救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

膠着状況が続 く朝鮮半島情勢のもとで拉致被害者救出を考える国際セミナー2(2019/12/17)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2019.12.17)

■膠着状況が続く朝鮮半島情勢のもとで拉致被害者救出を考える国際セミナー2

櫻井 では次に、いつも拉致問題に熱心に取組んでくださっている各党代表の方
々にご挨拶をお願いします。まず、山谷えり子先生お願いします(拍手)。

◆国際連携の強化、世論の盛り上げで解決を

山谷えり子(自民党拉致問題対策本部長、元拉致問題担当大臣、参議院議員)

 皆さん、こんにちは。何としても救出するという強い思いで、こうしてお集ま
りいただきありがとうございます。

 今日は非常に寒くなりました。北朝鮮はもっと寒いんじゃないかといつも皆様
の健康を気にかけています。

 一昨日の12月11日、国連の安保理で核・ミサイル問題について会議が開か
れました。その前に外務省の方が私の所に来られましたので、日本の場合は拉致
について水面下でしっかりと各国に訴えてほしいこと、そして核・ミサイル問題
の前に、まず拉致問題の解決が大事なんだということを各国の責任者に伝えてほ
しいとお話しました。

 先ほど、菅官房長官、拉致問題担当大臣もおっしゃいましたが、国際連携が年
々強まっています。古屋元大臣、そして私も大臣当時世界中走り回って情報収集
をし、また北朝鮮とつながりのある国の大使たちとは強い意見交換をしてきまし
た。

 自民党の拉致対策本部としては、韓国の大使たちに説明をし、情報収集に歩い
ています。だいぶ世界の中で安倍総理のリーダーシップが強まっていることも併
せて情報が来るようになっています。しかし、結果を出さないとだめだという強
い気持ちで、これからも情報収集に努めていきたいと思います。また、制裁圧力
を高めることも検討しています。

 安倍総理は先日、フランシスコ教皇に拉致問題について説明をされましたが、
私も少し前ですがバチカンに行って、今被害国が13または14か国となってい
ますが、こういうことを一緒にしましょうということを訴えてきました。

 また私は日仏議員連盟の会長をしていますので、先日はフランスの大使や国会
副議長に、西岡先生がすごいボリュームでフランス人女性が拉致されたことの詳
細な資料を作ってくださいましたので、それを渡して、とにかく連携しながら解
決しましょう、と伝えました。

 また国際的な枠組みはできたがそのレベルを上げていくことで、すべての被害
者の一日も早い帰国の実現を果たすこと、そのためには世論の大きさが決定的に
なりますので、決して世論を風化させない、世論の声を上げていくことにも努め
ていきたいと思いますので、皆様のご協力をお願いいたします。

 本日は誠にありがとうございました(拍手)。

◆もっと具体的に拉致を語れば外国人も理解

竹内 譲(公明党拉致問題対策委員長、衆議院議員)

 皆さん、こんにちは。私は公明党の外交部会長もしており、11月の半ば頃に
アメリカの民主党、共和党の議員とスタッフが公明党を訪問されました。これは
絶好のチャンスだということで、もちろん向こうは中国の話もしましたが、北朝
鮮情勢をめぐる様々な問題についても意見交換をしました。

 彼らも拉致問題は知っていて、様々な努力の結果知られるようになったことが
分かりました。彼らから出た質問の一つが、日本人拉致被害者は海外で拉致され
たのではないのかということでした。

 もちろん有本さんのように海外で拉致された方々もいらっしゃいますが、ほと
んどは国内で拉致されたんだ、と。横田めぐみさんは学校から帰る途中、13歳
の中学生の少女が、家から目前の所で拉致されたんだと話したら、大変驚いてい
ました。

 こんなひどい主権侵害はない、人権侵害だということで、拉致問題の深刻さを
両党の議員、スタッフが認識しましたので大変よかったと思いました。改めて我
々は、もっと具体的に語っていかなければならないと思ったのです。

 また私は11月26日まら28日まで、フランス・ストラスブールのEU本部
で、日本とEUの議員交流会に参加しました。これはEU全体が集まる大会議で
したので、これも絶好のチャンスということで、拉致問題についても私からプレ
ゼンテーションをさせていただきました。

 アメリカの議員たちがよく分かっていなかったこともあり、日本の政治につい
て英語で話す必要があると思って本を作りました。その中で拉致問題もきちんと
語っています。

 北朝鮮の認識についてももちろん語っていますが、その中で分かりやすく、1
977年に例えば横田めぐみさんが学校から帰る途中で拉致されたこと、最初は
犯人が誰だか分からなかったこと、20年近く経ってようやく北朝鮮の拉致であ
ることが分かったことなどを入れています。

 そしてその時は拉致されたのは10名だったけど今は17名、さらに数百名が
拉致されている可能性があることも話しました。

 また2002年に小泉さんが金正日と交渉して5人を連れ戻したが、あとは戻っ
てこない。しかも亡くなっているとされ遺骨まで渡された。しかしその遺骨をD
NA鑑定してみたら全くの偽物であることが分かったということをEUの議員た
ちに話しました。

 そうするとEUの議員の方々の反応は本当に大きく、そんなことがあったのか
という感じで、これほどひどい主権侵害、人権侵害はないと、多くのEUの議員
さんたちが分かるようになり、非常に深刻な問題だと共有できたことは非常によ
かったと思います。

 今ヨーロッパでは地球温暖化の問題で色々といわれていますが、人権問題がも
のすごく重要な問題です。我々は拉致問題を詳細に語っていかなければならない
と改めて痛感しました。人権の角度からどんどん攻めていくことが、北朝鮮を包
囲して追い詰めることになるのではないかと痛感しました。

 安倍総理、菅官房長官はもとより、各党が連携してしっかりとこの問題を解決
していきたいと思っていますので、これからも皆さんと力を合せて戦っていく決
意です。今日は本当にありがとうございます(拍手)。

◆無条件で向き合うという総理の考えは膠着状態打破を考えた上でのこと

西村智奈美(立憲民主党拉致問題対策本部副本部長、衆議院議員)

 皆様、こんにちは。改めて申し上げるまでもなく拉致問題は北朝鮮による国家
的犯罪であり、国民の生命、財産、そして人権を脅かす非常に大きな問題です。

 我が国政府がこれを最重要課題として解決に向けて取り組んでいることについ
ては与党も野党もありません。みんなで力を合せて一日も早く解決に結び付けて
いくように、私たちも議員外交や政党外交の場面などで色々と訴えをしています
し、私自身もIPU(列国議会同盟)総会に団長として参加した時に、(北朝鮮)
代表団と直接交渉を試みましたが成立しませんでした。本当に悔しい思いでいっ
ぱいです。

 現在トランプ大統領が米朝間の協議というか、駆け引きということで色々やっ
ています。他方北朝鮮は拉致問題に対して、最近は何の情報提供も全くしていな
いばかりか、日本海に向けて短距離弾道ミサイルを何発も発射しており、本当に
不誠実きわまりない態度だと思います。

 これを何とか日本の外交努力によって、そして国際社会の後押しによって、そ
の考え方を変えさせていかなければならないと思っています。やはり国内世論が
重要なことは言うまでもありません。

 私の選挙区は新潟県ですが、まさに横田めぐみさんが42年前の11月15日
に拉致されて、長い月日が経っています。多くの人が拉致をされた地域の選出議
員です。毎年県民の皆さんが、世論を盛り上げるための集会を開かれていますし、
明日は横田めぐみさんの同級生の方がコンサートを開きますが、これは毎年され
ています。

 「お帰りなさい」ということで、観客席には横田めぐみさんの席があるんです
が、まだ出席がなされていません。膠着状態が続いており、被害者の皆さんもご
家族も切ない思いでおられると思います。私たちもできる限りの努力であらゆる
ことに取り組んでなんとか解決に導いていきたいと思っていますので、ご参会の
皆様と力を合せて頑張らせていただきたいと心から願っています。

 総理が、条件を付けずに金委員長と向き合うという考えを示されたことは膠着
状態の問題をどうやったら解決できるかを考えられた上での、危機感の表れであ
ると私たちは受け止めています。政府には強い覚悟と決意と、そして断固とした
姿勢でこの問題に当たっていただきたい。私たちもそれをしっかりと後押しをし
ていく思いですので、今後とも皆さんと一緒に頑張りましょう。ありがとうござ
いました(拍手)。

◆胸のブルーリボンバッジを一日も早く外せるように

源馬謙太郎(国民民主党拉致問題対策本部事務局次長、衆議院議員)

 皆様、こんにちは。今西村さんからも話がありましたが、先月15日には、ま
た11月15日を迎えました。横田めぐみさんが拉致されて42回目の日です。

 私も娘が14歳と11歳で、まさに同年代で、まさに自分の家族がある日突然
拉致され、それから40年以上経つというのは、どんな日本人でも胸が張り裂け
る思いがすると思います。

 私たちは、与野党を超えてその思いを大事にして、国民の皆様とも思いを共有
して、拉致問題の解決に向き合っていかなければならないと思います。

 私の地元の浜松には、浜松ブルーリボンの会があり、毎月1回署名活動をして
います。私も13年前から一緒にやっています。明日もその署名活動があります。

 しかし13年前から比べると、残念ながら足を止めてくれる人も少なくなりま
した。こんな大事な問題で、皆さんが考えれば胸が痛くなる問題だけど、風化し
てしまっているのは事実だと思います。

 もう1回、国民の皆さんの意識を高めていかなければなりませんし、そのため
に我々もできることは何でもやっていきたいと思っています。

 一国会議員では、政府がどのような取組みをしているのか具体的には分かりま
せん。我々に全部オープンにしろと言うつもりもありません。外国ですし、交渉
事でもありますから、すべてを明らかにする必要はありませんし、政府はきっと
真剣に取り組んでいるだろうと私たちも思っています。それを後押ししたいと思っ
ています。

 民主党政権時代も同じですが、あの2002年に5人の被害者の人たちが帰っ
てきてから10数年間何も進展がないということは、これはやはり日本としては
ちゃんと心にとめなければいけないことです。

 今までのやり方ではだめなんだと、そこを私たちは認識する必要があると思い
ます。もう少し言葉を選んで言えば、今までのやり方で十分とは言えないという
認識に立たないといけないと思います。

 これは野党だから言っているのではなく、与党も野党もありません。しかし与
党の皆さんにはいいにくいことも、我々野党は、同じ目的のために言わなければ
ならないと思います。

 いずれにしても一日も早い解決のために、胸のブルーリボンバッジを一日も早
く外せるように全力でやりますので、力を合せてこの問題に取組んでいきたいと
思います。誠にありがとうございました(拍手)。

◆ロシアを強力に引き入れることが大事

鈴木宗男(日本維新の会、参議院議員)

 この会がいかに重要で、いかに重く、いかに切ない会合であるということは、
櫻井よしこ先生が司会をしているその姿で証明できると私は思います。

 私はこの拉致問題の解決は安倍総理がやってくれると確信しています。安倍総
理にしかできないと思っています。

 外交には相手があります。日本が100点で相手が0点ということはありませ
ん。またその逆もありません。安倍総理が熟慮に熟慮を重ねて発明されたのが、
何の前提条件もつけずに日朝首脳会談をしたいというこの発言です。極めて現実
的だし、重いと思っています。

 安倍総理はアメリカのトランプ大統領と良好です。プーチン大統領とも良好で
す。日中関係は色々ありましたが、来年は習近平さんを国賓としてお迎えする流
れになっています。再来週は中国で日中韓最高会合で韓国の大統領とも会談をす
るように向かっていると聞いています。

 少なくとも北朝鮮問題を考えるには近隣諸国との連携が絶対に必要です。その
点でも安倍総理は間違いのない判断のもとで、今まさに拉致問題の解決、憲法改
正、そして日ロ平和条約の締結に当たっています。

 皆さんにお願いしたいのは、アメリカも韓国も大事です。中国もこれから対北
朝鮮に大事になるでしょう。私はロシアを強力に引き入れることが大事だと思っ
ています。なぜかというと、北朝鮮と一番深い関わり合いを持っているのはロシ
アだからです。

 金正恩朝鮮労働党のおじいさんは、かつてはソ連の将校でした。私はあの6者
協議の時でも、「もっとロシアを使え」、「ロシアのイニシアチブを活かせ」と
言っていましたが、何となく当時の雰囲気が、アメリカ、韓国、中国という中で、
私は戦略的にも、戦術的にも時間がかかることになってしまったのではないかと
思っています。

 今私の所に入っている情報では、来週以降にもトランプ大統領は、金正恩朝鮮
労働党委員長に対して、何がしかのメッセージを発するということです。それを
受けて北朝鮮がどう反応するかが、次の米朝首脳会談へのポイントになると言わ
れています。

 私はそういう情報をしっかり受け止めながら、一日も早い拉致問題の解決を願
いますが、後はトップの判断しかない。家族会の皆さん、安倍総理を信用してく
ださい。安倍総理しかできません。我々も安倍総理頑張れということをしっかり
と訴え続けていきたいと思います。

 こういう話をしながらも、申し訳ないという思いと、家族会の方々が言葉では
言いようのない思いを持っておられることを思います。安倍総理になってからこ
の問題が動き始めましたが、その前までは政治がなかったことをもっと反省すべ
きだと思います。

 家族会の思いをしっかり胸に刻んで前に進みたいと思います(拍手)。

櫻井 では拉致議連事務局長になられた北村経夫さんに参加議員の紹介をしてい
ただきたいと思います。

◆参加議員紹介

北村経夫(拉致議連事務局長、参議院議員)

 この度、塚田一郎先生の後任として拉致議連事務局長になりました。皆さんと
共に、被害者の即時一括帰国に向けて全力で取り組んでいきますので、どうか宜
しくお願いいたします(拍手)。

 本日参加の国会議員の皆様を紹介します。(以下拍手略)

 まず政府側から

菅 義偉拉致問題担当大臣

 次に党を代表してご挨拶をしていただいた方々です。

山谷えり子 自民党拉致問題対策本部長
竹内 譲  公明党拉致問題対策委員長
西村智奈美 立憲民主党拉致問題対策本部副本部長
源馬謙太郎 国民民主党拉致問題対策本部事務局次長
鈴木 宗男 日本維新の会、参議院議員

 次に拉致議連の役員の皆様です。
古屋圭司 拉致議連会長
松原 仁 拉致議連幹事長
城内 実 拉致議連副幹事長
山田賢司 拉致議連事務局次長
太田昌孝 拉致議連事務局次長

 次に衆議院議員の皆様です。
長尾 敬 衆議院議員
三ッ林裕巳 衆議院議員
杉田水脈 衆議院議員

 最後に参議院議員です。
丸川珠代 参議院議員
山本順三 参議院議員

 以上です。ありがとうございました(拍手)。

(3につづく)


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■安倍首相にメール・葉書を
首相官邸のホームページに「ご意見募集」があります。
下記をクリックして、ご意見を送ってください。
[PC]https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken.html
[携帯]http://form1.kmail.kantei.go.jp/cgi-bin/k/iken/im/goiken.cgi

葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 安倍晋三殿

■救う会全国協議会ニュース

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