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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

東京連続集会140家族会・救う会・拉致議連 訪米報告1(2026/10/09)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2026.10.09)

西岡力(救う会会長) 9月21日から25日まで家族会・救う会・拉致議連代
表が訪米しました。家族会から横田拓也代表、飯塚耕一郎事務局長、救う会から
西岡力会長、島田洋一アドバイザー(2人は20日に先乗り)、拉致議連から加
藤勝信会長代行、山谷えり子会長代行、北村経夫事務局長が参加し、現地でスー
ザン古森救う会在米アドバイザーが合流。米政府(NSC、国務省、財務省)、
上下両院議員、シンクタンク・NGO専門家と面会し、現地メデイアの取材を受
けました。

 以下は令和8年10月7日、文京区民センターで、東京連続集会140が開催
された時の報告です。

◆米国関係者は拉致問題を知っており、新しいことがあったかに興味

横田拓也家族会代表

 皆様、こんばんは。家族会代表の横田拓也です。本日は横田家から私と母早紀
江が参加しています。哲也は訪米していませんので参加していません。

 西岡会長のお話の通り、家族会・救う会・拉致議連の3団体が、9月21日か
ら25日にかけて、北朝鮮による拉致問題解決を1日でも早く加速させるため、
またこの極めて重大且つ深刻な人権侵害問題に対して、改めて私たちの訴えをご
理解頂くために、国家安全保障会議、米国国務省、財務省、上下両院議員そして
有識者へ説明して参りました。

 今回の訪米では、日本政府・拉致問題対策本部・外務省そして在米日本大使館
の多大なるご支援により、大変実りある成果があったことを、感謝致します。ご
支援頂きましたことを、この場をお借りしてお礼申し上げます。

 今回の訪米では、配布資料のように、13のアポイントメントを取ることがで
きました。実質2日半くらいの活動でしたので、かなり過密なスケジュールでし
た。日本政府、そして拉致問題対策本部、外務省、そしてとりわけ在米日本大使
館の皆様がアポイントを取ってくださり、多大なるご支援を受けたことによって、
大変実りある活動ができましたことを、改めてこの場をお借りしてお礼を申し上
げたいと思います。

 訪米については、1997年に家族会を発足した数年後、2001年、200
2年ぐらいから、年に1回、もしくは2回、訪米をしております。その際には、
もっと拉致事件とはどういうことかという説明をしなくてはならず、本当に骨の
折れる時期があったわけですけれども、おかげさまで、日米首脳会談の場で日本
に大統領が来日される際ですとか、2006年の我々がアメリカに訪問した時も、
大統領との面会をさせていただく機会があったことによって、すでにトップから
一番末端の方までこの問題を十分理解されていて、去年あったことから、今年に
かけて新しいことがあれば何かお越しをしてほしいという、そんなようなスタン
スで、私たちの話を聞いてくださったわけであります。

◆めぐみ小6の体操着・手編みのマフラー等持参し説明

 今回の訪米では、もう十分相手方がご存知の内容ではあるんですけれども、今
日最前列に座っている母の了解を得て、初めて持って行ったものがあります。こ
れはもうすでに報道されている内容ですので、お聞き及ぶ内容かもしれませんが、
めぐみが当時、小学校6年生の頃に着ていた、この体育着です。胸のところに刺?
があり、「横田めぐみ」と書いてあるわけですけれども、この体育着の大きさは、
私が立ってみると、どれだけ小さいかというのがわかると思うんですね。こんな
小さい子どもの上に降りかかった人権侵害問題なんだということを、この視覚的、
物理的なものをお伝えすることによって、さらに理解を深めてもらう、そんなよ
うな話をしてまいりました。

 もう一つは、4つ今日持ってきたんですけれども、こちらにあるのは手編みの
マフラーです。めぐみは、1977年の11月に拉致をされましたけれども、そ
の年の1月に母・早紀江がめぐみにマフラーの編み方を教えて、めぐみ本人が手
編みで編んだマフラーです。きっといろんな思いを持ってめぐみ自身が編んでい
たわけだと思うんですけれども、結果的に11月に拉致されたために、めぐみ自
身がこれを身につけることがなく、家に置かれたまま寂しい思いをしているとい
うことです。

 私はよくいろんな講演会で、めぐみを例えると、色に例えると、オレンジや黄
色のような人だったということをいつも申し上げているんですが、まさにめぐみ
はその色のマフラーを編んでいて、ほがらかな自分の心の気持ちを、この糸の色
を選んで編んでいたのかな、というようなことを、私自身はそんなことを感じな
がら説明してまいりました。小さい子が初めて編んだものを胸に秘めて、その当
時暮らしていたのに、それが儚く家族の絆を奪われていることを、よく米国の中
でも感じてほしいということを訴えてきました。

 またもう一つは、これもすでに報道等でご紹介されている内容ですけれども、
めぐみが拉致された11月15日の前日、14日が父・滋の誕生日でした。めぐ
みがこれ、父・滋に誕生日プレゼントであげたものですけれども、櫛ですね。お
そらく13歳の女の子が、年頃の女の子ですから、友達とかと父が例えばどこか
で偶然に会ったときに、おしゃれな父親になってほしい、そんなような娘の気持
ちがあったんだろうと思いますが、「お父さんおしゃれになってよ」、そんなよ
うな意味からですね、こういった櫛をプレゼントしたんじゃないかなというふう
に思っています。

 あと最後の4点目は、これちょっと音は鳴らせませんけれども、めぐみが拉致
される直前まで持っていたオルゴールのおもちゃです。これ実際手前に巻くと今
でも音が鳴るんですけれども、こうしたことから見ても、先ほどの体育着もそう
ですけれども、いかに小さい子が拉致されている、その現実をですね、わが身に
置き換えて理不尽な人権侵害問題なんだということを知ってほしい、感じてほし
いということを必死に伝えてきました。

◆高市総理を訪問
 こうした以上の内容について、昨日10月6日にですね、家族会、救う会、拉
致議連の3団体で総理官邸を訪問しまして、高市総理と木原官房長官に訪米を報
告をしてまいりました。
 私の姉・横田めぐみは、おとといの10月5日で62歳の誕生日を迎えました。
私たちの家族の中では、先ほどの小さい頃のめぐみちゃんのままで記憶も思い出
も止まっていますけれども、今62歳を迎えています。そして来月11月15日
ではですね、拉致されてから49年目を迎えます。とても長い時間が過ぎている
わけです。想像を絶するほど長く過酷な人生を知ってしまっています。同胞を助
け出さないこと、自分の家族、自分の姉を取り戻さないこと、本当に拉致被害者
の皆様に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

 他方、北朝鮮は今も堂々と人質外交を続けて、地域の安全保障の脅威を高め続
けて、2500万人の北朝鮮国民の方々や拉致被害者の人権を侵害しているわけ
です。決して許すことはできません。私はいつも怒りに満ちています。絶対に許
しません。そして私たちの運動方針は、これまで同様、何一つ変わっていません。
家族会の親世代、つまり現在家族会の親世代は母・早紀江しか残っていませんけ
れども、「親世代が健在なうちに、政府の認定、未認定にかかわらず、全拉致被
害者を取り戻す」ことです。それには日朝首脳会談の開催が必要です。その旨も
昨日の官邸面会の時に高市総理の方にお伝えしてまいりました。

◆高市総理が国連演説や日米首脳会談でも拉致問題に言及

 その高市総理でございますけれども、先日のニューヨークで開かれた国連一般
討論演説においてですね、「拉致問題を解決すれば日朝両国に実りある環境を構
築できるんだ」という旨を発言されました。また日米首脳会談の場でも、拉致問
題解決に向けて米国に協力を仰いでいただきました。この両国に足並み揃えがあ
るのだということが、とても私は重要だと思っています。拉致問題は、北朝鮮が
加害者であって私たちが被害者である。申し上げるまでも明らかな構図があるわ
けです。本来であれば彼らは情報開示等は全くないわけでありますけれども、そ
れでも家族会が、家族会の親世代がですね、横田早紀江90歳一人のみという現
実を考えまして、対話を加速させる必要があることから、こうした考えと運動方
針を掲げて、総理からも同じ趣旨の発言があったわけです。こうした動きという
のは、北朝鮮が日本との対話の交渉を進めていける足掛かりになるのではないか
と思っています。

 ただ、残された時間は多くはないことをしっかり日朝両政府が受け止めてほし
いと思っています。早紀江は現在90歳です。今日も元気でこの会場に来ていま
す。毎日元気で暮らしていますけれども、縁起でもありませんが、明日は元気で
ないかもしれない、そんなギリギリの中で生活をしています。その中でめぐみと
必ず会いたいという願いを込めて、歯を食いしばって生活をしているわけであり
ます。どうかこのふるさとの日本で母・早紀江とめぐみが再会して、抱き合える
日が一日でも早く訪れるようですね、日本政府の力強い外交を進めていただくこ
とを期待していますし、皆様方の引き続きの深いご理解とご支援を賜れればと思っ
ております。これからもどうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございま
す(拍手)。

◆米国がイラク攻撃直前に訪米、拉致を訴え

西岡 それでは、今の国際情勢、そしてアメリカの政治などを背景にして、訪米
にどういう成果があったのか、また今後の展開がどうなると予想されるのか、と
いうようなことについて、島田さんと議論をしていきたいと思っております。

 今も拓也さんがお話になりましたけれども、今回は家族会、救う会、拉致議連
の3団体で訪米いたしましたが、最初は2団体で行ったんですね。それは200
1年でした。その時はまだ小泉訪朝の前ですから、もちろん拉致対策本部はなかっ
たですし、私たちだけアレンジをしてアポを取ってやりましたので、相手の人た
ちも大変レベルが低い人たちでした。その時は一番助けてくれたのが、産経新聞
の当時ワシントン支局長だった古森義久さんで、そして古森さんの奥様がスーザ
ン小森さんで、その時からずっと助けていただいて、今は在ワシントン救う会ア
ドバイザーとなっていただいて、今回もずっと同行していただきました。

 そして2002年の9月に小泉訪朝があって北朝鮮の拉致を認めて、2003
年の3月に3団体で初めて訪米をしたわけです。その時から島田さんとはずっと
一緒に行っていて、「訪米しよう」って最初に言ったのは亡くなった中川昭一先
生で、中川昭一先生のところ、自民党の広報本部長室にしょっちゅう呼ばれて、
「これから何すればいいのか」ということを議論して、「アメリカに行ったらど
うだ」と言われて、島田さんともう一人当時救う会の役員をやってもらっていた
青山学院大学の福井先生と先乗りに行ってもらって、アメリカの様子を調べて、
そしたら「早く来た方がいい」とアメリカ側に言われて、ブッシュ政権がイラク
を攻撃する直前のアメリカがすごく忙しい中だったのですが、行った記憶があり
ました。

◆アメリカにとっての北朝鮮問題は今も核問題

 そういう時代から比べるとかなり状況は変わったわけですけれども、しかしこ
れはアメリカにとっての北朝鮮問題は当時から変わっていなくて、核問題なんで
すね。日本にとって特に我々の運動は拉致問題をアメリカにどう訴えるかという
ことであったわけですけれども、これ全部訪朝の時も実は核問題が影響を与えた
わけです。

 小泉訪朝は2002年の9月ですが、2002年の1月に有名な「悪の枢軸」
演説があったわけです。その前の2001年の9月、同時多発テロがアメリカで
ありました。その時からアメリカは「テロとの戦争」だと言ったんですね。

 そのテロとの戦争という言葉を使うというのは意味があるんですね。普通テロ
は犯罪なんです。FBIが担当する。犯人を捕まえて裁判をする。でも戦争はあ
まりにも被害が大きかったので、テロリスト集団、国家ではないんだけれども軍
が出る。有事だということで、軍が出るということは相手をその場で殺すことも
あり得るということです。逮捕して裁判にかけるのではなく、戦争ですから。ビ
ンラディン氏は米軍の特殊部隊によって暗殺されました。

 そういう枠組みにテロを置きながら、その観点からすると、テロリストあるい
はテロ支援国家が核兵器を持つということは絶対許せないということが実はブッ
シュ大統領の悪の枢軸演説の隠された意図だったのです。

 アメリカにとって当時の悪夢は、アルカイダのようなテロリスト集団が核を持っ
てワシントンやロサンゼルスで核による自爆テロをするかもしれない。本気で心
配してたんですよね。その辺のことを、実は島田さんは文春新書に一冊本を書い
てるんですけど、まず今回のところに行くまで、アメリカにとっての北朝鮮問題
の枠組みについて、今、アメリカにとっては核問題だったと申し上げましたけど、
その辺のところを少し話してください。

(2につづく)

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