救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

家族会・救う会が国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)北京事務所に要請(2003/07/17)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2003.07.17)

■家族会・救う会が国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)北京事務所に要請


 7月17日午後3時、訪中している島田洋一・救う会副会長が国連難民高等弁務官事
務所(UNHCR)北京事務所を訪れ、日本人拉致被害者救出に関する協力要請を行いまし
た。UNHCRは、所長不在で所長代理Ms. Anna Wang Heed (肩書きは Officer)
と面談しました。島田副会長が持参した家族会・救う会の要請文の日本語原文は以下
の通りです。(実際に手交した要請文はこれを英訳したものです)。

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)北京事務所御中
The Office of the United Nations High Commissioner for Refugees(UNHCR),
Beijing Office

 日頃の御活動に敬意を表します。

 昨年9月17日、訪朝した日本の小泉純一郎首相に対し、北朝鮮の最高権力者自
ら、日本人を多数拉致してきた事実を認めました。ところが北側はその場で、拉致被
害者の多数はすでに死亡していると一方的通告を行い、その後日本政府が指摘し回答
を求めた約150項目の疑問点に対しても、一切答えようとしません。

 昨年10月、家族を北に残したまま帰国した拉致被害者5人に関しても、本人たち
が繰り返し日本にとどまり家族を待つとの意思を表明しているにもかかわらず、北朝
鮮当局は北に戻るよう執拗に求め、子どもたちを人質に取ったまま解放しようとしま
せん。

 北が「死亡」とした拉致被害者について、私たちは、国連人権委員会強制的失踪作
業部会に対し、所在確認申請を出しました。本年4月、同作業部会は、被害者家族ら
の証言を聴き、資料を精査した上、「すでに解決済みの問題で、却下すべき」との北
朝鮮側主張を退け、被害者の所在確認に至るまで作業を続けるとの決定を下しまし
た。昨年9月新たに北朝鮮による拉致が判明した被害者一人についても、私たちは、
最近、追加申請を行い、受理されました。なお、北朝鮮に拉致された可能性がある日
本人は、他にも数多く存在します。

 現在、国際社会は、北朝鮮が即座にその核兵器開発を中止するよう求めています。
日本政府も、北がこのままの道を突き進むなら「北朝鮮の孤立化は避けられない」と
の認識を明らかにしています。

 事態が流動化し、北朝鮮社会が不安定化していく中、日本人拉致被害者やその家族
が、北から脱出し、何らかのルートをたどって貴事務所に助けを求めるという事態も
充分ありえます。

 私たちとしては、今後とも、できる限り詳細な拉致被害者らに関する情報を貴事務
所に提供していきたいと考えています。

 貴事務所におかれましても、日本人拉致被害者に関連すると思われる情報が得られ
た場合、どんな小さな曖昧なものであっても、私たちまで御照会頂ければと思います。

 もとより、送還されれば迫害の危険があるすべての脱北者は保護されねばなりませ
ん。私たちが今後、同じ目標に向かって、ますます手を携えて進んでいければと願っ
ています。

 7月17日
 北朝鮮による拉致被害者家族連絡会代表 横田 滋
 北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会会長 佐藤勝巳

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