救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

制裁強化と国際連携の圧力で全被害者を救出しよう5(2016/03/11)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2016.03.11)

■制裁強化と国際連携の圧力で全被害者を救出しよう5

■家族会・救う会の運動方針と北朝鮮の現状2

◆困っていることをやめてほしければ拉致被害者を返せ

西岡 北朝鮮が「対話ができなくなっている」と言ったら、「未来がないぞ」と
言い返したのに対話を切れなかったんです。

 そして冒頭言いましたように、北朝鮮にとって一番痛い外貨源が削られた。少
なくとも開城工団地撤退で生の外貨はいかなくなりました。労働者にドルで払う
月給は労働者にはいってなく、労働党が取っていたんです。しかも、北朝鮮のお
金でごく一部だけ払っていたんです。

 労働者たちは北のお金よりも、韓国からもらった「チョコパイ」なんかを横流
しすると高く売れるので、それが楽しみで通っていたようです。しかし、韓国か
ら入っていた1億ドルがなくなった。

 朝鮮総連に「持ってこい」と言って、持ってこさせていたのと同じです。石炭
輸出も中国が国連制裁を守れば10億ドルがマイナスになる。張成沢と軍が争っ
て、張成沢処刑騒ぎまで起きたような石炭輸出を本当に中国が止めるのであれば、
内部矛盾はより高まると思います。

 「制裁と国際連携」という点で、日本も現行法規でできることをほぼ全部やり
ました。私は日本政府の独自制裁を見て驚いたんですが、古屋先生たちがまとめ
た自民党の13項目よりも厳しいことが書いてあるんです。

 北朝鮮の船は制裁で日本に入港できないのですが、第三国船で北朝鮮に寄港し
た船舶は特定船舶入港禁止法では止めることができるんです。私は自民党に意見
を求められた時に、「それも入れろ」と言ったんですが、「公海自由の原則があ
る」、「第三国の船会社に迷惑をかけるのはだめだ」との国土交通省の見解もあ
り、自民党案は「北朝鮮に寄港した第三国の舶は検査を厳しくする」となってい
ました。

 今回の独自制裁では「入港禁止」です。色々な配慮を超えて法律に書いてある
ことをやること決められたことが分かりました。

 北朝鮮が困る方向に制裁が強まったことは間違いありません。ただ、北朝鮮の
秘密の外貨が今いくらあるのか分からないんです。分からないので、いつ、どう
動くのかを簡単に予測はできませんが、困らせることをして、この困っているこ
とをやめてほしければ拉致被害者を返せと、出口を見せることはできている。

◆安倍総理のポケットにコメ支援は入っている

西岡 この運動方針の2ページ目に、「現在、日本は対北朝鮮人道援助を停止し
ているが、これは北朝鮮が偽遺骨や偽死亡診断書などを提出するというあまりに
非人道的行為を行ったことが契機とされている。核やミサイルでなく拉致問題が
理由となっている。従って、彼らが死亡とした8人の生存を認めて被害者全員を
帰国させるなど拉致問題で誠実な対応をとれば、米韓も実施してきた人道支援は
再開しうる。これは実質的話し合いの有力なカードの一つだ」と書きました。

 前の運動方針にもあったんですが、下の方に小さな字で書いていました。それ
を上に持ってきました。我々は、拉致被害者が帰っていないのに、コメ支援をす
る時に、座り込みをして反対しました。座り込みをして反対した団体が、被害者
が帰ってくれば、それをカードとして使ってもいいと言った。

 同じことなんです。被害者が帰ってこないのに出すのを反対したんです。しか
し、否定法で書くのと、肯定法で書くのは違います。実質的な話し合いをするな
らば、安倍総理のポケットにコメ支援は入っている、ということが分かるように
運動方針が書かれています。

 しかしそれでも、拉致被害者について、全員を返すという実質的交渉が始まら
ないのであれば、未来がないことを思わせるように、「より一層強い制裁をかけ
る。国際連携をする」しかないと思っています。

◆国際テロ組織を支援することができなくなるような新法制定を

 現行法規で、できる限りの制裁がなされたのであれば、我々は新法を作るべき
だとも書きました。「朝鮮総連の活動を厳しく取り締まることができる新法制定
を求める」です。

 去年の12月に、朝鮮総連がいかに危険な団体なのかということについて様々
な観点から議論をする国際セミナーをやりました。朝鮮総連の現役の商工会の会
員で、過去に専従だった人も出てきて、「今の朝鮮総連のやり方は間違っている」
と、総連に意見書を出したという人が実名で、出てきてくれました。

 核・ミサイル開発を支援している資金や技術を出してきたのが朝鮮総連です。
あるいは韓国に対するスパイ活動に基地になっている。韓国に対するテロの基地
にもなっている。

 今の朴槿恵大統領のお母さんは、在日韓国人に暗殺されたんです。在日韓国人
は日本生まれで、韓国語ができなかったのですが、朝鮮総連の幹部に洗脳されま
した。万景峰号が大阪まで来て、それに乗っていた北朝鮮の幹部に「朴大統領を
暗殺しろ」という指令を受けて韓国に行った。

 それなのに、「朝鮮総連を厳しく取り締まってほしい」という当時の朴正煕政
権の要求を、日本政府は拒否しました。テロ支援基地に日本がなったんです。

 最近でも、朝鮮大学校の元副学長がスパイだということが明らかになりました。
これは警視庁が詐欺事件で元副学長を逮捕したんですが、韓国で捕まった韓国の
地下組織、スパイ組織と連絡を取って、朝鮮総連の元副学長が北朝鮮から指令を
受けて、それを韓国の地下組織に伝えていたことが明らかになっています。

 それも、韓国を転覆する活動をするスパイの基地になっているわけで、それが
朝鮮大学校です。朝鮮大学校、朝鮮総連は元副学長を守らなかった。逮捕された
らすぐ辞表を受け取って、「我々と関係がない」と言った。つまり、事実だから
です。

 本来なら朝鮮大学校の彼の研究室や朝鮮大学校の主要な施設を家宅捜索すべき
だった。日本国内に、海外のテロ集団を支援する組織がある。朝鮮総連は今、学
校の子どもたちや内部に対して、「水爆実験は、日本人の前であまり喜ぶな」と
指令を出しています。しかし、組織の中ではお祝いをしているんです。誇りだと
思っているわけです。そういうことを教えているんです。

 そういう団体に、(地方自治体が)補助金まで出しているということは、どう
考えてもおかしい。ISのような国際テロ集団があって、そのISの思想を日本の各
種学校の中で教えている。彼らは正しい、と。西洋帝国主義はおかしい、と。そ
してその卒業生がISに向かおうとしていたら、そういう学校に補助金を出すのか。

 日本の今の破壊活動防止法は、日本国内で破壊活動をする団体に対してだけ解
散命令をかけられます。国際テロ組織を支援するということは、対象じゃないわ
けです。スパイ防止法でも、日本国内の秘密を持ち出すということです。もうす
こし広い概念で、国際テロ組織を支援することができなくなるような新法が必要
だと思います。また北朝鮮に対する強い圧力になります。そして、制裁と国際連
携で実質的な交渉の場に彼らを引き出す。

◆追い風になり、最終決戦が続いている

西岡 今年の見通しですが、3月になると米韓軍が軍事演習を始めます。それに
対して北朝鮮は、「黙ってはいない」と公然と言っています。何かするかもしれ
ません。もしかしたら5回目の核実験をする可能性もある。一定程度緊張が高ま
ります。

 そして5月の党大会があります。しかし外貨が涸渇して苦しくなってきた場合
に、金正恩氏は何を選ぶのか。表向き強いことを言うでしょうが、核とミサイル
問題で話し合いをするというところまで行くかどうか。

 彼らは憲法に核保有国だと書き、党大会でも金正恩の功績として核保有国になっ
たというでしょう。それなのに、それを外交手段にすることはありえない。

 中国が今おかしなことを言って、米朝平和条約の会談をしようと言っています。
アメリカがそれに乗るようなことになると、核ではなく、平和問題で交渉が始ま
るということになって、拉致ではない出口を金正恩が見つけてしまうかもしれな
い。それも中国が変数ですが。

 それがない場合、核について一切議題にできないと金正恩が思った場合に、議
題にできるものは拉致問題です。日本の制裁も、アメリカの制裁も、拉致被害者
が帰ってくることが条件で、制裁を緩めることができる。その緩める部分が北朝
鮮にとってどのくらい魅力的なのか。様々な、詰めなくてはならないことがあり
ますが、実質的な、返す時の条件交渉をしてほしい。

 そのパイプがつながっているか、つながっていないかが進展の度合いです。ス
トックホルム合意が結ばれたことは進展でも何でもなかった。制裁を緩めてしまっ
た点でマイナスだった。しかし今、国際制裁も含めて制裁が強まった。そこに
「拉致」が理由に書かれている。日本の制裁には明確に書かれていますし、アメ
リカはまだ発動していない法律に書いてある。これは追い風だと思っています。

 ですから最終決戦は終わっていない。最終決戦は続いている。制裁と国際連携
で実質的な交渉に引き出す。しかし、実質的な交渉は秘密で行われると思います
から、もしかしたら物事が動くときは、半年とか1年、何も動いていないように
見えるかもしれません。

 そういうことも考えながら、我々はとにかく被害者が帰ってこない以上、制裁
の圧力を強めるべきだ、国際連携を強めるべきだと思います。アメリカの議会は
それを分かって、法案にも書いてくれました。叫び続ければ、世界は少しずつで
すが変わるということを信じて、今年も運動を続けていきたいというのが運動方
針です。

(6につづく)

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