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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

最新の北朝鮮情勢と拉致問題-東京連続集会報告5(2020/07/22)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2020.07.22-2)

■最新の北朝鮮情勢と拉致問題-東京連続集会報告5

◆核が解決しても、拉致が動かない限りお金は出さないと米首脳は分かっている

 我々の戦略は、圧力をかけてそして話合いをすることだと繰り返し言っていま
すが、今アメリカとの間では話し合いは始まっているわけです。

 先ほどの与正談話でも、アメリカと話し合いたがっているように思えるわけで
すが、2016年、17年に核実験が3回あり、弾道ミサイルが40発飛んだ時
に、今後核・ミサイル問題が北朝鮮問題の正面に出てくる。その時拉致問題が棚
上げになっては困ると強く思っていたわけです。

 第一次核危機が、1993年〜4年にあって戦争になる直前までいった。クリ
ントン政権は爆撃の準備をしていた。その時結局最後に、カーター元大統領が訪
問して金日成と会って、核の凍結、廃棄ではなく、凍結ということで合意ができ
て、その代わり核爆弾を作りにくい軽水炉をただで作ってあげる、と。

 でもアメリカはお金を出さない。そして日本にも請求書が来た。時の村山政権
は10億ドルの請求書が来た時、「出します」と言って、実際5億ドル出した。
先ほどボルトンさんが、「米朝協議が進展した場合、拉致問題の扱いを巡って難
題に直面する可能性があると思う」と率直に言っているんですが、核問題が先に
進んだ時に、拉致がまだ北朝鮮で全然動かなかった時、北朝鮮がアメリカが満足
するような譲歩をしてきたら、それを壊したくない。

 そこでボルトンは、「きちんと説明しなければならない」と。「めぐみさんを
返さなければならない」とは言っていないので、「合同調査委員会」でもいいと
読めるようになっています。そういう気はないと思いますが、文字ではそうなっ
ている。

 しかし、「北朝鮮側は日本に仮に北朝鮮の核問題の解決策が見つかったとして、
日本が北朝鮮の支援に動くには拉致問題の解決が大前提となるだろう」とも言っ
ています。

 安倍政権は村山政権とは違う。日本は核解決の道が見つかっていたとしても、
拉致が動かない限りお金は出さないということを、トランプ大統領も、アメリカ
の閣僚たちの頭にもみんな入っているわけです。

 そのことを前提にした上で、トランプ大統領は拉致問題を3回も持ち出した。
一緒に解決する、と。トランプ大統領がわざわざ滋さんのお悔やみのメッセージ
を出してきたことも、北が見れば、その分は日米で全然ぶれていないということ
になるわけです。

 包囲網を作った後、出口に核と拉致を置いて、「そこから出てきなさい」と言
う時に日米の足並みが乱れることはない。話し合いの段階に入った時に、一番我
々が憂慮することだから、アメリカに繰り返し拉致問題を訴えてきたし、安倍総
理もそのことをよく分かっているから、トランプ大統領に繰り返し拉致のことを
言ってきた。そしてここまで来た。

◆トランプが金正恩に、「北朝鮮に支援できるのは日本だけ」と

 実はボルトンさんに昔、彼が国連大使の時かな、逆のことを言われたのです。
「あなたたちは拉致問題の解決を言っているけれど、拉致問題が解決して核問題
が解決しなかったら、あなたたちはどうするつもりだ」と質問されたことがあり
ます。その時の話をしてください。

島田 今のような質問をよくアメリカ側から受けるのですが、リチャード・ロー
レスという国防副次官などもそういうことを聞いていました。我々の答えは、
「拉致問題があるけれど、核・ミサイル問題が解決しなければ北朝鮮問題の解決
にはならない」と答えていたわけです。

 アメリカの場合、ボルトンでも「リビアモデル」ということを言うわけですが、
「リビアモデル」というのは、相手が核を放棄した場合には制裁を解除するので
す。だから北朝鮮の場合も、本当に核を廃棄したら問題ないと思いますが、核を
廃棄すれば国連制裁決議等も解除しなければならないという話になっています。

 だからアメリカはトランプもボルトンも一致しているのですが、アメリカとし
ても制裁を解除することになる。民間企業が北朝鮮に投資するのは認めるにして
も、資金は(法律により)一切アメリカ政府は出せない。出せるのは日本しかな
い。

 日本から欲しいのなら拉致問題を解決しなかればだめですよ、と。そういう文
面でトランプは拉致問題を取り上げているのですが、リビアの場合は産油国なの
で石油がある。それを輸出して儲けることができる。北朝鮮の場合は条件が違う
ので、財政的に支援してもらわないと立ち上がらないだろう。それができるのは
日本だけだということをトランプもさかんに強調しているそうです。その辺がポ
イントになると思います。

◆北朝鮮は、「アメリカが反対したから日本が支援しなかった」と総括

西岡 数年前、金正恩が日本との交渉について色々な資料を過去の資料を見て、
「この難しい詰め将棋を俺がつましてやるんだ」と言ったという話を聞いたこと
があります。金正恩が言ったこととして表に出ているわけではありませんから情
報ではありませんが、かなり信頼できる人から聞きました。

 詰め将棋とはどういうことかと言うと、金丸訪朝をおじいさんがやった。多額
の支援の約束を取った。当時の政府と与党の最高実力者を呼び出して話をした。
ちょうど第一次核危機にかかっている時期で、アメリカが強い圧力を加えてお金
が出なかった。

 それで与党の最高実力者ではだめだと思った。総理大臣を連れてこい。そして
金正日が小泉総理と平壌で会い、日朝平壌宣言にサインした。日本人拉致につい
ては再発防止を約束するしかない。しかし、経済支援についてはいっぱい書いて
ある。ただ、国交正常化のあとだとなっていた。国交正常化を進めて支援を貰え
る。そういうサインを取った。総理大臣がサインした。しかし、拉致問題が急浮
上して、またアメリカが核があるのに何をしているんだということになって、お
金が取れなかった。

 彼らの小泉訪朝の総括は、「日本は独自の外交はできない。アメリカがOKしな
ければ日本は金を出せない。だからトランプと先にやる」と。先ほどボルトンが
言っていましたが、「北朝鮮にも世論があり世論が反対するから譲歩できない」
と。でも世論はないわけです。世論というのは彼らは分からないのです。

 横田早紀江さんの(2002年)9月17日の記者会見を見て、国民がみんな
拉致問題の重大性が分かって、拉致問題も解決しないのに大規模な支援をするの
は反対だ、となった。

 そしたら偽の「遺骨」や診断書が来て、世論が「これでは国交正常化はできな
い」となった。それが分からないから、「アメリカが反対したから小泉がサイン
してもできなかったのだろう」と総括しているわけです。もちろん、北朝鮮の日
本専門家は違うと思います。我々の動きをよく監視していますから。

 でも今苦しくなってきた。苦しい中で小泉訪朝の時は日本に先に接近してきた
わけです。金丸訪朝の時もそうです。今はアメリカが先だ、と。しかし、苦しく
なってきて、話し合いモードに入ってきたことは間違いない。だから安倍総理は、
「金正恩と無条件で会う」と言い始めた。もう条件がアメリカから出ているわけ
ですから。我々も去年の2月に、「全被害者の即時一括帰国が実現するならば、
国交正常化に反対しない。帰ってきた人から秘密を聞き出して反北朝鮮活動はし
ない」というメッセージを初めて金正恩に出しました。

 制裁が効いているという前提で、今は「先制v、後交渉」の段階に入ったと判
断をしています。この「先圧力」は自動的にできたわけではない。トランプ大統
領が就任した直後に北朝鮮が核実験を始めましたから、あれよあれよということ
になった。

 習近平は最初、「俺に任せろ」と言ったわけです。それで「100日間習近平
に任せる」と言って制裁をしなかったのです。安倍総理は最初から、「マクシマ
ムプレッシャー(最大限の圧力)しかない。まずプレッシャーだ」と言っていた。
でも習近平に任せても核実験は止まらなかった。

 それで、「安倍の言うとおりだ、マクシマムプレッシャーだ」と言ってプレッ
シャーをかけたわけです。島田さんが言った軍事圧力も含めてかけたら、北朝鮮
が話し合いに出てきた。

 ただ、話し合いには出てくるけど、嘘をつくのです。だから検証なしに制裁を
緩めてはならない。トランプ政権も検証なしに制裁を緩めることはやっていない。
だから2016年から始まった最後の核危機の決着はついていないのです。

 この決着の中で拉致をどのように解決するのか。そのためにはアメリカと一緒
になって圧力をかけて、最終的には日本が金正恩と交渉して解決するしかない。
その前に、もしかしたら金正恩政権に何か起きるかもしれない。最高指導者の健
康問題も含めてガタガタしていることは間違いない。

 それくらいのところまで行かなければ、一度死んだといった、そして秘密を知っ
ているから返さないとしてきたことを覆すことはできない。でもぎりぎりに近い
圧力がかかっているのは間違いない。

 トランプ大統領がメッセージを送ってきた。ボルトンさんにしても、アメリカ
だけでなくアメリカの政府全体が、日本にとって重要な問題をアメリカも取り組
まなければならないと思っているというところまで拉致問題はきている。

◆アメリカに頼っているわけではない

 論者によっては、「アメリカに頼っているのか」という人もいますが、そうで
はなく、アメリカに穴があいたらだめで、核が先に進んだ時に踏みとどまるため
には、拉致は絶対日本にとって譲歩できないということをアメリカにインプット
しておかなければだめだということで、それはできているということです。

 ただ、今度の大統領選挙の結果がどうなるか、アメリカの大統領が代わったら、
新しい政権にインプットする作業をやり直さなければならない。しかし金正恩は
「トランプ大統領がうまくいくことを祈る」と。金正恩もトランプを押してるよ
うですから、何が起きるか分かりませんが。

 全体の状況はこういうことで、北は最高指導者の健康と代理人の与正の未熟さ
で失敗を重ねながら、何よりも経済制裁が効いていて、できればアメリカと交渉
をしたいと思って、与正まで乗り出してきた。

 なぜDVDなんかがほしいのか分からないですね。北朝鮮はアメリカに代表部が
あるわけです。そこに命令すれば、あんなことを言わなくてもいいわけです。絶
対口実なんです。

島田 ホワイトハウスのホームページに載っていますよ。

西岡 じゃあダウンロードすればいい。

島田 私は見ましたよ(笑)

西岡 あれは口実で、言われたから会いましょうということになっているわけで
す。そしてトランプ大統領の当選を助けると言っているんだから、与正は。別に
トランプ大統領がハノイで譲歩しても、選挙で外交的にプラスにはならないわけ
で、あそこで席を立ったからトランプ大統領は評価されているわけです。

 最初に言いましたが、総理と一緒に戦ってきたという感覚があるから、「総理
はよくやっている」というのが半分ですが、実際に総理が立てた戦略は今実りつ
つある。先に圧力をかけて、後で話し合いをするということで、アメリカとは話
し合いが始まっていて、アメリカとの話では拉致が主要議題になっている。

 制裁には小さな穴はあいていますが、大枠としては続いていて、北朝鮮は苦し
んでいるというのが現状だということで、この枠組みを崩さないで北の内部の動
きを正確に見て、チャンスを逃さないでまずは人質を取り戻してほしい。それも
全員でなければならないと思っています。

【質疑応答】

問 ボルトンさんの回顧録では、トランプ大統領、ポンペオ国務長官について事
実と違うところがあるということと、アメリカの重要な情報を書いているという
ことで批判があるが、どう見たらいいのか。

島田 ボルトン回顧録についてポンペオ国務長官は、「嘘と半面の真理でうらみ
つらみの本だ」と言っていますが、オフレコで話したことは否定することができ
ます。それがオフレコの意味ですから。

 また今回ボルトンは事前に原稿をホワイトハウスに出してNSCで秘密情報がな
いかチェックしています。そして書き直しています。書いてあることは大筋で真
実だと思います。

 私は今後、ペンス副大統領に注目してアプローチすべきだと思いますが、今は
ペンスもトランプ再選を支えなければならないので、決定的にトランプに対する
ようなことは明確に避けています。

 もしトランプがおかしくなって米朝合意に走ろうとしたら、ペンスははっきり
異議を唱えると思います。ブッシュ政権が最後に北朝鮮に融和的な方向に行った
時に、最後まで抵抗したのはチェイニー副大統領でした。副大統領はそういう役
割も持っています。

 バイデンが大統領になれば、北朝鮮に非常に融和的なジャヌージが副大統領か
安保補佐官になるとの話もあります。あるいは、「北朝鮮を核保有国として認め
るべきだ」という文章を書いたスーザン・ライス元安保補佐官が副大統領候補と
いう話もあるし、国務長官に起用される恐れもあります。

 バイデンは認知症という話もあります。1週間前にオバマという名前を思い出
せず、「私が仕えた大統領」と言っていました。

以上


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