救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

帰国した被害者5人、安倍官房副長官と面会(2002/12/19)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2002.12.19-2)

■帰国した被害者5人、安倍官房副長官と面会

 帰国した5人は本日午前、安倍晋三官房副長官と面会し、次の政府宛要請文書を副
長官に託しました。

内閣総理大臣
 小泉純一郎殿

        家族の早期帰国に関するお願いについて

拝啓

 訪朝以来の総理をはじめとする政府関係者各位のご尽力に心より御礼申し上げます。

 私たち5人は、本日2カ月ぶりに新潟市で再会し、意見を交換しました。

 その結果、従来から私どもが表明している「日本に留まり家族の帰国を待つ」とい
う意志が5人の共通認識であるということを再確認しました。しかしながら、2カ月待
った現段階でもその実現には至っておりません。それについては非常に残念に思って
おります。

 今の情勢が複雑で交渉が膠着状態に陥っていますが、私たちの意志は今後も変わる
ことはありません。日本政府が一貫した立場で交渉を粘り強く続けていただくことを
切に望むものです。

 総理におかれましては、一刻も早く家族を私たちのもとに返すべくご尽力下さいま
すよう、お願い申し上げます。

敬具

   平成14年12月19日

曽我ひとみ
蓮池薫
蓮池祐木子
地村保志
地村富貴恵
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 また、救う会では次の声明を発表しました。

拉致被害者5人の再会にあたって

 蓮池薫さん・祐木子さん、地村保志さん・富貴恵さん、曽我ひとみさんの5人は本
日新潟市で2カ月ぶりに再会した。笑顔で語り合う5人に私たちも心和む思いである。
また、あくまで日本で家族を待つという5人の断固とした姿勢を確認し、私たちとし
ても大変心強く感じている。これに至る政府・議会関係者、そしてなにより国民各位
に心より御礼申し上げたい。

 しかし、拉致問題はいよいよこれからが正念場である。ジェンキンス氏を含む5人
の家族はもちろんだが曽我さんの母ミヨシさんをはじめ政府の認定している未確認者
10人、そしてそれ以外の膨大な拉致被害者全員の原状回復がなされねばならない。

 これを機会に私たちは政府に対し次の点について要請する。

1、 日本政府の責任は家族も含む全拉致被害者の救出にある。そこには当然ながら
現在まだ名前も知られていない人まで含まれる。現在のように僅かな人数しか政府が
認定していない状況で、その認定した人々に限って交渉するのであれば、大多数の被
害者は救出の道を閉ざされたも同様である。政府は全被害者救出のための官邸直轄の
組織を作り、外交ルートや警察の活動範囲にとどまらない、あらゆる形の情報収集、
具体的な救出活動を進めていただきたい。

2、 私たち自身これまで曽我ミヨシさん・ひとみさんの失踪事件に充分な関心を払
ってきたとは言い難い。この点を深く反省し、曽我さんに謝罪したい。同時に政府は
この点について曽我さんに明確に謝罪し、責任を明確にすべきであると考える。また、
今後政府が認定していなかった人の拉致が明確になった場合、政府とりわけ警察当局
はいかなる責任をとるのか、明確にされたい。ちなみに、救う会では12月26日午後4
時、記者会見を開いて拉致の可能性のある失踪者のリストの第1次発表を行う予定で
ある。
 
 最後に付言しておきたい。今回再会した5人は今は日本で家族を待つ身となったが、
拉致されて以来四半世紀になんなんとする彼らの北朝鮮での歳月は誰にもとりかえす
ことはできない。いままだ北朝鮮で救いを待っている人々のことを考えても、5人に
ついて思うとき、帰国した彼らの喜びの姿以上に、四半世紀の苦しみに心を致してい
ただくよう、切に希望するものである。

平成14年12月19日
北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会 
 会長 佐藤勝巳

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救う会全国協議会ニュース
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