救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

東京連続集会140家族会・救う会・拉致議連 訪米報告4(2026/10/15)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2026.10.15)

◆アメリカでは北の宣伝工作に乗った議論が多い

島田 はい。昨日の私のX(旧Twitter)でですね、その問題のウォール・スト
リート・ジャーナルの記事等に触れていますので、それをちょっと参照してい
ただければと思ういます。とりあえずそこに、その記事の中で一番話題を集め
た写真を持ってきました。

つまりこの、これ実はウォール・ストリート・ジャーナルの6月に載った記事
で、タイトル、日本語に訳して言うと「世界で最も驚くべき経済的サクセスス
トーリーは北朝鮮」。こういうタイトルでね、で書かれたもの。ここは非常に
ですね、反響を呼んで、我々があったら向こうのシンクタンクの人間とかも含
めてね、みんなこれ結構ね影響されていますね。

というか我々が会ったら保守系の人が多いですけども、ニューヨーク・タイム
ズというと、日本で言うと朝日新聞ようなものなので、保守系というのはあま
り信用しないんですが、ウォール・ストリート・ジャーナル、これは一応論説
は完全に保守系ですね。記事は玉石混交なんですけれども、日経新聞の逆みた
いなものでね、日経は記事はいいのもいっぱいありますが、社説は朝日新聞以
下っていうのが最近多いんですけれども。

それは置いといて、このウォール・ストリート・ジャーナルの記事、これねオ
ーストラリア人のツアーコンダクターの男が最近北朝鮮に行って驚くべき発見
をしたと。写真撮ってきたと言うので、それがネタなんですけれども。

そのオーストラリア人が、これもツアーコンダクターですから、何度も北朝鮮
に行ってるんですが、今回入ってね、空港降りてタクシー乗ったところ、さっ
き西岡さんも言いましたが、ウーバーのようなシステムができてたと。写真が
載ってますが、これ写真見たら詳しい人は横にちゃんと機能してるか分からな
いと言っていましたけれども、チェックしていただけると、私昨日のXに写真
載せてありますから。

そうしたらね、マラソンのコースを走ってたら沿道の人たちがみんなスマホを
持ってたとかね、それから招待されて、平壌の中心部をものすごくね、瀟洒(
しょうしゃ)なレストランみたいなものに連れて行かれて、本当にこれ、G7
のどこともひけを取らないなってい言って、そうした写真を写してる。

これも見るからにですね、やらせという感じなんですけれどもね、私見た瞬間
このタクシーのウーバーとかね、ウーバー風のやつ、「これはやらせだろ」と、
そういうのを失礼だね、タクシーにそいつを乗せた。「北朝鮮がよくやるパタ
ーンだな」と思ったんですが、そういう疑問も出ない人も結構いるみたいでね。

これすごくアメリカで影響を持っちゃってるんですよね。北朝鮮はいよいよこ
のウーバー系のシステムがね、しっかりそこまでいってるんで。

だけどいまだに電力事情とかね、最悪ですね、平壌は。昨日西岡さんがね、国
家基本問題研究所の論壇でしたから、載せてましたけれども、脱北者の証言と
か、北に繋がるVPN(仮想プライベートネットワーク)がある人たちの証言
とかね、元外交官の証言を見ても、高層ビルといっても電気が一日中使える部
屋なんてのはごく一部に限られているとかね、実態はそんな感じですよね。

だけどね、これ問題なのは、特にアメリカの北朝鮮専門家ということで、しょ
っちゅうメディアに出てくる人間、あえて名前を言うと、ビクター・チャとい
うね、CSISにいる人。我々何回も会っててね、今それなりに勉強はしてる
人ですけど。

それからジュン・パクという。これ我々が去年、バイデン政権の時代にワシン
トンに行って、国務省に行った時、このジュン・パクという韓国系の女性なん
ですが、この人が北朝鮮問題担当の国務次官補代理ぐらいのポジション。彼女
と話してるとね、まずその時もね、北と対話するために食糧支援とか提示して
るんだけど、反応がないという趣旨のことも言っててね。

とんでもないことをやったんだと思いましたけれども、話に出てくるだけ。食
糧支援をやられたら困るので、幸い北が応じなくて済んだんですが、そのジュ
ン・パクという人、今民間の方に出ていて、その人なんかもビクター・チャな
んかと並んで、「いや北朝鮮は経済が発展していると、特にロシア・ウクライ
ナ戦争に北朝鮮がロシア側に立って参戦して、その見返りをいろいろもらって
るせいで、経済的にも良くなってるんだ」と。

だからここから問題なんですけれども、「だからもはや北朝鮮には制裁は効か
ない、制裁をしても意味がないんだ」と、こういう主張に繋げるんですよね。
そして、「北が相当経済発展した以上、こちらが見返りに経済支援とかするに
してもね、今までよりももっと質的にも量的にもドンと出さないと北は応じて
こない。なぜなら北は経済発展しちゃってるから」ですよね。

まさに北の宣伝工作に乗ってしまっていると言わざるを得ないような議論、結
構アメリカの北朝鮮専門家と言われる人たち、玉石混交ですけど、人気の上が
っている人たちでね。彼らもこのやっぱりウォール・ストリート・ジャーナル
のさっき紹介した記事に相当依拠している。

このあたりね、やはりだからいろんな北の内部情報とか、このファクト(事実)
に照らしてですね、反論というかね、ファクトを提示して「違いますよ」と、
こういうことを言っていかないといけない。その一番大きな責任を持ってるの
は西岡さんですけど、しっかりですね英語に訳してね、それを発信していきた
いと。これ非常に重要なポイントですね。

だから変にこっちがね、譲らなくていいような情報をね、北の宣伝工作に乗せ
られてやっちゃうというのは非常に戦略的にまずい、大事な点だと思います。

◆事実を英語でも伝え、トランプ政権側を説得すべき

西岡 せっかくだから江崎さん、情報の専門家がそこにいるから、今の点につ
いてどうですか、出てきてください。

江崎道朗(救う会副会長) 結局アメリカから見ていると北朝鮮と、中国も多
いんですが、日本のことも多いし、世界をアメリカは見渡しているので、どう
しても解像度が低くなるりがちなんですね。

そこに対して第一次トランプ政権の時はですから、シンガポール、ハノイと金
正恩を追い詰めて首脳会談までやったわけですが、あの時はCIAがですね、
コリア・ミッション・センターという特別チームを作って、北朝鮮の脱北者を
大量にワシントンD.C.に呼んで、北朝鮮が実際どうなっているのかという
のを、メディアと言われるんですけど、大手メディアの情報ではなく、実際に
どうなっているのかということの聞き取りを徹底してやったんですね。

やって、要するにメディアがああいう風に言っている、記者がああいう風に言
っているけど、実際に脱北者の方や、北朝鮮に2人家族を残しているケースも
ありました。そういう方々の情報を徹底的に取って、北が本当に大変な状況に
なっているのか、また経済制裁や軍事的な圧力に対して北はどういう風に受け
止めているのか、を聞いた。

脱北者の中にはもちろん高官の人もいるわけですね。元職員たちもいたわけで
すから、ああいう人たちなんかも全部呼び寄せて詳しく内情分析をした上で、
要はメディアや一部の学者は北は余裕を持っているという風に言っていますが、
実際はそうではなかったことを聞き取った。当時その指揮を取ったのはマイク
・ポンペオ(国務長官)、彼がそういうことをやっていたんです。

しかし、第二次トランプ政権の時、ご存じのとおり国務省とか情報機関、軍は
かなり予算を削っちゃっているんですよね。結構トランプ政権のインテリジェ
ンスチームというのはガタガタであり、北朝鮮に関してもそういうふうな徹底
した情報収集ができているとは思えない。

そこを、本来ならば日本も同じように、今回国家情報局が軌道に乗った時に、
西岡先生とかのチームに日本版の「コリア・ミッション・センター」を作って、
学者とか何とか大量に呼び寄せて、現場の声を通して「実際はこうなっていま
す」ということをアメリカや日本側に伝えていながら、北朝鮮が実は軍事的な
斬首作戦を恐れていること、経済的には実際そういうことではないと。

ミサイルに関し、ロシアや中国との関係は実際どうなっているのか。本当はど
ういうことを考えているのかということを大量にレポートを出して、高市総理
や官房長官に届けることができるようになるということが、確実に北朝鮮に対
して交渉に応じさせるカードになっていくはずなんです。

本当はそういうことができるようになっていくということが我が国にとっては
すごく望ましいことだと思いますし、あとアメリカは当然クリアランスをとっ
てマクロチェックをして、西岡先生、背後のチェックは必要ないと思いますが、
一応例えば形式的には徹底的に背後を洗って、西岡先生も大丈夫だということ、
許可は業界のお墨付きで政府の内情、本当の機密情報にもアクセスできるよう
にする。

そういう形で自らの専門家をインテリジェンスで活用するという仕組みなんか
も今後は我が国が作っていく、これは本物の話で。

まずはその前段階として、当面急ぐ話としては、「経済的に良くなってきてい
るから交渉を急ぐ必要はない」というものと、もう一つは「斬首作戦に北は恐
怖を感じていない」というこの2点に関して、それはお金であり、そういう北
朝鮮が流しているナラティブ(話)に乗ってしまうことは、結果的に日本やア
メリカが北に対して譲歩を余儀なくされていく、もしくは時間稼ぎに使われる
可能性があるということについても、確実な分析というものをしていかないと
いけませんし、それは西岡先生が分析をし、英語で国基研で出すことになって
いますから聞いてもらう予定になっていますから、もうすぐですね。

こういうことをやっぱり内外の関係者に伝えながら、トランプ政権側を説得し
ていくという作業が、やっぱり拉致被害者を奪還していく上で非常に重要なポ
イントになっていくということであろうかと思います。

◆第一次トランプ政権の時に、米軍の特殊部隊が北朝鮮に上陸した

西岡 今の「コリア・ミッション・センター」はポンペオ国務長官の下にあっ
たんですが、その責任者になったのがアンディ・キム(韓国系移民2世)とい
う人で、安全保障の専門家ですけれども、その人が脱北者をたくさん集めたん
ですね。

米朝首脳会談のために、実はポンペオさん、CIA長官として、密使として平
壌に行ったんです。そこで金正恩に会ったら、金正恩が、「あんたは私を殺そ
うとしていたね」と言ったんですよね。

それで「コリア・ミッション・センター」と相談しながらどういう質問が来る
か全部想定問題として作っていたそうなんですが、それは入っていなかった。
ポンペオさんは即興で、「まだ殺そうとしていません」と言った。

ポンペオさん、アメリカ人としてはCIA長官でも、ジョークを言うんですよ
ね。それに出てくる話ですが、実はその時アンディ・キムは横に座っていたん
です。

今は私が聞いている情報の範囲では、そういうCIAの動きはあまり見えませ
んが、米軍の特殊部隊は命令があればやることはやらなくちゃいけないという
ことを考えて北朝鮮について様々なことをやっているのは間違いない。

一つの例を挙げると、ニューヨーク・タイムズが確か去年書いたと思いますが、
第一次トランプ政権の時に、米軍の特殊部隊が北朝鮮に上陸したと。金正恩の
電話通信か何かを傍受するための施設を作ろうとした。漁民に見つかってしま
って、その漁民を殺して逃げ帰った。作戦は失敗だったという記事が出たんで
すね。

で、もちろんアメリカ政府は肯定も否定もしなく、情報に関することは言いま
せんから、私の聞いているのは実は失敗していない、成功している。金正恩氏
はものすごく盗聴を恐れている。

そのニューヨーク・タイムズの記事は場所を書いていなかったんですが、どう
も元山らしいと。元山に世界一でかい金正恩の別荘があるわけですね。イラン
の首脳部の攻撃があった後、元山に行かなくなった。最近一度行きました。で
も行かなくなったって話があって、盗聴されているんじゃないかと。もう一度
再点検したけど、出てこなかったという話があります。でも、何もアメリカが
やってないわけでもないようです。

◆ロシアは北朝鮮に対価は払うが支援はしない

先ほどの話に戻りますが、私が聞いている話では、まずロシアからの資金、じ
ゃあいくらなのかってことですけども、最高でも50億ドルは超えない。40
億ドルと50億ドルの間くらいで、現金は5から7億ドルくらいだと。

あとは何をやっているかというと、兵器です。例えば軍事偵察衛星1機1億ドル、
5機くれと言って合意したようですが、1億ドル以上北朝鮮が払ってないので、
あと4機は来てないんです。

だからロシアも兵士が死んだらいくら、月給いくら、砲弾いくら、ミサイルい
くら計算して、その分しか出さない。それもドルがないから原物で払いたい。
金正恩もほしいのは兵器ですから、原物でもらいたい。その原物は支援ではな
いのであくまでも計算だと。

その後平壌に初めての防空ミサイルシステムが4セット入った。8億ドルだそ
うです。駆逐艦が5隻。北朝鮮は駆逐艦は自分の所で作ったと宣伝しますけれ
ども嘘で、中古の駆逐艦をもらって、塗装して内部の装備を変えただけなんで
すが、そのうち2隻目が横倒しになって沈没しちゃって、それを引き上げてま
た今動いていると主張しています。今3隻目作っていると言っていますが、中
古のものを塗装しているんだそうです。でもそれもお金を払って買ってる。

それから原子力潜水艦は今すぐ出てきませんけど、1隻、中古のをくれって言
ったら値段が合わなくて、じゃあ設計図とそれから特殊鋼板と、原子炉だけく
れって言って、1隻5億ドルで10億ドル払った。それをロシアの技術者が来
て指導したようですが、作れない。

それで今追加派兵が決まって、9月から追加派兵が始まって、5万人送ること
になって、9月中に2万5千人出たそうです。その分を使って原子力潜水艦を
もらうという構想が始まったそうです。

まあ、そういうことで、つまりロシアも大々的に北朝鮮の経済を良くするよう
な支援をするような外貨はないわけです。戦争があって苦労している。でも兵
器はあるわけ。ただそれ(の取引)で経済が良くなるのか。

(5につづく)




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