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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

信じられる日本の国づくりを?増元事務局長が国会で証言(2011/07/22)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2011.07.22-2)

 下記は、昨日、平成23年7月21日に参議院予算委員会で、増元照明事務局長が
参考人として証言したものです。

■「信じられる日本」の国づくりを?増元事務局長が国会で証言

 家族会の事務局長をやらせていただいております増元です。

 まず、この場で発言の機会をいただいた山谷先生、そして委員会の皆様にお礼
を申し上げます。さらに、先般、家族会、救う会で訪米した際、御同行いただい
た平沼議連会長、そして国会議員の皆様、さらに政府から拉致担当の副大臣も御
同行いただき、そして在米大使館始め政府の方たちに御尽力いただいて、一定の
目的を達し、幾らかの成果を得たことを非常に感謝申し上げたいと思います。

 それはさておき、私たち家族会が結成されたのは平成九年です。それ以降、私
たちは、日本の社会の闇というか、政治の闇というか、そういったものに翻弄さ
れ、そして痛め付けられてこの13年という長い年月を過ごし、いまだに家族を取
り戻すことさえできない状況なんです。

 その闇というのは、なぜか分かりませんけれども、私たちが北朝鮮に拉致され
た家族を取り戻してほしいという気持ちを訴えているその横で、赤い旗を振った
人たちが、強制連行の人たちはどうするんだとか、北朝鮮に対し、朝鮮半島に対
して私たちがやったことをどう考えるんだとか、私たちの方に対して非難の言葉
を投げかけられました。それは本当なんでしょうか。私たちの願いは、家族が本
当に家族として日本で、この繁栄した日本で彼らがいまだに享受していないこの
日本の繁栄を一緒に過ごしていたいという思いだけなのに、果たしてそれがイデ
オロギーの言葉で打ち消されるような状況が本当に我が国の在り方なんでしょう
か、という思いで闘ってまいりました。

 そして、未だにこの拉致問題に対しては、イデオロギーで反対される方、鎮静
化される方がまだいらっしゃいます。でも、その中でも今回、私が訪米する前に
産経新聞に掲載されました菅総理の資金管理団体から、この市民の会、市民の党
への、市民の会の献金問題、本当にこれあっていいものだろうか。これが、私た
ちがこれまで闘ってきて、そしてようやく北朝鮮金正日総書記に拉致を認めさせ
る流れを作ったこの流れの中で、再びまた私たちが闘わなければならない闇が生
じているのではないかという危惧を私は今現在考えています。

 昨日、拉致被害者家族の代表(飯塚繁雄さん)それから前代表夫人(横田早紀
江さん)とお話をすることができました。代表は、「この拉致問題を政争の具で
はなくて本当に解決するために皆さんで一緒になってやっていただきたい、もう
それだけなんだ」ということをおっしゃっておられました。早紀江さんは、「何
を信じていいのか分からないよね」というふうにおっしゃいました。この報道を
聞いて、「本当に私たちの家族を取り戻してくれる政府であるのかどうか、信じ
ていいのかどうか、この報道を聞いて吐き気がするほどもう具合が悪くなった」
というふうにおっしゃっておられます。

 総理は、先ほどの山谷議員の質問の中にもありました辛光洙の事件で、江田法
務大臣とともに助命それから釈放嘆願書に署名されておられました。そのときの
お話として、うかつであったというおわびをされました。家族会そして私たちは、
過去のことは問わない、もう被害者救出のために共に一生懸命やっていただけれ
ばそれでいいということで、あの時には了承いたしました。

 それが平成19年?21年の間に、総理の資金管理団体から、このような石岡亨さ
んや松木薫さんを拉致した実行犯の、しかもその実行犯である森順子さんの息子、
この方たちは日本に帰ってこられております。彼らは恐らく自由な発言権を持っ
ておられますし、自由な意思を持っておられますから、この日本で立候補するこ
とも自由でしょう。しかし、彼らは未だにこの拉致の問題に関して彼らが行って
きたことを明確にしていないということは、彼らはいまだにその北朝鮮で受けた
教育、そして彼らがこれまで行ってきた日本革命というその思いをまだ一心に持っ
ておられる方たちだと思います。それを知っていらっしゃらなかったとしても、
その方たちを擁立した団体に対して総理の資金管理団体から多額の献金がなされ
ているということ、これは我が国のためにも明確にしていただかなければならな
いと思っています。

 私の父は9年前に、「日本を信じる」と言って死んでいきました。その日本と
いうのはどういう日本なんでしょうか。30数年間も日本国民が拉致されて未だに
取り戻していない、そう弱い日本ではなかったはずです。父が信じた日本という
のは、すぐ私たちの家族、国民の命を救出できるような国を、それを信じて死ん
でいったんだと思います。そういう国づくりを皆さんにしていただきたいし、そ
ういう国であるということを国民の前に知らしめていただきたい。

 私の姉は拉致されて33年になります。彼女の人生33年間、本当にあの北朝鮮と
いうむごい土地で暮らさなければなりませんでした。その彼らのむごい人生を送
らなければならなかった代償、それは何だったんでしょうか。彼女たちに私は自
分の人生は無駄だったというふうには感じてほしくありません。彼女たちが、彼
女たちの犠牲によってこの国が強い国でまともな国であるという、そういう国に
していけるような状況になったということを、拉致被害者の皆さんのおかげでこ
の国が本当に日本であるための流れを作ったんだというその思いを彼らに感じて
いただきたいんです。彼らの犠牲を無駄にしていただきたくない、その思いが非
常に強い現在であります。

 先ほどから総理は、一応、分からなかったとか知らなかったとかおっしゃいま
した。これは辛光洙の時と一緒でしょう。が、過去は問いません。しかし、二度
目のこういうような状況に対して、やはり総理として明確に、国民の前にその意
思とその意図を明確にしていただくことが、この国が今後どのような国になるの
かということを国民の皆さんにも考えていただく良い機会になると私は考えてお
ります。

 最後にお願いですが、このブルーリボンバッジは北朝鮮いじめのシンボルでは
ありません。北朝鮮に対する圧力を掛けようというシンボルではありません。拉
致被害者を、北朝鮮にいて、そして今なおふるさとに帰りたいという思いを胸に
している拉致被害者を救出したい、助けてあげたいというシンボルです。是非、
国会議員の皆様にも、多くの皆さんがこのブルーリボンバッジを付けていただい
て、そして毎朝このブルーリボンバッジを付けることによって、今現在も北朝鮮
に多くの、百人以上と言われる多くの拉致被害者が存在し、日本へ救出されるこ
とを、日本の救出を待っているという現実をいつも考えていただきたいんです。

 確かに、日本では大きな問題やそしていろいろな問題が散在しています。その
中で、皆様方もお忙しいでしょうけれども、この拉致という問題は解決されてい
ない問題であるということ、そして国民の命が懸かっているという問題であると
いうこと、国民が今助けを求めているという問題であるということを国会議員の
先生方は、是非、毎日ブルーリボンバッジを付けることによって考えて、そして
いろいろなことを皆さんで御議論いただきたいと思っております。

 今日は、僣越ながらこの場でこのような話をさせていただき、ありがとうござ
いました。

以上


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