救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

「特別調査委員会」1年 全拉致被害者を取り戻す緊急国民集会報告5(2015/07/29)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2015.07.29)

■全拉致被害者を取り戻す緊急国民集会報告

櫻井よしこ

 ここでご家族の皆様方に壇上に上がっていただきます。

 私たちは、ご家族の皆様方の気持ちを、繰り返しうかがってきましたが、どん
な時もその言葉に本当に深い思いが込められていると思います。聞くのもつらい
ような気がしますが、ご家族の皆様方の声を聞いて、その思いをもう1回受け止
めて、拉致解決のための力の源泉にしたいと思います。横田さんから宜しくお願
いいたします。

◆早く顔を見たい

横田 滋(横田めぐみさん父、家族会前代表)

 国会議員の皆様や官庁の皆様のお話を聞きますと、大変熱心にやっておられる
ことはよく分かります。我々としては、早く被害者の顔を見たいのです。交渉組
織の問題なども議論されましたが、我々には権限はありませんが、関心を持って
見ています。

 何月ごろとか年末という話もありました。昨年も動くのではないかという話が
ありましたが、夏が秋になっても、年末になっても動きはありませんでした。し
かし、中国で何回も交渉はしているわけです。しかし終わってみたら何の進展も
なかったということでした。

 やはり、期限を切るとか、もっと強く出ないといけないと思います。被害者の
親の世代は、(妻の)早紀江が一番若くて79歳、次に私が82歳です。しかも
親が二人そろっているという家族もあまりいなくなりました。だから、早くやら
ないと、せっかく帰ってきたのに親族は誰もいないということにもなりますので、
できる限り短い期限で向こうを納得させる、これをしていただきたいと思ってい
ます(拍手)。

◆やってきた色々な苦労の一つ一つが、みんな無駄でなかった

横田早紀江(横田めぐみさん母)

 皆様こんばんは。今日はたくさんの方がご参加くださいまして本当にありがと
うございます。

 今日は、議員の皆様方のお話をお聞きしまして、今まで以上に内容が濃いと思
いました。みんなで苦労を通ってきた中で、一つ一つ色々なことが分かって、
「これはこうでなかった」、とか「こうだった」とか、「こうした方がいいんじゃ
ないか」と皆が真剣にお考えいただくようになって、国民の皆様方の大きな力の
中でそれが動いてきていると、本当にしみじみと思わせられ、感動しています。

 一つ一つの長い年月の苦労というのは、言葉では言い表せませんが、みんな悲
しみや苦しみを押し殺して、助けてあげようという思いだけで講演をさせていた
だいたり、署名活動に参加したり、救う会などの大きなご支援の中で、今日まで
元気で、病気もしないでやってくることができたことを本当に感謝しています。

 やってきた色々な苦労の一つ一つが、みんな無駄でなかったなと今日思わせて
いただきました。受付の方とか、いつも見えないところで支えてくださっている
方々が本当にたくさんいらっしゃいます。その方々のお力が結集されてこういう
会ができ、そしてそういう会で聞いてくださり、議員の方々その中から色んな声
を拾って、もっとこうしなければいけないとか、複雑に絡んだものをまとめて、
長い年月かかってやっとここまで来たんだなということをつくづく思いました。

 本当にありがとうございます。たくさんの方々のお力に心から感謝いたします。
必ず取り戻します。宜しくお願いいたします(拍手)。

◆外国人拉致は戦争行為をしかけられている状態

横田拓也(横田めぐみさん弟)

 みなさんこんばんは。

 そもそも北朝鮮は、工作員を使って、私の姉を含め多くの被害者たちを、国家
の使命を帯びて日本の領海と領土を侵して、13歳の民間人の少女を拉致した。
こういったことが何件も、何十件もあるような相手です。

 これはまさに、先ほど先生方がお話されていたように、戦争行為をしかけられ
ている状態であって、国際テロをしかけられている状況なんです。ストックホル
ムの交渉合意というような次元ではなく、そもそも交渉するような話ではなく、
要求をして、呑まなければただではすまないということが、そもそも我々の心構
えであるべきなんです(拍手)。

 それが1年遅れたからどうしましょうということではなく、もっと強い姿勢を
取りべきだと思います。外交当局はもっと頑張ってほしいですし、先ほど先生方
もおっしゃられたように、警察当局が経済制裁とは別にあらゆる手立てを講じて
厳しい法執行を発動し、我々の思いを形あるものにしていってほしいと思います。

 自民党で色々な制裁項目を挙げてくださいましたし、拉致議連からも政府当局
に対して提案されています。これは敢えて無理なことを申しますが、国家が朝鮮
総連本部ビルを接収するんだという気持ちを持って日本政府は動いてほしい(拍
手)。それくらいの気持ちを北朝鮮に突きつけてほしいと思います。

 私たちは絶対に負けません。宜しくお願いいたします(拍手)。

◆よど号犯の引き渡しから交渉を

有本明弘(有本恵子さん父、家族会副代表)

 みなさん、こんばんは。紙に書いてきましたので読ませていただきます。

 本日7月22日、緊急集会を主催して下さった皆様、またお集まり頂いた皆様
に厚く御礼申し上げます。

 緊急入院しました家内も完全ではありませんが、元の状態に戻りつつあります。
ご心配頂きました皆様、本当にありがとうございました。

 本日私が皆様に是非知って頂きたい事があります。それは、総選挙で勝利した
時に安倍総理は憲法を改正して日米同盟を強化するため2月には訪米すると公言
しました。

 皆様にはこのことを思い出していただきたい。安倍総理はこの時、日本国の安
全のための抑止力を上記発言を持って、日本全国に伝えているのであります。

 今は、北朝鮮の拉致に対しての話でありますが、憲法を変え日米同盟を強化す
れば北朝鮮の核問題も日米韓の三国同盟の力で米国の武力を背景に交渉が出来る
のです(拍手)。

 この時に私達国民は、安倍晋三総理の誠心を知る事が出来ると私は思っていま
す。今問題を起こしている中国にも日米同盟で対峙するしかないのであります。

 本日の話に戻りますと、全員一括帰国との話になると、北朝鮮が白旗を揚げて
降伏するということを意味することです。今の我が国ではそのような力はないの
です。先に言いましたように、アメリカの武力の背景がなければ実現できないこ
とです。それまでは、外務省による巧みな交渉しかないと思っています。

 私は、政府方針にあるように、拉致の実行犯の引き渡し、つまりよど号犯の引
き渡しから交渉に入っていけば、交渉は前に進んでいくと言っています。私は、
政府に北朝鮮との交渉を進め、訪朝する時には私を同行させて頂きたいと話を持
ち込んでいます。

 この話は、内容は明らかに出来ませんが、外務省も断る理由はないと思うので
実現させたく思っています。平和憲法の日本では、北朝鮮や中国のような一党独
裁で人口が10億人もいる国民の人権を無視する国が隣にある限り、安倍総理に
頑張れと言い続けたい。以上です(拍手)。

◆安保法制論議では拉致の「ら」の字もなかった

松本 孟(松本京子さん兄)

 安保法制が衆議院を通過しましたが、私はずっとテレビ中継を見ていました。
しかし、拉致問題の「ら」の字をいっぺんも聞いたことがありません。一人ぐら
いはおっしゃるのかなと思っていました。本当に残念です。誰一人、拉致の「ら」
の字も言いませんでした。

 それどころか、重箱の隅をつつくような話ばかりで、本当に情ない。こんな国
会議員はいりません(拍手)。北朝鮮なり中国なりに行ってください。何のため
の国会議員ですか。日本の大事な同胞を取られて、知らない顔をして重箱の隅を
つついてまわる。こんな国会議員いりませんよ。

 とにかく自民党が困るように、困るようにする。なぜそこまでしなければいけ
ないのか。自分たちにも家族があるでしょう。子どももいるでしょう。どう思わ
れますか。恥ずかしくないんですか。私は今日、言いたいことだけを言わせても
らいます。

 ちょっとくらいまともな人がいるかと思ったら、一人もいない。これなら選挙
でなくじゃんけんで決めてもいい。

 被害者家族は、皆さん方に、「お願いします」くらいしか言えないはずです。
先だってある所で非常に怒られました。「松本さん、あんた黙ってないで北朝鮮
にもっとどんどん言いなさい。遠慮することなんかない。どんどん大きな声でい
いなさい。早く返せとなぜ言わないんですか」と。

 もっと真剣に怒ってやってください。日本人は黙っているからこれでいいんだ
なということになってしまいます。皆さんは家族がいて、幸せに暮らしておられ
る。それはそれでいいんですが、私たちは家族が長い間北朝鮮に捕われて、本当
に家族は明日をも知れぬような思いで暮らしているんです。ですからせめて、大
きな声で北朝鮮に、「返せ」と言ってやってください。お願いします(拍手)。

◆拉致被害者家族はいつも重たいものを背にしている

平野フミ子(増元るみ子さん姉)

 みなさんこんばんは。私はるみ子の笑顔を見たくて運動しています。一日も早
く、るみ子笑顔が見たいんです。

 残念ながら5人が帰ってからもう13年になります。諸先生のお話を聞いてい
る時、12年前のことを思い出しました。小泉さんが行かれて、「5人生存8人
死亡」という結果を聞いた時、そして小泉さんが私たちと面会された時。私たち
は本当に小泉さんにつめよりました。その時のことを鮮明に覚えています。あの
後、外務省の方が北朝鮮に行って色々なお話をされましたが、その時もやっぱり
期限を切らないで帰っていらしたんです。

 やっぱり同じことを外務省の人はするんだな、と。同じ轍は二度と踏まないと
いう言葉がありますが、あんなに頭のいい人たちがなんで期限を切らないんでしょ
うか。もし自分の家族がそのような目にあったら、一時も待てないはずです。だ
から、余所事なんだなと思うしかありません。

 もうパフォーマンスはいらないんです。行動をしてください。それしかないん
です。拉致被害者家族はいつも、いつも重たいものを背にしています。顔もゆが
んだりします。皆さんのような心ある人のようないい顔ができないんです。拉致
被害者が帰って初めて喜んで迎えられる、笑顔が見せられるんです。

 いつも、いつも、私たちには背中にるみ子のことがあります。心の片隅にあり
ます。ちゃんと笑えないんですよ。楽しいことがあっても、心の底から笑ったこ
とがないんです。この40年近く。分かりますか皆さん。

 早紀江さんも滋さんもいいお顔をしていらっしゃいますが、心の奥底ではいつ
もストレスを抱えていて、今にも倒れそうな感じです。どうぞ皆さん、そして政
治家のみなさん、横田さん、有本さんたちの期待を裏切らないでください。私た
ちはまだ戦う余力があります。でも80歳のお三方には、この場を逃すと明日が
ないと思うような気持ちでいらっしゃると思います。

 どうぞお願いいたします。この夢をかなえてください。お願いします。全国会
議員の先生がこのことに本気で当たってくだされば、絶対にかなうものだと信じ
ています。本当にパフォーマンスはいらないんです。行動してください。安倍総
理、行動してください。お願いいたします。今日はありがとうございました(拍
手)。

◆家族の思いと政府の考えは乖離している

増元照明(増元るみ子さん弟)

 みなさんこんばんは。本日はありがとうございます。

 私は、外務省の説明を先日うかがって、もう何も言うことはなかったんですが、
また頭に来たので言いまくったんです。だめですね。先ほどから何回も言われて
いますが、この交渉は一旦打ち切るべきだと思います。

 家族の思いと政府の思いは乖離しています。我々の一日一日の重さを政府は考
えてくれてないんでしょう。だから悠長に、北朝鮮がこれから少し時間がかかる
と言ったことを容認するんじゃないですか。

 私たちは、一日一日を悠長には過ごしておれないんです。母は入退院を繰り返
して、本当にいつ倒れてもおかしくない状況です。そういう中で、こんなことが
続くこと自体が腹立たしいんです。

 家族の思いと政府の考えは、乖離しています。私たちの思いを本当に理解して
いただくためには、国民の皆さんの声が必要です。

 先ほど、拓也君も言っていましたが、国内でできる問題なんだから総連ビルを
つぶせばいいじゃないですか(拍手)。国内でできる問題なんです。

 しかも、日朝協議の中で、北朝鮮がしているのは朝鮮人の温存です。北朝鮮が
嫌がることをやるのが日本の手法じゃないんですか。そして国の力、意思じゃな
いんですか。これをます先にやりましょうよ。そして北朝鮮に本気の日本を見せ
ましょうよ。そうでない限り、すべての日本人を取り戻すことはできません。

 国民の皆さん、声を上げてください。お願いします(拍手)。


(6につづく)



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