救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

兵庫集会のアピール(2002/03/27)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2002.03.27)

■兵庫集会のアピール

 24日に神戸市で開かれた緊急報告会は有本恵子さんのご両親や西岡力全国協
議会幹事(救う会関東協議会会長)らが参加して開催されました。ここでは特
に中山正暉代議士の恫喝が問題になり、厳しい批判の声が相次ぎました。結果
的に昨日(26日)朝、中山代議士は拉致議連及び日朝議連会長辞任を表明しま
した。拉致議連は本日総会が開催されますが、新執行部のもとで新たな活動が
開始します。首相官邸のプロジェクトチームの活動と合わせ、全体の動きに弾
みがつくことが期待されています。

 19日に御家族と会ったときは言葉少なだった小泉総理も2日後に訪韓したと
きは拉致問題について積極的に言及し、これには韓国の被害者家族も喜んでお
られました。この流れをさらに確実なものにするため、一層の御協力をお願い
申し上げます。

 以下は神戸での報告会で採択されたアピールです。

★有本恵子さん拉致事件緊急報告会アピール

本日、私達は有本恵子さん拉致事件緊急報告会に集い、事件を取り巻く情勢が
大きく動いているこの機会にこそ、一刻も早い拉致被害者の救出を実現させる
べく、以下アピールを採択する。


1.今回の有本恵子さん拉致事件の認定は、恵子さんの失踪から19年、ご両
親の元に「恵子さんが北朝鮮で生存している旨」の情報がもたらされて14年、
「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会」が結成されてから6年が経過しての認
定であり、遅きに失したと言わざるを得ない。しかし、この失われた「とき」
を無為にすることなく、ご家族の切なる思いに応える為にも、今後の捜査、外
交交渉、そして事実の公表が関係各機関により迅速に執り行われることを求め
る。

2.昭和63年(1988)9月に有本さんにもたらされた「生存情報」では、
北海道のIさんと、熊本県のMさんは、その手紙の中で共同生活を強いられて
いる事を訴えており、Iさんに至っては、日本赤軍よど号ハイジャック犯人グ
ループ妻達と一緒に写ったスナップ写真が公開されている。また神戸市出身の
田中実さんなど、被害者総数は70名?100名以上とも言われており、より
正確な拉致事件全般にわたる情報開示を、政府・外務省・警察に対し強く求め
るものである。

3. 3月11日の八尾恵氏の証言は、拉致実行犯である彼女自らが、有本恵
子さん拉致事件を明らかにしたことにより、拉致事件は大きな展開をみせてい
るが、彼女が知り得る北朝鮮のテロ行為について、一日も早く証言することを
求める。
 更に、刑事訴追を受け公判中の赤木(金子)恵美子や、八尾恵氏の元夫であ
る柴田泰弘、北朝鮮で拉致被害者と会っていると思われる、帰国したよど号グ
ループの3人の子供達など関係者と、相当数居る拉致事件に関わった全ての人
々は、拉致被害者救出のために協力する事を、強く求める。

4.この期に及んで、自民党の中山正暉衆議院議員や社民党の辻本清美衆議院
議員が、北朝鮮政府スポークスマンと見紛う様な発言をした。また、事件解決
に向けた様々な交渉にあたる外務省においては、「拉致事件解決に向けた国会
決議」に反対する者が、要職に在るという新聞報道もあった。しかし、親北朝
鮮政治家による妨害は今に始まった事ではない。
 ご家族と直接面談して、「拉致事件をおろそかにしない」旨を約束した小泉
首相には、今度こそ毅然とした態度で、あらゆる妨害を排除して拉致事件解決
のために強いリーダーシップを発揮する事を要望するものである。

平成14年3月24日
「有本恵子さん拉致事件緊急報告会」参加者一同

■有本さんご両親28日に兵庫県知事と会見

 以下、長瀬猛救う会兵庫代表からのニュースです。

 有本恵子さんのご両親である有本明弘さん・嘉代子さんは、恵子さんをはじ
めとする拉致被害者の早期救出を要望すべく下記要項にて井戸敏三兵庫県知事
と会見することが決まりました。また同日、矢田立郎神戸市長との会見も実現
にむけて調整中です。

日時 3月28日(木)13:30?約10分
場所 兵庫県庁内
立会者 自民党兵庫県会議員 原 亮介 先生
救う会兵庫 長瀬 猛
岡田 かずのり
※会見終了後、県庁内記者クラブにてご両親の記者会見が予定されています。



「兵庫県下100万人署名実現に向けて」

 有本恵子さん事件の認定を受けて、「拉致事件」が大きな展開をみせる中、
かつてない程に地元の関心も高まっています。
去る3月24日の「緊急報告会」には、日曜日の午前中にも拘わらず、マスコ
ミを含め80名以上の参加者を数えました。
そこで、救う会兵庫としましては、広範な市民運動へのステップとすべく「県
下100万人署名の実現」をスローガンに、新たなボランティア組織を作って
行く所存です。

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発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会
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