救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

北朝鮮最新情勢と救出戦略-東京連続集会92報告4(2016/08/04)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2016.08.04)

■北朝鮮最新情勢と救出戦略

◆横田さんたちがお孫さんとの再会で満足したと報告している

西岡 金正恩氏の対日政策は、3つの岐路に立っているわけです。まず2年前に
始めたように、拉致被害者の大部分は返さないで、日本をだましてお金を取る。
制裁を解除させるという方法です。そのために日本人妻の問題や、もしかしたら
生きている被害者を殺して、「遺骨」を作ることも準備している。返す決断をし
ないのに、日本から何か取ろうとして、新たな死亡の証拠を出そうとしている。
その決断は、今の所、させないようにしている。

 もう一つはやめるということ。日本は相手にせず、2年前以前に戻る。拉致は
解決した問題で、匂いもないという2年前に戻る。これもしていない。

 そして一番難しい道ですが、被害者を返すという決断をするという3つめの選
択も残っている。この3つの選択の内、どれを選ぶかは、まだ彼は決断していな
い。しかし、2年前よりも明らかに状況は彼に不利になっている。

 国際社会の制裁が強まり、日本の制裁も強まった。韓国が本気でレジーム・チェ
ンジになり、アメリカもなった。中国は半身ですが、不快感を隠さないで制裁に
表向き賛同している。しかし、まだ決断していない。

 横田さんたちがお孫さんとの再会で満足するんじゃないかと思っている間は決
断しません。そういうことをしようとして、2年前に計画を作った統一戦線部の
グループはそれでやりたいわけです。

 そうでなければ、自分たちが上げた計画は失敗だったということが分かって、
独裁システムにひっかかって、自己批判して殺されなければならなくなるかもし
れないから、必死で「もう娘のことはそれほど考えていませんよ」と、「お孫さ
んのことが第一なんですよ」と報告を上げているわけです。

 それは間違っていると彼(金正恩)が分かった時に、真の決断ができるのでは
ないか。そういう方向に少しずつですが、来ている。アメリカが人権を理由に制
裁をする、それも金正恩を名指しするとは私も思わなかったのです。オバマ政権
は核を重視して、拡散をとめるのが彼の優先目標ですから、核でやるというのな
ら分かりますが。

◆「オバマも朴槿惠も完全にレジーム・チェンジ政策に入った」

 金正恩に対する制裁は、根拠になった法律が2つあって、今年の2月に北朝鮮
人権強化法が通った。この北朝鮮人権強化法は、オバマ大統領が既存の法律を使っ
て早く制裁をかけろと言い、かけるかどうかを議会に報告しろということが書い
てある。

 既存の制裁というのは、実は去年の1月にソニーピクチャーズがハッキングに
あった。それに対してオバマ大統領が、大統領令を出した。核問題、テロ、ハッ
キング、そして人権侵害を理由に、アメリカが個人や組織を対象に制裁をかける
ことができるというものです。人権も入っていたのです。

 「人権を理由に制裁をかける枠組みができたのだから拉致を理由に制裁をして
くれ。個人では辛光洙が一番いいんじゃないですか。日本が拉致の証拠を持って
いる」と、英語の資料を持って、去年4月にワシントンに行って、国務省などに
ロビーをしたんです。その時も私は、「金正恩」とは言わなかったんです。

 金正恩が拉致を含む人権で制裁の対象になりました。組織指導部も入りました。
宣伝扇動部も入りました。組織指導部が入ったということは、北朝鮮のシステム
全体が人権侵害していることをアメリカが認めたことになります。

 国家保衛部、人民保安省は実際に殴っているところですが、組織指導部は殴っ
てはいない。管理しているんです。宣伝扇動部は宣伝しているところですが、そ
こも制裁の対象になった。人権を理由に。嘘を国民に伝えているということが人
権侵害だとアメリカは言っているんです。

 ある人は、「アメリカは完全にレジーム・チェンジ政策に入った。朴槿惠大統
領もそうなった」と言います。そういう中で、金正恩は安倍批判をしていないの
が今の状況です。

 9月17日(土)は小泉訪朝と同じ日ですが、今年2回目の国民大集会を行い
ます。日比谷公会堂が工事中なので、永田町の砂防会館別館の「シェーンバッハ
・サボー」で今年2回目の国民大集会を行います。日本人の怒りが落ちていない
ことを見せたいと思います。重大な時期だと思っていますので是非ご参加くださ
い。

 以上私の報告とさせていただきます(拍手)。

◆最優先でやるということをもっとはっきりと言ってほしい

飯塚繁雄(家族会代表、田口八重子さん兄)

 いつもながら関心を持っていただきありがとうございます。

 この問題については、我々家族は当然ですが、相当長い間苦しんで、その経過
を監視しながらなかなか結果がでない状況です。当然ながら北にいる被害者たち
が一番苦しい思いで、帰れるのはいつか、いつかと待っていると思いますが、な
かなか我々が期待している結果が出ないという状況を踏まえて、あらゆる活動を
してきました。

 そして政府、全国の救う会関係やNGOの皆さんも頑張ってくれています。もち
ろんここにいる皆さんも国民の一人として、色々な形で協力、支援をしていただ
いています。

 今年ももう半年過ぎましたよね。本当にいつまでかかるのかというのが我々の
心境です。取り巻く状況を見ると、拉致問題以外に色々な話題や課題や活動、取
組みが山積していて、選挙の時などは拉致問題は全く忘れられて、隅に追いやら
れている雰囲気がありました。

 一部の政党は拉致を研究していましたが、安倍総理の課題がものすごくたくさ
んあるということは事実です。しかし、だからといって拉致問題を忘れては困る
のです。

 拉致問題は日本の最重要課題であり最優先課題であるということを我々は言っ
ています。この文言を政府の方々があまり言ってないんですね。安倍総理は、
「自分の政権で解決します」と言っていますが、何をさておいてもこの問題を最
優先でやるんだという、はっきりとした言及がないのがちょっとさびしいですね。
また問題だと思います。

 当然ながら日本政府も、この問題では北朝鮮に対して相当きつい姿勢を示して、
被害者を帰国させるのが狙いですが、これは中途半端な対応ではできないと思い
ます。日本の政府として、この拉致被害者の帰国は一歩も譲れない、これが政府
の最優先課題であると、そういうことをもっと言ってもらいたいんです。

 これは北朝鮮に対しての強いメッセージにもなります。我々も、このような心
強い態度があれば、「近い将来」という期待も持てるわけです。今のように、の
らりくらりという感じは、拉致問題というのは30年も40年もかかっているの
だから1年、2年、3年、5年延びたってどうということはないという雰囲気に
どうしてもなりがちなのではということを恐れています。

 「今年こそ」という言葉がありましたが、本当に近いうちに、さっきの金聖●
さんの話にもありましたが、それとともに同時に展開できる対応があるはずなん
です(●=王へんに文)。ですから私たちはそれを政府に求めていくしかない。
もっと強い態度を示してほしい。それに伴う措置をしてほしい。そういうことを
言うしかないんです。

 結果的には、いつも言うように、被害者の帰国、これだけなんです。それをはっ
きりともう一度言いますが、そういうことでは、ついでにやるとか、そろそろや
るかというようなことは絶対に許せないのです。

 今年もまだ半年あるとも言えますが、最優先でやるということをもっとはっき
りと言っていただきたいと思います。

 家族会の活動も、全国くまなくやっていますが、対応できない部分もあるとは
いえ、(行事が)少なくなってきています。集会や署名活動を含めてです。やっ
ていただいている所は、毎年盛り上げていただいていますが、全体的に見ると、
どうも拉致問題を解決させようとする国民世論がちょっと下がっているのではな
いかという心配もあります。

 私たちはいつも、世論が相当なカードになりますよという話をしています。で
すから皆さんも風化しないように盛り上げていただくようお願いいたします、と
言って各地を回っています。

 これは主催する側も大変な努力がいるんですが、家族会だけではなかなかそう
いう企画ができませんので、私たちはできる限りそれに乗って、頑張っていきた
いと思います。

 国外については、国連のイベントもこの間ありましたし、政府がどう対応する
かは何も聞いていませんが、これも考えていかなければならないと思います。今
後とも皆様のご協力、ご支援を、宜しくお願いいたします。ありがとうございま
した(拍手)。

(5につづく)


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