救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

全拉致被害者の即時一括帰国を実現せよ!国民大集会報告5(2019/05/24)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2019.05.24)

■全拉致被害者の即時一括帰国を実現せよ!国民大集会報告5


櫻井 ではここで、特定失踪者の家族会の方々に移りたいと思います。特定失踪
者の家族会会長の大澤昭一さんお願い致します(拍手)。

◆特定失踪者家族会も頑張る

大澤昭一(大澤孝司さん兄、特定失踪者家族会会長)

 私たち特定失踪者家族会も一生懸命にやります。家族との再会に頑張ります。
ご支援を宜しくお願いいたします。私は今、体調を崩しています。今日は竹下事
務局長に発言をしてもらいます。宜しくお願いいたします(拍手)。

◆国内で特定失踪者に対する壁を感じる

竹下珠路(古川了子さん姉、特定失踪者家族会事務局長)

 この場で突然振られて困った竹下です。まず、今日参加している特定失踪者家
族の紹介を失踪年代順にさせていただきます。(拍手、以下略)

昭和36年に失踪した齋藤良司さんの弟、齊藤正治さん
昭和43年、早坂勝男さんの兄、早坂勇治さん、弟、早坂胞吉さん
昭和44年、今井裕さんの兄、今井英輝さん
昭和47年、生島孝子さんの姉、生島馨子さん
昭和49年、荒谷敏生さんの妹、矢島文恵さん
昭和49年、大澤孝司さんの兄、大澤昭一さん
昭和51年、藤田進さんの弟、藤田隆司さん
昭和54年に山形県から失踪した方の妹さん、非公開です
昭和60年、秋田美輪さんの姉、吉見美保さん
昭和62年、佐々木正和さんの姉、佐々木美智子さん
昭和62年、沈静玉さんのお母さんに代わり支援してくださる福岡紀子さん
平成3年、大政由美さんの母、大政悦子さん
平成3年、佐々木悦子さんの母、佐々木アイ子さん
平成7年、植村留美さんの父、植村照光さん、母植村光子さん
平成10年、中村三奈子さんの母、中村クニさん
私は、昭和48年に失踪した古川了子の姉、竹下珠路です(拍手)。

 会長に代わり、一言ご挨拶をさせていただきます。

 ご承知のように、この1年間で金正恩は文在寅氏に始まり、習近平氏、トラン
プ氏、せんだってはプーチン氏に会いました。これだけ動き回っているというこ
とは、北が今までになく追い込まれているからだと、素人ながら思います。

 そういう中、今こそ日本が主導して拉致問題を解決し、北朝鮮の色々な問題を
解決する時だと思っています。

 私たち特定失踪者の家族としては、昨年11月に韓国に行き、北朝鮮に関して
色々な勉強をしてきました。そして北朝鮮の地で人が歩いているのを見ながら、
家族が訴える言葉をラジオ放送に収録しました。

 お父さん、お母さん、私はここまで来ています。一日も早く帰ってきてほしい。
帰ってこられるように私たちも頑張るから、お父さん、お母さんももう少し頑張っ
てください、等色々な言葉が飛びました。

 特定失踪者の家族は、その思いは一人ずつ違います。被害者を取り戻したいと
いう心は認定家族会の方々と同じです。しかし、家族の色々な状況の中で、まず
日本国内で一つの壁があると感じています。

 一人ひとりの家族の思いを直接、総理大臣に聞いていただきたいと思っても、
聞いていただけるチャンスがありません。先日のニューヨークのシンポジウムに
は、特定失踪者家族会から秋田美和さんのお姉さん(吉見美保さん)に出席して
いただき、スピーチをさせていただきましたが、マスコミの皆さんどうぞ、特定
失踪者を切らないでください。

 また日本政府は883人と言っていますが、それ以外にもいるかもしれません。
多くの特定失踪者は北朝鮮での目撃証言があったり、写真が出てきたりしていま
す。そういう方々が多くいるのに、なぜか日本国内で壁があることが私は不思議
でなりません。国会議員の皆さんも家族会と一緒だと言ってくださったらどうで
すか。その壁を感じないわけにはいきません。

 特定失踪者家族はこの1年でも何人もが旅立っていきました。その度に私は弔
電を打ちながら、悔しくて悔しくて苦しい気持ちでした。

 特定失踪者家族会と特定失踪者問題調査会で、1週間後ではありますが、来週
の5月24日に、日比谷公園から国会議事堂に向けてデモ行進をさせていただきま
す。10時半から霞門の近くから出発します。

 それぞれの家族の写真を持って行進したいのですが、人が足りません。ここに
お集まりの皆さんでお時間の都合がつく方は写真を持つお手伝いをしていただき
たいのです。まだ人が集まっていませんので、ご協力をお願いいたします。

 そして、ここにいる皆さんがこういうことをしなくていいように、最後の力を
振り絞って応援していただきたいと思います。どうぞ宜しくお願いいたします。
ありがとうございました(拍手)。

櫻井 日本国内に壁を感じるという意味のお言葉は、本当に私たちが考えなけれ
ばいけないと思います。この会場にいらっしゃる方々、そして私たちが壁を作っ
ているつもりはないのですが、ご当人の皆様方がそう感じるということについて
深く思いを致したいと思います。

 次に、特定失踪者問題調査会代表の荒木和博さんにお願い致します(拍手)。

◆拉致は北朝鮮から日本にしかけられた戦争

荒木和博(特定失踪者問題調査会代表)

 今日はお疲さまです。今竹下さんがおっしゃいましたように、来週金曜日の2
4日、デモと集会を行います。この会合が終わってから出口のところで特定失踪
者のご家族がビラを配布させていただきます。是非受け取っていただき、お時間
がある方はお参加いただき、お時間がない方は参加いただける方にお渡ししてい
ただきたいと思います。

 家族会の皆さんにもご案内を出しているんですが、飯塚代表は体調がすぐれず
出られないというお電話をいただきました。その時、今日の集会にも出られない
と聞いて、愕然としました。最初の代表である横田滋さんも第2代代表の飯塚さ
んも来られないような状況になっているのが、残念ながら現状です。 時間がな
いということは言うまでもありません。

 さて、私は今酒は一滴も入っていません。しらふであるという前提で言います
が、拉致は戦争です。北朝鮮から日本にしかけられた戦争です。先ほど横田事務
局長のご挨拶の時に、家族会・救う会の北朝鮮へのメッセージに対して色々な批
判があったという話がありました。

 私も若干疑問を感じましたが、この場で金正恩に言わせてもらうとすれば、こ
れがいつまでも続くことではない、ということです。みんな帰ってきても国交正
常化に反対しない、帰ってきた人たちから何も聞かないということ。そして総理
が無条件で金正恩に会うと言うことは、こんなにありがたいことはないと金正恩
は思うべきだということです。

 寺越昭二昭二さんは、拉致の時点で殺されて海に沈められたと言われている。
それ以外にも数件はそういうことがあったのではないかと思われます。そして北
朝鮮に行ってから殺された人、自然死であっても殺されたと同じようなものです。
そういう方々相当いるだろう。これを一体どういうふうに考えるのか。

 単に話し合いで、握手をして笑って帰ってくるような問題ではない。相手は、
自分たちは戦争をしているつもりで日本人をかっさらっていったわけですから、
その人たちを取り返すためには、こちらも戦争であると覚悟をしなければいけな
い。

 弾を撃つということだけではなくて、それも入っているとは思いますが、外交
だろうが、それ以外の交渉であろうが、あるいは私たちが飛ばしている北朝鮮へ
の電波もそうですが、すべてが弾丸であり、ミサイルであり、爆弾であるという
ことです。自分たちが覚悟を持ってでも取り返そうとしない限りは、私はすべて
の拉致被害者を取り返すことはできないだろうと思います。

 基本は北朝鮮が日本にしかけた戦争であって、アメリカは関係がありません。
我々の戦争です。我々が戦って取り戻すしか方法がないと思っています。

 北朝鮮の中で膨大な人たちが、日本人拉致被害者もそうですが、在日朝鮮人帰
国者、その日本人家族もそうです、そして今北朝鮮に住んでいるごく普通の、2
千数百万人の大部分がまさに死んでいっているわけです。

 その人たちのことを考えたら、私は敢えて言いますが、復讐をしなければなら
ない。絶対に仇をとってやると思っています。15年間、小銃の射撃訓練もして
きましたので、必要であればそういうことも含めてですね。

 とにかく今、家族会・救う会のメッセージがあり、総理が無条件で会うと言っ
ている。こんな時を逃したら、金正恩にはもうチャンスはこないと、北朝鮮につ
ながっている方は是非ともお伝えいただきたい。以上で私のご挨拶に代えたいと
思います(拍手)。

櫻井 では西岡さん、救う会の会長としてお願いいたします(拍手)。

◆圧力を背景にした強い談判以外に解決する方法はない

西岡 力(救う会会長)

 皆さん、こんにちは。私も署名を見て、色々なことがあったなと思いだしてい
ます。これを総理のポケットに入れて政府が談判をしてほしいと、先ほども総理
に申し上げました。

 現情勢について報告をした上で、私たちにとって今何が大切かというお話をさ
せていただきたいと思います。

 皆さんのお手元に決議案があります。また日本政府が作った、「すべての拉致
被害者の帰国をめざして」というパンフレットがあります。まず決議案を見てい
ただきたいのですが、先ほど古屋会長もおっしゃっていましたが、私たちも決議
案に書きました。「しかし今、大きな機会がやってきた」と思っています。

 「制裁と国際連帯の圧力で北朝鮮を交渉の場に引き出す」ということをここで
繰り返し申し上げてきました。22年間、そのような運動方針で戦ってきました。
制裁も国際連携も今最高度に高まっています。そして金正恩氏が話し合いの場に
出てきた。私たちは間違っていなかったと思っています。

 制裁により外貨が本当に不足しています。北朝鮮の輸出は制裁前は28億ドル
でしたが、今は2億ドルです。26億ドルもの外貨が1年ごとに失われている。
その結果何が起きているか。

 39号室という党の機関があります。そこに外貨が貯められて核・ミサイル開
発をしたり、保衛部と政治警察を食べさせたり、軍や政府の幹部たちに贈り物を
したりして独裁を維持してきたんです。その39号室資金は、だいたい50億ド
ルと言われていたのが、今10億ドルを切っているという複数の専門家の分析が
出ています。

 今軍隊はどうなっているか。兵士たちが飢えているんです。今は、軍に入れる
と栄養失調になるから入れたくないと、賄賂を使ってなんとか軍から逃れようと
しています。昔は、軍に入ると労働党の党員になれるので、出世の道だというこ
とでみんな入ろうとしたんです。今は違います。

 北朝鮮では春と秋の2回入営するんですが、この春の入営で人が足りなくなっ
た。栄養失調で身体基準に満たないんです。それでなんでもいいから全員入れろ
ということになった。定員を満たせという命令が出ている。しかし、軍に入った
ら栄養失調になる。

 栄養失調になる理由は、協同農場の清算が落ちているんです。肥料がないんで
す。外貨がないから肥料は買えない。協同農場のこの畑はどの部隊、この畑はど
の保衛部といって、夜中に兵士が来て盗むのを防いでいます。協同農場の農民は
配給がないから夜盗むんですが、その畑の収穫が去年非常に悪く、軍隊に入った
ら飢える。

 金持ちは軍の近くの民家にお金を送って、息子が2日に1回出てくるから飯を
食わせてくれと頼んでいる。隊長もそれを黙認している。困っているのは軍人と
か政治警察とかそういう人たちです。一般の人は1990年代半ばから配給が止
まっています。自分で食べているんです。

 配給で食べていた人たちは外貨がないから困っているんです。その外貨を使っ
て何をしたか。この前ミサイルを撃ちました。困ってはいますが、制裁を緩めて
はならないということです。

 そしてもう一つ。国際連携もうまくいっています。私も先生たちと一緒にワシ
ントンに行ってきました。ホワイトハウスで聞きましたが、シンガポールで1回、
ハノイで2回、トランプ大統領が直接、金正恩に安倍総理がこう言っているぞと
いうことを伝えてくれた。

 最後にはごまかせなくなって、何らかのことを言った。その内容も安倍総理に
は全部伝えてあります、と聞きました。安倍総理が無条件で話し合うと言ったの
は4月にトランプ大統領と会った後です。ハノイでどんなやりとりがあったかを
聞いたから、無条件でと言われたんです。

 それまでは拉致問題の解決に資するために、という条件を付けていた。今はそ
れが「資するもの」になったと判断したから無条件と言った。まったくぶれてい
ないと思っています。

 そして拉致問題を解決するには、アメリカに頼むのではなくて、日米が連携し
なければならないのです。過去に2回チャンスがあったのです。クリントン政権
の時、北朝鮮は核問題で国際社会に追い込まれた。爆撃機の準備もしていた。最
終的にはカーターさんと金日成が会って、譲歩したんですが、その時何が起きた
か。

 日本では国会で拉致があると答弁されていたのに、日本政府に軽水炉を作るた
めに10億ドルを出してくれと言われたら、拉致問題が一切進展していないのに、
当時の村山政権は10億ドル出すと約束して、実際に5億ドル出したのです。拉
致は進んでいないのにお金を出した悪例があるんです。日米の連携をちゃんとし
なかったからです。

 ブッシュ政権の時は、外務省の幹部がテレビ等に出て、自分たちは成功したと
言っているようですが、小泉さんが平壌に行った時、「死んだ」と言われて、そ
れを確認しないで家族に伝えたことを私たちは大変怒りましたが、平壌に小泉さ
んを連れて行くということをアメリカに全然言っていなかったのです。

 アメリカはその時、北朝鮮が濃縮ウラニウムを作っているとの確実な証拠を持っ
ていたんです。そのアメリカを信じないで、金正日が「やってない」ということ
を信じて、平壌宣言をまとめたからアメリカは怒ったんです。

 小泉訪朝の1か月後に、アメリカのケリー国務次官補が行って証拠を突きつけ
たら、北朝鮮は濃縮ウラニウムをやっていたことを認めたんです。濃縮ウラニウ
ムで核爆弾を作っていたのに、国交正常化して大規模な経済支援をしようとした
のが当時の田中局長たちの外交のやり方で、それに反対した安倍副長官とか家族
会・救う会はアメリカで地位が上がったんです。

 安倍総理はそういうことがよく分かっているから、まずアメリカと話をする。
アメリカに我々の立場を理解してもらう。核をやめさせなければいけない。しか
し日本は核だけじゃない。全拉致被害者が帰って来ない限り、日本は制裁を緩め
ないし、国際社会も一緒に歩んでほしい、と。その枠組みを作ることに成功した。

 トランプ大統領が、大切な核問題の時間を割いて拉致を言ったということは、
核が動いても拉致が動かなければアメリカは強い制裁を下げないというメッセー
ジになっているんです。そこまで来たんです。

 国際連携と制裁の圧力で、中山先生もおっしゃいましたが、普通の外交じゃだ
めだ、取引だ、と。取引の場に彼らを引き出すところまで来た。ここまで来たと
いうことをまず確認したいと思います。

 しかし、これからが最後の勝負です。では解決の定義は何かということについ
て、もう一度私たちは頭の整理をしなければならない。色々な人が「解決」しな
ければならないと言います。総理が「解決」のために金正恩に会うという時、私
たちは何を「解決」とするか。

 「全拉致被害者の即時一括帰国」です。これは絶対譲れません。では全被害者
とは誰かということです。ここが核心です。私は3つのカテゴリーがあると思っ
ています。アメリカでもそう言ってきました。3つのカテゴリーが全部帰ってこ
なければ「解決」ではない。「全拉致被害者」ではない。

 それがよく分かるのが、このパンフレットです。第1は、2002年に北朝鮮
が一方的に「死んだ」と言った8人です。横田めぐみさんや田口八重子さんが含
まれていますが、8人の内誰にも死亡の証拠はないんです。3人はあって5人が
ないではなく、誰にも死亡の証拠がないんです。

 例えば2ページの下には、交通事故記録とあります。田口さんと松木さんは交
通事故で死んだと言っていますが、警察が作った書類の名前の所がホワイトで消
してあるんです。そんなもので死亡の証拠にはできないじゃないですか。

 死亡確認書も偽物でした。これは北朝鮮が偽物だと認めた。次のページでは、
横田めぐみさんのことで嘘をついている。元夫が、横田家に送ってきた手紙では
「93年に愛するめぐみを失った」と書いてあった。死亡診断書にもそう書いて
ある。しかし、帰ってきた被害者は94年までめぐみさんと一緒の地域で暮らし
ていた。夫が嘘をつくんです。

 2つめのカテゴリーが6ページにあります。日本政府は17人認定しています。
北朝鮮は13人しか拉致をしていないと言っている。13人の内5人は返した。
8人は死亡した、と。だから解決したと今も言っている。それは嘘です。

 ここに日本政府が認定した4人の名前が出ています。曽我ミヨシさんは曽我ひ
とみさんのお母さんです。北朝鮮は拉致していないと言っています。しかし、曽
我さんは近所のお店に夕飯の買い物に行って、お母さんと一緒に道を歩いていた
ら、3人の男と1人の女工作員に襲われたと証言しています。

 北朝鮮は、曽我さんを拉致したのは下請業者だと言っています。そして曽我ひ
とみさんしか引き渡さなかったから、ミヨシさんは拉致していないと言っている。
曽我さんに聞くと、3人の男と1人の女に2人が襲われた。隠れ家に連れていか
れて引き渡されたのではなく、そのまま船に乗せられて連れて行かれた。3人の
男と1人の女も一緒に行った。その内、女は曽我さんの教育係になった。下請業
者が入る余地はない。一緒に襲ったミヨシさんのことを説明する義務があるんで
す。他にも確実な証拠があるのがこの4人です。

 3つ目のカテゴリーは、未認定の人たちです。今回私は吉見美保さんと一緒に
ニューヨークに行きましたが、日本政府は「認定の有無に関わらず全員を助ける」
と言っています。政府主催の国際シンポジウムでは、未認定の人たちを代表した
家族の人をいつも呼んでアピールしているわけです。

 先ほど寺越家の家族が、政府未認定拉致被害者と言っていましたが、寺越事件
も認定されていません。私たちは拉致が間違いないと思っているから家族会に入っ
てもらっているわけです。もっといるのは間違いないんです。

 残念ながら私たちは正確な名簿を持っていない。しかし、「あなたは持ってい
るんでしょう。一人でも残したらだめですよ」と。「この3つのカテゴリーの全
員が帰ってくるまで、日本は制裁を緩めないし、支援もしない。国際社会も一緒
に歩いていく。だからトランプ大統領があなたに拉致をいったでしょう」という
ことを、総理が今言える段階になった。条件なしに会うところまで来たんです。

 そして「8人死亡」について考えてみる時に、なぜ生きている人を死亡と言っ
たのか。たくさんの秘密をしっていることを恐れているかもしれない。そのこと
について2月にメッセージを出して、「秘密を聞くことはしない」と言ったんで
す。

 しかし私たちは譲歩しているつもりはない。全拉致被害者、それも3つのカテ
ゴリーの全員が帰ってこなければならない。一人でも日本人が残っていたら、解
決じゃない。

 そのことをみんなで確認して、何人かだけだとか、連絡事務所を作って再調査
するとか、そんなことを言う人がいます。それではだめ。全拉致被害者の即時一
括帰国、3つのカテゴリーが全部です。全部が帰ってきた時、私たちは国交正常
化に反対しないと言っているわけです。

 安倍総理に、その私たちの願いをポケットに入れて、金正恩と最後の談判をし
てほしい。向こうがそれを受け入れるまで、絶対に支援をしてはならない、制裁
を緩めてはならない。一部緩めるとか、食糧支援をするとか、そんなことは一切
やってはならない。

 圧力を背景にした強い談判以外に解決する方法はない。今圧力がかつてないほ
ど高まることに成功している。大きな原動力はそこにある署名です。あれは圧力
をかけてください、経済制裁をしてくださいという署名です。ここまで来ました。
だからこそ、何人か残してはならない。3つのカテゴリーの全員が一緒に帰って
こなければならない。

 そのために不退転で、全力で、みんなで叫び続けようではありませんか。あり
がとうございました(拍手)。

(6につづく)





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