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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

金賢姫証言があぶり出した闇 西岡力(2009/02/16)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2009.02.16)
下記は、西岡力・救う会会長代行が、2月13日の産経新聞「正論」欄に寄稿
したものです。参考情報として送ります。


■金賢姫証言があぶり出した闇 西岡力


≪3時間にわたる会見記事≫
大韓航空機爆破事件の犯人、金賢姫氏が十数年ぶりに口を開いた。彼女は韓国
が10年ぶりに保守政権となった昨年10月初め、元国会議員に長い手紙を書き、
盧武鉉前政権と親北テレビ局などから受けた迫害を告発した。その手紙を入手し
た『月刊朝鮮』元編集長、趙甲済氏が同誌12月号に寄稿した。

趙氏は金賢姫氏と連絡を取り続けており、私は昨年末、ソウルで趙氏と面会し、
金氏への質問を託した。日本に帰国した拉致被害者は、横田めぐみさんが「スッ
キ」という北朝鮮女性に日本語を教えていたと証言した。そのスッキが金氏の同
僚工作員、金淑姫(キム・スクヒ、韓国語で続けて発音すると「スッキ」と聞こ
える)であったのかの確認もその一つだった。

年が明け、趙甲済氏は金氏と3時間にわたり面談し、同誌2月号に寄稿した
(『月刊正論』3月号に和訳掲載)。それによると、金氏は横田めぐみさんにつ
いて次のように話している。「淑姫がめぐみから日本語を学んだといいます。も
ちろんそのときは金淑姫に日本語を教えてくれた女性の名前がめぐみだとは分か
りませんでした。幼いとき日本から拉致されてきて、性格がおとなしく、拉致さ
れてきた韓国男性と結婚し、娘を産んだという話を聞きました」

≪田口さんらが帰国すれば≫

同じ記事の中で金賢姫氏は田口八重子さんについても語っている。「最近、青
年になった田口の息子の写真をテレビで見ましたが、目がお母さんと似ています
ね。息子にかならず会いたいです」「(李恩恵=田口さん=が死んだとは)信じ
られません。あそこは交通事故が起きることがありません。(日本に)送り返せ
ば私と関係すること、そして工作員教育状況などが知られてしまうから、離さな
いのでしょう」

2002年9月、北朝鮮は日本人を拉致したことを認め謝罪した。だが、「拉
致したのは13人だけで8人は死亡した。5人とその家族の帰国で拉致問題は解
決した」という新たなウソをついた。しかし北は死亡の証拠を出せず、被害者が
13人とする証明をもできなかった。だから今、日本政府は、すべての被害者の
生存を前提に即時帰還を求めている。

なぜ北朝鮮は、偽の遺骨まで出して被害者死亡としなければならないのか。私
は、国家ぐるみのテロ犯罪への金正日総書記の責任を回避するためと主張してき
た。北は田口さん拉致は認めたが、大韓機爆破事件は韓国の捏造(ねつぞう)、
田口さんは金賢姫氏の教官ではないと主張している。

もし田口さんが帰国すれば、金賢姫氏の主張の正しさが証明される。めぐみさ
んも金氏の正しさを証明する証人となることが今回判明した。だからこそ北は田
口さんやめぐみさんが死んだ、というウソをつかざるを得なかったのだ。一つウ
ソをつくとそれを守るために次々にウソをつかざるを得なくなる。

≪捏造キャンペーンの解明を≫

韓国で、大韓機事件を捏造とするキャンペーンが盛り上がるのが2001年秋
からだった。親北組織が記者会見などを開き、04年にかけ、テレビの3大ネッ
トワークが、事件には疑惑が多いとする長時間の特別番組を放映した。特に、K
BSは第2回小泉訪朝の当日から、そのような特別番組を2夜連続で流した。

そして05年、盧武鉉政権は、三審制の司法が有罪判決を下した大韓機事件を
「疑惑事件」だとして、国家情報院に組織した「委員会」で再調査を行った。そ
の上、全政府機関の上に立つ「真実と和解」委員会は、今も再調査を続けている。
事件の遺族の一部も捏造説を主張し、日本人に会う前に自分たちと会えと金賢姫
氏を圧迫している。

金正日総書記が拉致を認めたとき、日本では朝鮮総連や旧社会党など親北勢力
が大変なダメージを受けた。もし、田口さんらが帰ってきて金賢姫氏と会ったな
ら、金総書記は115人の韓国人労働者らを爆殺したテロリストということにな
り、親北派は重大な影響を受けたはずだ。それを防ぐため北の工作機関は、小泉
訪朝の直前、日本に拉致の一部を認める準備を始めたころから、韓国の親北派を
使って大韓機事件捏造キャンペーンを展開したのだ。

いま世界でも、捏造説が残っているのは韓国だけだ。金賢姫氏の告発を受け、
李明博政権が国家情報院やテレビ局の正常化に大胆に取り組むなら、真実が韓国
民にも伝わる。そうなれば北としては被害者死亡というウソをつき続けるメリッ
トがなくなる。

李政権が金氏の告発を真摯(しんし)に受けとめ、田口さんの家族と金氏との
早期の面会実現や、捏造キャンペーンを操った勢力の摘発にまで踏みこめるか注
目していきたい。(にしおか つとむ)

以上




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