救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

「特別調査委員会」1年 全拉致被害者を取り戻す緊急国民集会報告3(2015/07/27)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2015.07.27)

■全拉致被害者を取り戻す緊急国民集会報告

◆明日にでも制裁強化を、日朝協議は止めて、安倍総理直轄の拉致被害者救出チー
ムを

中山恭子(次世代の党拉致問題対策本部長、元拉致問題担当大臣、参議院議員)

 今日、お暑い中、このように多くの皆様が会にご参加くださって本当にありが
たいことと存じています。

 また今日は拉致議連を開きましたが、横田さんご夫妻が来れなくなって大丈夫
だったでしょうか。本当にこの一時、一時が非常に大切な時に来ていると感じて
います。

 また、櫻井よしこさんがいつもの通り私たちを導いてくださっています。本当
に心から感謝申し上げます。

 今日、多くの皆様が心配していらっしゃる通り、ストックホルム合意が昨年5
月29日に合意したという話しをうかがって、この合意の文書を読んだ時、暗澹
たるきもちになりました。

 この合意では、拉致被害者が帰国するということについて一言も触れられてお
りません。この合意は日朝国交正常化のための合意であって、その中に拉致問題
も含められているという合意でした。決して拉致被害者が帰ってくるための合意
ではありません。

 そのことを感じ取った時、これで政府は動くんだろうか、拉致問題について真
剣に被害者を帰国させようという気持ちがないんだろうかとがっかりし、恐れお
ののいたのが昨年の5月末でした。

 その状態がそのまま今も続いています。これはもう当然の結果であるとはっき
り言えます。その中で、私自身が決してあきらめているわけではありません。古
屋先生からお話があったような規制措置をもう一度かける。さらに強化する。こ
れは当然のこととして、今直ちに、明日にでももう一度かけ直すべきです。条件
付きの必要はまったくありません。直ちに制裁措置を強化する。そして法執行を
厳格に行う。これは政府として当然やっていただきたいということです。

 今日は拉致議連が開かれて、その中でも色んな議論がありました。平沼会長は、
ずっと家族の側に寄り添って、家族の立場を守って動いてくださっています。私
自身はその動きを見ながら、決して希望がないわけではない、と。

 今日は皆様に、今、この時が拉致被害者救出のための時だ。この時をはずして
はならない。今、この時に拉致被害者救出のための動きを直ちに始めれば、必ず
取り戻せる。今がその時だと感じています(拍手)。

 決して今、暗い時期ではありません。今日この日を皮切りに、拉致被害者救出
の動きが出てくると考えています。ありがたいことに、安倍信三というこの人物
が総理大臣です。私たちは安倍総理を信じています。安倍総理がいらっしゃるこ
の時期だからこそ、こういう状況が分かったこの時期だからこそ拉致被害者救出
に向けて、明確な、明解な動きがとれると見ています。

 今の日朝協議は、これを続ける限り被害者は帰国することができません。この
協議の場は閉じなければならないんです。北朝鮮の側に立って見てください。今
のような形で日朝協議が行われている限り、北朝鮮にとっては、すべてがうまく
いっているということなんです。

 北朝鮮の中で、この日朝協議を担当している人を北朝鮮自らが外して他の協議
をやろうということは考えませんよね。うまくいっているんですから。制裁措置
も解除させた。このままでは、北朝鮮が次の違う形での協議をしようという思い
には至りません。

 ということは、この協議の場は閉じなければならない。交渉の場が閉じられて
は困るではないかと思われる方がいらっしゃるかもしれません。でも決してそう
ではありません。このルートを閉じない限り、拉致問題について協議を行う、交
渉を行う場がでてこないんです。

 ですから今の協議の場は一旦閉じて、日朝国交正常化はもうちょっと待っても
らって、その前に、拉致被害者救出のための活動をしなければいけません。今、
安倍総理でいらっしゃる限り、できると考えています。

 私は安倍総理を信じています。今年2月、参議院の代表質問で、「総理は拉致
被害者救出の熱意を失われたのか」とお聞きしました。総理は、「その熱意はい
ささかも失っていない。これまで通り何としても被害者を救出する。その決意で
ある」とはっきりと述べていらっしゃいました。

 またその後の動きを見ても、安倍総理は、何としても被害者を帰国させたいと
真剣に思っていらっしゃる。私たちはそれを信じています。ということであれば、
一旦この協議の場を閉じて怖くありませんから、安倍総理直轄の拉致被害者救出
に的を絞った交渉グループ、チームを作っていただきたい。安倍総理が直接指揮
をとってもらいたい。これしか拉致被害者救出の道はないかもしれない。

 もちろん、みんなで安倍総理を応援する。そして安倍総理はお忙しいでしょう
から大変かと思いますが、直接の指揮をとっていただいて、そしてご自身の側近
やこの問題に関心の強い方、情報組織をフル回転させて拉致被害者救出のために、
一定の時期をそこに集中してかけていただきたい。今がその時だと思っています。

 そのことを是非総理もご理解いただけると思っていますし、場合によっては総
理は既にその動きを始めていらっしゃるかもしれない。私はそれを期待していま
す。必ず安倍総理の動きの中で、安倍信三という方が総理でいらっしゃる間に、
被害者を日本に連れ戻すことが可能になると考えています。

 従って私は、去年の5月は、もう本当にどうしたらいいだろうかと暗澹たる気
持ちでしたけれども、今はそんなことはありません。ある意味では希望を持って、
この拉致問題の先に必ず光があると思って活動を続けています。

 どうぞ皆様必ず取り戻す。お一人、お一人がその気持ちを強く持っていただき
たい。それが被害者が帰ってくることにつながるはずです。どうぞ皆様心から宜
しくお願いいたします。ありがとうございました(拍手)。

櫻井よしこ

 中山さん、本当にありがとうございました。去年のストックホルム合意の直後
に開かれたこの集会で、中山さんは、「これでは一人も取り返すことができない」
とおっしゃったことを今も思い出します。

 さて次に、日本を元気にする会拉致問題対策本部長、参議院議員の井上義行さ
んにお願いいたします。

◆外務省のルートが切れるのを怖がるな、他のルートが必ずできる

井上義行(日本を元気にする会拉致問題対策本部長、参議院議員)

 昨年の今ぐらいの時期ですが、外務省の担当者の言葉を思い出します。私がこ
のストックホルムの合意では拉致被害者は帰ってこないんじゃないかと言いまし
た。敢えて職名と名前は伏せておきたいと思いますが、やはり拉致被害者の帰国
というのは、すべては結果だと私が言った時、「当然結果です」と言っていまし
た。

 しかし、1年経ってその結果は出てこなかった。やはり中山先生が言っていた
ように、このストックホルムの合意というのを廃棄しなければ私は戻ってこない
と考えています(拍手)。国民大集会でもそう言いました。

 今、総理も非常に迷っていると思います。安倍総理はこれまで、皆さんも記憶
にあると思いますが、(5人の)拉致被害者が帰ってきた時子どもたちが離れ離
れになりました。その時、拉致被害者を留めておけば(北朝鮮の)ミスターXと
(外務省)田中均局長のラインが切れる。大激論がありました。

 あの時に安倍総理は、「日本に留めるべきだ。ルートがなくなっても、必ず新
しいルートはできる」ということで小泉総理が決断し、拉致被害者が日本に止ま
ることになったんです。

 そして安倍総理は私を北朝鮮に送り、拉致被害者の子どもたちを奪還すること
ができた。だから外務省のルートが切れても、他のルートが必ずできるんです。
これを怖がっては、私は先に進まないと思います。

 今北朝鮮でどういうことが言われているかと言えば、このストックホルムの交
渉者は北朝鮮で非常に高い評価を受けています。そして、なぜか安倍総理が悪口
を言われている。安倍総理だけが踏ん張っている、と。逆に言えば、安倍総理だ
けが拉致被害者にこだわっているということなんです(拍手)。そこを我々は忘
れてはならない。

 私も総理と話をしました。「総理、このまま(国交)正常化が進むことはあり
ませんね」。それに対して安倍総理は、「俺が総理大臣である限り、拉致被害者
が帰ってこない限り、正常化交渉は進まないよ」とはっきり言っていました。

 だからこそ、今、安倍総理が総理大臣でいる間に拉致被害者が帰ってこなけれ
ば、一歩も正常化交渉に入れないんですから、ここは安倍総理が、新国立競技場
と同じようにゼロベースで見直しをしていただき、そして新たな拉致の交渉に入っ
ていく必要があるのではないか。この重要な局面にきていると思っています。

 そのためには、先ほど古屋先生からも話がありましたが、政府・与野党の協議
会でその旨総理に直談判したいと思っています。

 大切なことは、先ほども話があったように、我々は文書をもらうことが目的で
はありません。交渉をすることが目的ではありません。すべての拉致被害者が帰
国し、家族と抱き合うことが我々の目的なんです(拍手)。是非そのために皆さ
んと一緒に戦っていきましょう。宜しくお願いいたします(拍手)。

櫻井よしこ
 井上さんありがとうございました。次に、維新の党の拉致問題対策本部長、小
野次郎さんお願いいたします。

◆譲らない姿勢を続けよ

小野次郎(維新の党拉致問題対策本部長、参議院議員)

 私は政治家になる前は警察官僚でした。鹿児島の県警本部長をしていました。
市川さん、増元さんが拉致された吹上浜に行って、こんな白砂青松の、日本人に
とっては心のふるさとのような所から拉致していく奴がいるんだなと、心の底か
ら怒りを覚え、それが今までずっと続いています。

 そのあと官邸の秘書官になって、小泉総理の下でこの拉致問題について進展が
ありましたが、私は長い間見てきて、拉致問題の解決のためにいくつかの大きな
原則があるように思います。

 1つは、彼らはこちらが何か譲ったから何か出してくるようなことはない。一
歩も引かず、譲らない姿勢が、しかもそれは途絶えてはならず、何年でも何十年
でも続けるしかない。その時に最後の最後になって出してくるのが拉致された人
たちの帰還だろうと思います。

 その意味では、今までの経験の中に、何か甘い言葉で、こうやればうまい成果
があるんだと言って乗っていった人、付いていった人は、必ず最後はうまくいっ
ていないんです。ですから、彼らから拉致被害者を取り返すためには決して譲る
ことなく、取引することなく押して、押して、押すしかないと思っています。

 もう1つは、日本国民が一致しなければならない。抜け駆けをするとか、うま
いデール(取引)をやろうとすると必ず失敗します。党派を超えて、すべての人
間が、この問題については常に一致して、今は安倍総理ですから安倍総理を先頭
にして向かっていくことが何よりも必要かなと思っています。

 最後に大事なことは、小泉総理の時もそうでしたが、誰かが飛び込んでいって、
取り返してくるという決断がないと、あの国はにぶいような気がします。我々が
いかに思っていても、我々がいかに要求しても、なかなか権限を持った人までそ
の思いが届かない。最後はトップが飛んで行って、それなりのリスクの判断をし
なければなりません。

 けれども、その判断の中で、それを越えて飛び込んでいき直談判する覚悟がな
いと決着を見ることは難しいような感じがします。その意味で私たちも、政治家
の一員として、維新の党も全力をあげて拉致問題の解決のためにこれからも粘り
強く努力していきたいと思います。皆さんとともに頑張りますので宜しくお願い
いたします。ありがとうございました(拍手)。

櫻井よしこ

 ありがとうございました。次に、北朝鮮による拉致被害者を救出する知事の会
会長でいらっしゃり、埼玉県知事の上田清司さんからメッセージが届いています。
上田さんは今日来られませんでしたが、代読をさせていただきます。

◆上田清司・知事の会会長メッセージ

 本日、家族会、救う会、拉致議連主催による「『特別調査委員会』1年 全拉
致被害者を取り戻す緊急国民集会」に参加された多くの皆様に対し、心から敬意
を表します。

 昨年7月の日朝実務者協議において、北朝鮮が特別調査委員会を設置し、1年以
内に再調査を終了することを表明したと聞き、今度こそ早期解決に結びつくと私
は大いに期待していました。

 しかし、特別調査委員会設置から1年が経過したにもかかわらず、北朝鮮から
は未だに調査結果ばかりか途中経過の報告すらありません。私は北朝鮮の不誠実
な対応に強い憤りを感じるとともに、こうした事態に直面した御家族の心中はい
かばかりかと案じているところです。

 そこで、去る7月8日、私は「北朝鮮による拉致被害者を救出する知事の会」の
会長として、正に慎まんやるかたない思いで、山谷えり子拉致問題担当大臣に北
朝鮮の行動を促す圧力となるような方策を検討し、事態の打開を図ることなどを
要望いたしました。

 外交交渉については国にお願いせざるを得ませんが、私は拉致問題の解決に向
けて我々国民一人一人ができることは、拉致問題に関心を寄せ、決して諦めない
というシグナルを北朝鮮に向けて出し続けていくことだと考えています。そのた
めには、本日のような集会の開催にはとても大きな意義があると思います。

 埼玉県では関係機関と連携し、集会や署名活動、パネル展などの様々な取組を
行っています。これからも拉致被害者とその御家族の皆様が日々苦しまれている
という現状をしっかりと国民にお伝えし、皆様と一緒に世論を盛り上げ、国を後
押ししてまいります。

 本日の集会が、拉致問題解決に向けた動きを更に加速させ、全ての拉致被害者
が一刻も早く帰国できることを心から祈念いたしまして、私のメッセージといた
します(拍手)。

平成27年7月22日
埼玉県知事 上田清司

(4につづく)


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