救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

05_横田滋家族会代表の国会証言


平成17年6月10日、横田滋・早紀江家族会代表夫妻が、参議院拉致特別委員会に参考人として招かれ証言した。以下は横田滋さんの冒頭発言の一部。

横田 滋さん



第3回日朝実務者協議でめぐみのものとして提供された遺骨は、帝京大学がDNA鑑定した結果、12月8日、別人のものということが判明いたしました。我々は、この鑑定結果を伺いまして非常に安堵をいたしました。北朝鮮側は、この遺骨は第三者の手を経ずに直接薮中団長に提供されたもので、本人のものに間違いないということで持ってきたわけですが、しかしこれが幸いにも別人のものだとの鑑定ができたからよかったものの、そうでなければ、「これはもう夫が持ってきたもので間違いないものだ。

しかし、科学的には鑑定できなかったものである」。そして、同時に提供されました写真を示して、「こんな不安そうな顔をしている中学生をわが国が立派な大人に育てて、車も使えるような身分にもなったんだけれども、本人が体が弱くて入院して自殺したんだ。もうこれ以上のものを出せないから納得してほしい」というようなことが言われれば、私たちだけでなくて、政府としてもそれを反論する材料というのが全くなくて、結局それで納得されてしまう恐れもあったわけですが、しかし、別人のものと鑑定した結果、我々としましてはめぐみが生存している可能性が強いということを確信いたしました。
 この12月の8日に別人のものと分かった時に、我々家族会、救う会は経済制裁の発動をお願いしたいというような声明を発表いたしました。そして、翌9日に拉致議連の総会が開かれまして、その席でも経済制裁をするしかない、ということが決議されております。また、私はその翌日の10日の自民党の拉致対策委員会、それからまた同じ日に開かれました衆議院の拉致特別委員会にも傍聴に参りましたが、いずれも制裁をすべきだ、という意見が決議されております。
 しかし、小泉総理は、対話の窓口が閉ざされるということを理由に慎重な姿勢を崩しておりません。
 そして、この段階ではめぐみのものだけだったわけですが、しかし、その後持ち帰った資料の精査をして、24日の日に家族に対しても説明がありましたし、同日、細田官房長官が、「北朝鮮側が迅速かつ誠意ある対応をしない場合、日本政府として厳しい対応を取らざるをえない」という立場を、制裁の予告ともとれる談話を発表いたしました。それから、日本政府は北朝鮮側に対して抗議をし、そして鑑定の説明はいつでも説明をするというふうに言っておりますが、北朝鮮側はそれを拒否して、鑑定は捏造であるとか遺骨を返せと言うような状態だというふうに説明を受けております。
 それで、政府に対するお願いでございますが、やはり、もし北朝鮮側に何か異変が起きた場合、被害者がどこにいるかといった情報が必要になっておりますので、ぜひ情報収集に努めていただければと思います。情報収集というのは人脈づくり等ですぐにはできないとおっしゃっていましたが、しかし小泉総理の訪朝からはもう2年以上も経っておりますし、やはり一日も早く収集していただきたいと思います。それと、現在も拉致の専門幹事会といって各省庁の局長クラスの方が集まって横の連絡をとっていただいていますが、しかし、それぞれが情報をもっているというようなことだと思いますし、そういった方は通常はそれぞれの省庁の仕事をなさっておりますので、拉致のことだけをやっているというところは、部署はございませんので、一日も早くこの専門幹事会を拉致の対策本部というような形で常時拉致問題について対応がとれるようなシステムを作っていただければと思っております。
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