救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

国民大行進in福岡、風雨の中500人参加で大成功のうちに敢行(2004/07/05)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2004.07.05)

■ 国民大行進in福岡、風雨の中500人参加で大成功のうちに敢行

※北朝鮮に拉致された日本人を救出する福岡の会 青木英実代表 からの報告です。

     
 7月4日(日)13時から、福岡市天神警固公園を起点、終点として、救う会九州
連絡協議会に結集する、福岡、大分、熊本、長崎、鹿児島など各県の同志、協力者等、
昨年を上回る約500人の参加で国民大行進(デモ)を敢行しました。鹿児島からは、
市川修一さん兄健一さん、義姉龍子さん、東京からは西岡力救う会全国協議会常任副
会長が駆けつけデモに参加しました。また遠く和歌山県からも救う会のメンバーが参
加しました。

 折から、台風接近に伴う驟雨と突風が襲いましたが、参加者の意気は軒昂、参議院
議員選挙候補者の車などが右往左往するなか、粛々としかし毅然として全ての拉致被
害者救出、とりわけ安否未確認の10人の奪還を強く福岡市民に訴えました。

 他方参加予定であった松木薫さん姉斉藤文代さんは、お母さんの容態が急変し参加
できませんでした。

 このように家族、とりわけ両親は年老いており再会のための時間は限られています。

 日本政府は、いつまで問題を長引かせるのでしょうか。

 家族が疲れ倒れるのを待っているのでしょうか。

 今、曽我さん家族の再会を選挙へむけて政治利用し、先の再訪朝の結果をもって拉
致問題には幕引きを図ろうとする小泉政権を私たちは断じて許すことはできません。

 また参院選の候補者たちも、ほとんどがこの問題についての政策論争を、あたかも
何かを恐れるように避けています。この国の政治家の惰弱さは絶望的といっていいで
しょう。

 しかし、今日嵐に立ち向かったように、私たちは、全ての拉致被害者が救出され、
日本国民の自由と人権、侵害された国家主権が真に回復されるまでいかなる逆風にも
抗して戦い続けることを明言します。

以上

平成16年7月4日


■「金正日の二つの嘘 拉致問題の打ち切りと金正日の責任回避が狙い」
緊急山口(岩国)集会での西岡力救う会全国協議会の常任副会長講演要旨
 
 六月二十六日に山口県岩国市において「緊急山口(岩国)集会」(救う会山口主催)
が開かれ、有本恵子さんのお母様有本嘉代子さんが家族として訴えを行い、救う会全
国協議会の常任副会長の西岡力が「正念場を迎えた拉致救出運動」と題して講演した。
西岡講演の内容(救う会山口が要約)を以下に紹介する。

日本国が納得していない
 今後の運動としては、金正日のついている二つの嘘を突き破る必要がある。一つは、
「拉致被害者が十三人しかいない」という嘘。もう一つは、「拉致被害者の残り八人
は死亡した」という嘘。一昨年の九月に行った金正日の謝罪は本物ではない。
 日本政府は拉致被害者として十五人を公式に認定している。北朝鮮は認めていない
二人のうち一人が曽我ひとみさんのお母さんの曽我ミヨシさん。昨年八月、曽我ひと
みさんはジュネーブの人権委員会に文書を提出した。そこには、昭和五十三年八月十
二日に、母親と一緒に三人の男らによって拉致されたと記している。ところが、北朝
鮮は「八月十二日に日本人の現地請負業者から曽我さん一人を引き渡された」と公式
に発表している。請け負い業者が誰なのかも明らかにしていない。(曽我ミヨシさん
の身入国は)家族として納得できないということではなく、日本国として納得できな
いこと。
もう一人は、昭和五二年九月十九日に石川県の海岸から拉致された久米裕さん。彼は
日本政府の拉致被害者の認定第一号。彼は在日朝鮮人に密輸の話を持ちかけられて石
川県に連れて行かれた。宇土海岸の旅館で、夜二人が散歩に出たが同行者が一人で旅
館に帰ってきたことから女将が不審に思い警察に通報した。警察は外国人登録証法不
携帯で逮捕した。石川県警による取調べで、その在日朝鮮人は久米さんを拉致させた
ことを自供した。久米さんが拉致されたのは明らかにもかかわらず北は拉致を認めて
いない。
十五人以外にも拉致被害者はいる。日本政府もそのことを事実上認めている。平成十
四年のクアラルンプールでの日朝国交正常化交渉で、日本政府は十五人以外の三人の
日本人について捜査を北に依頼している。昭和五十五年六月にパクという人物が、三
人のうちの一人の小住健蔵さんの名前でパスポートを作っている。パクはその後指名
手配されたが海外に逃げた。もう一人は田中実さんという人だが、在日朝鮮人社会に
は工作活動に協力する地下組織があり、その組織の一人(故人)が田中さんを拉致し
たことを認めている。さらに、元亡命工作員の安明進氏は田中実さんの写真を見て、
「横田めぐみさんと一緒にいた日本人教官だ」と認めている。小住健蔵さんと田中実
さんは拉致されているのは明らかだ。
平成十四年四月の参議院の外交防衛委員会で警察庁の警備局長が「認定以外の拉致の
可能性のある事案はいろいろつかんでいる」と言っている。非公式だが四十人ぐらい
の被害者リストを警察は掴んでいると言われている。
安明進氏は「金正日政治軍事大学では十一人の日本人教官を見た」と言っているし、
金正日政治軍事大学には三十人の日本人がいたと複数の教官、先輩からも聞いている。
十三人しかいないというのは大嘘だ。

信頼できない死亡情報
 一昨年、有本さんたち家族は北から受け取った死亡を証明する証拠は、1死亡確認
書(コピー)八枚、2横田めぐみさんは「死亡台帳」表紙の写真と、めぐみさんの名
前の書かれているページの写真、3松木薫さんの遺骨と称する骨の3つだけ。
死亡確認書は八枚のうち七枚は同じ病院。その中で、市川修一さんは一九七九年に死
亡、松木薫さんは一九九六年に死亡とされている。十七年間もずれており、死亡した
場所はそれぞれ四つの道(日本の県に相当)に分かれている。にもかかわらず同じ病
院(695号病院)のゴム印が押してある。しかも、そのうちの三枚はゴム印の位置
まで同じで明らかに慌てて用紙を複写して作ったのは明らか。有本恵子さんと市川修
一さん、増元るみ子さんの生年月日が違っていた。こんなもので死亡が信じられるは
ずがない。
 めぐみさんは精神病で死亡したということから精神病院の「死亡確認書」だった。
 めぐみさんの死亡を証明するものとして出されたものが、「死亡台帳」の写真には
「死亡台帳」という表記の下に「入退院台帳」という表記が消してあるそのうえに
「死亡台帳」と書いてあった。「死亡台帳」には通し番号があった。めぐみさんの番
号は「3?239」という通し番号があった。ところが、そのひとつ下の人物の通し
番号にも「3?239」とあった。「入退院台帳」にめぐみさんの名前を記入して、
同じ番号の人の欄を削除するのを忘れていたとしか思えない。
 松木さんの遺骨と証するものが出てきた。しかし、DNA鑑定ができないように遺骨
は二度も焼いてあった。しかし、同行した法医学者がみたところ少なくとも複数の骨
であることがわかった。遺骨の下顎の一部を持ち帰り、歯根を調べたところ四十代の
男性であるものが六十代の女性のものだと鑑定で明らかになった。これは政府の公式
な鑑定結果だ。つまり死亡を客観的に認める証拠は何も出されていない。

金正日の責任
北朝鮮では金正日の権威、責任に関わるものは絶対に譲らない。大韓航空機爆破の首
謀者である金賢姫は、金正日から工作活動の金正日直筆の命令書を受けていると証言
している。田口八重子さんはその金賢姫に日本人化教育をさせられた。田口さんが生
きて帰って金賢姫と会えば金正日の責任が明らかになる。だから田口さんを帰すわけ
にはいかない。
安明進氏は今、拉致の首謀者は金正日だと言っている。一九七〇年代半ばに、テロリ
スト養成学校である金正日政治軍事大学の必修科目で、金正日が工作員教育の方針と
して工作員の現地化を徹底的に行へ、そのために現地人の教師を連れてこいと命令し
たことにより、大きな成果をあげたことを金正日の業績として習った、と証言してい
る。安氏は「めぐみさんを見た。市川修一さんを見た」とも言っている。めぐみさん
や市川さんが帰って来て安明進氏と会えば、安氏の話が本当だったということになる。
増元さんは市川さんと結婚しているから増元さんも返さない。金正日の責任が明らか
になるような人は返さない。
仮に死んでいるなら遺骨を出せば済むこと。北朝鮮は土葬の国。朝鮮戦争当時の遺骨
が今も出てくる。アメリカは核疑惑について、納得できるまで徹底的に検証する姿勢
を崩していない。日本も同じ姿勢で臨むべきだ。日本はすべての未帰還者を取り返す
ために、納得がいくまで調査するという姿勢を示すべきだ。

以上


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