救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

お詫びと訂正にかえて(2002/09/29)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2002.09.29)

■お詫びと訂正にかえて

                      事務局長 荒木和博

 昨日のニュースで総理との面会についての記事を報じた際、タイトルを「小泉に面会、解決を強く要請」としてしまいましたが、これは「小泉総理に面会、解決を強く要請」の間違いです。「呼び捨てにするとはなにごとか」とのお叱りのメールをいくつかいただきました。他意はございません(本文の方は「総理」としてあります)が、ともかくお詫びし訂正させていただきます。

 さて、この機会に一連の流れについて、一言申し上げておきたいと思います。

 小泉総理が訪朝したことによって、はじめて金正日が拉致を認めたということは紛れもない事実です。家族会から総理への要請文にもあるように、これについては高く評価されてしかるべきだと思います。

 ただ、ご家族が憂慮しているのは政府が何か裏の約束を北朝鮮としているのではないかという、これまで何度も経験してきた不信感に裏打ちされた感情です。

 たとえば、河野洋平外相当時の一昨年、日本政府は北朝鮮に60万トンのコメ支援を決めました。しかも人道支援と言いながら、WFPの要請よりもはるかに多いコメを送ったのです。このとき、外務省は直前まで「何も決まっていません」とご家族に言い続けながら、最後には通してしまいました。そして私たちが懸念した通り、コメ支援は拉致問題の進展には一切役に立たず、北朝鮮のもっとも苦しんでいる人に届いた形跡もありません。結局独裁政権を維持するために使われたとしか考えられないのです。

 このようなことが救出運動がはじまってからの5年余に何度かありました。それゆえ、拉致について間接的な表現しかない今回の平壌宣言もコメ支援や経済協力へと、拉致問題を放っておいて行ってしまうのではないかという思いがあるのです。

 また、ご家族はこの間拉致問題の先頭に立って活動する中で、北朝鮮の体制の実態を最も切実に感じ取ってきました。体感的な感覚という意味ではテレビで北朝鮮問題についてコメントしている一部の学者に比べても数段上だと思います。その感覚からすると総理の言葉の端々に「本当に北朝鮮の体制について分かっているのだろうか」という思いが込み上げてくるのです。この点は歴代担当してきた外務省の官僚についても同様です。

 一部には「総理や外務省を攻撃ばかりしていないで、もっと有効に使った方がいいのではないか」とのご意見もあり、もちろんそれにも一理あるのですが、長年培われてきた不信感はそう簡単にぬぐえるものではないということもご理解いただきたく存じます。

 もう一つ、このついでに申し上げておきたいのですが、横田家族会代表をはじめご家族の皆さんはこの間の怒濤のような状況の中で精神的、肉体的に極めて大きな負担をされてきました。マスコミの皆さんにはぜひともその点のご配慮をお願い申し上げます。また、救う会関係者の皆さんにも、お気遣いを賜りますようお願い致します。

 いずれにしても私たちは今、全拉致被害者の救出という唯一絶対の目標を実現するために全力を傾けなければなりません。今後ともご協力の程お願い申し上げます。

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