救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

国際セミナー「日朝拉致協議の遅延をどう打開するか」報告(2014/12/12)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2014.12.12)

 本日、12月12日(金)、参議院議員会館1階講堂で、家族会、救う会、拉
致議連が主催する国際セミナー「日朝拉致協議の遅延をどう打開するか」が開催
された。

 日朝拉致協議が遅延する中、北朝鮮の権力中枢は今どうなっているのか、拉致
被害者救出のために日本はどう動くべきかについて議論しました。セミナーの詳
細は来週のメールニュースで逐次ご報告しますが、取り急ぎ、第1部「日朝拉致
協議を遅延させる金正恩政権の狙い」に対して出されたレジュメを2回に分けて
発信します。

 櫻井よしこ氏(国家基本問題研究所理事長)の総合司会のもと、本日の登壇者
は以下の通り。冒頭の主催者挨拶では、飯塚繁雄家族会代表と、総選挙のため参
加できなくなった平沼赳夫拉致議連会長からのメッセージを司会が朗読、また来
賓として、山谷えり子・拉致問題担当大臣、金聖?・自由北朝鮮放送代表が挨拶。

 第1部「日朝拉致協議を遅延させる金正恩政権の狙い」では、元朝鮮労働党統
一戦線部(対南工作部門)幹部だった張真晟(チャン・ジンソン)氏と西岡力・
救う会会長が解説と問題提起を行いました。

 また、特定失踪者問題調査会の荒木和博代表、ジャーナリストの惠谷治氏、救
う会の島田洋一副会長がコメントしました。

 第2部では、横田滋、横田早紀江、浜本七郎、有本明弘、斉藤文代、松本孟、
本間勝、寺越昭男の各氏から訴えがなされました。

 本日の国際セミナーは参加者が多く補助椅子が必要なほど会場は満員となりま
した。

 以下は、本日のセミナーに提出された張真晟氏のレジュメと、西岡力会長のペー
パーの全文です。

■国際セミナー「日朝拉致協議の遅延をどう打開するか」報告

◆北朝鮮特別調査委員会の欺瞞的構成・形態と拉致問題解決の方向

張真晟(元朝鮮労働党統一戦線部幹部)

1.北朝鮮特別調査委員会の欺瞞的構成

●国防委員会の特別権限は象徴的機構の誇示

−北朝鮮国防委員会は先軍政治の一環として軍事第一主義システムを強調するた
めの象徴的機構であるだけ

−国防委員会は建物も、組織構成の実体もなく、しかも人事権をはじめとする軍
事的実務および政策決定権も持たない、過去の金日成主席府概念と似た対外的宣
伝機構

−北朝鮮の最高権力は名実共に朝鮮労働党であり、その中でも特に首領唯一指導
体制を企画管理する党組織指導部が核心

−党組織指導部は人事権、党生活指導権、検閲権、提案書総合権、党員登録およ
び通知権、首領警護権を独占して首領唯一指導体制の頂点構築における総合的統
制と管理を実施

−北朝鮮が実権のない象徴的機構である国防委員会特別権限を強調したことは特
別調査委員会の権限と機能を対外的にだけ強調するための広報用

●実際に拉致主導の対南工作部署は抜けて、監察部署だけを動員

−拉致被害者の名簿は拉致犯罪を主導した対南工作部署が管理しているのもかか
わらず、その真実は隠して国防委員会特別権限を前に出して国家安全保衛部まで
動員させたことは解決への誠実度より初めから欺瞞に目的を置いた形式つくり

−さらに党工作部署とその業務を監察する権限が全くない国家安全保衛部に総体
的実務指揮を任せたことは構造的矛盾

−国家安全保衛部は党組織指導部の傘下直属機関なので対南工作部署の過去犯罪
と被害者名簿は事実上、党組織指導部指示だけでも充分

−一言でいって、党組織指導部の再決心はあっても傘下部署に過ぎない国家安全
保衛部の再調査はありえない構造

−特別調査委員会の総体的実務指揮を国家安全保衛部に委任したことは内部政治
監察組織まで動員させるという北朝鮮政権の誠意と努力を誇示するためのもの

−また、人民保安部の調査権能を超越して国家安全保衛部まで動員させたが、拉
致被害者の身元確認は非常に制限的というむなしい結果に信頼を付与するための
事前布石

−拉致被害者名簿は党対南工作部署所管なので一般文書と分離して党組織指導部
対南人物担当11課で管理するのに、あえて人民保安部が住民登録文書を精密調査
するということも完全な欺瞞

−拉致被害の主犯である労働党とその傘下対南工作部は全部抜けて、関係ない国
家安全保衛部、人民保安部、国土環境保護省、朝鮮赤十字委員会、保健省など民
間部署で満たされた点も形式だけを飾るもの

−調査規模も対南工作部署の機密室一つあれば充分なのに、あえて全国的規模に
広めたこと自体が日本政府と国民に対する巨大な愚弄

2.北朝鮮政権の特別調査委員会発表の意図

●再調査の形式だけ膨らませて、これ見よがしの構成の特別権限により、かえっ
て対南工作部署の犯罪と動機、証拠を回避して希薄にさせようとする意図

−視線を3号庁舎でない全域に回して時間だけ遅延させようとする意図

●拉致会談を遺骨会談、すなわち生きた人間でなく戦前の遺骨送還問題に変質さ
せようとする意図

−拉致被害者問題解決は特別調査委員会のこれ見よがしの構成の中に埋没させ、
代わりにその形式と全国的規模の調査時間を通じて遺骨会談に継続しようとする
意図

●会談の成果が大きく進展することのできない場合に備えて、再調査機構と形式
を最大限増やしてその一つ一つの人件費と時間、努力を計算して安倍政府に責任
を転嫁する一方で、現金請求書を差し出すための意図

●窮極的に拉致会談が失敗する場合、日本政府に責任を転嫁するための意図

−この条件で北朝鮮は明らかに会談が成熟する時点で、過去金正日と小泉総理が
行った経済支援約束の実行を要求するものと推定

−北朝鮮が拉致問題解決は金正日の遺言だと初めから釘をさして宣伝すること自
体がその根拠

●張成沢処刑以後に悪化した朝中関係を日朝関係改善で突破しようとする意図

3.拉致問題解決の方向

●拉致問題会談を日本と北の国家関係でなく、金正恩と拉致犯罪の象徴的関係に
作り上げなければならない

−その理由は、首領神格化を対内外政策において最優先で選択する北朝鮮体制の
現実に合うオーダーメイド型戦略になるため

−拉致犯罪および被害を過去の対南工作部署での衝動的妄動の結果に結びつける
場合、日本政府が北朝鮮を圧迫できる象徴的名分と価値を喪失する

−首領唯一指導体制を信念にする北朝鮮体制の習性と歴史を科学的根拠にして、
過去の首領の犯罪を、今日はその世襲指導者の責任に押し付けてこそ北朝鮮自ら
が苦悶に陥って結果を出すことを迫られる

●拉致問題会談は対南工作部署との直接の関係としてなされるべき

−拉致主犯である対南工作部署との直接的実務関係を作ってこそ、欺瞞に目的を
置いた北朝鮮のあらゆる形式主義を遮断して、追及に対して結果を出すという実
質的会談を継続することができる

−北朝鮮が影の存在である対南工作部署の特性を前に出す場合、党対南工作部署
を総括する金養建(キム・ヤンゴン)党対南工作担当書記との個別会談を要求

−これは北朝鮮の拉致犯罪の主犯である対南工作部署に対して対内外的に光を当
てて、その責任追及に集中できる環境と論理を造成

●拉致問題解決の次元で過去の犯罪と連係させる対北朝鮮制裁特別法を制定すべ


−安倍政府が現在の物的人的対北朝鮮制裁を解除した以上、それとは別の対北朝
鮮制裁特別法を制定すべき

−特別法は首領と拉致犯罪の象徴的関係を根拠に、首領崇拝の集団や個人に対す
る日本政府の制裁を原則にすえるべき

−これは首領主義に基づいた朝鮮総連に対する根本的圧迫となり、北朝鮮政権に
巨大な心理的物的打撃となる

−また、首領主義体制である北朝鮮のすべての行為が特別法の制裁対象に含まれ
る効果

(2につづく)

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葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 安倍晋三殿

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