救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

米「北朝鮮人権法」成立記念会に参加して(2004/11/25)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2004.11.25-1)

■米「北朝鮮人権法」成立記念会に参加して

島田洋一(「救う会」副会長・福井県立大学教授)

 11月16日、「北朝鮮人権法」の関係者が集まる会合が企画され、私にも招
待状が来たので、約1週間、ワシントンを訪れた。訪米の詳細は、『現代コリア』
12月号参照。以下は、上記会合に関する部分だけを若干簡略化し、抜き出した
ものである。


 11月16日、米連邦議会下院レイバーン・ビルディング(議員会館の一つで、
委員会審議の場でもある)において、「北朝鮮人権法」の成立を記念し、今後の
実施段階について話し合う祝
賀会が開催された。約一二〇名が参加し、盛会だった。

 主催は、北朝鮮の人権問題を追及する米民間諸団体の協議体「北朝鮮自由連合」
(North Korea Freedom Coalition,http://www.nkfreedom.org)とニクソン元大統
領の側近チャック・コルソンが創設した「プリズン・フェローシップ(監獄協同
会)」(Prison Fellowship,http://www.pfm.org)である。

 コルソンは、ウォーターゲート事件に連座して入獄中に、クリスチャンとして
生まれ変わり体験(born again)をし、出所後の一九七六年に、世界中の「囚人、
元囚人、犯罪被害者およびその家族」に聖書の精神で手を差し伸べることを目的
とした「プリズン・フェローシップ」を創設した。

 全米各地また海外の刑務所を回る中で、収容施設一般の改善を使命の一つと感
じるに至ったという。保守派の人権運動家として、重要人物の一人である。

 議員では、ブラウンバック上院外交委員会東アジア・太平洋問題小委員長、リー
チ下院国際問題委員会東アジア・太平洋問題小委員長、ジョゼフ・ピッツ下院議
員、エド・ロイス下院議員らが駆けつけた。

 今後、「北朝鮮人権法」の実施に当たり、ますます関係者間の連携を密にし、
機動性を高めていくことの必要が、参加者の間で確認された。

 会合全体を通じて感じられたのは、北朝鮮の人権蹂躙を追求する、少なくとも
保守派間の連帯は、「人権法」をきっかけに、一段と強化されたということだ。

 ちょうど、日朝実務者協議終了の翌日だったこともあり、何人もの参加者から、
北の「調査」結果について意見を聞かれた。皆、北朝鮮関係のニュースを集めた
ウェブ・サイトを見ており、その辺の情報の伝わり方は早い。

 卑劣な小細工を弄して、横田家をはじめとする被害者家族の意志を挫きつつ、
問題全体を誤魔化し切ろうという北の意図は明白で、日本国内では怒りの声が高
まっている、しかし小泉首相は、廬武鉉同様の宥和主義者であり、トップに信念
のない分、本来なら必要のない戦いを戦わねばならない、苛立たしい話だが仕方
がないと答えておいた。

 「北朝鮮自由連合」の委員長サンディ・リオス(伝統破壊的フェミニズムに反
対する保守派の有力女性団体「アメリカのことを気に掛ける女性たち」
(Concerned Women for America)の前会長。韓国政府が北に支援を続ける金額を
積算し、将来の統一コスト支援から差し引くべきだと主張している)は、日本人
が怒るのは当然で、怒りが高まったというのはとてもよいことだ、怒らない人間
には見込みはないと語気を強めた。

 韓国系米人で早くから精力的活動を続けてきたナム・シヌも、日本は本来二年
前に制裁を発動しているべきだったと言っていた。

 祝賀会の最初の方で挨拶に立った「北朝鮮自由連合」の副委員長スザン・ショ
ルティ(黄長○訪米をアレンジし、人権法案作成、成立に奔走するなど、米国に
おける北の人権問題追及のパイオニア的存在。「人権法」で新設された専任「特
使」の候補にも擬せられている)は、特に私の名前を挙げ、「彼らのねばり強い
活動のおかげで、拉致問題が国民全体の関心事となり、日本は、北朝鮮の人権蹂
躙に非常に厳しい態度を取るようになった」とこちらを見ながら拍手を送る仕草
をしてくれた。

 おかげで、私は数歩前に進み出て、会場全体から拍手を受けるという面はゆい
結果になったが、ショルティの褒め言葉は、日本、特に日本政府の実態に照らせ
ば、残念ながら褒めすぎといわざるをえないだろう。日本の首相や外相が、北の
人権蹂躙を糺すような発言をしたことなど一度もない。

 日本は、2005年1月から、非常任理事国として国連安保理入りする。北朝
鮮や中国政府に対し、どこまで踏み込んだ対応をできるか。もし腰の引けた対応
に終始するなら、安保理入りした分、余計その情けなさがクローズアップされる
ことになろう。

(注)○は火ヘンに華

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