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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

2回目の米朝首脳会談と北朝鮮内部事情-東京連続集会報告4(2019/02/06)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2019.02.06-2)

■2回目の米朝首脳会談と北朝鮮内部事情

◆北朝鮮が慌てて動く時は、軍事圧力が高まり、39号室資金が枯渇した時

西岡 客観的に言って、北朝鮮は外貨がなくて苦しい。アメリカは今、北朝鮮が
核・ミサイルを撃ってくるという状況にはなく、アメリカは抑止力を持っていま
す。そして金正恩から「核を止める」という言質をとったのですから、その約束
を一歩、一歩、実現させるために圧力をかけているところですから、圧力の手段
をここで使い果たす合理的な理由がない。

 ただ、ヒルさんみたいに、自分が担当者の時に業績を作り上げたいというよう
な人がいれば別ですが、ヒル氏がやっていたことを激しく非難したのがボルトン
氏です。

 トランプ大統領という大きな変数があり、どういうことを考えているのか分か
りにくい所もありますが、しかしトランプ大統領のやり方はディールですから、
損になることをやるとは考えにくい。どちらが1対1で強いかということを考え
ると、経済制裁が効いているのならそれを高く売るべきで、経済制裁を大陸間弾
道弾だけで解いて、外貨不足を解消させてやるというのは、あまりにも割の合わ
ない取引きです。そういうことを説明できるかどうか。

 やはり北朝鮮の内部が今どうなっているかということをアメリカがどのくらい
掴んでいるのか。一番掴んでいるのは韓国の情報機関ですが、韓国の情報機関か
らの情報は今、政権がこういう状態ですから逆の情報が出る危険性があるので、
正しい情報が是非アメリカに伝わってほしいと思います。

 北朝鮮が慌てて動く時は、軍事圧力が高まり、39号室資金が枯渇した時なん
です。それは間違いない。金日成がカーターを呼んで、寧辺の原子炉を一度止め
たのが1994年にありましたが、あの時金日成を動かしたのは、クリントン政
権が爆撃の準備をしたということと、もう一つは日本政府がアメリカの圧力で朝
鮮総連の送金を止めようと本気になった時でした。それが北朝鮮に伝わった。外
貨がなくなるということが伝わった。

 もう1回彼らが慌てたのが、バンコ・デルタ・アジアというマカオの銀行が取
付騒ぎを起こした時です。アメリカが金融制裁をかけたのですが、マカオの銀行
にあったお金は大したことはないのですが、実はあの銀行が39号室資金の出入
り口だった。

 94年の第一次核危機の時、日本の内閣調査室が日本から北朝鮮への朝鮮総連
の送金額を調べたんですが、年間1800億円から2000億円行っているとい
う報告書が出た。私たち現代コリア研究所は600億円と見積もったのですが、
その3倍行っているという内閣調査室の報告があった。

 その話を実は内閣調査室の人からオフレコで聞いたんですが、もう時効ですか
ら話すのですが、朝鮮総連の信用組合しかお金を持っていませんから、送金でき
ないんですね。それで足利銀行など総連系の銀行から香港の銀行に送金した。そ
こで一度おろしてお金をかばんに入れて船に乗ってマカオに行った。マカオの銀
行からスイスの銀行に送っているんだということを調べたということでした。

 その時は「マカオの銀行」とだけ聞いていたのですが、アメリカがプロジェク
ト・チームを作って、やはり弱点は北朝鮮のお金だとそのマカオの銀行に目を付
けて、39号室資金の出入り口に使っている、そこを締めてしまえばお金を使え
なくなるということでみせしめとしてやった。

 スイスの銀行は、昔は犯罪資金でも全部守ると言いましたが、今は守らない。
フィリピンのマルコス氏がかなり不正をやっていて、奥さんに靴を買ったりして
いたんですが、お金がスイスの銀行にあるということで、フィリピン政府はそれ
を寄こせと言ったら、出しますということになった。

 スイスの銀行もアメリカの制裁には弱くなっている。絶対守るということでは
ない。だから北朝鮮は、スイスの銀行から色々なところに拡散して、中国の銀行
等に預金しているという情報があるのですが、その銀行だとばれたらその銀行に
制裁がかかる。

 北朝鮮の資金は外貨ですからその外貨を海外に色々な名前で隠匿しているんで
すが、預かっている銀行に制裁がかかるということを示したので、効いたんです。
盧武鉉大統領がアメリカまで行って、制裁を緩めろとブッシュに言ったんですが、
それくらい効いていた。盧武鉉まで使って説得しようとしていたんです。それを
あの時ライスとヒルは無駄遣いしてしまって、核も拉致も動かなかった。

 今北朝鮮が軍事的圧力で話し合いの場に出てきて、口では「核を止める」と言っ
たが実際は行動はしていない。この間も核は増えているという状況の中で、経済
制裁が効いてきた。

◆米朝の後に日朝をやり金を取る目論見

 そして米朝首脳会談の中に、拉致も組み込まれた。北朝鮮の内部情報では、米
朝の後に日朝をやる、日本からお金を取ると言っているそうです。去年の秋に私
が聞いた話では、労働党の地方のある幹部が、知り合いの逃げた人に、「日本が
100億ドル出すというのは本当か。それは現金で来るのか。お前は日本に知り
合いはいないのか。調べてくれ」と聞いてきたそうです。

 100億ドルという説が今、広まっているんです。これはロンドンの北朝鮮大
使館から亡命した太永浩(テ・ヨンホ)さんという人が2002年に、小泉訪朝
の時に100億ドルの約束を受けたと姜錫柱次官から直接聞いたと言っているん
ですが、そういう話が北朝鮮の中で広まった。

 その時の話はODAであって現金ではないんですが、でも対日パートでない人
も今その話をしている。そこでも問題なのは、100億ドルはODAで貰って、
韓国のいわゆる徴用工の裁判があったから、過去の清算であと100億ドル貰お
う。それで200億ドルになるじゃないかという話になっているそうです。韓国
でやっていることが北朝鮮にも影響を与えている。

 そういうことはあるようですが、国連の推計だと北朝鮮のGNPは200億ド
ルで、韓国銀行の推計だと400億ドルだそうです。その中で100億ドルが支
援としてくるというのは、もちろん韓国からもとれるでしょうが、これは大きい。

 特にODAで鉄道とか港湾とかを作ることができれば大きい。期待もあるわけ
です。北朝鮮の内部では2002年を研究したそうです。あの時は、彼らの総括
では、アメリカの反対でつぶれた、と。日本は自力で外交ができない。

 あの人たちは世論というのを知らないから、それほど重視していないんですが、
だから今回はアメリカを先にやる、と。アメリカが日本にお金を出してもいいと
言ったら出る。あるいはアメリカに日本のお金を使わせる。トランプが、「安倍
君出せ」と言ったら、出す、と。

 94年の第一次核危機の時は、村山政権が、クリントン政権がジュネーブ合意
をまとめながら10億ドル出すと約束して、実際5億ドル出したんですね。拉致
が何も動いていないのに。アメリカが決めたら日本が出した。北朝鮮から見ると、
日本はそういう存在に見えていて先に米朝をやっているわけですが、日本に来よ
うとしているのは間違いないのですが、そのためには米朝がもう一歩進まなけれ
ばならない。

 今の段階で制裁を緩めるということがあったら、一息ついてしまって北朝鮮は
余裕をもってアメリカとの交渉をしますので、追い込まれない。トランプ大統領
は、「今までの大統領は全部失敗してきた。俺は違うんだ」と言っているわけで
すが、今ライス、ヒルのやった失敗をするかどうかという局面になっているので
はないかと思います。

 その時激しく批判していたのがボルトンさんで、当時は民間人でしたが、その
人が今中にいる。そして同じように、安倍総理が総理だったらそこまでいかなかっ
たはずだと思うんですが、福田政権で歯止めがかからなくて「テロ支援国家」を
解除されちゃったわけですが、今安倍政権です。トランプ、安倍の関係もいい。

 これまで我々がやってきたことが活かせるかどうか。国際活動や対米活動をやっ
てきましたが、まさにこの時のためにやってきたと言ってもいいくらいの状況に
なっていると思います。

 ここで焦らなければ、向こうが困ってきたわけですから、まさに飯塚代表が9
月の国民大集会でおっしゃった、「焦ったら負けだ」と。困っている時に焦って、
向こうに何か与えたら向こうはそれだけを取って何も譲歩しないということを、
何回も何回も我々は経験してきたので、家族のことを考えると、健康状態や年齢
のことを考えると焦りたいのですが、公開の席で、「焦ってはだめだ」とお話を
されたのを私は後ろで聞いていて、本当によく分かっていらっしゃるなと思った
のです。

 トランプ大統領に正しい情報を知ってほしい。北朝鮮は困っている。北朝鮮は
年間30億ドルくらい外貨がないとやっていけない。今までそれでやってきたの
ですから。それが10億ドルくらいになっている。穴が開いたら、外貨が充当さ
れてしまう。せっかくここまでやってきたことを無駄にしないでほしい。そう強
く思って息を呑むような思いで米朝の状況を見ています。

◆内部矛盾が高まる北朝鮮

 そして今朝の産経新聞に書いたのですが、これも内部矛盾の表れだと思います
が、私はある情報源から、「去年も別の金正恩暗殺未遂事件があった」という情
報を聞きました。これは明日発売の「月刊正論」に詳しく書いているのですが、
8月に元山の葛麻(カルマ)観光団地に直接指導に行く予定があった。

 そこに冷凍車で機関銃を持ち込んでいた。やったのは護衛司令部の幹部。なぜ
か分かりませんが失敗して、その場では捕まえないで、金与正が責任者になって
徹底的に調査して、11月に70人から90人くらいを逮捕した。3日後に3人
公開処刑した。その内一人は護衛司令部の政治委員でナンバー2です。司令官の
次の人です。護衛司令部の中で、党活動、政治活動を統括している人です。その
人が処刑されたという情報です。

 まだ1つの情報ですので断定できるところまではいかないのですが、護衛司令
部に10月から組織指導部の検閲が入ったことは間違いない。これは複数の情報
があります。そして複数の幹部が公開処刑されたというのも間違いない。

 ただ、表に出ているのは不正腐敗ということで公開処刑されたということです。
私が聞いているのでは、暗殺事件を隠すために不正腐敗だと言っているというこ
とです。暗殺事件についてもう一つ情報があれば確定的になると思います。

 しかしこれが事実だとすると、金正恩を警護する部隊のナンバー2が暗殺計画
に加担していた、ということです。これは国家非常事態です。そういうことと内
部矛盾の高まりは何らかの関係があるかもしれない。金与正を中心に徹底的に調
べたけれども、今回のことは外との関係は見つからなかった。韓国は今やるよう
な状態ではないですから。

 とすると本当に内部の事件だということですが、今朝のコラムでは、「12月
20日に韓国の軍艦と海洋艦が2隻も行って救出した4人の北朝鮮住民は本当に
北朝鮮の漁民だったのか、重大な秘密を持って逃げてこようとした脱北者だった
のではないか。

 この情報と合わせると一つの可能性が出てくるのではないか」と書きました。
これは推測に推測を重ねたものなので何とも言えないのですが、暗殺未遂情報に
ついては、2015年、16年にあったということで、そういうことが十分起こ
り得る素地がある。情報も具体的なので緊張しています。

 それだけ向こうは内部矛盾が高まっている。国内向けには自給自足しろとしか
言えないんです。自給自足しろと言われても、自給自足できないのです。今まで
何とかやってこれたのは、中国に石炭を売って、中国から物を買ってそれがチャ
ンマダンで回っていたんです。中国に石炭や鉄鉱石を売れなくなったのが現実で
すから。

 そして金正恩は割と人民の生活を知っているそうです。正しく知っている。そ
ういう面では時間は我々の味方です。今の状況が続けばですが。もちろんご家族
の健康という、こちらにとっては本当に1秒も遅らせることができない問題があ
ります。苦しい所ですが、拙速にせっかく作った包囲網の穴を開けてしまったら
何もできなくなります。

 私の原稿(配布資料)は、「追い詰められた金正恩−今こそ安倍外交の真価を」
と書きましたが、やはり主体的に外交をしてこの機会を活かすことを是非やって
ほしいと強く思っています。

 ここで書いたことでまだ話してないことがあります。北朝鮮の幹部たちの中で
も金正恩離れが起きていて、外交官がかなり亡命しているらしいですね。太永浩
(テ・ヨンホ)公使が来てみたら、非公開の人たちがかなりいたそうです。「こ
の人たちもいるのかと思った」そうです。

 私が昨年末にある情報筋から聞いた話では、「ノロ鹿は出ていった」というこ
とです。「ノロ鹿」というのは朝鮮半島に多い小型の鹿で足が速い。足が速いか
ら亡命予備軍のことを指すそうです。12月末には「ノロ鹿は出ていった」とし
か聞かなかったんですが、1月に聞くと、チョ・ソンギルという駐イタリア大使
代理が逃げたことが明らかになったので、このことだったのかと思いました。

 もちろん捕まりそうになったこともあったようですが、はやり家族の教育を考
えて、西側で子どもたちを教育したいということです。太永浩公使もそういうこ
とを言っていました。幹部たちも、もう北朝鮮には未来がないと思っているよう
です。

 また北朝鮮の内部でこういう議論がされているそうです。「北朝鮮の安全保障
にとって一番の脅威はアメリカ軍ではない。豊かな韓国の存在だ。豊かな韓国の
存在自体が国民を動揺させている。だからこそ、今のような分断が続いてはだめ
だ。統一をして米軍がいなくなったら」というので、「それは本当ですか」と聞
いたら、「そういう検討をしている」ということでした。そして、「核は使えな
いので特殊部隊と生物化学兵器を使って、6か月の間に戦争をして統一する」と。

 そして韓国の5000万の人口の内、2000万くらいは殺す。それくらいし
ないと韓国人は言うことを聞かない。韓国の中の6割は保守派、2割が中間派、
2割が左翼だと。6割が左翼のように見えますが、北はそう評価していない。だ
から言うことを聞かせるためには恐怖しかない、というようなことを検討してい
る。そのために米軍撤退というなことを言っている。韓国側がこれを分かってい
るかどうかも重大な問題ですが、何とかしないと国内の幹部たちも動揺し、局面
を打開しなければならないと思っている。しかし、アメリカと日本を中心とした
制裁の包囲網が続いている。そのことの表れの一つではないかと思いました。

 さて、こういう情勢を踏まえて、家族会・救う会では2月17日に運動方針に
関する会議をして、今後の方針を決めようと思っています。

 今日は3人の家族会の方が来てくださいましたので、お話を聞きたいと思いま
す。ありがとうございました(拍手)。

(5につづく)


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