮に向かってほしいということを文書に
してお渡ししました。

 この時にヤング大使の方に、実は報道はされてなかったんですが、渡したもの
があり、ブルーリボンバッジを10個と「新潟日報」さんが作った両親の活動の写
真小冊子を二冊、母からお渡ししました。

 それは来日される国務長官、国防長官にお渡しして、見てほしいということで
した。実際その翌日の2プラス2会談の中で、ブリンケン国務長官、オースティ
ン米国防長官がブルーリボンバッジをつけて会談に臨み、また会談後の記者会見
でもブルーリボンを装着して、北朝鮮問題についてお話をしていただきました。

 我々が託した文書も読んでいただいたということを会談でお話しして頂きまし
たし、トランプ大統領からバイデン大統領に移って、この拉致問題がどういう形
で継承されていくのかという心配が正直ありましたけれども、しっかりと国務長
官を通じてアメリカに渡ったというのは、とても良かったなと思っています。そ
れを受けて、後程西岡会長から運動方針について話があると思います。

◆親世代が元気なうちに解決しなければ

 これは4月3日の午前に家族会総会を行い、午後に救う会全国幹事と共に合同
会議を行い、運動方針を決めたものです。

 家族会総会には13人出席しましたが、兵庫県から有本のお父さんが、90を
超えた肉体に鞭打ってお越しになりました。家族会代表の飯塚さんも、お越しに
なりましたが、本当に体がきつくて、やっとという感じで参加されていました。
午後の救う会との合同幹事会では、飯塚代表が冒頭の挨拶をされて、椅子から立
ち上がることが本当にしんどい。人の手を借りる形で立ち上がって、「しんどい
から中座させてください」ということでその場を離れられました。

 有本のお父さんは午後の合同幹事会も参加されていましたし、私の母も参加し
ましたが、そうした親世代の方々の姿を見ていると、本当に体が大変だと感じま
すし、そばで母を見ていてもそれを肌で感じます。

 そうしたらもう一刻も早くこの問題を解決しなくてはというのが日に日に感じ
ることです。そうした背景が今回の運動方針や金正恩委員長宛のメッセージに託
されています。

 そしてその3日後の4月7日に、菅総理と家族会・救う会が面会し、作成した合
同の運動方針を直接手交させていただきました。その中でも書いておりますが、
「拉致被害者の即時一括帰国」が大事だということ、解決には圧力がなお必要で
あるということ、連絡事務所や調査委員会はいらないということ、日朝首脳会談
か当事者として必要だということを直接菅総理にお伝えしました。

 そして日米主導で人権外交を展開してほしいということをお伝えして、日米首
脳会談でぜひ拉致問題を取り上げてほしい、バイデン大統領に訴えてほしいとい
うことをお願しました。

 これが最近の動きです。情報にうもれている中で、この拉致問題を、アメリカ
を巻き込む形で情報発信ができたことは大変大きな力になったと思いますし、日
米首脳会談で首脳同士により北朝鮮に強いメッセージが発せられることを期待し
ています。

 私の家族で言うと、これは私だけのことではありませんが、コロナの感染が日
本でもこれだけ不自由を強いられてる中で、北朝鮮は今もなお「感染はゼロだ」
と言っていますが、そんなことは決してなく、医療関係が本当に劣悪な中で2500
万人の北朝鮮国民も大変苦しい中にあるでしょうし、拉致被害者もどれだけ毎日
不安の中で生きているのだろうかと思います。

 姉が本当に元気に暮らしてるだろうか、姉の家族も本当にふ不自由なく暮らせ
ているだろうかということを毎日思います。

 運動方針の中にも書いてありますが、待っている親世代が元気なうちにこの問
題を解決しないと、晴れやかな解決には決していたらないし、一番苦しい北朝鮮
で拘束されている被害者たちが元気なうちにこの問題が解決しないと決していい
ゴールにはならない。そこことで金正恩委員長は英断をしてほしいと思っていま
す。

 私からは以上です(拍手)。

◆中国も北朝鮮も人権こそがアキレス腱

横田哲也(横田めぐみさん弟、家族会事務局次長)

 皆様こんにちは。昨年の6月に父が亡くなってからもう10か月が経ちました。
生きている時には、「もうすぐ帰ってくるよ」と励ましの声をかけてきましたが、
10か月経っても何一つ動いていない。

 日本政府も色々な面で動いているのですが、それでも向こうに全くやる気がな
いので動かない。では動かすためには何が必要なのか。圧力しかないと思います。

 向こうが嫌なことをやり続ければ、何か回避策をこちらに投げてくるかもしれ
ない。しかし、まだやるべきことがたくさんあるのではないかと思います。また
今日ご参加のマスコミの方々が、様々な人権蹂躙が現在進行形で起こっているこ
とも取り組んでいただければと思います。そうすれば国民の意識も高まるのでは
ないかと思っています。

 人権に関しては、中国もしかりですが、アメリカと日本がそのことを提起する
と、「内政干渉だ」と言います。これは内政干渉ではないですね。人間として当
たり前のことをやらなければならないというだけのことですから、そんなことを
言われる筋合いはないのです。中国も北朝鮮もこの人権こそがアキレス腱だと思っ
ています。

 日本国政府もまったく臆することなく、総理大臣、外務大臣、いろんな大臣が
ピンポイントを絞って、「そちらの人権問題はどうなっているんだ」と言ってほ
しいと思っています。

◆外交官がトロッコで逃げるほど生活が厳しい北朝鮮

 先日総理大臣とお会いしましたが、私が総理大臣に申し上げたことは、「北朝
鮮駐在のロシア大使館の外交官がトロッコでロシアに逃げ帰った」というニュー
スがありました。国境を越えた時は嬉しくて叫んだということです。

 それなりに優遇された外交官は生活がよさそうに思いますが、その人たちでさ
え非常に悲惨な状況にあるとなると、一般国民はもちろん、日本人拉致被害者は
もっとひどい目にあっているのかなと思います。

 先程コロナの話もありましたが、国境を封鎖しているので本当に「ゼロ」かも
しれないですが、常識的に考えるとそんなことはないでしょうね。アマゾンでも
コロナがあるそうですので北朝鮮もあるでしょうし、死亡した人もいるでしょう。

 そういう中でコロナで死ぬリスクより餓死で死ぬ方が多いのではないかと心配
なので、早く合意して取り戻してほしいと申し上げました。

 近く総理が訪米して大統領に会うわけですが、アメリカ政府のいい反応がほし
いと思いますし、なによりも日本国政府が、総理大臣だけでなく我々日本国民が、
何としても解決しなかればならないとの怒りを持ち続けなければいけませんし、
答えを出さないと主権国家ではないんです。

 安倍総理が築き上げてきた安全保障上の強固な関係性がありますので、日米が
組んで北朝鮮と対峙し、答を出してほしいと思います。

 私からは以上です(拍手)。

(2につづく)



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