救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

神奈川県の朝鮮学校補助決定に反対する家族会・救う会声明(2010/12/17)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2010.12.17)

家族会・救う会は神奈川県の朝鮮学校への補助決定に反対する声明を
発表した。その全文をお伝えする。

■ 神奈川県の朝鮮学校補助決定に反対する家族会・救う会声明

神奈川県は12月15日、記者会見をして「朝鮮学校における教育内容に
ついては、日本や国際社会における一般的認識に沿った教育が実施され
ることが確認された」として、見合わせていた今年度分の補助金6千3
百万円を支出すると発表した。今回の決定は、大変ずさんなものであり、
到底受け入れることはできない。ここに反対の意思を表明する。また、
家族会・救う会は神奈川県から依頼されていた2月5日の「拉致問題を考
える国民大集会in神奈川」への後援を断ることを決めた。これまで神奈
川県は拉致問題に関する啓発事業に積極的に取り組んでいただけに大変
残念だ。

神奈川県は11月15日から県内の朝鮮学校に対して「教育内容の確認等」
を行った。しかし、その作業は朝鮮学校の一方的な言い分を受け入れる
だけのずさんなものだった。私たちが問題にしていた教科書の以下の2
つの記述について、これまで朝鮮学校内部でこの記述が問題になったこ
とはなく、今後もこの記述のある教科書を使いつづけるという回答を得
たにもかかわらず、それを受け入れている。

教科書は、拉致問題について「2002年9月、朝日平壌宣言発表以後、日
本当局は《拉致問題》を極大化し、反共和国、反総連、反朝鮮人騒動を
大々的に繰り広げることで日本社会には極端な民族排他主義的雰囲気が
醸成されていった」と記述している。朝鮮学校は、「在日朝鮮人に対す
る様々な嫌がらせが頻発した事態を表現しようとしたもの」と弁解して
いるが、教科書は、日本政府が朝鮮人への嫌がらせを行った主体だと主
張しているのだ。しかし、朝鮮学校が県に示した訳文は、文章の主語「日
本当局は」が省かれている。そのため反朝鮮人騒動を繰り広げた主体が
誰かという点をごまかしている。それなのに神奈川県は主語のない訳文
をそのまま「報告」に引用してごまかしに加担している。

また、大韓航空機爆破事件について「ねつぞう」と断定して、田口八
重子さん拉致に直接関係する事実をわい曲しテロを擁護している点につ
いて、朝鮮学校は「歴史的評価の定まっていない」などと強弁して「日
本において報道している内容を含め、しっかり教えていく」と口頭で約
束したというが、これで改善が実現する保証はまったくない。

神奈川県のずさんな決定とは対照的に、大阪府は問題の教科書を使っ
ている科目「現代朝鮮歴史」を正規科目からはずすことや、朝鮮総連と
の関係を断つことを補助金支出の条件としている。また、政府は北朝鮮
による砲撃を理由に、国庫支援手続きを停止する措置を取っている。神
奈川県は今回の決定を根本から見直していただきたい。政府と全国の関
係自治体は、神奈川県のようなずさんな対応をとって、わが国が拉致問
題を軽視しているかのような間違ったメッセージを北朝鮮に送ることの
ないように強く求める。

平成22年12月17日
北朝鮮による拉致被害者家族連絡会代表 飯塚繁雄
北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会会長 西岡 力


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