救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

東京連続集会報告1?韓国から見た拉致問題(2013/10/10)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2013.10.10)

 以下は、平成25年10月9日、東京・友愛会館で開催された「韓国から見た
拉致問題?東京連続集会75」をテープ起こししたものです。

 今回は「産経新聞」の黒田勝弘氏(韓国駐在客員特派員)が日本滞在中という
ことで、「韓国から見た拉致問題」について語っていただきました。

 また、脱北者で詩人の張真晟(チャン・ジンソン)氏がかけつけてくださいま
した。張真晟氏は、10月10日に、文芸春秋社から新著「金王朝『御用詩人』の告
白 わが謀略の日々」 が発売予定のため来日しており、その中に、横田めぐみ
さんに関する情報があります。その点について報告してもらいました。

 司会およびコメントは西岡力・救う会会長。

 数回に分けて送信します。概要以下の通り。

■韓国から見た拉致問題?東京連続集会報告1

西岡 みなさんこんばんは。張真晟さんがかけつけてくださいましたので、本題
に入る前に、この本に出ている横田めぐみさんに関する情報等について、著者の
張真晟さんに話をしてもらいます。

 張さんには、我々の集会に二度来ていただいておりますが、この東京連続集会
は初めてです。2009年と2011年の国際セミナーに来ていただいています。
そこで出なかったことが一部ありますので、めぐみさんに関することで今日「産
経新聞」に一部でましたが、その話をしていただきます。

◆絶対神が、100億ドルがほしくて生まれて初めて謝罪したのに

張真晟 私が北にいたときは、統一戦線部に勤務していました。しかし私はその
中で対日担当ではありませんでした。対南担当で、その中でも文学分野を担当し
ていました。

 私は韓国に来てから、国情院傘下の国家安全保障研究所に勤務していましたが、
一昨年そこを辞めまして、今は「ニューフォーカス」というインターネットニュー
スをやっています。

 研究所にいた時は、国情院傘下の内規があり、活動に制約がありましたが、研
究所を辞めた後、本を書けるようになったわけです。

 めぐみさんについてこの本で書いた情報は、小泉総理が最初に訪朝した後、日
本の世論が反北になって思う通り事態が進まないので、金正日が、めぐみさんが
生きていた場合と死んでいた場合の損得を調べて分析しろという指示を統一戦線
部に下したということです。

 担当者は私たち文学における心理戦を担当している者の意見を参考にすること
があるわけです。文学をやっているものは、創意性があるということで参考意見
として、私たちに、めぐみさんが生きていた場合と死んでいた場合の得失を討論
してみようという話がありました。

 しかしそれは私が直接担当した業務ではなかったので、この本では短く書きま
した。2年前に西岡先生との話の中で、このような話をしたと私は記憶していま
す。

 なぜ金正日がそのような指示をしたのかについては、次のように考えられます。
金正日の生涯には謝罪ということはありませんでした。なぜなら彼は北朝鮮で絶
対神だったからです。

 当時日本との会談で100億ドルを得ることができると金正日は考えていて、
午前の会談で日本側から謝罪を求められ、午後、彼は100億ドルがほしくて生
まれて初めての謝罪をしたわけです。

 彼が生まれて初めて謝罪したにもかかわらずうまくいかないということで、金
正日としては何とかしなきゃならないという心理からそのような指示を下したの
ではないかと思います。

 また私はこの本でめぐみさんの死亡説について否定的に書いたのは、彼らが死
亡していると言って出してきた根拠について、北の観点から見ると大変否定的だ
ということからです。

 めぐみさんは北朝鮮において特別な管理の対象で、また夫の金英男(キム・ヨ
ンナム)も南朝鮮(韓国)出身の拉致被害者ですから特別の管理の対象だった。
それなのに北朝鮮が出してきた資料は、めぐみさんを一般人のように扱って死亡
したと言っている。そのことについて私はこの本の中で否定的に分析しました。

 私がもう少し拉致被害者について知っていればもう少したくさん書けたんです
が、私の知っている範囲で書きましたのでこうなりました。以上です。ありがと
うございます(拍手)。

◆死んでいないということ

 西岡 既に見本本ができていて横田さんのところには先週お送りしてありまし
て先に読んでいただいていたんですが、ご感想を聞く前に私が少しだけ解説をさ
せていただきます。

 この本では2003年の初めに金正日から、めぐみさんが生きていた場合と死
んでいた場合の損得を調べて分析しろという指示が出たということです。同じ文
書で、めぐみさんの両親を対象にした対日心理戦も統戦部に指示したそうです。

 めぐみさんの両親には、対南工作部署が見つけ出したい弱点や人格的な瑕疵が
なかった。そこで統戦部はめぐみさんのお母さんを、日本の右翼にもてあそばれ
ている田舎の無学な夫人、あわれな犠牲者だということに落としこむことで世論
の分裂を醸成しようとしたが、それさえ初期の段階であきらめてしまった、と彼
は書いています。

 後者の部分については2011年のシンポジウムの時に彼が話をしてくれまし
たが、「2003年の初めに金正日から、めぐみさんが生きていた場合と死んで
いた場合の損得を調べて分析しろ」ということは、既に「死亡」と発表していた
のに、「生きていた場合」について分析したところで、もしも死んでいたことが
事実であれば、そのことを分析する価値がないわけですね。

 死んだということを日本の世論にどう納得させるかということを分析しなけれ
ばならないという点で大変貴重な情報ではないかと思います。

 また、最近私が入手した情報では、金正恩政権も、死亡と言っている8人につ
いて、その人たちを返した場合の損得を内部で分析しているという非公式の情報
もあります。

 もちろん未確認なものです。当時中にいた人の直接の情報と、私の情報は少し
違いますが、「損得を分析しろ」ということは死んでいないということです。

 金正恩政権も同じようなことを考えているのではないか、生きていることは間
違いないのではないかと、このことも含めて私たちは思っております。

 では横田さんに一言ずつご感想をお願いします。

◆本当のことであってほしい

横田 滋(横田めぐみさん父、家族会前代表)

 これまでもめぐみについては色々な噂が出ています。例えば安明進さんの話で
は、金正日ファミリーに日本語を教えたことがあるとか。それから「タス通信」
の方が、ロシアの外交官の夫人になったとか。その通りであれば我々としては、
今すぐ帰れないにしても安心だと思いました。

 ですから本当のところ、髪の毛を使ってそれがめぐみのものだったとか。そう
いうめぐみの資料は初めの時から警察が収集していますので、そういうこと(確
認)が可能なんですが、今回の場合でも、その通りであれば生きている可能性の
方が高いことになりますが、やはりこれまでと同じように、やはりそれが本当の
ことであってほしいというのが我々の現在の気持です。

◆絶対生存していると信じて

横田早紀江(横田めぐみさん母)

 今日はご苦労様です。今日新聞で見まして、めぐみがきっと生きているんだろ
うということは、骨が来た時も、「死亡」と言われた時も、私はめぐみが絶対生
存していると信じてきました。それは(「死亡」とされた)他の7人の方も含め
てです。

 あちらで大切な仕事をさせるために教育した者は、そう簡単に亡くならないだ
ろうと思い、勝手な思いですが、そういう思いで今日まできております。

 今回このように一つの証言をしていただきましたが、実際に証言してくださる
方が一目でも見たことがあるというはっきりしたものが出てくるといいなあとい
う思いをいつも持っております。

 まだ本当のことは何も分かりませんが、今日は本当にありがとうございました。

西岡 ありがとうございました(拍手)。以上で報告とさせていただき、本題に
移りたいと思います。

(2につづく)



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