救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

産経新聞が報道した元工作員の手紙について(2013/02/10)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2013.02.10)

■産経新聞が報道した元工作員の手紙について

 本日(2月10日)付け産経新聞が〈拉致被害14カ国に拡大 脱北者
「ドイツ、シリア人も」〉というタイトルの記事を掲載した。この記事の
情報源である元工作員の手紙は救う会がメールニュースで2009年3月に公
表したものだ。
http://www.sukuukai.jp/mailnews/item_1815.html


 産経の報道を補強する意味で、再度この元工作員の手紙について救う会
の分析をお伝えする。


 当初救う会はこの元工作員を追跡した。北朝鮮も彼を追っているらしい
ことが分かって緊張したが、最終的に、2008年この手紙を出した直後、新
疆ウイグル自治区を通って中国を出国しているというかなり確度の高い情
報を2009年はじめ頃に入手した。


 そこで救う会は2009年3月手紙の全訳を公開して、ここに書かれた情報
の裏付けになるものを探すことにした。

 その時点で、(1)自分が管理した日本人として挙げている6人が全て北朝
鮮が死亡とした認定被害者であり、裏付け証言の取れる帰国した5人に言及
していないこと、(1)よど号グループ関連の石岡さん、有本さんと横田さん、
田口さん、市川さん、増元さんは北朝鮮内部で管轄が異なっていたはずなの
に、その両者を管理したと主張している点などで、100%記述を信じること
はできない。しかし、情報が具体的で記述も工作機関の中にいなければ分か
らないものが多数含まれていたから、少なくとも彼が拉致被害者の情報に接
することのできる位置にいた可能性は高いと判断した。

 救う会はその後の調査の結果、複数の帰国した拉致被害者や北朝鮮内部
につながる複数の情報源などから、手紙の記述と近似する情報を入手した。
現段階での救う会は、全てを真実だと証明はできないが、個別の情報はか
なり信憑性が高く、継続して裏付け調査をする必要があると評価している。

 したがって、本日、産経が報道した拉致被害者に「ドイツ、シリア人も
いた」という手紙の記述も継続して裏付け調査をすべき有力な情報と考え
ている。

 手紙の記述の中で裏付けが取れた取れた部分のうち、現段階で公開でき
るものを以下に示しておく。

 増元るみ子さんの収容されていた招待所に関する情報
 手紙は「1979年2月から1981年4月まで平壌市順安区域招待所で生活」と
記述している。ただしこの記述は市川さんと増元さん2人に関するものだ。
 一方で蓮池祐木子が2012年7月増元照明さんに伝えたところでは「るみ子
さんと、1978年秋から79年の秋の10月25日まで、約1年間一緒に生活。78年
秋から79年1月まで平壌駅近くの幹部アパート、79年春までレンチョン招待
所、79年春から79年10月25日まで順安招待所で暮らす。10月25日にるみ子
さんだけが引っ越した。」とされており、順安招待所の部分が一致している。


 田口八重子さんが収容されていた招待所に関する情報

 手紙は「1979年、1980年10月頃平壌市三石区域3級招待所で生活」と記述
している。

 一方で地村富貴恵さんが2012年12月飯塚繁雄さんに伝えたところによると
「田口さんと1978年9月から1979年1月頃までモランボン招待所で、その後元
興里招待所で11月25日まで一緒に暮らしていた」という。ここで言われてい
る元興里は平壌市三石区域に位置しているから、その部分は一致している。

 市川さんが工作員学校で教師をさせられていたという情報

手紙が「1982年から1986年頃まで平壌市兄弟山区域2級招待所で生活、当時
平壌市兄弟山区域に位置する金正日政治軍事大学で統一戦線部所属予備工作
員に日本語を教える。1986年から1996年まで平壌市牡丹峰区域日本人専用招
待所で生活しながら金正日政治軍事大学と平壌市龍城区域龍秋3洞に位置す
る工作員招待所で日本語講師として活動。」と記述している。救う会が入手
した北朝鮮内部につながる情報源からの情報では「市川は96年まで政治学校
から龍城地区の招待所に日本語を教えに行く講師だった。一番長く、地区の
講師をしていた。」とされ、一致する。

 また、別の情報源は、80年代前半、金正日政治軍事大学に統一戦線部の工
作員を養成する過程が一時的に存在したと伝えている。これも一致する。

(西岡力)


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