救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

日朝交渉終了で声明発表(2002/10/30)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2002.10.30-3)

■日朝交渉終了で声明発表

 クアラルンプールで昨日から行われていた日朝交渉の日程終了にあたり、家族会・
地方議員の会・救う会全国協議会の3団体と拉致議連はそれぞれ以下の声明を発表し
ました。

(3団体声明)
クアラルンプールでの日朝交渉について

 今回の日朝交渉は最終的に平行線をたどったが、目先の結果ではなく、鈴木大使を
はじめとして日本側代表団が原則的な姿勢を貫いたことは高く評価したい。

 自分たちが拉致をしておいて、その被害者を戻さないから日本が「約束を破った」
というのは言語道断である。日本国政府は約束をしたことはない。北朝鮮当局は家族
の安全を保障すると言っているが、即時に返さないこと自体が許されざる人権侵害で
ある。

 家族も、被害者も長い間原状回復を待ち続けてきた。私たちは今後も北朝鮮側が耐
えられなくなるまで待ち、また、経済制裁などを政府に求めていくとともに国連人権
委への申し立て、議員連盟と協力して同盟国への働きかけなどを積極的に行っていく。
待たされて困るのは北朝鮮であって私たちではない。今後とも政府には原則的態度を
取り続けてもらうよう期待するとともに、議員連盟がその姿勢を政府がとり続けるよ
う強力にバックアップしてもらうよう心から願う次第である。

 私たちは北朝鮮当局にあらためて次のことを要求する。

1、 ジェンキンス氏をふくむ、帰国した5人の家族とキム・ヘギョンさんを即時帰国
させよ

2、 死亡を伝えた未確認者8人の消息に関する疑問点について早急かつ誠実に解答せ


3、 福留貴美子さん、田中実さん、小住建蔵さんをはじめとするそれ以外の未確認
者の安否情報を開示し、寺越昭二さん、外雄さん拉致事件の真相を明らかにせよ。

 平成14年10月30日
北朝鮮による拉致被害者家族連絡会 代表 横田 滋
北朝鮮に拉致された日本人を救出する地方議員の会 会長 土屋敬之
北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会 会長 佐藤勝巳

(拉致議連声明)
日朝国交正常化交渉結果に関する緊急声明

 10月29、30両日にわたった日朝国交正常化交渉本会談が終了した。

 日本政府代表団は「拉致問題の解決なくして国交正常化はあり得ない」との原則で
臨んだが、北朝鮮側は、「拉致問題は解決済み」との見解を示すとともに、「5人を
戻す約束を日本が破った」などと強圧的な発言を行った。

 また、帰国している拉致被害者5人の家族の永住帰国の日程確定等にも難色を示し
た。これは、犯罪者が「犯罪を認めたので、解決だ」と言っているわけで、全く身勝
手な本末転倒の論理であり、断じて容認できない。

 さらに、「核開発問題」について日本側は、国際的合意に反するウラン濃縮計画を
即時放棄するよう求めたのに対し、北朝鮮は「アメリカの敵視政策が根本原因であり、
アメリカとの協議によってのみ解決可能である」と述べ、直接的脅威にさらされる日
本の立場は一顧だにしない姿勢を示した。

 これらの事実から、北朝鮮の「悪の枢軸」的体質にはまったく変化がなく、同国が
依然として危険極まりないテロ国家であることをあらためて露呈した。

 したがってわれわれは、引き続き北朝鮮に対し断固たる姿勢で臨み、拉致問題の全
面解決と核開発計画の即時停止を含む安全保障問題の解決を図ることが全てに優先す
ることを改めて声明するとともに、北朝鮮への送金停止、破綻した朝銀信組への更な
る公的資金注入の中止、万景峰号へのわが国当局の立ち入り検査強化、在日北朝鮮人
の再入国禁止などの措置をとることが必要と考える。

 以上を政府に強く要請する。

平成14年10月30日

北朝鮮に拉致された日本人を早期に救出するために行動する議員連盟
会長 中川 昭一

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