救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

訪米報告と米朝首脳会談−東京連続集会報告2(2018/05/22)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2018.05.22)

■訪米報告と米朝首脳会談−東京連続集会報告2

西岡 では山田先生お願いします。

◆「すべての拉致被害者の即時一括帰国」が解決

山田賢司(拉致議連事務局次長、自民党衆議院議員)

 皆さん、こんばんは。訪米報告は山谷先生と松原先生の報告に尽きるわけです
が、重複を避けて言いますと、手応えが確実に違うということなんです。拉致が
あるかとか拉致とは何かではなく、日本に拉致があるということがもう大前提で
す。

 ややもすると世論の中に、「国際社会の中では核・ミサイルが重要だが、拉致
は日本だけの問題ではないか」とか、「そんなこと日本人自身が思っていない」
とかがあります。

 これは私自身が行って感じたことですが、向こうでも「核・ミサイル・拉致」
がセットになっているんですね。ずっと前から西岡先生も言っていましたが、
「拉致を置き去りにするな」とか、「拉致の旗を降ろすな」と。

 ところがアメリカに行くと、我々へのリップサービスではなく、人権問題を含
めた拉致の問題は、核・ミサイルも含めた問題なんだと当たり前のように言って
いました。そして国務省、国防総省、NSCを含めて、アメリカ政府の中で共有
されているんですね。

 トランプ大統領が国連演説でやったというのもあるでしょうし、安倍総理が会
う度にその話をしていると国務省の中でも言われていました。うるさいくらいに
言われている、と。だから日本には拉致があるということが共有化されていた。

 問題は、どうやったら解決と言うのか、解決の定義は何なんだと聞く。拉致が
あるのは当たり前の話で、何を求めるかを聞かれたということです。これは先ほ
ど山谷先生が話されたように、「すべての拉致被害者の即時一括帰国」だと言っ
てきました。

◆世論の後押しがなにより大事

 今回特徴的だったのは、横田拓也さん飯塚耕一郎さんという日本の拉致被害者
の家族とオットー・ワームビアさんというアメリカ人被害者の両親との対面があっ
たということです。

 このことにアメリカのメディアが非常に注目して、PR効果がすごかったんで
す。拉致問題は人権問題で、人道上もひどいじゃないかという抽象的な話ではな
くて、そこに生身の人間がいるということなんです。

 一般の人の中には、拉致問題というと人が連れ去られた話かとなりますが、横
田めぐみさんについて言うと、13歳の女の子が帰宅途中に連れ去られた。そし
て横田めぐみさん自身もそうだし、拓也さんや家族がいるんだ、と。40年間も
会えないということがどれほど残酷でつらいことなのかということです。

 飯塚耕一郎さんに至っては1歳で拉致され、お母さんの顔を覚えていないと言
われる。母と言わずに、「八重子さん」とおっしゃる。こんな残酷なことが起こっ
ている。飯塚耕一郎さんにとってもそうだけど、1歳の乳飲み子を置いて連れ去
られたお母さんにとってはどんなにつらいことなのか。聞いているだけで涙がこ
みあげてくる。そして初めて北朝鮮が何をやったのか「分かる」んです。

 国際的には主権侵害で、かつ人道上の問題だではなく、生身の人間が苦しんで
いる。むごいことが起こっている。同じように、オットー・ワームビアさんのお
父さん、お母さん、弟さんと会われた時、耕一郎さんが、「オットーさんはどう
いう人だったのですか」と質問をされたんです。

 お子さんを亡くされたばかりだからショックを受けられるのかなと思ったら、
すごく喜んでいた。「よくぞ聞いてくれた」と。それは山谷先生が言われたよう
に、「イケメンというかかっこいいというか、そして頭のいい子で、学ぶことが
大好きで、生きる情熱を持った子だった」と。

 そんなことをおっしゃるんです。これこそまさに生身の人間がそこにいて、そ
して家族が犠牲になったということを知ることによって、「こんなことは許せな
い」ということが広がっていく。

 なぜこんな細かいことを言うかというと、政府はもちろんしっかりとやっても
らわなければいけないんですが、日本政府は安倍総理の強いリーダーシップのも
としっかりやっています。そしてアメリカの協力を得て、アメリカも政府一丸と
なって協力してくれている。

 そしてご家族、救う会、そして本日お集まりの応援してくださる皆様。ここが
一番大事なんです。世論の後押し、「北朝鮮は許せないんだ」ということをみん
なが思っているということ。アメリカで私が感じたのは、みんなそういう認識を
持っているということです。

 世論の一部には、「日本は蚊帳の外に置かれているんじゃないか」とか、「せっ
かくの南北の融和ムードの中で、拉致にこだわって水を差すのか」というのもあ
りますが、全く違います。

 アメリカの中では、金正恩のパフォーマンスについて、「こんなものに騙され
るか」というのが一般的な認識です。皆さん方が、「とくかくこれは許せない」
と思っている。

 同じように日本の中でも、「取り返さないといけない」と。これだけ辛い思い
をしていらっしゃる方々の思いをしっかり受け止め、解決に向かて頑張っていく。
そのためには世論の後押しがなにより大事だと思います。

 今日お集まりの皆様は長年にわたってご支援されている方々だと思いますが、
日本国民がわが事として、「これは許せない。なんとしても取り返せ」いう思い
で後押しをしていただくこと、このことが北朝鮮へのプレッシャーになっていく
と思います。

 日本が蚊帳の外にあるんじゃなくて、北朝鮮を何とか蚊帳の中に押し込めて解
決をさせる。世界が一丸となってやっているんだと。「蚊帳の外」という意味の
蚊帳ではなく、蚊帳の中に押し込めて核・ミサイル・拉致を解決させるんだとい
うこと。このことで一致団結していきたいと思っています。

 最後に帰り際に拓也さんと話をして、「これを最後の訪米にしたい」と。その
通りです。こんなことをいつまでもご家族にやらせてはいけない。「あの時あん
なことがあったね」と言えるように、そして日朝会談があるのかどうかも含めて、
結果を出すためにしっかりと頑張っていきたいと思います。どうか皆様方のご理
解と後押しを宜しくお願いいたします。ありがとうございました(拍手)。

西岡 それでは一緒に訪米した横田拓也さんと島田さんに登壇してもらいます。
なお、先ほど言いましたが5人の先生が訪米してくださり、また加藤大臣も一部
我々と一緒に行動してくださいました。元大臣2人、現役大臣1人、それらがみ
んな拉致問題を訴えると言う体制で訪米しました。

 そして何よりも家族会事務局長の横田拓也さんが1週間ずっと、忙しい中休み
をとって参加し、今日も参加してくれました。ニューヨークでの拓也さんの訴え
(メールニュース5/18)も配布資料にありますが、どんなことを訴えてきたのか、
そして今どんなことを考えているかをお話ください。

◆「解決の権利は北朝鮮ではなく拉致被害者家族が持っている」

横田拓也(横田めぐみさん弟、家族会事務局長)

 皆様、こんばんは(拍手)。今回の訪米の行程表は、配布資料の中にあります。
家族会、救う会、拉致議連合同で行き、かつ現地アドバイザーのスーザン・古森
さんも、ワシントンDCでは最初から最後まで支援をしてくださり、私たちの行
動が全うできたわけで、改めてお礼を申し上げたいと思います。

 行程表を見ると、朝から夜まで、時には分刻みで動いて活動してきました。今
回も国務省、国防総省、国家安全保障会議、ニューヨークでは国連代表部とシン
ポジウムということで、関係者の方とお話をしてきました。

 今回の訪米は、日本を発つ時にもお話しましたが、北朝鮮問題が日本国内でも、
世界でも安全保障の問題に焦点が置かれています。核・ミサイル問題です。「そ
れだけではないんですよ」ということを、私たちが生の声を持って伝えにいくこ
と、人権問題・拉致問題を忘れてほしくないということを伝えるために訪米しま
した。

 そして先ほど議員の先生方からもお話があったように、「今回こそ最後」の意
思を持って、真剣に伝えるという覚悟で訪米してきました。

 アメリカの要職者の方々に伝えるにあたって、いつも同じことを言っていたの
は、日本側が求める解決は、4月の国民大集会でも話がありましたが、「全拉致
被害者の即時一括帰国」であると。これが果たされない限り日本は許さない。拉
致被害者家族は許さないんだということを、全員に同じことを伝えてきました。

 我々はこの十何年間、数十回に渡って訪米し、ヨーロッパにも行ってきました
が、どちらかというとこの拉致問題を1から説明して分かってほしいという積上
げ型の活動に終わっていたんですが、今回はトランプ大統領が国連総会でお話し
てくださり、それを各省庁の方が全員知っているということになり、私たちが1
から説明することはほぼなかったということです。

 向こうからも同じことを言ってくださり、また自分のボスに伝えると。国務省
ならポンペイオ長官、国防総省に行けばマティス長官に伝えるということで、私
たちの言っていることが全部上まで伝わるという組織の強みも実感しました。

 また元国務副長官のアーミテージさんは、先ほど議員の先生からもご紹介があ
りましたが、「拉致問題の解決というのは、金正恩には決める権利がない。拉致
被害者家族が『これでいい』と言えばいい。だめなものはだめで、つまり解決の
権利はあなた方が持っている」と私たちにコメントしてくださいました。

 まさにその通りで、金正恩がこれからあらゆる手を使って幕引きをはかろうと
してくることでしょう。そのことを絶対私たちは認めてはならないし、国際世論
も絶対それを認めてはならないと考えています。

◆米朝交渉で金正恩に読ませるパネルを託した

 そしてポッティンジャーさんと会いました。私たちが去年9月に会った時には
NSCの上級部長だったのですが、今の肩書は次席大統領補佐官で、格上げになっ
ています。つまりトランプ大統領とさらに情報交換する頻度、密度が高いという
ことです。

 米朝会談前ということで、お忙しい時期でしたが、会った時にはもう私たちの
ことを全員顔を覚えていてくださり、本当に強い握手で迎えてくださいました。
そして私たちの話を全部聞く前から知っているというようなことをお話されてい
ました。今回の訪米でこの方には絶対につながなければいけないと、行く前から
考えていました。

 また、こういうパネルを作りました。左側に横田めぐみが拉致される1年前の
日本海を眺めている幸せな家族の写真です。右側は、田口八重子さんと1歳の耕
一郎君が写っている幸せそうな写真です。そして英語で幸せな時間ですよという
ことを書いてあります。

 さらにその下に、私の方は「大切な姉を返せ!」と、耕一郎君は「母に会いた
いから返せ!」と日本語で直筆で書いて、そして西岡先生に朝鮮語に翻訳してい
ただいて、他にもこの二人以外に多くの被害者がいて解決されなければならない
とあります。

 これをポッティンジャー補佐官に渡して、日本が作ったものだから米朝会談で
使えるものかどうか分からないが、是非使ってもらって金正恩につきつけてくれ、
と。朝鮮語でも書いたのはそういうわけなんです。「日本で書いても英語で書い
ても読めません、分かりません」と言いかねないので、朝鮮語でその場で読んで
もらって否定できないようにするために、こういうツールを作ってお預けしまし
た。

 実際にこれをアメリカが使ってくださるかどうか分かりませんが、こういうこ
とをしたことでポッティンジャー補佐官には十分私たちの意図が分かってくれた
のではないかと思います。

 活動報告は議員の先生方がお話されましたので、今の状況だけ言いますと、昨
日、今日ぐらいから北朝鮮が南北会談、米朝会談に対して懐疑的な物言いをつけ
ているということですが、私個人としては何も驚いていません。

 4月22日の国民大集会でも同じことを言いましたが、宥和的ないい顔をして
すぐに交渉のテーブルを蹴りますよということをお話しましたが、また過去の常
套手段を繰り返しています。何の驚きもないです。

 ただ1点だけ違うのは、北朝鮮がここで同じようなことを繰り返せば、間違い
なく明るい未来は描けない。アメリカの高官が昔言っていましたが、ここで一歩
間違えれば、サージカル・ストライク、外科的措置を被る可能性があるというこ
と。それを金正恩は真剣に考えて、またとないチャンスをいい方向に変えて、安
全保障問題の解決、人権問題の解決、拉致問題の解決、そして北朝鮮国民の平和
を、彼がリーダーである以上は牽引しなければならない責任があると思っていま
す。

 それが最後のチャンス。私たち被害者家族もほぼ最後のチャンスに近いと思い
ますが、彼自身にとっても最後のチャンスであるということを認識しなくてはい
けないと考えています。

◆段階的な交渉はだめ、強い交渉に出てほしい

 最後に、シンポジウムでお話した原稿を今日皆様方にお配りされていると思い
ますが、一部を読み上げたいと思います。「二国間・多国間にかかわらず、全拉
致被害者達の即時一括帰国が果たされない限りあらゆる経済支援や他国が支援し
た援助の負担をする事があってはなりません」。

 ここは日本政府はきっちり守ってほしいし、対話のための対話の日朝会談には
全く意味がないと思っています。色々な外野がいて、安倍さんに形だけ日朝会談
をするべきだという方がいるんですが、私たちはそんなことは考えていなくて、
必ず全被害者が帰れるために日朝対話、日朝会談があるならばそれは結構なので、
じっくりと腰を据えて、北朝鮮にこれまで以上の圧力をかけて、必ず全員が帰っ
てこれるような戦略を練ってほしいと思います。

 小野寺さん(防衛相)も同じことをおっしゃっていましたが、段階的な交渉を
やるのはだめで、3人帰ってきたから緩和とか、段階的な交渉は全く無意味だと
思っています。全被害者の一括帰国が果たされて、それが確約できなければ何の
意味もないということを日本政府はきっちり守って、強い交渉に出てほしいと考
えています。以上です(拍手)。

西岡 もう一人、ご報告を受けたい方が来てくださいました。家族会、救う会、
拉致議連の訪米団とは別ですが、政府主催のシンポジウムのために、特定失踪者
家族会の生島さんが、代表してニューヨークに行って、訴えてくださいました。
今日来てくださいましたので、アメリカでどんなことを訴えてきたのか、ご報告
をいただければと思います(拍手)。

◆特定失踪者について知ってもらえるきっかけに

生島馨子(特定失踪者家族会幹事、生島孝子さん姉)

 皆様、こんばんは。どういう気持ちで行ったか、帰ってきてどう思っているか
について、一言お話させていただきます。

 私は勉強不足で、どういう日本人で、私が何を訴えたらいいのか、どういう意
図で特定失踪者の代表として発言させていただけるのかを、全然調べもしないで
気軽に出席しました。

 東京で毎月署名活動をしてくださる桜応援団というのがあり、そこによくご一
緒させていただいて訴えるんですが、東京では特定失踪者のことがほとんど知ら
れていません。うちの妹は笹塚でいなくなったんですが、その近くの新宿でやる
と、「えっ、東京で。新潟じゃないの」と、そういう方がほとんどだったのです。

 それが15年も続いていましたが、家族会の方々がトランプ大統領にお会いに
なったその後、解決するんじゃないかという気持ちが私の中で大きくなって、も
しそうなったら特定失踪者はどうなってしまうんだろうと、段々恐れを抱いてき
ました。

 それで、特定失踪者も一言言わせていただけるというのであれば、世界の国連
の場で他の人もいるということを言っていただければ、ブーメランのようにそれ
が日本に戻ってきて、日本の人たちが知ってくださるきっかけにもなる。

 また日本人だけじゃなく、韓国にもいる。たまたまアメリカの3人の方が今回
帰ってきましたが、他の国もいっぱいいるわけです。そういう人たちにも同時に
理解してもらえるきっかけになるんじゃないかと思って参加させていただきまし
た。

 政府の方々、また関係者の方々、議連の先生方が温かい心で特定失踪者にも目
を向けてくださった今回のことをとてもありがたく思っています。そして今回で
終わらず、これが段々国民の中に広がってきて特定失踪者のことをもっと知って
いただける機会になったらいいなと思います。ありがとうございました(拍手)。


(3につづく)

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