救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

「今年中に全拉致被害者の救出を!」国民大集会全報告2(2017/09/21)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2017.09.21)

■「今年中に全拉致被害者の救出を!」国民大集会全報告

櫻井 次に、拉致問題担当大臣の加藤勝信さんにお願いいたします(拍手)。

◆北朝鮮に対する国内外を通じた強いプレッシャーをかける

加藤勝信(拉致問題担当大臣)

 本日は台風の中、そして前日からお泊りの中で、たくさんの皆様がこの国民大
集会にお集まりいただきましたこと、担当大臣としても心から御礼を申し上げま
す。

 先ほど総理からもお話がありましたが、久米裕さん、そして松本京子さん、横
田めぐみさんが拉致されて40年という年月が流れたわけです。ご家族を初め、
多くの皆さん方の戦い抜かれた結果として、2002年に5人の拉致被害者の方
々が帰国されたわけですが、残念ながらその後一人の拉致被害者の帰国も実現で
きていません。

 私も担当大臣として2年近くこの職にありますが、この間、拉致被害者の方々
の具体的な帰国に向けての道筋も残念ながら見いだし得ていない。全く痛恨の極
みであり、拉致被害者の方々、そしてご家族の皆さん、関係者の皆さんには、本
当に申し訳なく思うところであります。

 また、こうした長い年月が経つ中で、ご家族の皆さんも被害者の皆さんも高齢
化を一年一年されているわけで、今年の家族会・救う会の運動方針にも初めて
「今年中」という文言を盛り込まれた思い、もはや一刻の猶予も一日の猶予もな
らないという切迫感を私たちも共有させていただきたいと思っています。先ほど
私も、総理と一緒にご家族の話を聞かせていただき、その思いを新たにさせてい
ただいたところです。

 しかし残念ながら北朝鮮は、拉致問題に真摯に対応しようとするどころではな
く、ご承知のように核の実験をし、そしてわが国の上空に弾道ミサイルを飛ばす
という暴挙を繰り返しているわけで、こうした問題には断固として対応していか
なければなりません。

 総理も言われたように、国際社会と連携して最大限の圧力をかけていかなけれ
ばなりません。日本時間の12日に採択された安保理決議では、北朝鮮の石油分
野における供給規制など、北朝鮮に対する圧力を、従来にない新たな段階にまで
強化しました。北朝鮮に政策を変えさせなければならないという国際社会の強い
意志を全会一致で示したものだと思います。

 しかしこうした中で、日本人の拉致問題が埋没するのではないか。決してそう
いうことがあってはならないわけです。私たちも、安倍内閣の最重要、最優先課
題であり、この問題は政府が率先して取り組まなければならないということで、
これまでも取り組んできました。さらにこの姿勢を一層強くして取り組んでいき
たいと思います。

 また国際社会との連携を進めていく。拉致問題は基本的人権の侵害という国際
社会全体の普遍的な問題であるということで取り組み、国際社会においても、ま
た国連の場においても大変高い関心を得ています。

 先ほど総理のお話にもありましたが、家族会、救う会、拉致議連の皆さんには、
先般訪米していただいたところです。日本政府としても、様々な機会を通じて加
盟国に、また国連の人権プロセスの活用等をはかって、北朝鮮に対し、拉致被害
者の一日も早い帰国に実現に向けた具体的な行動を取るよう強く求めます。

 また北朝鮮情勢が緊迫する中、朝鮮半島有事の際、北朝鮮にいらっしゃる拉致
被害者の方々を初め、邦人に対する情報提供の在り方についても、関係省庁と連
携し具体的な情報提供の方策について鋭意検討を進め、必要な対応がしっかりで
きるよう取り組んでいるところです。

 北朝鮮に拉致された方々の救出はもちろん政府が先頭に立って取り組むべき課
題ですが、しかしこうして日本国民の皆さん方が、「拉致問題は絶対許せない」
という強い怒り、そして一日も早い帰国を実現したいという決意を、今日の国民
大集会で、また今日お出での皆さん方がそれぞれの地域で、署名活動、あるいは
集会を通じて結集をしていただいています。

 こうした活動を我々もしっかり受け止めていかなければならないと思います。
北朝鮮に対する国内外を通じた強いプレッシャーをかけ、そして北朝鮮の最高指
導者に、「拉致問題を解決しなければ北朝鮮には明るい未来がない」という総理
の言葉の真意をしっかりと理解させ、一日も早いすべての拉致被害者の帰国につ
ながる具体的な行動を引き出せるよう、私たちもあらゆる施策を駆使して取り組
みたいと思っています。

 この集会を通じて、皆さん方の声が、拉致問題解決に向けた力強い後押しをし
ていただけますことをお願いして、私からの挨拶とさせていただきます。どうぞ
宜しくお願いいたします(拍手)。

櫻井 加藤大臣ありがとうございました。ではここで、自民党拉致問題対策本部
長の山谷えり子さんにお願いします。今回訪米団の団長として行かれました。ア
メリカでの議員の方々との懇談とか向こうの様子などについて、ご報告もかねて
お願いいたします。

◆拉致問題解決のタイミングは今

山谷えり子(自民党拉致問題対策本部長、元拉致問題担当大臣、参議院議員)

 皆様こんにちは。

 北朝鮮の暴走は許すことができません。暴走が止まりません。核・ミサイル問
題が深刻です。またサイバー問題もとんでもない状況で世界を混乱に陥れていま
す。そしてこのような状況だからこそ北朝鮮がいかに非道、無法な国であるかを
訴え、そして何としても、拉致問題、人権侵害問題の契機としていかなければな
らないと考えています。

 自由民主党の拉致問題対策本部では、活発な議論や具体的な行動をみんなで行っ
ているところです。春には、ヒト、モノ、カネあるいは船舶検査のありかた、ま
た朝鮮学校や朝鮮大学校についてどのように考えていくか等13項目のアクショ
ンプランを政府に提出しました。政府はその一部を具体的に実行し始めています。

 またこの夏は、積極的な議員外交として、議員たちが手分けをして様々な国々
に拉致問題のパンフレット、英語や中国語、韓国語、フランス語やドイツ語等様
々な国々の言葉で書いたものを持って、拉致問題の説明をしてきました。

 また日本には平壌に大使館を置く24か国・地域の駐日大使館を回りながら、
情報収集・分析をし、また朝鮮半島有事の時にはこんな連携をしていただきたい
ということも含めて説明してきました。

 これからもさらなる制裁強化策について、部会等を開きながら拉致問題解決の
ために、決してあきらめず、必ず解決していくという思いで行動していきます。

 また、日本国家として、拉致問題が長年放置されてきたという現状、国の在り
方を恥と思って、主権国家、独立国家としてきちんと国民の生命・財産を守れる
国にしていくために情報収集の強化や憲法改正等もしていかなければならないと
思っています。

 さて、拉致議連、家族会、救う会の皆様とともに、自民党からは4名が参加し
ましたが、先週1週間、ワシントン、ニューヨークに行ってきました。昨日帰っ
て来たばかりです。

 ワシントンでは、国務省、国防総省、NSC、そしてアメリカの議会の政治家
や立法担当者等にお会いしてきました。安倍総理がトランプ大統領に拉致問題を
説明し、また北朝鮮とはどういう国かということを話してくださっていましたの
で、そうしてこういう状況だから、「安倍総理の言ったことは本当だ」、「北朝
鮮とはそういう国なのか」というような関心と理解が深まっておりました。

 私たちも毎年のように行っていましたが、今回は非常に鋭い、専門的な質問を
受け、また意見交換ができたと思っています。テロ支援国家として再指定してほ
しいと要請しました。

 そしてシンポジウムを開きました。アメリカ人で拉致されたと思われるデヴィッ
ド・スネドンさんがおられます。お母様もお兄さんもそのシンポジウムにいらし
て、訴えられました。

 スネドンケースにつき、私たちが情報収集してアメリカに持っていったのはも
う何年も前です。だんだん関心が高まってきて、今や下院の本会議でもスネドン
ケースをちゃんと調査せよという決議が通って、上院でも通ろうとしている状況
です。

 そういう中で国務省も非常に関心を持って、スネドンさんが北朝鮮に拉致され
たのではないかと思われる中国の場所にも自分は行ったという政府高官もおられ
ました。

 このように日米の連携は今密になりつつあります。北朝鮮は圧力が強まり、孤
立化した時に譲歩してくるということが、過去の私たちの経験からも分かってい
ます。そのことも説明しました。

 2002年、ブッシュ大統領が「悪の枢軸」と言って、核・ミサイル開発をや
めない北朝鮮に対して、「軍事行動も辞さず」という強い態度を示した時に、日
本人拉致被害者5名が帰国しました。

 今の状況はその時以上だと思います。そして解決への扉を大きく開いていかな
ければならないと思います。

 国連では安保理決議が採択された後でしたので、次々に各国大使にお会いしま
した。日本に強い共感を持ってくれる国の大使、また北朝鮮にこれまで理解を示
していたと思われる国々の大使にもお会いして、「暮れの12月、国連の安保理
で是非この拉致問題を議題として取り上げてほしい」とお願いしました。非常任
理事国であと1か国足りないんです。その1票を取るために、しっかりと説明を
してきました。

 アメリカのジョセフ・ケネディさん36歳は、ケネディ前駐日大使の従兄弟の
お子さんですが、「拉致問題の解決には日米が連携して一寸の隙もないことを見
せていくことが解決につながる」という言葉も聞きました。

 私たちが国連を回って帰ったその直後の一昨日に、一発のミサイルが飛びまし
た。各局のニュースをアメリカで見ました。大きく取り上げていました。日本列
島の地図、飛んだ軌跡、それがグアムにも届くのではないかということも含めて
非常に詳しく報道していました。

 そして官邸での安倍総理の記者会見が日本語で流れて、その後にトランプ大統
領の映像資料として日本の国旗とアメリカの星条旗がぴたっとくっついているニュー
スの映像も見ました。

 国連は400ページ近い、拉致問題人権侵害問題の調査報告書を出しています。
今皆さんそれを読み返しながら、この拉致問題人権侵害問題にどう向き合わなけ
ればならないか、国際社会の連携は強まりつつあります。

 北朝鮮の人々も助けなければなりません。圧力をかけた時譲歩してくるのが北
朝鮮です。拉致問題解決のタイミングは今です。すべてのことに時がある。長い
長い間、被害者や被害者のご家族、皆さん方に苦しみを与えて本当に申し訳なかっ
たと思います。でも解決のためのドアを大きく開いていく時は今です。

 皆さん一致団結して、自民党、超党派拉致議連、やれることのすべてをやって、
すべての被害者が祖国の土を踏み、みんなで喜びあえる日を迎えるために、頑張
りぬいていきたいと思います。どうぞ皆様宜しくお願いいたします(拍手)。

櫻井 山谷さんありがとうございました。次に、民進党拉致問題対策本部長、渡
辺周さんお願いいたします(拍手)。

◆朝鮮総連に独自の圧力、制裁を

渡辺周(民進党拉致問題対策本部長、衆議院議員)

 時間が押していますので、簡潔に訴えさせていただきます。昨日までの訪米団
の中に、民進党からは元拉致問題担当大臣の松原仁先生に行っていただきました。
アメリカとの話し合いの中にも、参加をさせていただきました。

 当然その中でも議論されていると思いますが、国際社会には様々な思惑があり
ます。中国とロシアは一枚岩にはならない。しかし、核とミサイルについては、
国際社会が原油の制限とか、外貨の有効な獲得源となっている労働者についても
国際社会が厳しい包囲網を作る。当然のことです。そしてもう一つ忘れてはなら
ないのがストックホルム合意。拉致被害者の再調査の約束をしながら、後になっ
て、「拉致問題については誰も関心がない」等ということを北朝鮮の担当者が平
気でほざく。

 それに対して、今までどなたも言わないのですが、なぜ朝鮮総連に対して圧力
をかけないのか(拍手)。朝鮮銀行に投資したあの公的資金はどうなったのか。
わが党の原口議員が委員会で取り上げています。わが国独自の圧力、制裁をかけ
ることはできる。そのことを我々は、「政府与党がやらないのであれば、ぐうの
音も出ないような対案を出して、是非この国会の中で受け止めざるを得ないよう
な具体的な提案をしていきたいことを一言申し上げます。

 そのためにも皆様方のお力添えを心からお願い申し上げ、ご挨拶とさせていた
だきます。ありがとうございました(拍手)。

櫻井 渡辺さんありがとうございました。次に、公明党拉致問題対策委員長の上
田勇さん、宜しくお願いいたします(拍手)。

◆単に話し合うだけの対話では意味がない

上田勇 (公明党拉致問題対策委員長、衆議院議員)

 みなさんこんにちは。今日は大変な悪天候の中、国民大集会にこのように大勢
の皆様方にご参集をいただき、誠にご苦労様です。

 非常に長い年月が流れ膠着した状態が続いています。被害者の皆様の思い、そ
してご家族の心情を考えた時に、本当に大変なことだと察します。私たちも、政
治に身を置く者の一人として大変責任を重く受け止めています。

 今北朝鮮をめぐる情勢が大変緊迫し、先行きの見通しが混沌としてきたのが事
実です。政府からは、今日は安倍総理からもご挨拶がありましたし、またこれま
での総理や官房長官の様々な発言でも、拉致、核、ミサイルを一括して解決して
いくというわが国の方針が示されています。

 また国連安保理の議論の中でも、わが国政府からは、とにかくこの拉致問題を
大変重視していることを再三訴え、決議の中にも、北朝鮮に住むすべての人の人
権を守るということも盛り込まれた。そういう政府の今の対応を信頼し、またそ
れを強力に進めるように私たちもバックアップしたいと考えています。

 こうした難しい状況の中ではありますが、それだけに、先ほどから色々な先生
方のお話にもありましたように、この状況を打開するチャンスの糸口も見えてく
ると思っています。是非今の北朝鮮に対し、国際社会がしっかり圧力をかけて、
その中で問題解決の糸口をみつけていかなければならないと考えています。

 もちろんわが国政府が、圧力と対話、対話と圧力を基本方針とし、もちろん対
話がなければ解決はできないんですが、今の状況の中で、単に話し合うだけの対
話では意味がないと思います。

 拉致、核、ミサイルを解決していくんだ、そういう方向が見えるまで今の方針
を続け、その中から解決に向けての交渉を進めていけるように私たちも政府の対
応をしっかりバックアップしていきたいと考えています。

 そして今日全国各地からお集まりいただいた皆様方、それぞれの場所、それぞ
れの立場で拉致問題を解決に向けて、私たちも全力をあげていきますので、皆様
方のしっかりとしたご支援、強固な後押しをいただけますようお願いして、私の
ご挨拶とさせていただきます。宜しくお願いいたします。ありがとうございまし
た(拍手)。

櫻井 上田さんありがとうございました。

(3につづく)


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