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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

参考・北朝鮮経済回復説は事実に反する(2026/10/07)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2026.10.07-1)

参考資料 西岡力「北朝鮮経済回復説は事実に反する」(国家基本問題研究所
ネットコラム 今週の直言10月5日)

西岡力会長が書いたネットコラム「北朝鮮経済回復説は事実に反する」です。
参考資料として送ります。

■北朝鮮経済回復説は事実に反する  西岡力 

 9月21日から25日、私は北朝鮮拉致被害者の家族会、支援団体「救う会」、
拉致議連から成る代表団の一員として訪米した。政府高官、上下両院議員、専
門家と13の面会を行ったが、日本人拉致問題解決への協力を惜しまないとい
う超党派的な姿勢を再確認できた。だから、トランプ米大統領が公言している
ように、米朝首脳会談が年内にあれば、拉致問題を提起することは間違いない。
 ところが、一つ大きな憂慮材料がある。大半の面会者が、北朝鮮経済が回復
しているので金正恩政権は対米、対日交渉で優位にあるという認識を示したこ
とだ。今年に入り、米国の有力マスコミが北朝鮮経済の回復を報じた。ウクラ
イナ戦争への軍人派遣と兵器提供の見返りにロシアから多額の資金が入ったこ
とや、最近の北朝鮮訪問者が、乗用車が増え街は明るくなったと証言している
ことなどが根拠とされた。
しかし、北朝鮮経済が回復しているというのは事実とかけ離れており、謀略情
報の可能性が大きい。

 ●ロシアの見返り援助、民生に回らず
 私が入手した情報によると、ロシアからの見返りは、2025年8月現在で40
億〜50億ドルで、そのうち現金は5億〜7億ドルにとどまる。うち1億ドル
が海外で活動する北朝鮮工作員や治安要員に与えられたが、民生経済を担当す
る内閣には1ドルも渡っていない。
 ロシアは、砲弾やミサイルの代金と参戦軍人への報酬および死亡補償金の金
額を計算し、それに見合う軍事援助を北朝鮮に提供している。偵察衛星が1基
で1億ドル(打ち上げ支援を含む)、平壌に設置された防空ミサイルシステム
S300が4セットで8億ドル、駆逐艦が5隻で15億ドル、原子力潜水艦の設計
図と資材(特殊鋼板、小型原子炉など)が2隻分で10億ドルだ。なお、北朝
鮮による原潜建造はうまく進まず、今年9月に5万人の追加派兵をした代価と
して、中古原潜2隻の提供協議が始まったという。
 ロシアからの支援で軍事力は一定程度強化されたが、経済は良くなっていな
い。韓国に3年前に亡命した元外交官、2年前に亡命した元兵士、現在も中国
国境地域の親戚と連絡を取っている脱北人権活動家は、口をそろえて経済回復
を否定する。
 彼らの証言によると、平壌の高層マンションでも電気、水道、ガスが自由に
使えず、冬は暖房がなくて震えている。休戦ラインの部隊では、兵士は常に空
腹で多数が韓国ドラマを見て韓国に憧れており、ガソリン不足のため木炭車を
使っている。中朝国境地域では密輸の取締りが厳しくなったため市場から中国
製品が姿を消し、餓死者が発生するほど生活難が深刻化し、空腹の軍人が市場
で冬物軍服を売り、兵士の母がそれを買って息子に送っている。
 ●信用できぬ韓国情報
 北朝鮮経済が回復して余裕が生まれたという議論は、米国が北朝鮮により大
きな譲歩をすべきだという主張につながる。韓国政府系研究機関が発表したロ
シアからの見返り額の推計は極端に高額だ。南北対話を切望する李在明政権の
政治的意図が裏にあるのかもしれない。北朝鮮の現職外交官は「北朝鮮政府が
流した偽情報」だと断言した。


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