救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

参考情報 正念場を迎えた北朝鮮核問題(2017/09/05)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2017.09.05)

 以下は、救う会・西岡力会長が国家基本問題研究所の「今週の直言(9/4)」
に寄稿したものです。北朝鮮の核実験を拉致問題の観点からどう見るかを考える
際の参考情報として全文を掲載します。

■参考情報 正念場を迎えた北朝鮮核問題

 9月3日、北朝鮮が6回目の核実験を強行した。私はその前日に北朝鮮内部とつ
ながる情報源とソウルで会って、次のような話を聞いていた。

「金正恩が7月か8月に、人民軍作戦部に『米国に最大限の圧力をかけよ。核実験
もせよ。ミサイルももっと発射せよ。潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)も撃て。
SLBMを搭載できる大型潜水艦(まだ原子力潜水艦の製造技術はないので、原潜で
はない)を造れ。100発同時に撃てば米国も迎撃できない。米国に軍事的圧力を
徹底してかけ、交渉に引き出せ』と指示した。北朝鮮が経済力で韓国に追いつく
ことはもはや不可能だ。同じアジアの共産国であるベトナムにも追いつけない。
 金正恩は米国と談判するしかない。北朝鮮を核保有国と認めさせ、平和協定を
結び、米軍を撤退させるつもりだ」

●トランプ大統領と「談判」の賭け

 同じ情報源は5月に、「北朝鮮は4月下旬に核実験を行うことを準備した。100
キロトン級のこれまでにない威力の実験で、小型化された核弾頭の実験だ。これ
に成功すれば弾頭の小型化は完成する。実験の数日前に中国に通報したところ、
国境を封鎖すると脅されて、金正恩の妹、金与正が中国は金正恩政権を倒そうと
していると忠告したので金正恩は実験を延期した」と語っていた。

 今回の実験の威力は日本の防衛省の推定で70キロトンだというから、5月の情
報も信憑性が高い。つまり、金正恩は中国が国境封鎖をすると脅しているにもか
かわらず核実験を強行し、実験を成功させたことになる。国連安保理で北朝鮮へ
の石油供給の禁止が決議され、北朝鮮の出稼ぎ労働者の雇用も大幅に制限される
だろう。それを承知の上で、トランプ米大統領と最後の談判をするという賭けに
金正恩が出てきた。

●拉致被害者救出は譲れない

 金正恩の足元も不安定だ。韓国の情報関係者によると、朝鮮労働党中央の幹部
や秘密警察に当たる国家保衛省の幹部が頻繁に連絡してきて、自分が韓国に亡命
した場合の処遇について真剣に質問するという。今年は夏の水不足のため秋の米
とトウモロコシの収穫はかなり悪いと予想され、来年春には餓死者が出るのでは
ないかという声が北朝鮮内部から聞こえてくる。

 トランプ大統領は、米国本土まで届く核ミサイルを北朝鮮に持たせた大統領と
して歴史に名を残すことは避けたいはずだ。徹底した対北朝鮮経済封鎖を実施し、
それに同調しない中国とロシアの企業には2次制裁を科して、国際金融システム
から追放する措置を取るだろう。それでも金正恩は核ミサイルの開発を放棄しな
いだろうから、軍事行動、すなわち金正恩を除去する「斬首作戦」の準備を進め
るはずだ。

 事がそこまで及んだときに、金正恩は自分の命を守るために中身のある交渉に
応じるはずだ。そのときが勝負だ。日本は米国と足並みを揃えて北朝鮮に最大限
の圧力をかけながら、拉致被害者全員の帰国を対北要求の譲れない線として死守
しなければならない。いよいよ正念場だ。(文中敬称略)

以上


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