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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

北朝鮮最新情勢と救出への展望−東京連続集会報告4(2016/05/20)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2016.05.20)

■北朝鮮最新情勢と救出への展望−東京連続集会報告4

◆議論や努力も大事だが、具体的な結果につながる工夫を

飯塚繁雄(田口八重子さん兄、家族会代表)

 皆様こんばんは。いつもありがとうございます。

 皆様も感じておられると思いますが、なかなか拉致問題を取り巻く環境、情勢
が混沌としています。どれをきちっと捕えて実行すべきかということが、なかな
か分からないというのが私の気持ちです。

 今西岡会長からお話がありましたが、どんな情勢下にあろうとも、我々は決し
てあきらめない、これが原則であるというのは我々誰しもの考えであると思いま
す。

 我々家族会の活動としても、なかなか自主的な活動はできにくい。従って、我
々が活動するのは例えばこういう場であるとか、あるいは全国で計画されている
集会での訴え、要請、署名活動になります。そしてこの一番難しい時期に我々の
態度をはっきりさせることが、今肝要ではないかと考えています。

 そういう中で先日、5月2日に、家族会としては飯塚耕一郎、横田拓也が訪米
しました(5/9ホームページ参照)。これは前から計画していたものですが、シ
ンポジウムに参加して家族の思いを訴える。それによって国連加盟国、あるいは
日米韓の中でどんないい影響が現れてくるかということが当然付いてくるわけで
す。

 ワシントンでのシンポジウムは、テーマが、「北朝鮮における人権問題の解決
に向けて日米間の連携を深めよう」ということでやったようです。これには加藤
大臣、ロバート・キング(米国北朝鮮人権問題担当特使)、飯塚耕一郎、グレー
ス・ジョ(脱北者者)、マイケル・グリーン(戦略国際問題研究所上級副所長)、
ビクター・チャ(同上級顧問)という人たちが論議をして、今後どうしていくか
を検討したようです。

 政府としては当然、この問題は国の責任でやろうということが加藤大臣からも
あったそうですが、色々お話を聞きますとお願いするような内容ばかりなんです
ね。

 日米間の連携が必要だということは、我々からすれば当然なことです。そして
緊密な連携をとっていくんだという話は、以前からずっとあるんです。その間状
況が変わり、なかなか具体的な連携がとれない、結果が出ない。

 実際にどういう連携で、各国がどういうことをするのかというところは我々に
は見えません。当然連携は必要なんですが、私たちとしては、どんな場面でも訴
えていかなければならないということでは、このような国際活動が必要だという
ことは理解しています。

 もう一つのシンポジウムは、ニューヨークで5月4日に国連本部で行われまし
た。テーマは「北朝鮮の人権状況−人間性の回復に向けた戦略」で論議をしたよ
うです。

 テーマの趣旨は、配布資料にありますが、「拉致問題を含む人権状況の改善に
向けた北朝鮮の具体的な行動を引き出すための、国連の人権状況の改善に向けた
国際連携のあり方につき、ダルスマン特別報告者のイニシアチブをベースに議論
し、今後の国連において共有すべき政策的方向性を見出す」とあります。

 ダルスマン氏はご存じのように、早くから人権・人道問題について、特に北朝
鮮による日本人拉致の問題については、相当強い意見を持って今まで対応してき
ました。

 そういう中で、加藤大臣もこういう催しについては必ず来てくださいます。そ
れなりの日本の立場や大臣の意見をコメントされています。当然ながら言ってい
ることは今まで全く変わりがないという印象を受けます。

 やはり、こういうプロセスの中で、我々の意見を如何に関係させていくか、こ
れが大きな鍵だということでしょう。知恵を出し合うことの重要性を確認したと
いうことなんです。

 日本も安保理のメンバーになったわけですから、大臣は、「国連の人権プロセ
スのあり方に積極的に関与しつつ、『対話と圧力』、『行動対行動』の原則の下、
北朝鮮に問題解結を働きかける」という話です。

 討論の参加者から色々な意見が出ていますが、やはり具体的な話が全くないの
が残念なんです。先ほどの大きなテーマとしての「日米間の連携」にしても、い
つまでにこういうことを考えて、こうしていこうじゃないか。その上に立って、
具体的にこういう行動を取ろうじゃないか、というような話はいつもないんです
ね。

 こういうことをやった後のフォローアップ、私はいつもそれを感じるんです。
何かをやればそれを活かした考え方の構築や活動につないでいくこと、あるいは
その結果を予測する。そういうことがつながっていかないと。

 確かに色々な面で一生懸命やっていただいています。しかし、それでどうなっ
たのという結果が出てこないのが残念です。国連ではかなり制裁をしています。
これが我々にとってどれだけの効果が出ているのかも非常に気になります。

 北朝鮮に関わる記事やテレビを見ると、全く困っていないという印象を受ける
と思います。本当に困って、にっちもさっちもいかない。そして白旗を上げて、
例えば日本人拉致被害者を全部返しますというような場面が、どうやったら作ら
れていくのか。金正恩がそれを決断しなければいけない場面あるいは時期も重要
です。

 さらに言えば、国連関係でも相当、非難決議していますが、やはり一番効くの
は金正恩を国際刑事裁判で、人道・人権問題、日本人拉致問題を徹底的に追及し
ていく。こういう強い圧力がないと、まだまだ時間がかかってしまうのではない
かという印象を受けます。

 それぞれのお立場で、関係家族にしても救う会の全国組織でも色々な活動をやっ
ていただいています。これは絶対欠かせないことだと思います。その上で、人に
関する情報や国際関係の情報を取り入れて、専門家の分析の上で、じゃあどうし
ようかというように私たちは活動を続けていきたいと思います。

 そういうことではまだまだ時間がかかるような気がします。今年も既に5月に
なりました。最終決戦のときというのはこのまま続きますけれど、何とか早く解
結してほしいというのが被害者家族の気持ちであり、向こうにいる人たちが常に
思っていることだと思います。

 先があまり見えない状態ですが、必ずしも悪いニュースや情報ばかりではない。
先ほどの解説にもありましたが、そういうことを思ってさらなる活動や要請をし
ていきたいと思います。

 耕一郎や拓也さんのペーパーは配布資料の通りですが、そういうことを何回も
訴えることで国際世論も高まっていくと思います。早く実のある結果に結びつく
ように期待をしています。

 時期は分かりませんが、少しでもいい方向に行っていることが分かれば、皆さ
んとともにあきらめないで頑張っていけると思います。以上です(拍手)。

◆希望が持てないが、絶対あきらめない

増元照明(増元るみ子さん弟)

 皆さん、こんばんは。

 海外で拓也さんと耕一郎さんがアピールしました。私も何回も国連本部やワシ
ントンに行きましたが、今代表がおっしゃったように、何にも動いていないとい
うのが現実なんでしょう。

 当事者である日本が真剣にやっていないのに、外国が手を貸してくれるはずは
ないんですよね。当事者である日本は果たしてどうなのかと言うと、小泉再訪朝
の時もそうですが、北朝鮮に対して拉致問題で制裁をかけていない。

 西岡会長は、拉致の文言も入っているとは言いますが、結局は核・ミサイルで
制裁をかけて、そのついでにかけた。それだけのことじゃないですか。

 日本が拉致問題を真剣に考えているというメッセージが全く対外的になされて
いない。確かに話はするんでしょうが、外国からすればリップサービスのような
もんですよ。「そうだね。人権問題だからね。それは賛成するよ。協力もするよ」
と。でも何の協力もしてないでしょう。目に見える協力をしてくれているんです
か。

 私が2003年にアメリカに行った時に、アーミテージさん(国務副長官)に、
「情報をください、情報をください」とおっしゃった。その時に、「私たちにで
きることは何でもやりますよ」とおっしゃって、その後アメリカが主体的に北朝
鮮内部の情報を集めたという話は一切聞いていません。

 後に、アーサー・ブラウンというCIAの元東アジア部長が来ましたが、「本
国から北朝鮮国内の拉致被害者に関する情報を集めよという命令は一切きていな
い」とおっしゃっていました。つまりリップサービスだったのでしょう。

 それにしても、小泉政権の時に、日本政府がアメリカに正式に情報収集をお願
いしているということはなかったんでしょう。それでアメリカも積極的にしなかっ
たんでしょう。

 松村さんが2006年におっしゃっていましたが、「わが国は戦後60年、お
金を使って情報を集めたことはない」と明確におっしゃっていました。情報収集
能力を全く持っていないわが国が、北朝鮮内部の情報収集をどうするのか、とい
うところでアメリカ、韓国に頼るしかないんでしょう。正式にアメリカに要請し
た形跡が見当たらない。

 結局この国は、拉致被害者を見捨てているんです。常に見捨てるんです。安倍
政権になっても結局そうじゃないですか。安倍さんが拉致問題に強い意思を持っ
ていることは確かでしょうけれども、結局ストックホルム合意が履行されていな
い状況で、解除した制裁を元に戻して、さらに北朝鮮に強い制裁をかけてくださ
いとずっと言っていたんですよ。

 2年前の暮れからずっと言っていたにも関わらず、何もしないで、結局今年の
1月、2月、核実験とミサイル発射をやったら直ちに解除した制裁を元に戻して、
強い制裁をかけた。

 これでは、日本は拉致の問題はどうでもいいんだということをメッセージとし
て発しているのと同じなんです。本当に真剣に被害者を取り戻そうとしているん
でしょうか。切迫感もないし、危機感もないし、取り戻さなければいけないとい
う気持ちが私には全然見えないんです。

 安倍さんはもう3年ですからね。結果を出さなければどうしようもないんです
よ。本当ならば。でも結果が出ていない。

 西岡さんが先ほど、「希望が持てる」と言われましたが、希望を持てないんで
す。でもあきらめるわけにはいかないから、街頭に出て国民の皆さんに訴えてい
ます。絶対に忘れてほしくないから。被害者がまだ生きているということを。被
害者が北朝鮮にいるということを忘れてほしくないから。

 若い人たちは拉致ということをほとんど知らない。拉致問題対策本部の歴代の
担当大臣に、民主党の時代も含めてずっと、「中学生から教えればいいじゃない
ですか」とずっと言っているんですが、未だに実現しません。

 対策本部は、「資料を全部出しました。後は学校側の対応次第です」と。しか
し、学校側は全然対応しないじゃないですか。それに対して、指導はしているん
でしょうが、強い指導をしないから子どもたちは何も覚えていない。知らない。
だから街行く20代の人たちはほとんど無視ですよ。

 中にはやってくれている子どもたちもいます。でもほとんど無視です。渋谷に
行っても。昨日も新宿南口に行ったら多くの若者たちがいました。ほとんど無視
ですよ。こういう状態を私たちは憂えているんです。

 政府は国民に対する啓蒙をやろうとしていますが、まず教育の中で事実を教え
ればいいんじゃないでしょうか。こういうことがあって未だに解決していないと
いうことをなぜ教育の場で教えようとしないのでしょうか。強制的になると問題
があるんでしょうが、でも学校現場が全然取り上げようとしていない今の日本と
いう国がおかしいんじゃないでしょうか。

 私は安倍政権になって、もうちょっと自衛隊の活用ができるようにしてくれて
いるのかなと。でも安全保障関連法案で自衛隊が多少は動けるようにはなりまし
たが、あれは救出のために自衛隊が活用できるという法案ではありません。邦人
輸送ができるというだけです。

 現憲法下でも、日本人を救出してはいけないとは書いてないんですから。憲法
9条も、「国権の発動たる戦争、武力による威嚇あるいは武力による行使」が禁
止です。北朝鮮にいる日本人を救出するために自衛隊を活用するということは、
現憲法下でも禁止されていないんです。

 憲法上動けないんだという人たちは、したくないからですよ。したくないから
憲法を理由に自衛隊の救出活動を推進しようとしないだけだ。せっぱつまった状
況ではないんでしょう。

 でも政治家の方たちは、「拉致被害者を救出しない国家が未来を持てるのか」
と、恥を知ってほしいと思います。為政者たちが恥を知らなければ、国民を守る
ことはできません。それくらいの覚悟を持ってほしいと思いますが、その覚悟を
持った政治家がいなくなっているのが現状だと思っています。

 残念ながら、代表がおっしゃったように、何年かかるか分かりません。私たち
は家族なので絶対に最後までこの活動をしなければならないと思っています。姉
がこの国に生きてきて、北朝鮮という国に連れ去られて、それを守れなかった国
があるということだけは、多くの人に知ってもらわなければならりません。だか
ら署名が集まろうと、なかろうと、街頭に立って、若い人に訴えていきます。そ
れが私の今の使命だと思っています。

 多くの方たちに、このことを分かっていただきたい。そう思っています。あり
がとうございます(拍手)。

(5につづく)


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