救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

北朝鮮管轄下での発言は信用できない(2006/06/28)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2006.06.28-1)


 本日、6月28日、金英男さん家族の面会が北朝鮮で予定されています。家族
会・救う会でもその面会に当たり会見を予定しています。下記は会見に当たり西
岡力・救う会常任副会長が作成した報道関係者への説明資料です。また、キム・
チョルジュン氏から横田夫妻への手紙(手書き・仮訳)も添付しました。

■北朝鮮管轄下での発言は信用できない

 本日の家族会・救う会記者会見にあたり、事前に資料をお送りします。

 これは、2002年9月30日、横田めぐみさんの「夫」であるキム・チョル
ジュン氏が横田めぐみさんの両親にあてて書いた手紙のコピーと訳文です。この
手紙は日本政府の調査団に託されたものです。

 この中に「1993年突然病気でめぐみを失うという不幸が襲ってくる」とい
う表現があります。ご承知の通り、北朝鮮はめぐみさんの「死亡時期」を当初主
張していた「93年」から「94年」に訂正しています。蓮池さん、地村さんも
94年までめぐみさんと同じ地域に暮らしていたと証言しています。
 
 わたしたちはぜひ今回の面会の中で、金英男氏がこの手紙を書いたのかどうか
について、事実を知りたいと願っています。しかし、以下のごとく事実がどちら
にしても、北朝鮮当局管轄下で行われる被害者の発言は真実を反映しないという
ことを、この手紙が証明しています。

 この手紙を書いたキム・チョルジュン氏が本日家族と面会する金英男氏である
なら、英男氏は妻の死亡時期について横田さんご両親に嘘を書いたことになりま
す。つまり、「拉致被害者らが北朝鮮の管轄下にある限り、北朝鮮当局の命令通
りの発言以外できない」、という私たちの主張が正しいことを、この手紙が改め
て明らかにしているのです。

 また、もしこの手紙が金英男氏以外の人物が捏造したものなら、北朝鮮当局は
拉致を認めて謝罪した第1回目の日朝首脳会談直後に、ニセの手紙を出してまで、
めぐみさんの死亡を両親に納得させようとしたことになります。つまり、北朝鮮
当局の説明は根本から信じられない謀略であることが改めて証明されることにな
ります。

平成18年6月28日
北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会
常任副会長 西岡 力



★キム・チョルジュン氏から横田夫妻宛の手書きの手紙

(仮約)

こんにちは

 日本におられる横田めぐみさんのご両親にこのような形でご挨拶することにな
りましたことを申し訳なく思います。

 私は横田めぐみさんと家庭を築き、(一緒に)暮らしていたキム・チョルジュ
ンです。

 私がめぐみさんに会うことになりましたのは、1986年初に仕事の関係で、
ある町で生活する過程で私たち二人は大変親しくなり、そして家庭を持つように
なり、かわいい娘もさずかることになりました。

 幸せな家庭生活を送っていましたところ、1993年突然病気でめぐみさんを
失うという不幸が襲ってくるとは誰が想像できたでしょうか。

 健康で幸福な生活を送っている(私たちの)娘の消息をお伝えすることもでき
ず、このように胸の痛む便りをお伝えすることになりましたことを寛大に理解し
てくださいますようお願い致します。

 ご両親にお会いする機会があれば、より具体的なめぐみさんの生活に関してお
話を申しあげることをお約束しつつ、これにて失礼いたします。

             さようなら

             主体91年(2002年)9月30日
             キム・チョルジュン拝




 ※小泉首相宛、はがき・メールを!(〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内
閣総理大臣 小泉純一郎殿、首相官邸のホームページ=
http://www.kantei.go.jp/の右下の「ご意見募集」欄を利用)

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